佐々木譲のレビュー一覧

  • 警官の血(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    (上下巻)

    「血」とは三代に亘って、地域警護に勤めた警察官の「血脈」を表す物語である。

    第一部 清二

    戦後の混乱を警戒して、警視庁は警官の大量募集をした。復員して定職のなかった清二は、それに応募して採用された。
    研修中に3人の親友ができ、希望通り谷中の派出所の巡査になる。公園には浮浪者が溢れ、孤児も住んでいた。
    ここで仲間同士の争いがあり、ミドリというホモが殺される。彼はこの事件の捜査を内偵していたが、捜査員でなく、巡査の身分では思うように進まなかった。
    派出所のすぐ裏にある天王寺の五重の塔が不審火で燃える。そのとき、不審な動きをする人物をつけていき、跨線橋から落ちて死ぬ。

    第二部 民

    0
    2026年02月04日
  • 樹林の罠

    Posted by ブクログ

    佐々木譲『樹林の罠』ハルキ文庫。

    北海道警察シリーズの第10作。

    このシリーズの面白さは同時多発的に発生した小さな事件が何時の間にか一つにつながり、大きな事件の正体が浮き彫りになる所である。

    そんな小さな事件を丹念に追い続ける大通警察署の遊軍となった佐伯宏一と部下の新宮昌樹、それを助ける津久井卓と小島百合らが繰り広げるコロナ禍の北海道を舞台にした人間模様が面白い。


    ショッピング・モールの地下駐車場で何者かに襲撃され、車の中に拉致されたIT会社社長の桂木陽一がトラックに轢き逃げされる。通報を受けて臨場した大通署機動捜査隊の津久井卓はこれが事故ではなく事件の可能性があることを知る。

    0
    2026年01月22日
  • エトロフ発緊急電

    Posted by ブクログ

    プロローグ

    時は、1941年冬

    鈍色の空が低く垂れ込み、海は重たい鉄板のようにうねっている
    流氷の破片が軋む音が島全体のうめき声のように響く
    遠く、霧の向こうでカモメが嘶く
    その鳴き声は、希望ではなく恐らく警告か!?
    コントラストの強い影と光が交錯しこの島は今日も
    黙ってそこにいる

    そう、その島とは択捉島に他ならない!!!

    今、不穏な物語が始まろうとしている、、、



    本書
    『エトロフ発緊急電』1989年刊行圧巻の★5
    おびさんの本棚から
    おびさんのレビューでビビビッときた!!!

    最初の頁を捲る
    はしがき〜プロローグで物語は始まるがその時点で
    ノックアウトだ

    740頁にも及ぶ濃密

    0
    2026年01月21日
  • 秋葉断層

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     これはどういう決着になるのか? その終わり方が全てだな。
      謎解きという点では、全く複雑ではないんだけれど。
     

    0
    2026年01月18日
  • 分裂蜂起

    Posted by ブクログ

    歴史にifは禁物だが、この「抵抗都市」「偽装同盟」そして本作と続く、「もし日露戦争で日本が負けていたら」シリーズ3部作は、こちらの方がそうであった可能性が高いifとして、とても興味のそそられる題材で、本作はロシア革命前後を描く。事件自体よりも通底するロシアに占領統治されている日本の政治・世相の想像力という名の高い可能性の描写が抜群に面白く、現実と想像のミックス具合も秀逸。歴史フィクションとして存分に楽しめる。

    0
    2026年01月08日
  • 抵抗都市

    Posted by ブクログ

    日露戦争に敗れた日本というSF作品
    ロシアが進駐した東京で繰り広げられる警察物
    一体の身元不明の遺体があがり、殺人事件として捜査される過程でこの世界観が語られていく
    犯人を追うごとに明らかになる背景は、やがて反露暴動の陰謀に繋がっていくタイムリミットサスペンス

    0
    2025年12月30日
  • 人質

    Posted by ブクログ

    道警シリーズ第6弾。早いなぁ。

    今回のはとても読みやすかった。
    小島百合さん推しとしては好きなお話でした。

    次のお話は津久井さんがメインみたいなので楽しみ。

    0
    2025年12月29日
  • 巡査の休日

    Posted by ブクログ

    休日というから番外編?事件とかないのかなと思ったら全然そんな事なかった。
    寧ろ色んな事件あり過ぎて途中少しごちゃついた。
    てゆか休日どころか働きすぎなような。
    お疲れ様です。回でしたね。

    佐伯さんと小島さん〜〜〜

    0
    2025年11月21日
  • 佐伯警部の推理

    Posted by ブクログ

    「道警」シリーズの新シリーズ。佐伯宏一が札幌大通署から函館方面本部捜査課に警部として赴任。青函フェリーターミナルの付近の岸壁で起きた殺事件を追う。本領を発揮し丁寧に事件に向き合い捜査指揮をしながら犯人を追い詰め、行き着いた先は家族トラブルだった…。さすがの作者さん、さすなのシリーズ。満喫!

    0
    2025年10月18日
  • 佐伯警部の推理

    Posted by ブクログ

    待ってました、佐伯警部。さり気なく過去の同僚や事件にも触れる気配り。手に汗握るスピード感溢れる展開。幸福そうな家族の闇には唖然。推理小説としてもパワーアップ。ご無沙汰の函館、行かなくては。「函館の青柳町こそかなしけれ…」啄木のうた、心に浮かんだ。第二シーズンスタート、ご祝儀込みで星5つ。

    0
    2025年10月01日
  • 佐伯警部の推理

    Posted by ブクログ

    大好きな「道警」シリーズの佐伯宏一を主人公に据えた新作。舞台を函館に移して殺人事件の謎を追う。人物・会話のディテール描写が素晴らしく、長編なのに無駄のないところは変わらず。ただちょっと佐伯の推理が上手く回りすぎているところ(特にバイク窃盗の件)は気になるが、まあそれもご愛敬。

    0
    2025年09月26日
  • 佐伯警部の推理

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    佐々木譲の道警シリーズ。
    舞台は函館。
    これまでの舞台だった札幌はあまりなじみのない場所ですが、函館なら多少土地勘があるので、頭の中で風景を思い浮かべながら読むことができました。
    少しずつ方向を変えながら、最後に一気に畳みかける佐々木譲の警察小説らしく面白い作品。
    今回も、佐伯さん大活躍。
    そういえば、小島さんは出てこなかった。

    0
    2025年09月06日
  • エトロフ発緊急電

    Posted by ブクログ

    「エトロフ発緊急電」(佐々木譲)
    太平洋戦争の時の日米開戦の真珠湾攻撃前夜の話しでした。今の北方四島の択捉島に帝国海軍が秘密裡に集結してから奇襲攻撃を仕掛けた事は知りませんでした。史実に基づきその前夜の日米の緊迫した情報戦が筋立てですが、登場人物の全てが国家の単純なイデオロギーでは測れない奥行きを持っていて、その背景はまだ私には未消化です。冒険小説やスパイ小説というジャンルに収め切れない重厚な本に出会った気がします。

    0
    2025年06月29日
  • 秋葉断層

    Posted by ブクログ

    27年前の轢き逃げ死亡事故時に現場から消えた腕時計が見つかった。
    ここから警視庁捜査一課の水戸部と、所轄の交通捜査係の柿本が過去の事件を追う。

    エイマックス創業の江間家の長男であった
    和則の遺品から、次々に事件に関わった人間を探していくが、なんとも捜査は進展が見えない状態が続く。
    この捜査の硬直状態がリアルであり、全てが簡単に解決しない結末は改めて現実味を感じる。
    本作の煮え切らない結末のような警察小説も斬新で面白かった。

    0
    2025年05月25日
  • 北海道警察 11 警官の酒場

    Posted by ブクログ

    道警・大通警察署シリーズ第11弾。佐伯・津久井・小島の各チームがそれぞれ別の犯罪捜査の末、最後には1つの事件につながるパターンは今までのシリーズと同じだが、ここまで同じパターンが続くと、どのように繋がっていくのかも楽しみながら読むことができる。最近の本シリーズの中でも圧倒的にスリリングな展開で読書の手を止められないほど面白かった。主人公達も本作のラストで新しい道を歩むことになる。本書は道警シリーズのシーズン1の完結作との事だが、ラストに相応しい面白い物語だった。シーズン2のスタートを期待して待ちたい。
    最近はノンフィクションを読む事が多く、それはそれで面白いが、やっぱりミステリー小説最高!と思

    0
    2025年04月04日
  • 北海道警察 11 警官の酒場

    Posted by ブクログ

    警官シリーズとりあえずの最終話、いつもの小気味良いストーリー展開で一気に読んでしまいました。最後の津久井さんの決断には拍手を送りたいですね
    また続編が読める日を期待しています

    0
    2025年03月22日
  • 夜を急ぐ者よ

    Posted by ブクログ

    4.3/5.0

    サスペンス×ラブロマンス。
    非常に読みやすい文体で無駄なく緊張感を保ったサスペンス。
    ハードボイルドな主人公像、ラストの展開も個人的に凄く好きだった。

    0
    2025年02月12日
  • ストックホルムの密使(下)

    Posted by ブクログ

    堪能しました。原爆の非を言い立てる人は多いが、原爆が落とされなかったならば、本土決戦、国民皆兵となり原爆どころではない被害が出ていただろう。本作の軍継戦派の言葉を借りれば「2000万人」が兵として戦争に否応なく巻き込まれることになっていた。軍部の継戦派は国体護持などと口では唱えながら、国土を戦場に変え、国民を悉く殺し尽くす「一億玉砕」を祈念していた異常者の群れだった。国民がいない「国体」を護持するとは異常者の発想。

    0
    2024年12月16日
  • 秋葉断層

    Posted by ブクログ

    27年前の秋葉原での轢き逃げ事件が、本当は強盗殺人事件なのではないか。その再捜査を本庁捜査一課特命捜査対策室の刑事と所轄交通課の刑事ペアが追いかける。まるで舞台で密室劇を観ているようなストーリ展開は、証拠を違う視点で洗いなおして無罪判決に導く「十二人の怒れる男」のよう。立件に至らないことで逆に事件全貌を読者に委ねるやり方が非常にうまい余韻を残す。

    0
    2024年12月12日
  • 左太夫伝

    Posted by ブクログ

    理不尽だらけの幕末だけど、国の未来を拓くために力を尽くしながら、まだまだ知られていない英傑が大勢いたんだなぁ。時空を遡って世界旅行に行った気分に。どれだけの資料に当たったんだろう?「日本以上の礼の国・韓国」も「情があった米国」もとんでもない指導者を出し、今や見る影もない…

    0
    2024年12月08日