佐々木譲のレビュー一覧

  • ユニット

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    ネタバレ

    妻を殺害された真鍋と、夫のDVから逃げる祐子。真鍋の妻を殺害した川尻と、祐子の夫である門脇。彼らがそれぞれ出会い、一方は癒され合い、一方は協力してそれぞれのターゲットを狙い、追跡を始めます。

    復讐心に取り憑かれた真鍋がそれだけを生き甲斐に立ち直るも、祐子との出会いと彼女と過ごす中で復讐心を消し去り、また祐子自身も傷ついた心が癒されて行く様は感動的。

    一方、支配欲の固まりである門脇が警察官という立場と社会的信用をフル活用し、祐子を追跡する様子の異常さには戦慄が走るほど。そして少年院を出ても人として根本的に何も変わっていない川尻の人間としてのカスさ加減…そして、コイツらが“ユニット”を組み、真

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    2012年10月05日
  • ベルリン飛行指令

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    余韻のある終わり方がいいね。
    格闘戦のシーンは息がとまる。
     いかにも映画になりそうだけど、まだなっていない。海老蔵なんかが出そうだけど。

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    2011年11月11日
  • 夜を急ぐ者よ

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    たとえはるか彼方のベルリンへ飛んで行こうと、警察内部へ深く入り込もうと、今でも『真夜中の遠い彼方』(1984年。後に『新宿のありふれた夜』と改題)、『夜を急ぐ者よ』(1986年)、『夜にその名を呼べば』(1992年)の、いわゆる「夜三部作」をこよなく愛してやまない私ですが、この本、昨年12月にポプラ社の文庫が出たばかりなのに、さすが直木三十五賞の受賞に伴って旧作を求める新しい読者のためにということでわずか7か月後の集英社文庫の登場ですが、同文庫としては1990年の初版の単なる再版だと思ったら違いました、これは船戸与一の圧倒的な熱狂的解説が加わった改訂新版なのです。

    恥ずかしながらあわて者の私

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    2011年09月19日
  • 昭南島に蘭ありや(上)

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    佐々木譲の第二次大戦ものに外れ無し。
    本作はシンガポールが舞台。主人公は台湾生まれ、当時は日本領だから国籍は日本人。よじれた出自が彼を歴史に翻弄される。

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    2017年10月28日
  • 夜を急ぐ者よ

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    この方の本を初めて読みました。
    読みやすくてスラスラ~と読めて
    あっという間に読み終わりました。
    逃げ切れるのか!
    この2人はどうなるのか!
    気になって気になって止まりませんでした。
    最後の結末は、悲しかったなぁ。。。

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    2010年10月20日
  • くろふね

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    著者・佐々木譲をして、「激動の時代の幕開けのまさにその瞬間に立会い、その後に続く動乱の時代を、有能な官僚として、すぐれた技術者として、才ある文人として、それになにより、見事なまでに武士らしい武士として生きた男」と言わしめた中島三郎助の半生をていねいに描いた一冊。

    「くろふね」の中にも江川太郎左右衛門英龍は登場する。
    中島三郎助に、彼が興味をもっている測量や砲術、海防などについて、新しい風を送り込んでくれる重要な人物だったのだ。
    江川太郎左衛門による海岸防備の目的の江戸湾の測量のシーンや、高島秋帆による徳丸ヶ原での演習シーンなどは、具体的でとても興味深いシーンとなっている。
    江川太郎左右衛門英

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    2010年04月20日
  • ストックホルムの密使(下)

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    終戦の間際、国の存亡をかけて、それぞれの場所と立場で奮闘する人たち。おもしろかったぁああー!久々の「読み終わるのがもったいない本」でした。いろんな立場や役職、はたまたいろんな国の人々が登場しますが、みんなすこぶる魅力的!また、佐々木作品にしては(失礼!)、なんとも言えない爽快感があり、終盤の盛り上がり方も心地よい。いやはやなんとも良い作品でした。文庫は上下巻なので、本屋で見てもナカナカとっつきにくかったのですが、いや〜読んでよかった。ほんとほんと。しか〜し、何で誰も感想書いてないんだぁ?こんな名作なのにー。

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    2011年09月25日
  • 警官の血(上)(新潮文庫)

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    佐々木譲、直木賞獲りましたね。今更ながらの感もするけど、まずはご同慶の至りということで。
    さて本書、戦後から現代に至る昭和の時代の中で、親子三代に亘って警察に奉職した家族の物語。
    ウチで例えると清二が父で、民雄が私で、和也の時代は私の二人の息子たちの時代ということになるのか。確かに私たちはこういう時代を生き抜いてきたよなぁ、と嘆息する。
    第一部で語られる、戦後の貧しく荒廃しているけれど復興の槌音と共に皆が一心不乱に生きてきた時代。
    駐在となった安城清二やその妻・多津の慎ましやかで実直で生き様がしみじみと身に沁みて、烈しさの中に長閑さもあった時代の何気ない会話や描写に涙する。
    しかし第二部、高度

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    2015年08月23日
  • 夜にその名を呼べば

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    サスペンス!!!
    対共産圏輸出統制委員会(ココム)規制違反
    の確信犯であっただけの商事会社の人間が
    会社によるトカゲの尻尾きりで、殺害の危機
    に逢い、ようよう生き延びたら、上司殺害の
    犯人にされている
    周到な罠に逃れる術もない…ついにベルリン
    の壁を東へ
    そして5年後、小樽埠頭に主人公を陥れた
    関係者達が集まり

    最後まで結末がわからない、息つく間もなく
    ドキドキの展開に驚かせられます

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    2009年11月13日
  • 愚か者の盟約

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    政治小説・・・社会党で独自の考えを貫こうと
    秘書の野崎とのし上がる話です
    昔、小説吉田学校というシリーズがありました
    裏取引や駆け引き・・・思い出しました

    社会党の幹部
    ・・・本当にこんな感じだったのでしょうね

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    2009年10月31日
  • 愚か者の盟約

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    このポリティクス小説を、すっかり忘れていました。

    約1カ月程前だったか、ジョーのブログを見た時、彼自身はかなりの自負をもらしていましたが、私も再び興奮して再読してみようと思います。

    それにしても、早川書房は解説の意義を認めていないのですね、本書にも解説がついていません。

    あるいは、書ける人を見つけられないのか、解説にかかる費用を捻出できないのか。唸ってもらえる解説めいたものを書いて売り込みにいこうかしら。

    ・・・・・また、再読してから・・・

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    2011年07月23日
  • 夜にその名を呼べば

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    骨太であり、ストーリーの良さあり、スリリングであり、情感豊かであり…いろんな面で傑作。貫かれているのは、人を信じる気持ちと愛。単なるミステリーには終わらないすごい作品。

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    2011年09月04日
  • くろふね

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    「黒船に最初に乗り込んだふたりの日本人のうちのひとり」「浦賀奉行所の与力のひとりとして、ペリー艦隊と最初に接触、即刻退去を求めた」激動の時代の幕開けのまさにその瞬間に立ち合い、その後に続く時代を有能な官僚として、すぐれた技術者として、才ある文人として、それになにより見事なまでに武士らしい武士として生きた男そんな“ラストサムライ”中島三郎助の生涯を描いたのが「くろふね」繩田さんの解説が熱い!こんな熱い繩田さんは珍しいんじゃなかろうか。

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    2011年08月19日
  • 夜にその名を呼べば

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    1986年10月、ベルリン。欧亜交易現地駐在員の神崎は何者かに襲撃された。親会社の共産圏への不正輸出が発覚、証拠湮滅を図る上層部の指令で命を狙われたのだ。 殺人の濡れ衣まで着せられた神崎は壁を越えて東側へと亡命、そのまま消息を絶つ――それから五年、事件の関係者に謎の手紙が届けられ、神崎を追う公安警察もその情報を掴む。全員が雨の小樽へと招き寄せられたとき、ついに凄絶な復讐劇の幕が切って落とされた!

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    2009年10月04日
  • 代官山コールドケース

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    過去と現在の2つの事件が繋がっていくのが面白い
    前作は自分のペースで着々と操作を進めてたが、今作はメンツ争いということでスピード感ある解決だったのが印象的
    代官山の街の描写が丁寧で行ったことないのにどんな街なのか想像できるのがすごい!

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    2026年02月21日
  • 分裂蜂起

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    歴史改変SF小説?3部作の完結篇。改めて国ってなんだろう、人間は何故歴史に謙虚に向き合って学ばないんだろうと考えさせられた。支配者ロシアの内乱で独立果たしながら、その痛みをすぐに忘れてお隣りの国に帝国主義的野心を再燃させる日本。その凝りなさ、滑稽さ。でも今、まさに現実が追随しそうな空気感に、物語をとても笑えない現実が…。佐々木さん、ここまで見通して書き上げたのか⁉︎

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    2026年02月11日
  • 愛蔵版武揚伝下

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    仙台藩が降伏し榎本武揚ら旧幕府軍は蝦夷ヶ島に向かい、函館、松前、江差を攻略し自治州の建国を宣言し、武揚が入れ札で総裁として選ばれる。
    開陽丸初め、艦隊は次々と座礁、沈没していき明治政府軍が目前に迫る。五稜郭に籠り奮戦するも、、、。

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    2026年02月10日
  • 愛蔵版武揚伝中

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    開陽丸の艦長に抜擢された榎本武揚はオランダ留学の経験を活かし幕府に貢献しようとするも、勝海舟と西郷隆盛の協議のもと徳川慶喜の降伏及び江戸城の無血開城が決まる。新たに徳川家に下賜された駿府70万石では旗本を養いえないことから、幕臣の生活を守るべく新天地蝦夷ヶ島を目指す。

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    2026年01月31日
  • 地層捜査

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    現在から過去へ少しずつ遡っていく地味だけど堅実な捜査、昭和のノスタルジーを感じさせる荒木町という舞台に魅せられた
    荒木町歩いてみたくなった


    結末が相棒みたいだったな、、、所属が「特命」捜査対策室だし笑
    この場合水戸部が右京さんポジションだけど、、、

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    2026年01月28日
  • 遥かな夏に

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     佐々木譲としては、相当に異色な作品ではないだろうか。例えば佐々木譲を初読でこの作品に触れた方は、この作家の特徴をほとんど掴むことができないのではないだろうか? そう思えるくらいに、娯楽小説という観点から離れた、情緒的要素の高い、渋すぎる印象に驚いた一作である。

     佐々木譲はどのような作家ですか? と聴かれたときに、この作家をよく知るあなたはどう答えるだろうか? 佐々木譲と言えば代表作は何ですか? と聴かれたときに、ほぼすべての彼の作品を読んでいるあなたは何を選ぶだろうか? 初期の頃の作風を好まれる方は『エトロフ発緊急電』は鉄板であろう。北海道の警察小説シリーズが好きだという方は、『うたう警

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    2026年01月25日