佐々木譲のレビュー一覧

  • 帰らざる荒野

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    北海道開拓時代を舞台にした和製ウエスタンのような連作短編集。『雪よ 荒野よ』に雰囲気が似ている。

    友近善次郎とその息子たちの激動の生涯が、力強く描かれている。

    警察小説、冒険小説が有名な佐々木譲の作品としては珍しい味わいの作品であろう。

    『銃弾に情けあらば』『牧場の流儀』『痩せ犬に似たり』『借りた明日』『眠り銃』の5編を収録。

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    2015年01月23日
  • 警官の血(下)(新潮文庫)

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    なるほど。
    三代の警察官の異なる職務内容、姿勢、過去との関係を通して、警察社会における正義とは何かを問う大作でした。
    三人の祖父の同僚、駐在所の近所に住む人々の変化に富む関わり方が絶妙な小道具となって、物語に厚みを出しています。力作だなあ。

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    2015年01月02日
  • 巡査の休日

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    道警シリーズ第4弾。シリーズではもうお馴染みのメンバー。モジュラー型という同時多発的に起きる事件を交互に描いていく手法もまたシリーズの特徴。荒っぽさが無く、細部まで丁寧に描いているのがとても印象的。人物の動きや物語の展開も自然体でよりリアルに感じることができる作品。

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    2014年12月02日
  • 警官の血(下)(新潮文庫)

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    3代続く警察一家の話。組み立てはとても緻密で読んでて飽きない。警察という組織の複雑さや、組織に振り回される正義感。物語に引きつける要素としては、たぶん人が本来持っている道徳観への共感なのか 続編(警官の条件)が必ず読みたくなるはず。

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    2014年12月01日
  • 密売人

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    相変わらず面白い。
    スピード感あるストーリー展開で、一気に読んでしまった。
    好きなシリーズの1つ。

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    2014年10月29日
  • 夜にその名を呼べば

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    ワクワクテカテカなストーリーだし、読みやすいし
    文句なく面白い....のだが、悲しすぎる。
    ラストのそらねーだろってのが涙を誘う。

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    2014年10月13日
  • 制服捜査

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    先日行ってきた北海道の十勝辺りが舞台の小説。

    同シリーズの「暴雪圏」の解説には「保安官モノ」とありましたが正にそんな感じで痛快。
    田舎のネチネチとした空気が垣間見えるのも良し。

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    2014年10月11日
  • 暴雪圏

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    爆弾低気圧による猛吹雪の日に起きる様々な事件。交通の麻痺した町に唯一残された駐在さんが主役…のはずだが、あまり存在感がない。最後ようやく見せ場が来たかと思いきや、なんともあっけない終わり方となっていたのが残念。ただ物語自体はとても面白く満足。

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    2014年10月10日
  • 人質

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    ネタバレ

    安心の佐々木譲。

    馴染みの面々が、よい意味でワンパターンに絡み合う心地よさ(笑)。
    今回、津久井の絡みだけは少々物足りなかったけれどね…。

    単行本の初出が2010年と、たったの4年前なのに、スマートフォンの扱いが“若者の間で流行り始めた最新ツール”的に描かれている点が既に古く感じられてしまうという……。

    現代社会の急激な情報化を、改めて感じさせられた。

    ★4つ、7ポイント半。
    2014.09.20.了。


    ※先日(2014年11月3日)、二時間ドラマで
    「佐々木譲サスペンス③ 人質」と銘打たれたモノがあったので、思わず観てみたら・・・・。

    最低・最悪、な駄作になってしまっていた。

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    2014年11月04日
  • 警官の血(下)(新潮文庫)

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    最後の最後の最後になってようやくこの作品の言いたいことが少しわかった気がする。

    もう少し読書経験値を上げてから読むべきだった。

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    2014年09月12日
  • 暴雪圏

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    主犯の扱いが少々もったいないのと不倫人妻の行動がやや解せないが、全体としては複数の話がうまく収れんしていくのが気持ちいい。

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    2014年08月24日
  • 人質

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    道警シリーズでは、ちょっと異色な人質立てこもり事件を描いた本作。
    人質事件の裏に、何が隠されている?
    単線的ではない展開に、大いに楽しめた。

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    2014年08月19日
  • 黒頭巾旋風録

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    こういうヒーローは痛快。天保の時代の北海道の話、虐げられるアイヌの人達を救う黒頭巾。
    北海道やアイヌに興味出た。

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    2014年07月29日
  • 警官の条件

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    「警官の血」の続編。安城家三代目警官の和也と、追放された悪徳警官・加賀谷の因縁は切れていなかった、という展開。時代設定は一気に現代になり、かの「のり塩事件」周辺の覚せい剤を巡る事件はもちろん、将来のシンガポール的カジノ開業を巡る利権争いまでトピックに。登場人物誰もが何かを間違う設定は相変わらずリアル。前作よりスピード感がぐっと増していて、エルロイのシリーズになぞらえると「ビッグ・ノーウェア」的な切れ味。でもさすがに続編は無いかな。

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    2014年07月28日
  • 密売人

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    警察の3人の協力者の殺人事件、車上狙い、行方不明の女子高生、これらがどのように絡み合い、それぞれの担当刑事の情報交換。そして警察庁内部の思惑。展開が面白かった。

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    2014年07月28日
  • 制服捜査

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    北海道の小さな農村に配置された駐在警官が主人公。

    派手な警察小説ではないけれど、平和に見える小さな農村での今までの見逃されてきたような小さな出来事。世の中が騒ぐような大事件では無いけれど、でも、被害を受けた人間の人生にとっては取り返しのつかない大きな事件に真摯に向き合う駐在。

    彼は制服を着た村の駐在さんではあるけれど、村の中で起こる出来事を分析し調査して行く姿勢は刑事のもの。佐々木譲さんの警察小説に出てくる刑事・警官は、堅すぎず、でも地に足がついた行動をしてくれるから安心して読んでいられる。

    イケメンという意味ではない、本当の男のカッコよさがにじみ出ているハードボイルド。いやー、いい小説

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    2014年07月31日
  • 仮借なき明日

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    久々がっつりハードボイルド!
    大手農機メーカーに勤める36歳。デキるから媚びない繕うこともない。そこそこ修羅場を経験し、瞬時の判断は常に冷静で正しい。会社で唯一の理解者である常務から頼まれ、比国に進出した工場での不正や専横を暴くため、秘密裏に派遣される。

    エピローグで知れるけど、解決シーンは想像の中で。欲をいえば、そこ、欲しいなあ!

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    2014年07月22日
  • 人質

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    道警シリーズ6作目。昨日の次をすぐ読みたくて、朝行くとあった!

    冤罪で逮捕服役させられたことを、当時の県警本部長に人間として誠実な謝罪して欲しい。そんな願いを要求するため、百合が出かけた先のワインバーが偶然にも人質立てこもり現場と化す。

    読み終わってみたら、三時間くらいのことだったんだ、と驚くくらいスピーディで目を離せない運び!面白かった。

    一つ、Twitterがでてきて、お!新しいなと思ったんですが、譲さん、返信はリツイートじゃなくてリプライだと思います(^^;;
    誰も指摘しなかったのかな。

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    2014年07月19日
  • 人質

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    道警シリーズの文庫最新刊♪ということで、即買い。

    お馴染みの面々が、今回は巻き込まれ型の人質事件に直面。しかし、サクサク読めるし、物語の中での時間経過がかなり短いので、短編か中篇のような味わいになっています。
    そのため、どっしりした長編が読みたいという向きには少し物足りないかもw
    さらには、津久井がほとんど顔見せ程度にしか出てきてくれないので、津久井ファンには悲しいかも(次作は逆に、津久井が出ずっぱりの主役扱いのようですがww)なんてことまで思ったりしてw

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    2014年07月17日
  • 警官の血(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    作者の作品はエトロフとか戦時もの以降、読む機会を失っていたので、警察ものとして初読。作者本人も書いているように、警察署長の様な警察大河小説。

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    2014年07月05日