佐々木譲のレビュー一覧
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前回の読書会でお借りした本、その3。
北辰軍盗録と迷っていたらどっちも面白いから、とおススメされたので。
うん、どっちも面白かった!
特にこちらはめちゃくちゃ面白かった!
メインの時間軸としては、日米本格開戦の直前、真珠湾攻撃の作戦立案から決行までなのかな。
最初はさまざまな場所、たくさんの登場人物がそれぞれにばらばらに動いているのからはじまり、その個々の事象が、大きく広がった風呂敷がだんだん畳まれていくようにだんだんと集約されていく様が圧巻。
スパイ小説は読んだことがなかったけど、ここらへんは極上のエンタメ小説な感じがしてめちゃくちゃ面白かったな、
追いかけられて追い詰められる夢をみてしまうくらい物語にのめり込んだ。
それと同時に、史実とフィクションの境目がわからないなぁと思えば思うほど、だからこそなのか、登場人物に共感してハラハラしたり、興奮したり、憤ったり、悲しくなったりしながらも、感情に流されずに歴史的事実は事実としてしっかり認識しておくべき、詳しく知っておくべきだろうなと冷静になったりもしたので、感情の振れ幅が大きくて忙しかった。
かなりの長編だけど、まったく飽きさせないし、エピローグまで小説としてすごく美しく纏まっていると思う。
そして読後にもう一度著者のはしがきを読むとさらにいろいろと考えさせられる。
内容はとてもハードだけどとても充実感のある読書になった。
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Posted by ブクログ
『警官の血』続編
警部に昇進し、捜査一課二係係長となった三代目・安城和也。
和也によって、警察を追われた加賀谷仁。
そして、加賀谷の警察への復帰。
同じ組対という組織にいながらも、会話する事もなく、それぞれがひとつの事件の解決に向けて動いていく。
和也は、『上司を売ったやつ』として、そして同僚を死に追いやるという、大きな失敗を犯す。
加賀谷は、かつての後輩の仇を打つために復帰しながらも、裏社会としてつながる灰色の警官として、疑いの目で見られる。
加賀谷は、『一人前に育てるべきだった』と呟く。
和也への思いだったのだろう…
そして最後の『親父さん』『世話かけやがって』
で、すべてがつながる…
加賀谷も警官としての矜持を貫いたのだと。
親子は血の繋がった親子だけではないのだと。
加賀谷は、和也を本当の息子のように見ていたのだと。 -
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警官としての『矜持』とは?
清二、民雄、和也と3代続く警官としての生き様。
それぞれが警官として、さまざまな葛藤を受けながら、任務にあたり、警官としての『使命』を全うする。
清二は、戦後の治安維持のために大量採用された駐在警察官。身近に起こった2つの殺人事件を調べる中で、謎の死を遂げる。
父の死の真相を知るために警察官になった民雄。赤軍派の潜入捜査を命じられた結果、精神を病むことに。その後、清二と同じ駐在所勤務となったものの、女児を人質にとった暴力団に射殺され、殉職。
民雄の息子・和也もまた警察官に。暴力団を担当する捜査四課に配属され、上司の不正を暴くスパイを命じられながら、警官として生きていくことに…
祖父・清二の死の真相が明らかに…
やっぱり… が、この男の生き様には⁇
清二、民雄、和也とは対照的な生き様に、警官としての『矜持』はないのかと…
和也が上司・加賀谷と自分を裏切った恋人・由香を追い詰めたシーンは痛快。由香はもっとしっかりした女性というイメージだっただけに…
和也には警察を生き抜いて欲しい。