佐々木譲のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
面白く読んだ
展開も早いし、歴史上知った人物も出てくるので、読みやすくもある
ただこの本で一番感じたのは
勝海舟のイメージダウンと維新の英傑たちの実際のところ
西郷隆盛や大久保利通やいわゆる維新を成し遂げたとされる人たちは倒幕後の青写真も曖昧なまま、倒幕と尊王攘夷という雰囲気に呑まれただけであり
実は、すごく子供っぽい思想の中にあり
いまのアルカイダみたいな子供の武装グループのような思想と一緒なんじゃないかという気がしてくる
対する幕臣の多くは、正しく大人であった
慶喜の腰砕けがなければこのような結果ではなかったろうに。
今の世にとって、どっちが良かったのかは分からんが
最後まで意固地に戦った -
Posted by ブクログ
ネタバレ昭和24年、敗戦後の世界から昭和5年に戻れる「タイムマシン」(作中では機械ではない)の存在を知った大学教授が主人公にそこへ飛んで戦争の首謀者を排除し戦争を阻止できないかと持ち掛ける。
そんな荒唐無稽な話を主人公が信じるわけもなく、押し問答が続き、時代を遡行するまでがちょっと冗長と感じたけれど、それでもそうせざるを得ない状況にちゃんとなっている。また大陸へ渡ってからの情景や事前準備の描写も少々長いが、作戦が実行される直前になると俄然活劇っぽくなって興奮を誘う。
一気に話が進み、首謀者排除をほぼ成功させ戻ってみると戦争はより酷い結果で終わっていた。ここまでなら歴史改変や仮想戦記で時々ある。
主人公 -
Posted by ブクログ
未解決事件を扱う特命捜査対策室の水戸部シリーズ第3作。
派手さはないが不自然な設定やストーリー展開が無く、警察の捜査は現実にはこんな感じなのではと思わせるリアリティがある。
刑事の緻密な仮説検証過程を後ろから追っていくうちに、少しづつ真相が見えていく感じが何とも良い。
今回の相棒となる柿本。前半は不慣れで危なっかしいやり取りが続き、どうなることかとハラハラさせられたが、身の回りにもこういう方いそうだよなぁ、などと思わせるキャラクター設定だったりするのも上手い。
結末が少し消化不良感があるが、それもまたリアルに近いのかも、と思わせる。
佐々木譲さん、まだまだ描き続けてほしいな。 -
Posted by ブクログ
道警シリーズ、10作目。
前作のレビューに『解説に、シリーズが十作で一区切りがつくのか、みたいなことが書いてあって、なんだかやきもきする』と書いてから、かなりお久し振り。
コロナ禍という大変な時期ではあるが、佐伯が脳梗塞で倒れた父を引き取り小島とは離れた人生を送り始めたくらいで、あとは小島も津久井も新宮もあまり変わることがない状況にひと安心。
轢き逃げの通報を受け臨場する津久井、駅前交番で保護された女の子の引き取りに向かう小島、捜査本部設置の事案からは外され弁護士事務所荒らしの捜査を命じられる佐伯と新宮。
いつもの通り、それぞれが追う事案が次第につながりを見せていき、一つの大きな事件に繋がっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ第1シーズン、終了。とは薄々きいていたのですが、こういう決着か…と、納得している自分も、いやいや、彼らの活躍がもっと見たい!!となっている自分もおり。
始まりが佐伯津久井の両者だったから、こういう形にするのが正しいとも思いつつ…寂しい。
百合さんはその実力を発揮して、昇進してほしいですね!絶対道警にとっても優秀な人材、課長ぐらい昇進して部下を抱え、育て、職務にまい進してほしい。
津久井佐伯が潜入捜査していた時の話も是非読みたいってずっと思っています!
以下ネタバレ
あんなに元相棒やら協力してくれた人たちがいた中、あなたがするべきことは定年まで職務を遂行することでは?!?!という気持ちが -
Posted by ブクログ
佐々木譲としては、相当に異色な作品ではないだろうか。例えば佐々木譲を初読でこの作品に触れた方は、この作家の特徴をほとんど掴むことができないのではないだろうか? そう思えるくらいに、娯楽小説という観点から離れた、情緒的要素の高い、渋すぎる印象に驚いた一作である。
佐々木譲はどのような作家ですか? と聴かれたときに、この作家をよく知るあなたはどう答えるだろうか? 佐々木譲と言えば代表作は何ですか? と聴かれたときに、ほぼすべての彼の作品を読んでいるあなたは何を選ぶだろうか? 初期の頃の作風を好まれる方は『エトロフ発緊急電』は鉄板であろう。北海道の警察小説シリーズが好きだという方は、『うたう警