【感想・ネタバレ】夜にその名を呼べばのレビュー

あらすじ

一九八六年十月、ベルリン。親会社の共産圏への不正輸出事件に巻き込まれ、殺人の濡れ衣まで着せられた欧亜交易の神崎は東側へと亡命、消息を絶った。五年後、関係者に謎の手紙が届けられ、全員が雨の小樽へと招き寄せられた……。凄絶な復讐劇が最終章に向けて加速する、迫真のサスペンス!

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Posted by ブクログ

途中から止まらなくなり、かなりの厚さだけど一気読みしてしまった。ミステリーかつソフト公安モノ。
スパイ嫌疑のかかる人物宛の手紙を抜き取る「法外処置郵便物」の処置、実際にあるのかも…と想像するのも楽しい。

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2024年09月08日

Posted by ブクログ

急展開の警察モノと比較すると、何というかウェットな感じ?
同じ作者とは思えないが、其れはソレ、是れはコレで面白い♪

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2014年05月09日

Posted by ブクログ

サスペンス!!!
対共産圏輸出統制委員会(ココム)規制違反
の確信犯であっただけの商事会社の人間が
会社によるトカゲの尻尾きりで、殺害の危機
に逢い、ようよう生き延びたら、上司殺害の
犯人にされている
周到な罠に逃れる術もない…ついにベルリン
の壁を東へ
そして5年後、小樽埠頭に主人公を陥れた
関係者達が集まり

最後まで結末がわからない、息つく間もなく
ドキドキの展開に驚かせられます

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2009年11月13日

Posted by ブクログ

骨太であり、ストーリーの良さあり、スリリングであり、情感豊かであり…いろんな面で傑作。貫かれているのは、人を信じる気持ちと愛。単なるミステリーには終わらないすごい作品。

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2011年09月04日

Posted by ブクログ

1986年10月、ベルリン。欧亜交易現地駐在員の神崎は何者かに襲撃された。親会社の共産圏への不正輸出が発覚、証拠湮滅を図る上層部の指令で命を狙われたのだ。 殺人の濡れ衣まで着せられた神崎は壁を越えて東側へと亡命、そのまま消息を絶つ――それから五年、事件の関係者に謎の手紙が届けられ、神崎を追う公安警察もその情報を掴む。全員が雨の小樽へと招き寄せられたとき、ついに凄絶な復讐劇の幕が切って落とされた!

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

叙情に満ちててなかなか良かった。読後は哀しみが残る。敵役がどれも憎らしくて明快だった。公安警察官が変態と罵られるシーンが好き。

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2016年01月23日

Posted by ブクログ

ワクワクテカテカなストーリーだし、読みやすいし
文句なく面白い....のだが、悲しすぎる。
ラストのそらねーだろってのが涙を誘う。

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2014年10月13日

Posted by ブクログ

前半は、神崎の物語。
後半は、残された神埼の母親の物語になっている。

時代は、冷戦終結の前後。
なので、まだ壁の有るベルリンが出てきたり、
ソ連などという懐かしいことが随所に出てきます。

それにしても、いやぁ、そう来るんですね。
かなり最後の方に来るまで、わかりませんでした。
一級のスパイスリラーと言っていいと思います。

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2013年05月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2008/5/17 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2021/4/17〜4/21

1992年の作品。1986年、ソ連崩壊前のベルリンで、ココム違反の貿易を行ったとして、日系企業の社員である神崎哲夫は追い詰められる。さらには、殺人犯としても陥れられ、起死回生の一策として東ベルリンに亡命する。20年後、日本に居た関係者たちに神崎からと思われる手紙が届く。小樽港に集められた関係者たちが次々殺されていく。果たして・・・。ちょっと古い感じもするが、久しぶりにこういうタイプの小説を読んだ。90年代初頭は志水辰夫さんなど、こういう作品がたくさんあったなぁ。やっぱりこういうの好きだ。

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2021年04月21日

Posted by ブクログ

16年ぶりの再読。初めて読んだときは、結末にやや拍子抜けした覚えがあるのですが、今回は一部ハード、反面ロマンティックな描写もある物語をじっくり味わうことができました。気になったことを一つ。登場人物の一人に海外からの郵便物が送られてくるのですが、管轄の郵便局名が実際とは(おそらく)違っているように思います。小さいことですが。

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2012年07月08日

Posted by ブクログ

こないだまで読んでいたスパイ物に感化されて
手にした佐々木譲。
「ストックホルムの密使」「エトロフ発緊急電」以来です。
うん、これこれ(笑)
全体的にウェッティで、
最後は虚しさばかりと云う展開。
善悪の描写が時代劇張りにハッキリクッキリなのも
解りやすく、文章自体も読みやすいです。
テレビドラマを見るよりも楽しめました。

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2014年12月11日

Posted by ブクログ

東西冷戦時代、ココム違反を隠すために切り捨てられ、えん罪でおわれることになった企業戦士。数年後、その復讐劇が始まる……

最近、やわらかい感じのミステリーばかり読んでいたので、ちょっとここらでハードボイルド系が読みたくて佐々木譲さんの本を手に取ってみました。

商社の内情の話になって難しいのかと最初はハラハラしたけれど、実際には日本での復讐劇。いろいろな視点から物語が綴られるけれど、えん罪で追われた彼を信じている女性の目が優しく、意外とやわらかいミステリーという感じでした。

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2013年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

密室の会話から始まる・・・陰謀の臭い
組織の尻尾きり。で神崎哲夫は殺されかけ殺人容疑者として手配され亡命する。
5年後、神崎から関係者に手紙が届く
手紙には「小樽港」に来て

集まった関係者が神崎を探すが
1人1人殺害されていく
後半でだいたい犯人は目星がつく

いつも思うこと。他に方法はなかったのか?

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2012年07月23日

Posted by ブクログ

親会社のCOCOM違反の輸出を隠すためのダミー会社の社員神埼が、親会社を救うために犠牲にされかけ命からがら東ベルリンに逃げ込み、その何年か後に、関係者に、その神崎からの「小樽にきてくれ」という手紙が届く。。こういう風に終息させるのか、なるほどね。しかし、一番面白かったのは、今野敏の作品群では好意的に描かれている公安捜査員が、この作品では、えらい冷やかな描かれ方してたとこ。視点ひとつで、ここまで印象違ってくるものか^^;

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2011年07月15日

Posted by ブクログ

骨太な作品。
読み辛さもあるけど一本筋が通っている感じです。

追記-------------------------------------------------------------------
最近小樽に行きました。街に降り立ったら
スーツにコートの強面の男性が無線でなにやら話していて。
刑事さんかしら?埠頭とかも行ったけどうら寂しくて
ちょっと怖かった。

すぐにこの小説を思い出した。

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2010年03月14日

Posted by ブクログ

前半で掴まれ、あっという間に中盤へ。
蛇足?な場面もあるけれど、展開は面白い。
予想はついたが期待は裏切られず、哀しいストーリーは心に残る作品となった。

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2011年12月02日

Posted by ブクログ

1).目次
省略

2).筆者の主張
省略

3).個人的感想
ちょっと昔の本(90年代前半)、プロット、オチは面白いが、ディティールがイマイチ

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

本屋でよく平積みされている作者なのでどれか読んでみようかな、と思い購入しました。面白かったです。

冷戦の時代、自分は子供だったのであまり政治的な問題などに興味もなく過ごしておりましたがあの頃のアメリカやソ連の緊張した雰囲気は覚えております。一歩間違えれば核戦争突入などと言われていたあの時代。それが高校時代にベルリンの壁がなくなり、ソビエト連邦もなくなりそして今アメリカでは黒人のオバマ氏が次の大統領に選ばれました。時代は動いているんだなあ、世界は変化していくんだなあとしみじみ思います。

恥ずかしながらココムの存在を知りませんでした。…そんな条約があったんですね… 自分としては組織ぐるみで隠蔽工作を行うような輸出の存在が最後の最後に出てくるだろうと何となく思っていたのでその点では肩透かしでした。最後の落ちも何となくわかりましたし。それでもぐんぐんとひっぱて行かれる物語の筋に圧倒されます。面白かったです。

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2009年10月07日

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