佐々木譲のレビュー一覧

  • 夜にその名を呼べば

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    ネタバレ

    2008/5/17 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2021/4/17〜4/21

    1992年の作品。1986年、ソ連崩壊前のベルリンで、ココム違反の貿易を行ったとして、日系企業の社員である神崎哲夫は追い詰められる。さらには、殺人犯としても陥れられ、起死回生の一策として東ベルリンに亡命する。20年後、日本に居た関係者たちに神崎からと思われる手紙が届く。小樽港に集められた関係者たちが次々殺されていく。果たして・・・。ちょっと古い感じもするが、久しぶりにこういうタイプの小説を読んだ。90年代初頭は志水辰夫さんなど、こういう作品がたくさんあったなぁ。やっぱりこういうの好きだ。

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    2021年04月21日
  • 夜にその名を呼べば

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    16年ぶりの再読。初めて読んだときは、結末にやや拍子抜けした覚えがあるのですが、今回は一部ハード、反面ロマンティックな描写もある物語をじっくり味わうことができました。気になったことを一つ。登場人物の一人に海外からの郵便物が送られてくるのですが、管轄の郵便局名が実際とは(おそらく)違っているように思います。小さいことですが。

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    2012年07月08日
  • 横浜共同租界

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    舞台は2026年の横浜。ただし中心部が米英仏中露、5カ国の共同租界となっている。ただSFという訳ではない。単にその方が舞台設定がハマると考えたのだろうが、成功しているとは思えない。ストーリー展開に必要とも思えない。
    主人公は警察崩れの探偵、免許なし。バーの上に住む。ハードボイルドだ。ちょっと魅力的ではあるが、租界設定と密接な関係があるとも思えない。
    関係ないが、てにおは等みすが多い。真面目に校正をやってほしい。

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    2026年06月14日
  • 鉄騎兵、跳んだ

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     警察小説で名高い著者の表題作含む初期短編5編を収めた作品集。スポーツ小説集と言ってもいいかもしれない。ただタッチは決して軽くなく、重厚な感じを受ける。

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    2026年06月08日
  • 裂けた明日(新潮文庫)

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    佐々木譲『裂けた明日』新潮文庫。

    内戦により国内が分断された近未来の日本を舞台にした逃避行ロードノベル。

    現実と虚構とが入り混じった設定の中、緊迫感あふれる逃亡劇が描かれるのだが、さもありなんというありふれた結末だった。

    作中では、東日本大震災、新型コロナウイルス感染禍の他に日本は南海トラフ地震に見舞われたという設定になっている。その後に2つの政府が争い、内戦状態になった日本の混沌とした姿が描かれるのだが、決して架空の話とは思えない。

    今年で戦後から81年となる日本には今だに米軍が駐留し、米国は密かに日本政府に多大なる影響を与えている。日本政府など米国の傀儡政府に過ぎないのかも知れない

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    2026年06月03日
  • 裂けた明日(新潮文庫)

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    どういう状況か理解するのに時間がかかったけど、リアルな感じというか、こんなことあったらこうなるかなというのが凄く絶妙で面白かった。
    東京とか、出てきた場所に土地勘があったらもっと楽しめただろうなー

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    2026年06月02日
  • 回廊封鎖

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    かつて日本中で利用者からひどい搾取をした
    消費者金融「紅鶴」関係者へ報復するお話
    清掃会社を経営する主人公は元紅鶴の利用者
    そしてそこで働くみんなも。
    緻密な計画と実行力で何件か報復を成功させてある。
    突然湧いて出た大物ターゲット、紅鶴社長の息子で元専務。国際的なパーティーと厳戒態勢の警備の中、今回の計画も成功するのだろうか。
    そんな主人公の企みに気付きそうな警官もいて。

    もちろん報復は良くないことですが、
    自分たちの正義を強く感じるため
    ついつい主人公グループを応援してしまいたくなるお話しでした。

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    2026年05月20日
  • 廃墟に乞う

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    ある事件によるトラウマで休職中の仙道が出会う事件の数々、全6話の短編

    初めての著者作

    全話に割と共通しているのは、
    読者の想像に委ねながら、その"余地"が広いということ。
    しっかりと最後まで描くことは無いだろうが、ちょっと物足りない。
    まるでライブでボーカルがマイクを観客に向けるかのよう。
    そしてその割合が多い。
    そんな印象だった。

    好みの問題でもあろうが、もっとスッキリさせて欲しかったかな。

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    2026年05月11日
  • 秋葉断層

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    ネタバレ

    〈特命捜査対策室〉シリーズ第三弾。

    27年前のひき逃げ事件を追う。
    その裏に隠された真相は単純なひき逃げ事件ではなかったのですが、普通のミステリーや刑事小説tのようにスピード感がなく、硬直した捜査進行とかがイライラしつつも面白い。
    秋葉の歴史や土地の事情なども興味深く、ラストの結末は悔しいかな。

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    2026年04月18日
  • 佐伯警部の推理

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    今度は警部となった佐伯が函館で活躍する。途中で展開が読めてしまい盛り上がりキレなかった。残念。3.3

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    2026年04月02日
  • 秋葉断層

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     最後は、歯がゆい結末でした。

     少しづつ、詰めてつぶしていくとこがいいですね。

     楽しく読めました。

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    2026年03月30日
  • 分裂蜂起

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    後半は一気読み。パラレルワールド的なフィクションなので歴史説明や地理解説はある程度必要だろうけどやや冗長で読み飛ばしてしまった。ラスト現実に融合された感あるが、続編あるか?

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    2026年03月08日
  • 佐伯警部の推理

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    「道警」シリーズ第2弾
    警部に昇進し、札幌から函館方面本部捜査課に配属

    佐伯は淡々としているため、周りの登場人物が如何に魅力的かだと思うが、まだ新シリーズ第1弾のためか弱い

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    2026年03月03日
  • 鉄騎兵、跳んだ

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    短編集でした。
    バイクものだろうと思って読んでみた。
    悪くない。
    ただ、作中の年代が古い…
    5篇あって最後のだけバイク出てこないし異質…

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    2026年02月01日
  • 雪に撃つ

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    道警シリーズ9番目。
    お馴染みのメンバーが札幌の雪まつり前夜祭に起こった自動車窃盗事件から始まった拳銃発砲事件に望む。
    雪まつりは地元以外にも観光客が多数訪れる一大イベントである。
    そんな中、これ以上の発砲等で大きな事件が起こるのは防ぎたい道警。
    メンバーたちは雪まつりどころではないが、道警らしいイベントが舞台なのは、なかなか興味深い。

    2025.12.15

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    2025年12月15日
  • エトロフ発緊急電

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    1990年第8回 日本冒険小説協会大賞
    1990年第43回 日本推理作家協会賞(長編部門)1990年第3回 山本周五郎賞

    『ベルリン飛行指令』
    『ストックホルムの密使』
    と共に佐々木譲の戦争三部作の1作

    そして、今日は真珠湾攻撃のその日。
    本書冒頭の「はしがき」にも
    〈1941年12月7日、オアフ島真珠湾の米国海軍太平洋艦隊基地が奇襲された〉
    と始まり、歴史上の重大な瞬間へと読者を引き込んでいきます。

    ストーリーの基軸は、真珠湾攻撃の情報がアメリカ側の日系人スパイによって事前に察知されていたのか、そして第二次世界大戦中の諜報活動とはどのように行われていたのか、という点にあります。
    読み進

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    2025年12月08日
  • 闇の聖域

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    佐々木譲『闇の聖域』角川文庫。

    カッコいいタイトルに惹かれて購入。開戦前夜の満洲が舞台の警察サスペンス小説という触れ込みであるが、後半になると伝奇小説の趣きを見せてくる。しかし、それが災いしたようでどっち付かずの中途半端な作品に仕上がってしまったようだ。

    さらには連続殺人を続ける犯人の動機やその正体が明らかにされぬまま結末を迎えたことで、全てが消化不良の読後感であった。

    佐々木譲と言えば、警察小説のイメージが強いのだが、このような佐々木譲の伝奇小説を読んだのは初めてである。


    開戦前の満州が舞台となる。大連駅近くの空き地で男性の遺体が見付かった。遺体の頸動脈には凶器不明の不審な裂傷が残

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    2025年11月28日
  • 佐伯警部の推理

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    佐伯警部が函館方面本部捜査課に勤務してすぐに、工業団地近くの岸壁から発見された変死体の捜査にあたる。
    深夜に110番通報があり、犯人は複数で海に放り込んだか…。
    身元が判明し、家族や会社関係などを地道に調べていく。

    派手な動きはなく、ひたすら聞き込みと防犯カメラを見るなどして、突き詰めていく。
    警察内部の連携や信頼で地味ながらもこれが捜査だとわかる動きだった。



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    2025年11月11日
  • 佐伯警部の推理

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    いろいろ推理を巡らせたが、結局は後半に口を割った関係者の供述と防カメリレーで解決なのは残念。犯人逮捕を9割くらいのところで済ませて残りを首謀者の取り調べとかにしてほしかった。

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    2025年11月04日
  • 北帰行

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    佐々木譲氏と言えば、北海道警シリーズが有名。本作は警察モノではなく、ロシアのヒットウーマン・ターニャと彼女を案内する旅行代理業の男・卓也が主人公。妹を殺されたターニャがヤクザに報復し、東京、新潟、稚内と逃げていく。578ページ、最後は予想外だった。道警シリーズの方がお勧め。

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    2025年10月28日