佐々木譲のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
佐々木譲としては、相当に異色な作品ではないだろうか。例えば佐々木譲を初読でこの作品に触れた方は、この作家の特徴をほとんど掴むことができないのではないだろうか? そう思えるくらいに、娯楽小説という観点から離れた、情緒的要素の高い、渋すぎる印象に驚いた一作である。
佐々木譲はどのような作家ですか? と聴かれたときに、この作家をよく知るあなたはどう答えるだろうか? 佐々木譲と言えば代表作は何ですか? と聴かれたときに、ほぼすべての彼の作品を読んでいるあなたは何を選ぶだろうか? 初期の頃の作風を好まれる方は『エトロフ発緊急電』は鉄板であろう。北海道の警察小説シリーズが好きだという方は、『うたう警 -
Posted by ブクログ
7年前に妻と生まれて間もない娘を、当時未成だった少年に殺された真鍋。
少年は成人であれば死刑だったが未成年ということで無期懲役になった。
その日から真鍋は仕事への意欲も失くし、酒に溺れる日々を送っていた。
一方、警察官の夫にDVを受けている、主婦で5歳の息子を持つ祐子。
暴力を受け病院に行くと医師には警察に届けた方がいいと勧められるが、その後の報復が怖くてとても出来ない。
だが、とうとう耐えかねて家を出る。
そんな2人が工務店の社長と、たまたま駅でのある事故に遭遇したことから、その社長の元で働くことになる。
ただ、2人に忍び寄る黒い闇。
おぞましい悪意に目を覆いたくなる後半。
あまりにも衝撃的