佐々木譲のレビュー一覧

  • 廃墟に乞う

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    1 本書は佐々木讓氏の作品です。佐々木氏は、北海道シリーズや「警察の血」等の警察小説を得意にする作家です。本書は、主人公の仙道刑事が活躍します。6編からなる短編連作の警察小説で、直木賞を受賞してます。
    2 この「廃墟に乞う」の犯人である古川は、極貧の中で育ちました。母親は、体を売って金を稼ぎ、2人の子供を育てるという生活でした。そうした中で、主人公は、“母親が食うに困って、幼い妹をダムに投げ込んで殺そうとする異常な光景”を目撃する。さらには、子供を残したまま、失踪した母親を許せず、同じように体を売って生活している、風俗嬢を殺してしまう。最後は、犯人がダムに投身自殺して、物語は終わります。

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    2021年06月30日
  • 雪に撃つ

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    大通警察署シリーズですね。いくつかの筋が同時に進み、最後の最後で全て重なります。他のシリーズ同様、面白かったですが、もう少し人間関係(佐伯刑事と小島百合)の描写があってほしかったかな。

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    2021年06月13日
  • 廃墟に乞う

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    第142回直木賞受賞作品
    でも、ちょっと物足りない
    短編連作の警察小説です

    ストーリとしては、PTSDとなった刑事の仙道が休職中にプライベートとして携わる6件の事件の物語
    ドンパチはありませんが、一つ一つの事件の裏側にある人間臭さ、どろっとしたところ、ほわほわした仙道が明らかにしていきます。

    ■オージー好みの村
    ニセコで起きた殺人事件。その容疑者としてあるオーストラリア人があげられます。その容疑者の容疑を晴らしてほしいという女性の願い。
    殺人事件の真相と、このオーストラリア人が守ろうとしていたものとは?
    そして依頼人の想いとは?

    ■廃墟に乞う
    13年前の事件と同様の手口でデリヘル嬢が殺害

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    2021年05月29日
  • 廃墟に乞う

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    佐々木譲がこの作品で直木賞を受賞したとき正直今さら感があった。本人も永年勤続表彰の意味もあったのではないかと言ったそうだ。そう、だからこの作品を代表作と勘違いしてはいけない。期待し過ぎてはいけない。心身衰弱で休職中の敏腕刑事仙道が完全プライベートで捜査する、あるいは相談に乗って事件を解決に導く短編集。トリックとか意外な犯人といった話ではない。人生の光と影とか生き様、そしてどこかセンチメンタルな、そんな昭和な短編集である

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    2021年05月21日
  • 雪に撃つ

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    道警シリーズ

    札幌雪祭り前日の慌ただしさの中、佐伯・小島・津久井それぞれが事件に搬送する。
    終盤に向けて、それらが1つの流れにまとまっていくのだが、直接3人が絡むシーンが少なく残念。
    お決まりのブラックバードのシーンも少なく、佐伯・小島の関係も微妙な展開になりそうだし、今後は更に少なくなりそう。

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    2021年04月02日
  • 雪に撃つ

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    北海道警シリーズ第9弾。


    さっぽろ雪まつり前日に起こった車両の盗難事件を追う盗犯係の佐伯と新宮、カーチェイスからの発砲事件を追う機捜津久井、釧路の家出少女の保護に奔走する生安の小島、大通署のいつものメンバーそれぞれの追う事件が次第に一つに集約していく。

    断片情報がパズルのピースのようにはまって、事件の概要が明らかになっていく快感。そして、舞台は大通公園の雪像前。逃げる犯人、追う警察。
    相変わらずいつものメンバーの活躍だけで解決するようなご都合主義は否めないが、シリーズのファントしては満足。

    ただ、札幌周辺や市内の地名の記載が詳しすぎて現地に詳しくない者には臨場感もなければ、スピード感も

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    2021年03月23日
  • 砂の街路図

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    いまいち
    街が主人公の物語
    そう考えるべき

    ストーリとしては、
    父親の死の真相を知るために、北海道の運河町に旅立った岩崎。
    20年前に父親が家族を残し、その町の運河で溺死体といて発見。
    父親はなぜ、その町に行ったのか?

    なかなか話をしない当時の人たち。
    ようやくたどり着いた人物から、法科大学の漕艇部の女性の葬儀に参加するために訪れたことを知ります。
    なぜ、葬儀に参加しに来たのか?
    そして、なぜ、死んでしまったのか?
    父親の大学時代に起きた漕艇部の事件。
    その真相は?
    といった展開です。

    これでもかというぐらい、街の詳細な描写が続きます。
    ななめ読みして読み飛ばしてしまった(笑)
    しかし、

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    2021年03月06日
  • 雪に撃つ

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    久しぶりの道警シリーズで楽しみにして読んだのがいけなかったのか。いつものメンバで紆余曲折も知っていて読んだ割にはすごく物足りない出来。
    consaさんのレビューに100%同意します。転載させていただきます。
    「複数視点で事件を追って最後に収斂というストーリーなのだが読み手は全ての情報を知ってしまうのでもどかしさを感じる。全員が万遍なく活躍したが逆に物足りないのが率直な感想。」

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    2021年03月04日
  • 雪に撃つ

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    02月-25。
    道警シリーズ。雪まつりの前日、自動車盗難、外国人の置き引き被害、女子高生の家出と、事件が相次ぐ。
    対応する佐伯・小島たち。。

    うまく繋がっていく様はさすがの筆力。
    主人公達の関係、立場も少し変化の兆しが。

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    2021年02月26日
  • 沈黙法廷(新潮文庫)

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    何冊か読んでいる作家さんで面白いものが多かったので読書再開のリハビリをかねて。緻密な描写はリアル感があってさすがというところ。

    ノンフィクションでも読んでいるかのような錯覚。ただその分、ネットで事件記事を読んでるように淡々としていてドラマ感は薄いかも。

    警官の血とかに比べると熱さ低し。

    とはいえ捜査から逮捕、裁判までをこのボリュームで一気に読ませる筆致は凄いの一言。

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    2021年02月24日
  • 雪に撃つ

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    自動車窃盗と発砲事件、技能実習生脱走、少女の家出、置き引きがつながって…。佐伯、新宮、津久井、長正寺等おなじみの面々が懐かしい。道警シリーズも9作目だが、本作品は正直少々マンネリ気味で盛り上がりもほどほどかな。

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    2021年02月18日
  • 暴雪圏

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    ネタバレ

     『制服捜査』の駐在警官が再び登場。『制服捜査』が複数の短編から成るのに対し、此方は一本の長編。


     猛吹雪に見舞われ、機能を停止した町で、訳有り人物達の群像劇が繰り広げられる。
     ばらばらに点在していた人物達が、軈て吹雪に絡め取られ、点から線に繋がって、一つの結末に収斂していくといった具合。




     タイトルからの予想の域を超えるものではなかったものの、以前読んだ『制服捜査』よりは面白かった。

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    2021年02月02日
  • 雪に撃つ

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    複数視点で事件を追って最後に収斂というストーリーなのだが読み手は全ての情報を知ってしまうのでもどかしさを感じる。全員が万遍なく活躍したが逆に物足りないのが率直な感想。

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    2021年01月28日
  • 雪に撃つ

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    倒叙的に犯人が示されて、事件が進行。何人かの捜査員が別々に事件を追ううちに最後に同じところに辿り着くフィナーレ。すいすい読めた。最後のところが少し切なくて気になる。二人はどうなるのだろう。

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    2020年12月26日
  • ユニット

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    さまざまな問題を抱えた人々が
    どのようにつながっていくのかを
    最後まで楽しめた。

    ただ、最後の最後は尻すぼみな
    きれいすぎる感じがしたので、
    少し残念だと思う。

    とはいえ、
    社会的問題として取り上げられる「DV」と
    賛否両論ある「少年法」を
    うまく融合させてある作品である。

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    2020年12月10日
  • 沈黙法廷(新潮文庫)

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    北海道警察のシリーズしか読んだことがなかったので、この作者はてっきり北海道絡みが売り かと思っていたらそうじゃないのね。良い意味でのっけから裏切られた。最後まで北海道のほの字もなく舞台は東京。東京でもきっとマイナーであろうと思われる北区の赤羽や十条、板橋。十条界隈って、中町信や折原一の小説でも舞台になっている(折原一は昔、東十条に暮らしていたそうです)。十条っていうところは、ミステリー小説と縁があるのかしら。

    それはさておき、結構な長編だったけどグイグイと引き込まれて読み続けることが出来た。

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    2020年12月12日
  • 屈折率

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    ネタバレ

    経済小説?恋愛小説?まあ、カテゴリーなんてのはどうでもいいのだけれど。
    男性作家の描く恋愛や女性の気持ちはどうしても男のロマンになってしまう。女性作家の描く女性の気持ちほどのリアリティはなかなかなくて、だから読んで苦しくなることはない。これもまたどっちがいいということではなくて。
    で、この作品の恋愛観や恋愛模様は男としたらうらやましいの一言。
    小笠原が忠告した、離婚にはパワーがいる、ってのはちょっとグッときたかな。愛なんぞなくてもつなぎとめておいたほうがよいこともある、と。

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    2020年10月12日
  • 警官の血(下)(新潮文庫)

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    過去の「このミス」で一位だったこともあり、ずっと読みたいとは思いつつなかなか手を出せずにいたのだけれど、背中を押してくれた方がいたのでこの度チャレンジした。
    3代に渡り警官となった清二(祖父)、民雄(父)、和也(子)。清二の死の真相を3代目がようやくつきとめたのは良かったけど、汚名をはらせた訳では無いので残念だった。それはそれで自分の生き残りのためのやり方なのだけど。
    重かったけど、読んだなって感じの読後感。
    きっかけをありがとうございました。

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    2020年09月06日
  • 警官の血(上)(新潮文庫)

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    過酷な仕事で同情はするけど、それと家族に手を上げることは全く別の話。

    自分の生活圏が舞台となるのは(あまり良くないシュチュエーションだとしても)読者意欲がますものですね。

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    2020年08月31日
  • ユニット

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    面白かった
    少年犯罪と復讐劇とあったので、少年法に対する被害者尾復讐劇と思っていたら、ちょっと違ってました。
    しかし、これはこれで楽しめました。

    ストーリとしては
    17歳の少年に妻子を殺され、自堕落な生活を送っていた真壁。
    DVの警察官の夫から逃げてきた裕子。
    そんな二人を職場で受け入れた工務店の社長の波多野。
    無期懲役だった少年乃武夫が7年ほどで出所。それを知った真壁は復讐を決意します。
    一方、DV警察官の門脇は警察官の職権を利用して裕子の行方を追いかけます。

    乃武夫のくずっぷり、門脇の悪役っぷりがすごい(笑)
    さらに門脇の執拗な追跡が狂気(笑)

    真壁の復讐派は結果的に乃武夫の殺害には

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    2020年08月29日