佐々木譲のレビュー一覧
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『警官の血』続編
警部に昇進し、捜査一課二係係長となった三代目・安城和也。
和也によって、警察を追われた加賀谷仁。
そして、加賀谷の警察への復帰。
同じ組対という組織にいながらも、会話する事もなく、それぞれがひとつの事件の解決に向けて動いていく。
和也は、『上司を売ったやつ』として、そして同僚を死に追いやるという、大きな失敗を犯す。
加賀谷は、かつての後輩の仇を打つために復帰しながらも、裏社会としてつながる灰色の警官として、疑いの目で見られる。
加賀谷は、『一人前に育てるべきだった』と呟く。
和也への思いだったのだろう…
そして最後の『親父さん』『世話かけやがって』
で、すべてがつ -
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警官としての『矜持』とは?
清二、民雄、和也と3代続く警官としての生き様。
それぞれが警官として、さまざまな葛藤を受けながら、任務にあたり、警官としての『使命』を全うする。
清二は、戦後の治安維持のために大量採用された駐在警察官。身近に起こった2つの殺人事件を調べる中で、謎の死を遂げる。
父の死の真相を知るために警察官になった民雄。赤軍派の潜入捜査を命じられた結果、精神を病むことに。その後、清二と同じ駐在所勤務となったものの、女児を人質にとった暴力団に射殺され、殉職。
民雄の息子・和也もまた警察官に。暴力団を担当する捜査四課に配属され、上司の不正を暴くスパイを命じられながら、警官として生き -
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雪まつりを舞台に、いつもの北海道警察本部大通署のメンバーが事件を追う。今回の主テーマは、技能実習生。家庭内暴力からの家出娘捜索、車両盗難事故、発砲事件等、複数の事件の捜査が一つに収斂されていく。そして…。いつものメンバーが、いつものようにそれぞれの個性を発揮しつつ事件解決に向かう。
技能実習生の問題にせよ、入国管理制度の問題にせよ、今の制度運用には、外国人労働者に対する敬意が感じとれない。安い労働力の確保が目的となり、「雇用の場を提供してあげている」という姿勢が隠せない。制度本来の趣旨から言っても、人の力を借りる、創造力を引き出す機会を提供することに、もっと力が注がれるべき。今の制度運用で