佐々木譲のレビュー一覧

  • 北海道警察10 樹林の罠

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    佐々木作品の十八番、安定の道警シリーズ最新作。登場人物も背景もすべてわかってるので頁が進むこと進むこと。年末年始休みの初日に一気読みさせていただいた。主要キャストが事件に関係していく過程と収斂の具合が絶妙で何とも言えない名人芸ぶり。このシリーズは是非続けてほしいなあ。ブラックバードも健在でいて欲しい。

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    2022年12月30日
  • 裂けた明日

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    東日本大震災と南海トラフ大地震のダメージを受け、戦乱の真っ只中の近未来or異次元の日本。隠遁生活を送る沖本は大学時代の旧友の娘真智とその娘由奈の逃亡を助ける。沖本と真智の関係は?このような設定でも作者さんのハードボイルドの味付けは健在。意外に評価が低いのは残念!

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    2022年10月29日
  • ユニット

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    序盤であまりに悲惨な状況にとても苦しくなりました。
    妻と幼い子を未成年に殺害された真鍋。
    警察官の夫にDVを受け続け逃亡する祐子と晴也。
    手に汗握る展開に引き込まれていきました。
    現実でも起こっている未成年の残虐な事件や家庭でのDV。
    重い内容です。
    読み応えは最高でした。

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    2022年10月20日
  • 制服捜査

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    面白かった。

    北海道の寂れた街に赴任した駐在所の警察官が独自に捜査を進めるストーリー。普通駐在所の警察官は地域のお困りごとの対応が主体で捜査に参加するのは稀なんですが。この辺りがタイトルの由来かな?

    5つの短編からなり、スラスラと読めます。

    オススメ!

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    2022年10月16日
  • 代官山コールドケース

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    水戸部裕、中島翔太、時田悟の三者の視点から事件の核心に迫っていきます。
    代官山と日暮里、川崎の事件が1つの線で繋がっていくのはとても面白かった。
    ドラマでも観ましたが、設定が随分違いました。
    どちらも面白い。

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    2022年10月09日
  • エトロフ発緊急電

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    第二次大戦秘話三部作の2作目。

    最初は本当に多くの登場人物が出てくるし、場所も東京、択捉島、アメリカと様々なので、どこで、どのようにすべてが繋がって関係してくるのかが分からないため、読むスピードが遅くなりがちなのですが、だんだんと関係性が見えてくると、スパイ活動を中心に描いているので面白くなっていきました。

    日本の情報をつかむためにアメリカから潜入する主人公ですが、様々な危険を潜り抜けながら逃げ回ったりするので、ハラハラ、ドキドキする場面がある一方で、日本の南京大虐殺の描写もあり、現在もまだ戦争を続けている国のニュースのことを思い出し、余計に戦争のむごさを感じました。

    この時代の愛国心、

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    2022年10月09日
  • 裂けた明日

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    佐々木氏のIF小説は本当に面白い。日露戦争に日本が破れてロシアの属国となっていたらという過去のIF小説も面白かったが、本作は近未来の日本が内戦状態になり、国連平和維持軍が統治するIF小説で、本当に有り得そうな恐怖をもって一気に読ませてもらった。現在の全ての面で衰退しつつある日本の姿から、この小説の舞台設定が全く想像できなくはないということが最も恐ろしい。かつこの舞台設定の中での脱出逃避行のリアルさと劇的なラストまでの持っていき方は、流石に名人芸の域。最後の主人公の被弾を「弾傷ではなく、悔恨と恥辱と無念が、胸を内側から張り裂いた」と書き切る何ともドラマティックな幕切れに胸が熱くなった。

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    2022年09月12日
  • 雪に撃つ

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    気に入っているシリーズの新作というのは、「遠方の友人知人の消息を知る」という感じで愉しく読むのだが、本作もそういう例に漏れない作品で、とにかく大変に愉しかった。
    作品の主な舞台は札幌である。多分、中央警察署がモデルと見受けられる大通警察署に、盗犯担当の佐伯刑事と部下の新宮刑事、少年課の女性警察官である小島刑事が在る。そして機動捜査隊に在る佐伯刑事の古くからの仲間である津久井刑事、更に津久井の上司である長正寺警部が居る。こういう人達が主要な作中人物である。
    シリーズ初期の作品は、警察部内での厄介事が在って、そういう中で仲間達が密かに奮戦するというような内容だったが、次第に意外な展開を見せる事件を

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    2022年05月23日
  • 雪に撃つ

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    道警シリーズ最新作。
    佐伯警部補を中心にいろんな事件が一つの方向にまとまっていく。
    いつもながら面白くてあっという間に読破です。
    新しい出会いの新宮刑事。
    そして小島さんと佐伯警部補の今後は?

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    2022年01月19日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    引き込まれた。
    同期の破多野と松本。
    7年後の彼らの再会はとても悲しいものだった。
    文章から目が離せない状態で最後まで読んでしまいました。

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    2021年12月25日
  • 雪に撃つ

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    ベトナムから来た留学生が、どこからか逃げて通りすがりの人に助けてもらうところからスタートします。

    一つ一つの事件に、それに関わる道警シリーズおなじみの登場人物が加わり、最後に向かってまとまっていくのはさすがです。

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    2021年11月21日
  • エトロフ発緊急電

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    ずーっと前(25年くらい前かな?)、NHKのドラマで見てから、ずっと原作を読みたいと思っていた。
     昭和16年の日米開戦前夜の話。
     1月、連合艦隊司令長官 山本五十六は、ある大胆な作戦を立てる。それは、もし日米開戦が避けられないことだとしたら、開戦初日に米国太平洋艦隊をハワイで撃滅するしか方法はないということであった。この決意を海軍大臣に対して手紙に書き、信頼出来る部下に手渡しさせる。そこから、秘密裏にハワイ奇襲攻撃の作戦は進めていたはずだった。
     しかし、秘密は微かな穴から漏れる。東京のある教会のアメリカ人宣教師の元へある日本人から「日本はハワイを奇襲攻撃するつもりだ。」という情報が伝えら

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    2021年06月13日
  • 雪に撃つ

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    安定のシリーズ。モジュラー型の話運びは日本版フロスト警部の風情すらただよう(ほめすぎ)。本編最後で主人公はある決断をする。やや唐突なのだけれど、シリーズが「人生こそがミステリ」との境地なのかな。

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    2021年04月01日
  • エトロフ発緊急電

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    国際謀略小説のなかで、日本人が残した逸品。
    太平洋戦争の始まりに踏み込んだ作品。めのつけどころがさすがと。佐々木譲にはまることになったきっかけになりました。

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    2021年03月28日
  • 警官の条件

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    ネタバレ

    警官の血とセットで最高得点。
    ぜったい警官の血から読みましょう。
    思えば、警官の血で、加賀谷というキャラは違和感がありました。
    親子三代にわたる敵とは無関係でした。
    警官の一つの姿として、和也の咬ませ犬となるには、妙にキャラが立ちすぎていました。
    もったいないというより、妙に浮いていました。
    その異物が、この作品で、これほどまでに生きてくるとは…

    あまりないことですが、読後即2度読みしました。
    「一人前にしとけばよかった」は最後の「手間かけさせやがって」につながります。
    健康診断に引っかかったと思える描写ではフラグが立っていました。
    作者の職人芸ですね。

    回収されていない部分もあります。

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    2021年03月09日
  • 雪に撃つ

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    道警シリーズはとにかく読み応えがある。長万部駅近くでベトナム人女性2人が老夫婦と孫娘に助けられるところから始まるドラマは、札幌での車の窃盗事件と発泡事件に切り替わり、大通署の佐伯と新宮のコンビ、機動捜査隊の津久井と滝本のコンビが事件を追う。そこに大通署少年係の小島百合が家出少女の保護で絡んでくる。事件の構図が見えてくる頃には、ハラハラドキドキの展開も最高潮に達する。最後に、佐伯と小島百合の関係が終わりを迎えるくだりはちょっと切ないハードボイルド感がある。

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    2021年01月19日
  • 廃墟に乞う

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    休職中の刑事が事件解決。…そんなのアリ?
    とはいえ面白かった。
    事件の捜査員の捜査はもちろん、彼らのプライドを傷つけることなく事件解決。本当に仙道孝司は出来た人間だ。
    それぞれの事件も背景に良くも悪くも人間らしいものがあり、事件解決もホワッとした何か考えさせるような締めくくりで、そこが仙道とリンクしてるようでよかった。

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    2020年12月08日
  • 警官の血(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    暗い内容だが、その奥深さを目の当たりにしている。前半、清二が戦後すぐに下町で警官として勤務し、後半は清二の子・民雄が父親の自殺の真相を知るべく警官となり暴いてゆく。前半の清二は戦後の混乱期の土埃の匂いのする中、ホームレスと関わりながら警官として生きていく。妻の多津がとても賢明で夫を支える姿に共感。後半の民雄、亡き父親の友人に支援を受けながら高校まで卒業し、警官となり北海道大学で長期間の囮捜査員として勤務。精神的に厳しい捜査により不安神経症となり日々苦労する。警官や家族の苦労は見えないが壮絶な仕事ですね。

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    2020年08月15日
  • 警官の血(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    安城清二(祖父)、民雄(父)、和也(本人)の警察官三代に渡る長編。清二の不審死を民雄、和也が真相を暴く。犯人は途中から分かったが、壮絶な変態でした。時代背景によって警察官の役割は多様で、また警察官としての在り様が警察官個人のパーソナリティに大きく依存する。それが警察官の血となり遺伝していく。最後、和夫が犯人の子(キャリア)と対峙するが、警察官としての在り様が遺伝しているのだなと実感。和夫の場面、加賀谷、永見由香が逮捕され緊張感がほぐれた。佐々木譲さん2作目ですが。松本清張とかぶる重厚感。超おすすめ。

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    2020年08月15日
  • 巡査の休日

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    いくつもの事件が絡まってるのか絡まってないのか…全部解決でめでたしめでたし笑 しかしながら ここまでキャリアが悪者になると笑える。小島百合と佐伯…バツイチの恋愛かけひきは拗れすぎて、可愛らしくも思えた。

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    2020年02月21日