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旅行代理店を営む卓也は、ヤクザへの報復を目的に来日したターニャの逃亡に巻き込まれる。組長を殺された舎弟・藤倉は、2人に執拗な追い込みをかけ……東京、新潟、そして北海道へ極限の逃避行が始まる!
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Posted by ブクログ
非常にスピード感のある作品。 北というテーマがシンプルでありながら読み手を高揚させる展開の中で巧く使われている。 佐々木譲氏に一本取られました。まさに脱帽です。
或いは本作は、ドラマや映画のような映像作品の原案として好適かもしれない。キーパーソンが整頓されていて、各々が面白い特徴を有していて、展開は速く、アクションも佳い…読み始めると、どんどん引き込まれてしまった愉しい作品である… 因みに「作中の稚内」だが…「実際の稚内」を巧く「作品世界」のものに料理して...続きを読むくれていると思う…出て来る市内の住所も実在のもので、場所を知っていて読んでも違和感が無い。それでいて、フィクションとして巧く完結した描写になっている…
へたすると単なるご都合主義な展開と取られてしまうかもしれないが、でも妙に納得できるというか必然な展開に思えて、大変、おもしろく読んだ。 おさまるようにおさまった主人公たちはともかく、卓也のお母さんが一番かわいそうではある。 解説で紹介されていた「新宿のありふれた夜」を買ってしまった。
佐々木氏の作品は警察モノばかり読んできましたが、アクション系も非常によかった。 多くの登場人物が一人称で書かれていることで 、善と悪という区別ではなく、それぞれ事情を抱えた人間として受け入れることがてきる。 緊張感が高まる前に事態が進展するスピード感も、一気読みさせる理由のひとつだと思う。
分厚いけれど、先が気になり一気に読んだ。 スピーディーに進む物語、緊張感もあって、面白かった。ただ、多くの人が死んで、結末も切なくて、ちょっとやるせないかな。。。
ページ数は多いがスピード感があり、あっという間に読める。 旅行代理店の卓也。 ほんまに堅気か?と思ってしまうが、そこは目をつぶろう。 エンディングは予想通りだった。
妹を殺された復讐のために来日した女暗殺者と、仕事上関わってしまった旅行代理業者が、暴力団、ロシアン・マフィア、警察に追われ、北を目指して逃げるスピード感溢れるサスペンス。佐々木譲は、ほんとに作風の広い作家だ。彼の作品は「エトロフ発緊急電」から読み始めたが、歴史を題材にしたスケールの大きな冒険小説、一...続きを読む連の警察小説、あるいは時代小説、そしてこの作品のようなサスペンス小説、どれもが読者を楽しませてくれる。
手に汗握る逃避行。おもろかった。ただ、物語後半にある人が死ぬのだが、やるせなさ過ぎ。物語上必要だったのだろうが辛すぎた。
佐々木譲氏と言えば、北海道警シリーズが有名。本作は警察モノではなく、ロシアのヒットウーマン・ターニャと彼女を案内する旅行代理業の男・卓也が主人公。妹を殺されたターニャがヤクザに報復し、東京、新潟、稚内と逃げていく。578ページ、最後は予想外だった。道警シリーズの方がお勧め。
だいたい20年ぶり、になるだろうか。やはりハードボイルド健在、でしたね。臨場感たっぷりの迫力あるガンバトル、息をつかせぬ逃避行、まさに十八番ですね。こんなの読んだせいか、久しぶりにエトロフ発、読み返そうっと。
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