佐々木譲のレビュー一覧
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(上下巻)
「血」とは三代に亘って、地域警護に勤めた警察官の「血脈」を表す物語である。
第一部 清二
戦後の混乱を警戒して、警視庁は警官の大量募集をした。復員して定職のなかった清二は、それに応募して採用された。
研修中に3人の親友ができ、希望通り谷中の派出所の巡査になる。公園には浮浪者が溢れ、孤児も住んでいた。
ここで仲間同士の争いがあり、ミドリというホモが殺される。彼はこの事件の捜査を内偵していたが、捜査員でなく、巡査の身分では思うように進まなかった。
派出所のすぐ裏にある天王寺の五重の塔が不審火で燃える。そのとき、不審な動きをする人物をつけていき、跨線橋から落ちて死ぬ。
第二部 民 -
Posted by ブクログ
佐々木譲『樹林の罠』ハルキ文庫。
北海道警察シリーズの第10作。
このシリーズの面白さは同時多発的に発生した小さな事件が何時の間にか一つにつながり、大きな事件の正体が浮き彫りになる所である。
そんな小さな事件を丹念に追い続ける大通警察署の遊軍となった佐伯宏一と部下の新宮昌樹、それを助ける津久井卓と小島百合らが繰り広げるコロナ禍の北海道を舞台にした人間模様が面白い。
ショッピング・モールの地下駐車場で何者かに襲撃され、車の中に拉致されたIT会社社長の桂木陽一がトラックに轢き逃げされる。通報を受けて臨場した大通署機動捜査隊の津久井卓はこれが事故ではなく事件の可能性があることを知る。
そ -
Posted by ブクログ
プロローグ
時は、1941年冬
鈍色の空が低く垂れ込み、海は重たい鉄板のようにうねっている
流氷の破片が軋む音が島全体のうめき声のように響く
遠く、霧の向こうでカモメが嘶く
その鳴き声は、希望ではなく恐らく警告か!?
コントラストの強い影と光が交錯しこの島は今日も
黙ってそこにいる
そう、その島とは択捉島に他ならない!!!
今、不穏な物語が始まろうとしている、、、
本書
『エトロフ発緊急電』1989年刊行圧巻の★5
おびさんの本棚から
おびさんのレビューでビビビッときた!!!
最初の頁を捲る
はしがき〜プロローグで物語は始まるがその時点で
ノックアウトだ
740頁にも及ぶ濃密 -
Posted by ブクログ
道警・大通警察署シリーズ第11弾。佐伯・津久井・小島の各チームがそれぞれ別の犯罪捜査の末、最後には1つの事件につながるパターンは今までのシリーズと同じだが、ここまで同じパターンが続くと、どのように繋がっていくのかも楽しみながら読むことができる。最近の本シリーズの中でも圧倒的にスリリングな展開で読書の手を止められないほど面白かった。主人公達も本作のラストで新しい道を歩むことになる。本書は道警シリーズのシーズン1の完結作との事だが、ラストに相応しい面白い物語だった。シーズン2のスタートを期待して待ちたい。
最近はノンフィクションを読む事が多く、それはそれで面白いが、やっぱりミステリー小説最高!と思