佐々木譲のレビュー一覧
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1 本書は佐々木讓氏の作品です。佐々木氏は、北海道シリーズや「警察の血」等の警察小説を得意にする作家です。本書は、主人公の仙道刑事が活躍します。6編からなる短編連作の警察小説で、直木賞を受賞してます。
2 この「廃墟に乞う」の犯人である古川は、極貧の中で育ちました。母親は、体を売って金を稼ぎ、2人の子供を育てるという生活でした。そうした中で、主人公は、“母親が食うに困って、幼い妹をダムに投げ込んで殺そうとする異常な光景”を目撃する。さらには、子供を残したまま、失踪した母親を許せず、同じように体を売って生活している、風俗嬢を殺してしまう。最後は、犯人がダムに投身自殺して、物語は終わります。
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第142回直木賞受賞作品
でも、ちょっと物足りない
短編連作の警察小説です
ストーリとしては、PTSDとなった刑事の仙道が休職中にプライベートとして携わる6件の事件の物語
ドンパチはありませんが、一つ一つの事件の裏側にある人間臭さ、どろっとしたところ、ほわほわした仙道が明らかにしていきます。
■オージー好みの村
ニセコで起きた殺人事件。その容疑者としてあるオーストラリア人があげられます。その容疑者の容疑を晴らしてほしいという女性の願い。
殺人事件の真相と、このオーストラリア人が守ろうとしていたものとは?
そして依頼人の想いとは?
■廃墟に乞う
13年前の事件と同様の手口でデリヘル嬢が殺害 -
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北海道警シリーズ第9弾。
さっぽろ雪まつり前日に起こった車両の盗難事件を追う盗犯係の佐伯と新宮、カーチェイスからの発砲事件を追う機捜津久井、釧路の家出少女の保護に奔走する生安の小島、大通署のいつものメンバーそれぞれの追う事件が次第に一つに集約していく。
断片情報がパズルのピースのようにはまって、事件の概要が明らかになっていく快感。そして、舞台は大通公園の雪像前。逃げる犯人、追う警察。
相変わらずいつものメンバーの活躍だけで解決するようなご都合主義は否めないが、シリーズのファントしては満足。
ただ、札幌周辺や市内の地名の記載が詳しすぎて現地に詳しくない者には臨場感もなければ、スピード感も -
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いまいち
街が主人公の物語
そう考えるべき
ストーリとしては、
父親の死の真相を知るために、北海道の運河町に旅立った岩崎。
20年前に父親が家族を残し、その町の運河で溺死体といて発見。
父親はなぜ、その町に行ったのか?
なかなか話をしない当時の人たち。
ようやくたどり着いた人物から、法科大学の漕艇部の女性の葬儀に参加するために訪れたことを知ります。
なぜ、葬儀に参加しに来たのか?
そして、なぜ、死んでしまったのか?
父親の大学時代に起きた漕艇部の事件。
その真相は?
といった展開です。
これでもかというぐらい、街の詳細な描写が続きます。
ななめ読みして読み飛ばしてしまった(笑)
しかし、 -
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面白かった
少年犯罪と復讐劇とあったので、少年法に対する被害者尾復讐劇と思っていたら、ちょっと違ってました。
しかし、これはこれで楽しめました。
ストーリとしては
17歳の少年に妻子を殺され、自堕落な生活を送っていた真壁。
DVの警察官の夫から逃げてきた裕子。
そんな二人を職場で受け入れた工務店の社長の波多野。
無期懲役だった少年乃武夫が7年ほどで出所。それを知った真壁は復讐を決意します。
一方、DV警察官の門脇は警察官の職権を利用して裕子の行方を追いかけます。
乃武夫のくずっぷり、門脇の悪役っぷりがすごい(笑)
さらに門脇の執拗な追跡が狂気(笑)
真壁の復讐派は結果的に乃武夫の殺害には