佐々木譲のレビュー一覧

  • 沈黙法廷(新潮文庫)

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    セールスマンが訪ねた家で遺体を発見したことから事件の捜査が始まり、途中で「警視庁VS埼玉県警」というような“張り合い”という要素や、「連続不審死?!」と報じられて騒がれるというような曲折も交えながら事件や捜査が展開する。そういう意味で面白い「事件モノ」、「警察モノ」である。が、本作はそこに留まらない!逮捕された被疑者が起訴され、公判ということになり、逮捕後から登場の弁護士が活躍する「法廷モノ」という展開を見せる。

    非常に贅沢な、盛沢山の内容を含む作品で、本当に頁を繰る手が停まらなくなる。週末に一気に、殊に土曜日は昼から夜に敢えて時間を設けて夢中で読んでしまった…広く御薦めしたい!!

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    2019年11月17日
  • 警官の血(下)(新潮文庫)

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    あらすじ
    安城民雄は、駐在として谷中へと還ってきた。心の傷は未だ癒えてはいない。だが清二が愛した町で力を尽くした。ある日、立てこもり事件が発生し、民雄はたったひとりで現場に乗り込んだのだが-。そして、安城和也もまた、祖父、父と同じ道を選んだ。警視庁捜査四課の一員として組織暴力と対峙する彼は、密命を帯びていた。ミステリ史にその名を刻む警察小説、堂々たる完結篇。

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    2019年11月05日
  • 警官の血(上)(新潮文庫)

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    あらすじ
    昭和二十三年、警察官として歩みはじめた安城清二は、やがて谷中の天王寺駐在所に配属される。人情味溢れる駐在だった。だが五重の塔が火災に遭った夜、謎の死を遂げる。その長男・安城民雄も父の跡を追うように警察学校へ。だが卒業後、その血を見込まれ、過酷な任務を与えられる。大学生として新左翼運動に潜りこめ、というのだ。三代の警官の魂を描く、空前絶後の大河ミステリ。

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    2019年11月05日
  • ストックホルムの密使(下)

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    ネタバレ

    「ベルリン飛行司令」「エトロフ発緊急電」に続くやつ。エトロフ〜では出てこなかった安藤大尉が出てきて、安藤大尉!!!ってなります。

    ストックホルムからの密使、いつになったら密使出てくるん…?と思いながら読み進め、上巻の最後でやっと放たれます。下巻は、えー!どうなるのー!先が気になるぅぅー!と、引き込まれました。

    ソ連参戦や原爆投下などの史実はわかっているので、先が読めると言えば読めるのですが、史実と創作が上手い具合に絡み合い、そそそそれでどうなっちゃうの???と、先を知ってるのに先がわからないという面白さがありました。

    面白かったー!

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    2019年10月09日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    流石の佐々木譲さんという読み応えのある作品でした。
    所轄の捜査と本庁の捜査が交互に進んでいくのが最初は読みづらさを感じたが、段々と引き込まれていき一気読み。犯人がわかってからの急展開にビックリし、凄いラストでした。

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    2019年09月04日
  • 真夏の雷管

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    道警シリーズ 一時は下降線になったと思ったけど 前作くらいから盛り返してきた感じ。今回もすぐ引き込まれて一気に読んだ。このシリーズ 佐伯と百合の色恋はかすかに憎からず思ってるよくらいで十分じゃない?わたし的にはなくてもいいくらいだけど。その方がチーム感が出て このシリーズの良さが際立つと思うんですケド。
    人生はしょっぱいなと。

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    2019年08月25日
  • 真夏の雷管

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    <北海道警察シリーズ>の新作である。『笑う警官』、『警察庁から来た男』、『警官の紋章』、『巡査の休日』、『密売人』、『人質』、『憂いなき街』と意外に長く続いているシリーズということになる。各シリーズに登場する御馴染みな面々は、この『真夏の雷管』でも健在である。
    御馴染みの面々が扱う「一寸した事案」というのが在って、幾つかの出来事がパズルのピースというようになって、それらが次第に組み合わさって少し大きな画になって行くという、このシリーズらしい展開となる。
    万引きに及んだ、少し不審な様子の少年…個人経営の園芸用品の店で起きた肥料の盗難…そんな事案が「とんでもない?!」ことに結び付いてしまう。近年の

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    2019年07月15日
  • 代官山コールドケース

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    著者の”ユニット”が非常に良かったのでこれも読んでみた。本書も一歩一歩謎が解かれていくに巻き込まれます。代官山のことを想像しながら読みました。表紙のデザインもすごくおしゃれ。

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    2019年03月30日
  • ユニット

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    著者お得意の北海道を舞台にしたハードボイルド群集劇。主要人物は5人。妻子を殺された男と殺した男、DV夫の警察官とその被害者の妻、そして妻に逃げられた工務店経営者。

    「類は友を呼ぶ」の通り、共通点を持った彼らは、出会い、足りない部分を補い合う「ユニット」を組む。

    少年犯罪に家庭内DVと作品発表時の社会ネタを盛り込み、5人の距離がジワジワと狭まってくる展開はスリリングだ。そして、逃げるユニット対追うユニットの息もつかせぬたたみかけの末、一気に完結。このスピード感は快感。

    悪役側の加速するやり過ぎ感がハンパないが、それもまた本作品の魅力。

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    2019年01月30日
  • 制服捜査

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    警察小説は弁護士ものとかと同じく蘊蓄ものに含めるべきかとも思うが
    警察であるという立場が重要で
    医者と医療関係者の違い
    教師と教育関係者の違いともいえるか
    この作品についてはひとのだめちんなところを上手く拾った
    暗黒ミステリとしてまず普通の出来か
    もう少し舞台の特殊さを浮き上がらせずに普通に書けると思う
    が警察小説というのはこういうものかもしれない

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    2019年01月09日
  • 代官山コールドケース

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    現在発生した事件を契機に17年前の事件を追ううちに、更に別の事件と繋がる。現在発生した2件の事件発生のタイミングが都合良すぎるかな?って思うけど、後半から中断できないくらいの面白さ。

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    2018年10月16日
  • 暴雪圏

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    猛吹雪の日に、暴力団組長宅から現金を奪い殺人を犯した男、不倫を清算したい女、事務所の現金を持ち逃げした男、義父から逃れるべく家出した少女、等々がペンションに集まる。そこに至るまでの警察を含めた個々のストーリー、が絡み合い、エンディングへ向う。佐々木譲の警官の血以来の傑作。

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    2018年10月16日
  • 代官山コールドケース

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    1995年、日本中の警察がオウム事件に忙殺される中、代官山で女性が殺害される。その直後、被害者女性の恋人が変死し、彼が犯人ということで事件は決着する。

    それから17年後、川崎市で強姦殺人事件が発生。その現場から発見されたDNAは代官山事件で残されていた持ち主不明のDNAと一致する。

    代官山事件は「コールドケース」扱いとなるが、今さら捜査ミスを公にできない警視庁は水戸部警部補と朝香巡査部長の2人に密命を下す。

    結局、2人の活躍で17年前の事件は解決するのだが、それに要したのはわずか2日。2人が優秀すぎるのか、当時の捜査が杜撰すぎたのか。それはさておき、このスピード感が本作品の魅力。警察組織

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    2018年08月28日
  • 武揚伝 決定版(上)

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    文庫で、三巻。(上)は、榎本武揚(まだ釜次郎)が開陽丸に乗って、オランダを出発する所まで。勝海舟(まだ麟太郎)が嫌な奴に描かれているのも、印象的。
    幕末に早くも留学し、海外と日本の差異を見る。自分のしたいことと、時代が自分に求めていることを、考える。
    いつの時代も、置かれた状況や立場が違っても、畢竟、悩むのはそこである。

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    2018年08月10日
  • 警官の条件

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    いやあ〜〜よかった!加賀谷さんいいです。『警官の血』もよかったけど『警官の条件』グイグイ一気に読んでしまいました。最後の方はどうなるのか読んでしまいたい気持ちともったいなくて一気に読んでしまいたくない気持ちと。結局は結末が知りたくてすぐ読んでしまいました。最後は涙モノでした。最後の方であの場所から消えた野島と和也の対決を是非続編で期待します。

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    2018年07月18日
  • 警官の条件

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    佐々木譲得意の長編警察小説。発表された当時は酒井法子の麻薬所持、逃走事件が起こっていたらしい。そんな実話を挿入しつつ、麻薬捜査と警官殺人事件解決に挑む警察官たちの行動を描く。

    ストーリーの中心となる警官は2人。部下も上司も持たず、単独捜査で実績を残してきたベテランの加賀谷警部と殉職警官を父に持つ若手エリートの安城警部。

    裏社会を憎み、チームプレーで捜査に挑む安城は、裏社会に片足を突っ込み、自身も逮捕歴のある加賀谷のやり方を反面教師としていた。互いに相容れることのない対照的な2人だが、警官の条件を満たすため、任務を忠実に果たそうとする点は同じ。

    直接対決することはない2人だが、警察組織は彼

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    2018年01月11日
  • 武揚伝 決定版(下)

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    長い長いプロローグが終わり怒涛のストーリー展開で一気に読みきった。今、この現代にこそ欲しいリーダーだが、それは他力本願か

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    2017年12月14日
  • 警官の血(下)(新潮文庫)

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    上巻に続き、下巻も素晴らしー。
    重厚感あふれる物語は、圧倒的な面白さ。
    これぞ小説の横綱本って感じ。

    グダグタ言わないので、黙って上下読みなさい
    とお勧めしときます。

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    2017年11月16日
  • 警官の血(上)(新潮文庫)

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    直球。どストライクの豪速球。
    これぞ大河小説の基本、ってな感じの重厚なお話。

    話自体は地味なんだけど、読ませる、面白い。
    ページを捲る手が止まらない。
    読後「読んだ~」という達成感といい
    程よい疲れも素晴らしすぎる。

    これを読むと、上っ面だけの読み物なんぞ
    足元100kmにも及ばないって実感できます。

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    2017年11月11日
  • ストックホルムの密使(下)

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    戦争は情報戦だと言われるのに、現実から目を背け耳を塞ぎ、信じたいものだけを信じ、国内の重要機密をスパイに筒抜けにし、外交も腹立たしいほどにヘタクソで、国力差は圧倒的不利。そもそもこんな国が何で戦争なんて始めてしまったのか。この非常時に陸軍と海軍は対立し合い、大和田文書が早い時期に届けられたとしても、ソ連の参戦・原爆投下は阻止できなかったのではないかと思う。
    だが、戦争を終わらせようと最後の最後まで望みを捨てなかった人達の尽力を忘れてはならない。
    主要人物はもちろんだが、個人的には磯田の死に胸が詰まった。磯田は…「エトロフ」でも読んでいて辛くなるほど職務に忠実な男だった…。
    そして、気になってい

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    2017年09月30日