佐々木譲のレビュー一覧

  • くろふね

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    面白く読んだ
    展開も早いし、歴史上知った人物も出てくるので、読みやすくもある
    ただこの本で一番感じたのは
    勝海舟のイメージダウンと維新の英傑たちの実際のところ
    西郷隆盛や大久保利通やいわゆる維新を成し遂げたとされる人たちは倒幕後の青写真も曖昧なまま、倒幕と尊王攘夷という雰囲気に呑まれただけであり
    実は、すごく子供っぽい思想の中にあり
    いまのアルカイダみたいな子供の武装グループのような思想と一緒なんじゃないかという気がしてくる
    対する幕臣の多くは、正しく大人であった
    慶喜の腰砕けがなければこのような結果ではなかったろうに。
    今の世にとって、どっちが良かったのかは分からんが
    最後まで意固地に戦った

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    2026年05月26日
  • 時を追う者

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    ネタバレ

    昭和24年、敗戦後の世界から昭和5年に戻れる「タイムマシン」(作中では機械ではない)の存在を知った大学教授が主人公にそこへ飛んで戦争の首謀者を排除し戦争を阻止できないかと持ち掛ける。
    そんな荒唐無稽な話を主人公が信じるわけもなく、押し問答が続き、時代を遡行するまでがちょっと冗長と感じたけれど、それでもそうせざるを得ない状況にちゃんとなっている。また大陸へ渡ってからの情景や事前準備の描写も少々長いが、作戦が実行される直前になると俄然活劇っぽくなって興奮を誘う。
    一気に話が進み、首謀者排除をほぼ成功させ戻ってみると戦争はより酷い結果で終わっていた。ここまでなら歴史改変や仮想戦記で時々ある。
    主人公

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    2026年05月18日
  • 時を追う者

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    ネタバレ

    満州の地図を載せているからには、かなり細かく舞台が描かれてるのだろうが、建物などの描写が正直いまいちピンと来なかった。変わった歴史をいろいろ見てみたかった身としては、1パターンしか変わらなかったのが少し不満が残る。しかし、歴史改変物は整合性が難しいだろうから、やり過ぎずに満州という舞台を戦後すぐの人達の目線から描いたのは良かったのではないかなと思う。満州は日本の傀儡国家というなんとなくの知識を持ってた身としては、その国を構成していた要素を物語を通して少しでも知れたのは良かった。

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    2026年05月16日
  • 秋葉断層

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    未解決事件を扱う特命捜査対策室の水戸部シリーズ第3作。
    派手さはないが不自然な設定やストーリー展開が無く、警察の捜査は現実にはこんな感じなのではと思わせるリアリティがある。
    刑事の緻密な仮説検証過程を後ろから追っていくうちに、少しづつ真相が見えていく感じが何とも良い。
    今回の相棒となる柿本。前半は不慣れで危なっかしいやり取りが続き、どうなることかとハラハラさせられたが、身の回りにもこういう方いそうだよなぁ、などと思わせるキャラクター設定だったりするのも上手い。
    結末が少し消化不良感があるが、それもまたリアルに近いのかも、と思わせる。
    佐々木譲さん、まだまだ描き続けてほしいな。

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    2026年05月10日
  • 北海道警察10 樹林の罠

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    北海道警察シリーズ第10作。閑職にいる主人公の捜査が、別の事件と絡んでいく。
    コロナ後の社会事情と、主人公の介護事情、北海道経済、原野商法などの現在がタイムリーに描写されている。
    興味を引く語り口は、相変わらず読みやすいです。

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    2026年05月06日
  • 沈黙法廷(新潮文庫)

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    法廷でのやりとりの描写が細かくて、かなりスリリングでした。
    ストーリーも犯人なのか冤罪なのかが最後までわからず、ドキドキしっぱなしでした。
    個人的には最後はもう一捻り欲しかったですが、ストレートに終わらすのも十分有りでした。
    後半は目が離せず、一気読みしてしまいました。

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    2026年04月27日
  • 帝国の弔砲

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    『抵抗都市』『偽装同盟』シリーズと状況設定は似ているが時代はもっと後。それにそのシリーズと異なりミステリーではなく。ロシアへ入植した日本人である主人公の半生を描くもの。
    序盤で主人公が日本に潜入しテロを実行する工作員としての活動が描かれる。

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    2026年04月14日
  • 樹林の罠

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    道警シリーズ、10作目。
    前作のレビューに『解説に、シリーズが十作で一区切りがつくのか、みたいなことが書いてあって、なんだかやきもきする』と書いてから、かなりお久し振り。
    コロナ禍という大変な時期ではあるが、佐伯が脳梗塞で倒れた父を引き取り小島とは離れた人生を送り始めたくらいで、あとは小島も津久井も新宮もあまり変わることがない状況にひと安心。

    轢き逃げの通報を受け臨場する津久井、駅前交番で保護された女の子の引き取りに向かう小島、捜査本部設置の事案からは外され弁護士事務所荒らしの捜査を命じられる佐伯と新宮。
    いつもの通り、それぞれが追う事案が次第につながりを見せていき、一つの大きな事件に繋がっ

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    2026年04月01日
  • 佐伯警部の推理

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    シリーズモノらしいが初めて読みました。網羅性のある地道な捜査で少しずつ真実に近づいていく。容疑者がほぼ確定しても決して先走りせず、逃げ道を全てふさいで追い詰めていく。内容は派手ではないが面白いと感じた。また、他の事案にも気を配り、担当者をモチベートしていくところもさすがな感じ。

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    2026年04月01日
  • 代官山コールドケース

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     展開が面白い❢
    読者を諦せない。

     過去と現在が絡み合いスピード感が最高である。
    そして、なんと言っても登場人物。

     久々にスピードのある小説に出会いました。

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    2026年03月28日
  • 北海道警察 11 警官の酒場

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    ネタバレ

    第1シーズン、終了。とは薄々きいていたのですが、こういう決着か…と、納得している自分も、いやいや、彼らの活躍がもっと見たい!!となっている自分もおり。
    始まりが佐伯津久井の両者だったから、こういう形にするのが正しいとも思いつつ…寂しい。
    百合さんはその実力を発揮して、昇進してほしいですね!絶対道警にとっても優秀な人材、課長ぐらい昇進して部下を抱え、育て、職務にまい進してほしい。

    津久井佐伯が潜入捜査していた時の話も是非読みたいってずっと思っています!



    以下ネタバレ
    あんなに元相棒やら協力してくれた人たちがいた中、あなたがするべきことは定年まで職務を遂行することでは?!?!という気持ちが

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    2026年03月06日
  • 分裂蜂起

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     「抵抗都市」、「偽装同盟」と続く歴史改変警察小説の完結編である。日露戦争に敗れた日本は、「二帝同盟」の名の下にロシアに従属させられていた。ロシアでは革命が史実の通りに起こり、二月革命を経て十月革命が起こった。

     帝政ロシアの崩壊により、混乱に陥るロシア帝国日本統監府と駐留ロシア軍だが、そんななかで男の水死体があがる。警視庁の特務巡査新堂は捜査に当たるが…

     <if>の世界、特に東京を緻密に描いており、SFとしても面白い。

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    2026年02月28日
  • 代官山コールドケース

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    過去と現在の2つの事件が繋がっていくのが面白い
    前作は自分のペースで着々と操作を進めてたが、今作はメンツ争いということでスピード感ある解決だったのが印象的
    代官山の街の描写が丁寧で行ったことないのにどんな街なのか想像できるのがすごい!

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    2026年02月21日
  • 分裂蜂起

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    歴史改変SF小説?3部作の完結篇。改めて国ってなんだろう、人間は何故歴史に謙虚に向き合って学ばないんだろうと考えさせられた。支配者ロシアの内乱で独立果たしながら、その痛みをすぐに忘れてお隣りの国に帝国主義的野心を再燃させる日本。その凝りなさ、滑稽さ。でも今、まさに現実が追随しそうな空気感に、物語をとても笑えない現実が…。佐々木さん、ここまで見通して書き上げたのか⁉︎

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    2026年02月11日
  • 愛蔵版武揚伝下

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    仙台藩が降伏し榎本武揚ら旧幕府軍は蝦夷ヶ島に向かい、函館、松前、江差を攻略し自治州の建国を宣言し、武揚が入れ札で総裁として選ばれる。
    開陽丸初め、艦隊は次々と座礁、沈没していき明治政府軍が目前に迫る。五稜郭に籠り奮戦するも、、、。

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    2026年02月10日
  • 愛蔵版武揚伝中

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    開陽丸の艦長に抜擢された榎本武揚はオランダ留学の経験を活かし幕府に貢献しようとするも、勝海舟と西郷隆盛の協議のもと徳川慶喜の降伏及び江戸城の無血開城が決まる。新たに徳川家に下賜された駿府70万石では旗本を養いえないことから、幕臣の生活を守るべく新天地蝦夷ヶ島を目指す。

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    2026年01月31日
  • 地層捜査

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    現在から過去へ少しずつ遡っていく地味だけど堅実な捜査、昭和のノスタルジーを感じさせる荒木町という舞台に魅せられた
    荒木町歩いてみたくなった


    結末が相棒みたいだったな、、、所属が「特命」捜査対策室だし笑
    この場合水戸部が右京さんポジションだけど、、、

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    2026年01月28日
  • 遥かな夏に

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     佐々木譲としては、相当に異色な作品ではないだろうか。例えば佐々木譲を初読でこの作品に触れた方は、この作家の特徴をほとんど掴むことができないのではないだろうか? そう思えるくらいに、娯楽小説という観点から離れた、情緒的要素の高い、渋すぎる印象に驚いた一作である。

     佐々木譲はどのような作家ですか? と聴かれたときに、この作家をよく知るあなたはどう答えるだろうか? 佐々木譲と言えば代表作は何ですか? と聴かれたときに、ほぼすべての彼の作品を読んでいるあなたは何を選ぶだろうか? 初期の頃の作風を好まれる方は『エトロフ発緊急電』は鉄板であろう。北海道の警察小説シリーズが好きだという方は、『うたう警

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    2026年01月25日
  • 樹林の罠

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    久々の道警シリーズ。非常にスピード感のある展開で一気に読みでした。それぞれのメンバーが自分の仕事をしながら、それが繋がって行く!警察小説としては最高な展開で、このシリーズの中でもかなりワクワクしながら読むことができました!

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    2026年01月23日
  • 愛蔵版武揚伝上

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    伊能忠敬の弟子として大日本沿海輿地全図の編纂に関わり、幕府天文方、測地術の専門家として幕府に仕えた榎本円兵衛の次男釜次郎は父からの薫陶を受け、世界に目を向け始め昌平坂学問所で学び始める。ときはペリー来航。そこでオランダ語に傾倒した釜次郎は蝦夷地視察への随行、中浜万次郎との出会いを通し、技術で幕府に支えることを志、海軍伝習所に入校する。オランダ留学を通して近代国家同士の戦争を目の当たりにした釜次郎は日本の遅れと危機感を感じ帰国する。

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    2026年01月22日