佐々木譲のレビュー一覧

  • 回廊封鎖

    Posted by ブクログ

    一気に読み進めてしまった。
    苦労を積み重ねて生きている犯人たちと、それを追う警察たちと、ハラハラとしながらストーリーを追いかけた。
    最後は決して良かったと言える結末ではないが、それでもそれぞれがそれぞれにやり遂げて散っていった感じか。

    0
    2016年01月30日
  • 警官の血(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    親子3代に渡る、警官の物語。
    戦後すぐの焼け落ちた日本から、高度経済成長を経て、成熟社会と移りかわっていく、社会派ドラマとしても楽しむことができた。

    タイトルにある、警官の血、とはなんなのか。

    警官=「正義の人」であるべき、と世の中は当然期待をしているだろう。悪に対して敢然と立ち向かう、それこそが警官の本分であり、警官の血であると。

    ただし忘れてはならないことは、
    警官もまた「唯の人」である、ということである。1人1人の性格があり、価値観があり、生い立ちがあり。そして、家族があり、恋人があり、それ故の苦悩もある。葛藤もある。

    警官の血、とは、唯の人の血、でもあるのだ。
    警官の血、とは、

    0
    2016年03月19日
  • 天下城(上)

    Posted by ブクログ

    佐々木譲の歴史もの。

    いいね。やっぱり面白い。
    石積み師を主人公に据えた物語とは……、時代物・歴史ものに疎い身には非常に新鮮だった。

    武田信玄をあそこまで悪役に描かれた創作物も、目に新しいし(笑)。

    下巻が楽しみ。

    ★4つ、8ポイント。
    2016.01.26.図。


    ※妻帯したにも関わらず美貌の従姉妹に心惹かれる展開になりそうな流れだけは、気掛かり。

    不倫系は、嫌い。

    0
    2016年01月26日
  • 夜にその名を呼べば

    Posted by ブクログ

    叙情に満ちててなかなか良かった。読後は哀しみが残る。敵役がどれも憎らしくて明快だった。公安警察官が変態と罵られるシーンが好き。

    0
    2016年01月23日
  • 冒険者カストロ

    Posted by ブクログ

    フィデル・カストロの生い立ちから、1959年に32歳でキューバ革命を成し遂げ、1965年に盟友チェ・ゲバラと決別するまでを描いた半生記。「PLAYBOY日本版」に1999~2001年に連載され、2002年に単行本化、2005年に文庫化された。
    フィデル・カストロは、学生時代から30余歳まで、いかなる妥協をすることも無く闘いを続け、客観的には不可能と思われたような革命を成功させたのであり、本書はカストロの闘いの記録として十分に読み応えのあるものである。しかし、私が本書を手に取ったのは、多分の例に漏れずチェ・ゲバラの伝記がきっかけであり、いやが上にもカストロとゲバラの違い、なぜ両雄は袂を分かったの

    0
    2016年01月16日
  • 地層捜査

    Posted by ブクログ

    迷宮入りした事件を捜査する特命捜査対策室に謹慎明けで配属された刑事が15年前の事件を捜査する。まるで堂場氏の作品みたいだと思い、気になって調べてみたら本当にこんな部署があるんですね。なんでも小説から発想を得た組織だとか。
    佐々木氏の警察ものというだけで安心感を感じますが、期待通りきっちり仕上がっています。

    0
    2015年12月21日
  • 密売人

    Posted by ブクログ

    佐々木譲・北海道警シリーズの5作目。そろそろ過去のストーリーは忘れたが主要キャラの性格は覚えてる、連ドラのシーズンいくつ、みたいなお馴染み感。今回は際立ったサブキャラは出てこない分、ハードボイルド感が出て、特に小悪党を追い詰めるクライマックスは痛快。そしてお約束の、エピローグにしか出てこない小ロマンス。この分ではこの二人は今世紀中には結ばれないと思います。さて、また来年、第6作でお会いしましょう(たぶん既に本棚に積んであったはず)

    0
    2015年11月25日
  • 暴雪圏

    Posted by ブクログ

    良い緊張感が、終わりまで保たれててエエナ
    とおもいました。保てないですからね普通ね
    シリカゲルとかないとね。あのたべれるやつ

    0
    2015年11月09日
  • 制服捜査

    Posted by ブクログ

    北海道警察を舞台とした佐々木譲氏の得意のシリーズ。
    駐在所に単身赴任する警官が主人公なので、犯人を追いかける推理がメインとなるものではないのですが、地域に溶け込み、地域と一緒によくしていこうとする姿勢、また、過去の遺恨なども明らかにしていき、駐在としての存在意義なども訴えかけてくる。
    捜査一課を中心とした凶悪事件解決といった華々しさはないが、興味深く読み進められる作品でした。

    0
    2015年11月08日
  • くろふね

    Posted by ブクログ

    数年前に読んでいますが、最近は詳細に幕末を
    なぞっているので「もっと面白い」部分に気が付く
    ディテールに神が宿るのだよ(使い方間違ってる)

    0
    2015年11月07日
  • 警官の血(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    上巻に引き続き、ぐいぐい読みこなせました。三代目です。時代は現代に近づいてきましたが、あまり背景の描写はありません。父と祖父の両方の謎にせまります。すっきりとした終わり方ではありませんが、読み切った達成感も得られます。警察小説では、自分史上最高です。

    0
    2015年09月23日
  • 警官の血(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    親子二代にわたる作品です。二代目の民雄には、感情移入しづらかったですが、ストーリーの壮大さは圧倒されます。なぜなら、まだ上巻。戦後の時代背景が伝わってくる描写も読み応え十分です。

    0
    2015年09月19日
  • 廃墟に乞う

    Posted by ブクログ

    北海道を舞台にした、警察モノの短篇集。主人公は過去の事件のトラウマに悩みつつ、職務とは離れて、私立探偵のようなことをしていく。
    日本の探偵物の、「警察との関係が非現実」というところを上手くフォローしている。
    とてもおもしろい一冊。

    0
    2015年08月23日
  • 憂いなき街

    Posted by ブクログ

    北海道警察シリーズの第7弾。相変わらず安定の面白さなのだが、今回はいつもとテイストが違った。描かれる事件と同時進行する複数の男女の関係が、まるでジャズ・バラードを聴いているかのようなのだ。

    宝石商の強盗事件を捜査する津久井卓がブラックバラードで偶然出会ったのはジャズピアニストの安西奈津美だった。堅物な津久井に訪れた短い春…サッポロ・シティ・ジャズへの出演が決まった奈津美だったが、その奈津美に降りかかる殺人容疑…

    読みながら、最初の強盗事件と中盤から描かれる殺人事件が何処かで結び付くのかと期待したのだが、強盗事件はオマケのような扱いで、ストーリーの本筋と関係無く、ならば、本筋の殺人事件の方を

    0
    2015年08月17日
  • 憂いなき街

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「笑う警官」からもう7作目となった北海道警察シリーズ
    津久井、佐伯、小島百合、新宮といつものメンバーが
    すっかり知り合いになったような気持ちで読んでいる
    舞台も札幌なので、風景が目に浮かぶのも楽しさを倍増
    いつもおもうことだけど、ドキドキして読むのを途中でやめられない
    今回も、楽しい時間を過ごすことができました

    0
    2015年08月15日
  • 天下城(上)

    Posted by ブクログ

    武田信玄、村上義清、長尾景虎など、戦国時代の名だたる武将が登場する。
    どう石積み職人になるのか、展開が読めない。

    0
    2015年05月02日
  • 地層捜査

    Posted by ブクログ

    私は佐々木譲さんの物語の綴り方がきっと好きなんだな。

    裏表紙を見ずに、作者名だけで手に取った作品。最初の数ページを開いてみれば、そこには東京・四谷の地図が…。そいう、舞台は四谷。そして、解決すべき事件は、15年前の殺人事件。

    捜査としてはとても地味。昔を知る人から話を聞く。言葉の中からつながる糸を探していく。派手さもスリルもないのに、なぜかどんどん引き込まれる。人間と、人間関係と、そしてその中にある人情と…。

    新シリーズなんですね。主人公である30代の刑事・水戸部は謹慎を解かれたばかり。無能キャリアに歯向かって謹慎処分になったという秘めた熱さを持つ男。派手さはないけど実直な魅力あり。シリ

    0
    2015年04月24日
  • 警官の条件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「警官の血」は上下巻で、ちょっと間延びした感じもあり、和也の物語はちょっと違和感があったのだけど、これでちょっとすっきりしました。
    最後のシーンは涙も出ました。
    でも、加賀谷警部の本音や和也の離婚原因が分からなかったので完全にすっきりはしませんでした。
    続編があるのでしょうか?

    0
    2015年04月21日
  • 警官の条件

    Posted by ブクログ

    「警官の血」の続編。「警官の血」が大河小説風だったのに対して、今回は中心を絞ってその分スピーディになった。
    途中、あまり本筋と関係ないエピソードも混じるけれどもスピーディに物語が展開し、770頁という大部の割には読みやすかった。

    0
    2015年02月12日
  • 警官の血(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    下巻。上巻に続く民雄編から三代目の和也に続いていく。
    物語へののめり込み方は上巻の方が強かったな。特に和也編は前の二編と比べるとやや勢いが落ちた感じ。それでもまあ楽しめた。

    0
    2015年04月24日