佐々木譲のレビュー一覧

  • 警官の条件

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    親子三代の警察官の物語『警官の血』の続編。前作を読んだのが2年半くらい前だったからうる覚えだったけど、読み進めてるうちに徐々に思い出していった。潜入捜査や情報提供者との接触、追跡など緊張感がある。最後の加賀谷はどういった気持ちでのあの行動だったのか。

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    2024年06月18日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

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    佐々木譲、乃南アサ、松嶋智佐、大山誠一郎、長岡弘樹、櫛木理宇、今野敏『戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー』文春文庫。

    警察小説を手掛ける人気作家による警察小説アンソロジー。7作を収録。面白い短編もあれば、ハズレの短編もあり、人気作家と言えどなかなか高いレベルの作品を上梓し続けるのは難しいのだなと思った。


    佐々木譲『弁解すれば』。北海道警察本部の小規模警察署の刑事部門に復帰した仙道孝司が主人公。物語はまだ続くようで、タイトルの意味が解かるところまでも描かれず、唐突に終わってしまう。てっきり読切り短編かと思ったのだが、連載作からの1話だったようだ。

    乃南アサ『青い背広で』。背広とは随分と

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    2024年06月15日
  • 笑う警官(新装版)道警シリーズ

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    スリル満点。スピーディーなカーアクションを見ているかのような作品にヒリヒリした。面白かった。警察官も人間なんだ。汚いんだ。卑怯なんだ。会社と一緒なんだと。同じなんだ、私たちとと思わせてくれる小説だった。踊る大捜査線みたいで、もっと早く出会っていても良かった。

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    2024年06月12日
  • 北海道警察 11 警官の酒場

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    久しぶりに道警シリーズ。さすが、期待を裏切らない面白さ。今回で一区切りついた感じのエンディング。次の展開が楽しみになりました。まだまだ続けてほしいですね。

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    2024年06月02日
  • 警官の血(下)(新潮文庫)

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    清二、民雄、和也の3世代に渡る警察官の物語。

    初代清二の、自殺とも殺人とも取れる不可解な死の謎を、残りの2世代で解き明かしていく話。

    2代目民雄が、父清二の死の真相を掴んだかと思われた矢先に、殉職する。

    3代目和也の奮闘ぶりが、ここまでのもやもやを見事に晴らして、爽快な気分にさせてくれた。

    読み終えた感想を一言で表現すると、「死神に取り憑かれた家族!」だ。

    清二、民雄の死に、共通の人物が関わっていた。

    直接と間接を使い分けていたところが、強者だった。

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    2024年06月01日
  • 警官の条件

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    佐々木譲の警官の条件を読みました。
    主人公の加賀谷は育てていた部下の安城和也に売られて、裁判でもなんとか無罪をとりますが刑事を辞めることに。
    しかし、暴力団対策で効果を上げることが出来ない警察にまた警官に復帰する話が出てきます。
    最後は大どんでん返しではありませんでしたが^^;
    800ページの大作ですが飽きること無く読むことが出来ました。
    前作の警官の血は読んでいませんので、読んでみたいと思います。
    前作の警官の血は韓国映画になりましたが、評判はいまいちのようです。

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    2024年05月29日
  • 憂いなき街

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    こちらも隣に住む叔母から借りた小説。

    佐々木譲先生は会社の先輩にも一度お借りしたことがあったな。どうやら刑事モノらしい。

    舞台は札幌。

    私の夫が札幌出身で毎年帰省していたので、かなり情景は思い浮かべやすい。
    しかも琴似。夫の実家の最寄りのJRの駅だ。

    札幌市内で起きた宝石強盗事件を追っていた津久井は、ホテルのピアノラウンジで演奏していたピアニストの安西奈津美と、たまたま夜に立ち寄ったバーで再び出会う。
    彼女は人気アルトサックスプレイヤーの四方田に誘われ、シティ・ジャズへの出演を予定していた。
    ジャズの話で津久井と安西の距離が接近する。

    そんな中、中島公園近くの池で女性死体が見つかる。

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    2024年05月16日
  • 北海道警察 11 警官の酒場

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    タイトルにもなっている酒場がどのタイミングで登場するのか。それを気にしながら読むとよりスリリング。部署は違ってもガッツリ繋がっている仲間、新章の予感もあり次作が楽しみ。

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    2024年04月19日
  • 暴雪圏

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    まず地吹雪の恐ろしさを理解すべくYouTubeで検索してみるに、確かになかなかのもんじゃね。
    この雪国の恐ろしさを知ってからでないと。と言っても読んだあとに調べたわけだけど。
    でもってお話としては、なんだか色々と事件が起きまくってもう大変だー。というわけです。それぞれがすったもんだの上に最終的にどうなったのかな?と想像を膨らませるのが楽しい、という小説かもしれん。それなりに登場人物は多いけど、ちゃんと付いていけるように話が進んでると思う。大雑把には悪くない方向に収まったのかなぁ、というわけで、おあとがよろしいようですよ。

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    2024年04月07日
  • 北海道警察 11 警官の酒場

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    2004年からもう11作目。津久井の射殺命令で始まり津久井のハッピーエンドでシリーズ終わるのかな。次々と起こる事件、今回も佐伯一家が横糸のように絡み合って解決。そのスピード感に引き込まれる。今野さんと、また違った味わい。“勘ではなく経験からくる想像力”

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    2024年04月03日
  • 警官の血(下)(新潮文庫)

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    警官の親子三代にわたる大河小説。文庫本で上下900ページ超。
    初代は駐在所巡査として不審の死を遂げ、二代目は警官となり父親の死の真相を追うが殉職。三代目も、初代と二代目の死の真相を追う。
    戦後すぐに駐在さんになる初代、学生運動が盛んなころに警官になる二代目。それぞれの時代の空気と、初代と二代目が務める駐在所となる東京下町の谷中の人々の暮らしが読んでいると感じられる正に大河小説。

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    2024年03月22日
  • 北海道警察 11 警官の酒場

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    「笑う警官(「うたう警官」を後に改題)」に始まる北海道警シリーズの11作目は、このシリーズの第1シーズン完結という作品。

    事件は散発的に起きる。
    スマホの引ったくり、自動車窃盗、置き引き、立てこもり、そして強盗殺人。それらの事件をそれぞれに担当するシリーズの主役たち、佐伯・新宮ペア、津久井・滝本ペア、小島・吉村ペアの動向に強盗の犯人一味の栗崎の目線を加えた構成で物語は進む。

    このドラマのカットが目まぐるしく変わるような展開に、誰がどの情報を掴んでいたっけ?とわからなくなってきた頃に事件はひとつに集約していく。
    この手法はいつものことで、これだけの事件がいつもお馴染みの面子の担当で、最後に現

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    2024年03月14日
  • 警察庁から来た男(新装版)道警シリーズ

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    第一作よりさらにわかり易かった。
    すっかり私も大通署の一員になって
    部屋の隅っこから見ている感じです。

    あと2作品‼️

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    2024年03月12日
  • 笑う警官(新装版)道警シリーズ

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    ひと夜の緊迫したストーリー。
    意外な密通者、犯人に驚き、
    とっても楽しませて貰いました。
    シリーズ続編も読んでいきます!

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    2024年03月04日
  • 北海道警察 11 警官の酒場

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    警官の酒場というタイトルがこの小説に相応しいと思えないのだが、小説の中身は頗る付きのエンターテイメント警察小説でした。
    女子高生がスマホを奪われる、競馬育成牧場主の暴殺、置引きの前科がある男、工務店のボロ車の窃盗、それぞれ別の事件かと読み進めるといつしか読者は佐伯や津久井らと共に犯人を追い詰めていた。 
    最後に泣き所もあり、読み馴染んだ登場人物たちの期待どおりの活躍に、今作も良かったが次作も楽しみとなった。

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    2024年02月28日
  • 抵抗都市

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    日露戦争に敗戦した日本で起きた事件の話。ロシアに支配権を奪われた、現在の皇居周辺が舞台になっています。知っている道の名前がロシア語になっていたりというシチュエーションづくり。新堂と多和田のコンビが心地よかったです。

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    2024年02月28日
  • エトロフ発緊急電

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    めちゃ面白い冒険小説。よくあるプロットを戦争というフィルターを通すことで奥行きが増している。陰のある孤独なヒーローとうら若き女性の報われぬ恋、孤立無援の状況などハードボイルドの基本を忠実になぞっているので一見難しそうにみえてサクサク読める。また脇役も魅力があり細部まで丁寧なのが好感触。前作との繋がりがみえつつ全く新しい戦争スパイ小説として(しかもアメリカ目線)一級品であることは間違いない。特に斎藤が択捉島へ逃げていく所は良い。追う側と追われる側の描写の迫力でグイグイ入ってくる。

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    2024年02月21日
  • 北海道警察 11 警官の酒場

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    安定感ある「道警シリーズ」ももう何作目なんだろう。9作目・10作目あたりか。最初から順番に読まないと全く面白くないストーリだが、続けて読むと病みつきになる。本作は然程特筆すべき良作でもないが、まあシリーズものの安定感で読める。

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    2024年02月17日
  • 帝国の弔砲

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     明治日本がハワイの代わりに東シベリアに移民を送り、日露戦争に敗北していたら……という反実仮想の世界を描いた歴史改変小説。文庫版解説の杉江松恋が書いているように、主人公・登志矢たち一家の経験には、アジア太平洋戦争時の米国における日系移民の経験が参照されている。
     違っているのは、この小説の場合、ロシア革命後のシベリア干渉戦争以降はほぼ20世紀の世界史の展開が踏襲されているように見えること。登志矢がスリーピング・スパイとして東京に潜伏するという設定につなげるためなのだろうが、肝腎のシベリアでの日本軍の加害や、軍と一緒に入って来た女性たちやエージェントの姿は見えてこない。朝鮮系の人物が少ないことも

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    2024年02月12日
  • 北海道警察10 樹林の罠

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    いつものメンバーが手がけるそれぞれの事件が一つに収斂して最後はメンバーが共闘して事件解決といういつものパターンだけど面白かった。

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    2024年02月11日