あらすじ
夏休み。鉄道好きで〈スーパーおおぞら〉に憧れる僕は、ある日出会った男性に小樽の鉄道博物館へ連れて行ってもらえることに。最高の夏になると信じていたのに、こんな大ごとになるなんて──。生活安全課の小島百合は、老舗店で万引きした男子小学生を補導した。署に連れて行くも少年に逃げられてしまう。一方、刑事課の佐伯宏一は園芸店窃盗犯を追っていた。盗まれたのは爆薬の材料にもなる化学肥料の袋。二つの事件は交錯し、思わぬ方向へ動き出す。北海道警察シリーズ第八弾。(解説・池上冬樹)
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道警シリーズ第8弾、かな?
道警シリーズは…というのか…佐々木譲さんの小説はどれも面白い。その中でも、道警シリーズは、すでに思い入れのあるキャラクタたちが動いてくれるので、物語にすんなり入ることができるので話の進行に集中できる。
家出少年、鉄道マニア、そしてテロを推測させる様々な情報…。佐伯を軸とした窃盗事件の捜査と、百合を軸とした家出万引き少年の捜索が、少しずつ絡みながら進んでいく物語。
道警シリーズを最初から一気に読み返したくなりました。
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道警シリーズ 一時は下降線になったと思ったけど 前作くらいから盛り返してきた感じ。今回もすぐ引き込まれて一気に読んだ。このシリーズ 佐伯と百合の色恋はかすかに憎からず思ってるよくらいで十分じゃない?わたし的にはなくてもいいくらいだけど。その方がチーム感が出て このシリーズの良さが際立つと思うんですケド。
人生はしょっぱいなと。
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<北海道警察シリーズ>の新作である。『笑う警官』、『警察庁から来た男』、『警官の紋章』、『巡査の休日』、『密売人』、『人質』、『憂いなき街』と意外に長く続いているシリーズということになる。各シリーズに登場する御馴染みな面々は、この『真夏の雷管』でも健在である。
御馴染みの面々が扱う「一寸した事案」というのが在って、幾つかの出来事がパズルのピースというようになって、それらが次第に組み合わさって少し大きな画になって行くという、このシリーズらしい展開となる。
万引きに及んだ、少し不審な様子の少年…個人経営の園芸用品の店で起きた肥料の盗難…そんな事案が「とんでもない?!」ことに結び付いてしまう。近年の北海道の、JRの色々な事柄や、「子どもの親になり切れない?」というような保護者という問題と、“社会派”な要素も加わる。
札幌が舞台の物語で、個人的には“土地勘”が在り、作中に出て来る場所に関して「これは…明らかにあそこがモデル…」と判るモノも幾分在った。更に…終盤に出て来る札幌周辺の列車の様子も、非常によく判る感じだ…そういうことも手伝って、少し強く入り込んで、夢中になって読んだという一面も在った。
非常に愉しい一冊!!
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北海道警シリーズ第八弾。今回は札幌駅爆破を阻止する話。佐伯・新宮チーム、小島百合チーム、津久井チームと3チームが別個に行動開始して、ラストは全員で解決というお決まり路線。だが安定の面白さでもある。解決までの時間が速く、テンポが良い。
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北海道警察、第8弾
ネグレクトの子供と組織にしっぽ切りされた男の復讐
早くにわかるがどこにハンコを打つがあるか最後まで見つからない。
警察小説
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前作から佐伯と小島の恋愛がスタートしブラックバードでのやりとりも面白くなって来た道警シリーズ8作目。小島が追う万引少年と佐伯が追う肥料窃盗事件が思わぬ方向に発展しクライマックスでは間一髪ハラハラドキドキって感じの物語。道警シリーズでは久々に面白かった♪
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道警シリーズ8作目。 少年の万引き事件と園芸店の窃盗事件がやがて一つの事件として姿を表して行きます。 被害者から出発する事件と違い、不特定の被害者が出るかもしれない恐怖。後半の爆弾を探すあたりの緊迫感は正に手に汗を握ります。主要登場人物5人が、それぞれの職務、職責のもとに捜査が進んでいく姿がこの作品の見所とも言えるのではないでしょうか。
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北海道警シリーズ第8弾
夏の札幌を舞台によく知っている場所が登場し、
一緒に捜査している感じになりました。
さすがは人気シリーズとても読みやすく一気に読
めましたよ。
読み終わって外に出ると札幌は短時間に記録的な41センチ
の大雪で、車は雪だるま状態にwwww
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夏休み。鉄道好きで“スーパーおおぞら”に憧れる僕は、ある日出会った男性に小樽の鉄道博物館へ連れて行ってもらえることに。最高の夏になると信じていたのに、こんな大ごとになるなんて―。生活安全課の小島百合は、老舗店で万引きした男子小学生を補導した。署に連れて行くも少年に逃げられてしまう。一方、刑事課の佐伯宏一は園芸店窃盗犯を追っていた。盗まれたのは爆薬の材料にもなる化学肥料の袋。二つの事件は交錯し、思わぬ方向へ動き出す。
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佐々木譲『真夏の雷管』ハルキ文庫。
文庫化されたので再読。
道警シリーズ第8弾。安定の警察小説シリーズ。
真夏の札幌で孤独な万引き少年を追う小島と爆弾材料の窃盗事件を追う佐伯。展開からして、小島と佐伯の追う別々の事件がどこかで交わるものと思われるが……
案の定というか、これ以上も以下も無いといった展開と結末。道警の面々は果たして爆弾の爆発を阻止できるのか……
次作も楽しみ。
本体価格720円
★★★★
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北海道警察の第8弾。
仲間たちが、また動き出す。
万引きした少年を補導し、署に連れてきて事情を聞いていたが逃げられてしまう。
一方、園芸店から盗まれた爆弾を作れるという化学肥料や雷管。
そこから、爆弾事件へと発展する。
万引き少年を見つけるために、煮え切らない母親に何度も連絡を取る小島百合、窃盗犯を見つけるために奔走する佐伯と新宮コンビ。
そして、津久井も加われば怖いものなし?
佐々木さんの刑事ものは会話のテンポが良くて、なんか臨場感がある。
2025.3.28
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夜更かしして一気読み。ものすごーく久しぶりの道警シリーズ。(前読んだのは10年以上前!時間の経過は早い、、)
地元ネタ満載で、すらすら読めました。
少し悲しいお話。。長正寺さん、かっこよかった。
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北海道警察シリーズ第八弾
前作を読んでから随分立っていますが、それぞれのキャラクタはなんとなく思い出せました。
そして、百合と佐伯の関係も..
百合は万引きした男子小学生を補導しながらも、事情聴取中に逃げられてしまいます。(そんなことあるの?笑)
一方で、佐伯は園芸店窃盗犯を追います。
盗まれたのは爆薬の材料となる化学肥料。
さらに、雷管の盗難も発覚。
二つの事件を追っていくと、そこに見えてきたのがJR北海道に恨みを持つ人物による爆弾製造?
いつものスピード感で、事件の真相を追っていきます。
爆弾は発見できるのか?
爆破を阻止できるのか?
ハラハラドキドキの後半です。
いつもの展開ですが、エンターテイメントとして楽しめました。
Posted by ブクログ
感想書いたような気がしたけど何故か記録されてないので改めて。
道警シリーズもだいぶ年代が新しくなってきてスマホが活躍したりと。
だらしない親を登場させるのも常套なので目新しくはないが、最後の時刻表ミステリー感も含めてエンタメ小説としては満足。
登場人物の安定感もシリーズならでは、かな。
Posted by ブクログ
好きな道警シリーズなんだけれど。
犯人の絞り込みが決まり、時刻表とのにらめっこでの追跡が始まると、一気読みでラストへ。
エピローグは正直、すかみたい。
シングルマザーのネグレクト子育て、息子の失踪・園芸店で勃発する肥料の盗難・カメラから割り出す不審車両・・面白さが走り出す。結局少年の保護者の事情が宙ぶらりんな印象・・サスペンスモノにはアルアルネタだけに、少しだれた。
当時、社会面をにぎわせたJR北海道の不祥事を被せ、首切り問題を切られたものの事情から掘り起こすとこはいつもの社会派的視点。
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夏休み。鉄道好きで“スーパーおおぞら”に憧れる僕は、ある日出会った男性に小樽の鉄道博物館へ連れて行ってもらえることに。最高の夏になると信じていたのに、こんな大ごとになるなんて―。生活安全課の小島百合は、老舗店で万引きした男子小学生を補導した。署に連れて行くも少年に逃げられてしまう。一方、刑事課の佐伯宏一は園芸店窃盗犯を追っていた。盗まれたのは爆薬の材料にもなる化学肥料の袋。二つの事件は交錯し、思わぬ方向へ動き出す。北海道警察シリーズ第八弾。
安心して、読めます。
Posted by ブクログ
道警シリーズの8作目。
ずっと音沙汰なくてどうなっているかと思っていたが、文庫本としては約4年振りの登場に新古本屋で購入。
万引きで補導しながら事情聴取中に逃げられた少年を探す小島に、園芸店の窃盗犯を追う佐伯と新宮。
いつもながらに小事件を扱う3人だが、それぞれの事案が結びついて大きな事件になっていくという、いつもの流れ。
まあ、ネタは分かりやすく想像がつくが、そんなことより、作者の熟練の捌きで進む物語のテンポやお馴染みの人間関係を楽しむのが、このシリーズの一番の興趣ということか。
硝安がなくなっても焦りもしない警察の上のほうやら、退職者の個人情報ダダ漏らしのJR北海道など、ボンクラなところの描きっぷりも相変わらずだわ。