佐々木譲のレビュー一覧
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おなじみの道警シリーズ第…何弾かしら?
安定感はあるものの少し安定しすぎてて冗長な感じがしたかなー。シリーズでやってる以上当たりはずれがあるのは分かっちゃいるけども。
キャラ達は勝手に動き出すし、その動きは魅力的で思った通りに動いてくれてるので続きものとしてはばっちりだとは思うけどね。
話の展開はどっかで読んだような感は否めなかった。氏の面白い作品は他にもあるので、少しばかりキャラに操作されてしまったんかもしれないね。
とはいうものの、あっという間に読んだことには違いない。派手ではないもののワクワクがあって今後に繋げる展開も普通に気になる。続刊楽しみ!ってなるよね。 -
Posted by ブクログ
主人公は、過去の事件によるPTSDで休職中の刑事。心療内科を受診しながら、いささか暇を持て余している。そんな彼の元へ、過去何かしらの事件で関わりをあった人達から、相談の形式で事件解決の依頼が入る。それぞれの事件を扱った、6編の連作短編。
休職中という立場から事件に関わるので、捜査の主体とはならず、依頼者の話から事件周囲の人間関係、その背景を探りながら、真相に近づく。
推理する構成にもなっているけど、一緒に流れを読みましょうという感じ。緊迫感ばかりの刑事物よりも、好きかもしれない。
「廃墟に乞う」は、犯人の男の少年時代の家庭背景と過去と現在の事件が悲しい結末となった。 -
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久しぶりの道警シリーズ。
発売の間隔が空いたし、前作で佐伯と小島の関係も解消されてしまったので、もう続編はないものかと思っていたが、しれっと発売されていた。
父親の介護をしながら、盗犯係の仕事を続ける佐伯と機捜の津久井、生安の少年係の小島。
時間が経っても、所属も相棒も変わらない安定のシリーズ。
ひき逃げ事件を追う津久井、事務所荒らしを捜査する佐伯、旭川から来た少女を保護した小島。
いつも通り、別々の事件を扱っているようで、話が進むと共に点と点が線となっていく。
ちょっと強引?とも思うけど、あまり土地が広くない関東では聞かない森林詐欺と言うテーマが面白かった。
コロナも無かったことにせずに、コ -
Posted by ブクログ
北海道警シリーズ第10弾。
道警大通署刑事課の佐伯と新宮、生安課の小島、機搜の津久井などお馴染みのメンバーがそれぞれに担当していた事件が一つの事件に収斂していくいつものパターン。そして捜査本部ができているにもかかわらず、このメンバーたちの活躍で事件が解決してしまうところも相変わらずのご都合主義で、このシリーズの固定客じゃなかったら白けるところ。
でもシリーズを全作を追っかけてきた者にとってはそれでいいのだ。
組織に逆らい飼い殺しにされているポストでも腐ることなく職務を全うする佐伯と新宮の刑事としての矜持に胸を熱くし、結婚も視野にあった佐伯と小島が大人の事情で別れを選択したことに胸を痛めるな -
Posted by ブクログ
こちらも会社の先輩からお借りした一冊。
代議士へ3億円のゆすり。
代議士秘書の隣の家の自家用車盗難事件。
そこから場面は藻岩山へ移り、人質監禁事件へ。。。
一見、何の関係もなさそうな事件が、次第に一つの着地点へ、、、
うーーーーーん、、、
面白くないわけではない。
一気読みしてしまった。
だけど何だろう??
新堂冬樹先生の銀行籠城のほうが、もっと臨場感があってドキドキしたな。。。
監禁されている状況が、犯人の1人はとてもいい人だったり、武器を持っていなかったり、監禁されている人間の手足が自由であったり、トイレも自由だったりすることから、少し緊張感に欠けたのか???
最後はしっかり収 -
Posted by ブクログ
先日の読書会でお借りした1冊。
佐々木譲さんの本はたしか警官の血以来かな。
箱館戦争降伏の伝令中に失踪、5年後、共和国奇兵隊を名乗る盗賊の頭領として再び姿を現した兵頭。
元幕臣で5年前には新政府軍に対して共に兵頭と戦った矢島従太郎は、その兵頭率いる共和国奇兵隊の討伐隊に送り込まれる。
開拓が進む北海道で、かつては同じ理想を共にしたた2人の壮絶な戦いが描かれる本作。
白兵戦、銃撃戦、戦いのかけひき、そのどれもが臨場感ある見事な筆致で、アクションものを小説で読み慣れていないわたしでもぐいぐい引き込まれる。
史実とファンタジーの間をいく物語だと思うのだけど、ここらへんの歴史的教養があれば絶対もっと