【感想・ネタバレ】廃墟に乞うのレビュー

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Posted by ブクログ 2020年12月08日

休職中の刑事が事件解決。…そんなのアリ?
とはいえ面白かった。
事件の捜査員の捜査はもちろん、彼らのプライドを傷つけることなく事件解決。本当に仙道孝司は出来た人間だ。
それぞれの事件も背景に良くも悪くも人間らしいものがあり、事件解決もホワッとした何か考えさせるような締めくくりで、そこが仙道とリンクし...続きを読むてるようでよかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年06月21日

休職中の刑事で権限も無く実際どこまで出来るだろう?と思うけれど、そこはこれまでの人脈を駆使して情報を得て、事件の真相を嗅ぎ当てる。
『兄の想い』が特に面白かった。心にずっしりくる話だったし、決して自分の手柄にせず上手く正しい方向に導くところが良かった。こういうスマートなやり方に憧れる。人を相手にして...続きを読むいるから、真面目一辺倒では上手くいかないこともありそうだと思った。
この前後の作品があったら読みたいと思わせるような魅力が主人公にあった。

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Posted by ブクログ 2021年09月20日

佐々木さんの北海道警の作品です。主人公の仙道刑事は休職中ですがプライベートで事件にかかわっていく作品です。この本は短編のため、非常に読みやすく感じました。

休職中の刑事が事件に迫っていくので、ちょっと内容も期待してしまいますが、事件の内容よりも、事件の真相というか、裏側の人間関係、人間の心の奥底の...続きを読む感情という、ドロドロとしたくらい感じのものを主人公の刑事を通して表現しているように感じました。

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Posted by ブクログ 2021年08月01日

佐々木譲さんの警察もの。安定感のある筆致とストーリー展開はホントに期待を裏切らない。舞台が道内の各所なのも色んな空気感を感じられて楽しい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年09月05日

佐々木譲さん、直木賞受賞作品。「過去の清算」をテーマに扱う。短編小説で物足りない。その理由は、読み応えがありすぎるので、もう少し掘り下げて欲しかった!という裏返し。主人公は北海道警察の刑事 仙道は過去の無残な死体発見した。しかし、犯人を取り逃がした原因が自分にあったと指摘され、PTSDとうつ病を発症...続きを読むする。しかし仙道のパーソナリティは賢く、一本筋が通る、療養中の身で誰にでも優しくなれている。捜査の自由が利くので事件を紐解いていく新しい展開。独自捜査に限られるものの、仙道は過去を清算し職場復帰する。

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Posted by ブクログ 2018年07月03日

私にとってはカウントダウンに続く2作品目となる佐々木譲先生の作品
カウントダウンは友人からいただいた本だが、、、こちらも同じ友人からいただいた

カウントダウン同様に北海道を舞台にした作品
主人公は休職中の刑事という変わった設定の小説

しかしなるほど
刑事でありながら休職中という事になると自由度が...続きを読む増すというのか
それでありながら刑事の洞察力もあり面白い展開ができるものだなと
どうして休職中になっているかは最後に明らかになる

本作は短編集となっており、多くが知り合い等から「休職中ならちょっと聞いてくれないかな」というような感じで相談を受けて始まる
北海道の地理にはそれほど詳しくないですが、主人公は結構色々なところからお声がかかりつつ、それらエリアの所轄警察署に知り合いがいる
警察官も色々なところで勤務を行うものなのだなぁと

あとがきに書いてありましたが、佐々木先生は北海道の色々なところを描きたかったとの事ですね
それに都合が良いのではないかと考えたのが「休職中の警官」という設定との事でした
描きたい話がありきの設定だったのですね


毎回、まずは現場を確認したり、聞き込みまではいかないながらも近辺の人に話を聞いて
と進んでいくのだが、休職中であるがゆえの不自由さもある
現場担当でも無いのになんでこんなところに来ているのか、なんで聞き込みみたいな事をしているのかという感じで同じ警官側から煙たがられたり

逆に遺体が見つかっていない(ので事件化できていない)が殺人と思われるような事案にも首を突っ込めるという自由もある

このキャラクター設定は秀逸
小説として聞いた事がなく目新しく感じただけかも知れませんが面白いと感じました
友人からもらった佐々木先生の作品はカウントダウンと本作の2作品だけですが、、、別の作品も読んでみたいですね

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Posted by ブクログ 2017年12月24日

仙道さんはいったい何があって休職に追い込まれてしまったのか気になりながら読み進めた。最後でそれがわかって『やっぱりな』という感じで腑に落ちた。ちょっと今までにない警察小説でした。

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Posted by ブクログ 2017年05月03日

ミステリーの短編というと中途半端な謎解き物を想像し、ほとんど期待しないで読んだのですが、これはそういった類の物語ではなく、いい意味で期待を裏切られました。
北海道各地の疲弊の色を帯びた都市を舞台に、そこで起こる其々の事件の背景で繰り広げられる人間模様を、トラウマを抱える求職中の刑事の目を通して描いた...続きを読むヒューマンドラマです。
1話1話がくどくどとした説明過多ではなく、絶妙の長さと締めくくり方に非常に好感が持てます。
内容的には弘兼憲史のコミック「人間交差点(ヒューマンスクランブル)」を彷彿させます。というか、そのまま人間交差点の原作にしてしまっても違和感ないくらい作品コンセプトが近いと感じました。

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Posted by ブクログ 2015年08月23日

北海道を舞台にした、警察モノの短篇集。主人公は過去の事件のトラウマに悩みつつ、職務とは離れて、私立探偵のようなことをしていく。
日本の探偵物の、「警察との関係が非現実」というところを上手くフォローしている。
とてもおもしろい一冊。

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Posted by ブクログ 2014年10月22日

受賞する作品にははずれは少ない。
警察ものの推理小説は世に多くあれど、
読みやすく、でも先をあまり読ませない。
考えさせずにオンタイムでその世界を読み進められる作品は少ない。

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Posted by ブクログ 2024年05月09日

任務がもとで心身を耗弱し休職中の刑事仙道のもとにかつての知り合いから連絡が入る。
殺人事件の容疑をかけられている男性を助けて欲しい。
北海道を舞台に繰り広げられる6つの連作集。
休職中の刑事だけに事件に踏み込んでいく訳にもいかないが道警の刑事とのやりとりの中で事件を解決に導いていく。
連作最後にはそ...続きを読むの後刑事として復職するであろう仙道の姿が予測できる描写があった。
彼がここに至るまでの壮絶な体験をした事件の詳細を別な一冊として読みたいと思った。

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Posted by ブクログ 2023年02月20日

主人公は、過去の事件によるPTSDで休職中の刑事。心療内科を受診しながら、いささか暇を持て余している。そんな彼の元へ、過去何かしらの事件で関わりをあった人達から、相談の形式で事件解決の依頼が入る。それぞれの事件を扱った、6編の連作短編。
休職中という立場から事件に関わるので、捜査の主体とはならず、依...続きを読む頼者の話から事件周囲の人間関係、その背景を探りながら、真相に近づく。
推理する構成にもなっているけど、一緒に流れを読みましょうという感じ。緊迫感ばかりの刑事物よりも、好きかもしれない。
「廃墟に乞う」は、犯人の男の少年時代の家庭背景と過去と現在の事件が悲しい結末となった。

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Posted by ブクログ 2023年01月22日

心の回復のため休職中の刑事、仙道
事件に関わるたび復帰に向かっているのを感じられた
北海道各地、地元の警察にいい顔はされないも、真相に近づく助言をしたりと優秀さがわかる
はっきりとは書かれないものの恋心があるのかなという相手に助けを求められ足を運び、苦しい結末になるのが…何とも悲しい

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Posted by ブクログ 2022年01月11日

星⭐️⭐️⭐️⭐️4にはチョット足りないかな〜
RPGでボスに通じる隠し扉を見つけて中に入った! ここでお終い だって後は倒すだけだから
って感じだな  描き過ぎのお話よりは好き

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年10月26日

私の好きではない短編集と知らずにbookoffで購入。
正直、ぼちぼちでした。

そもそも、短編集が好きではない理由は内容が浅いから。
起承転結で言えば、それが1サイクルで終わるものが多いし、
承から転の間が短いので浅く感じてしまいます。

この方の長編は何冊も読んでいて、重たい空気で起承転承転承転...続きを読む
繰り返しながら、捜査が進んでいくのですが、
やはり短編なので起承転結の1サイクルで事件解決している。

それを除けば、面白かったとは言えると思います。

備忘録として内容を少し書いておくと、
メンタルを患ってしまった刑事仙道の休職中の話。
休職中という曖昧な立場なので、各方面から相談がきて、
それを刑事の真似事のように捜査し、刑事たちに事件を解決させていく話。

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Posted by ブクログ 2021年06月30日

1 本書は佐々木讓氏の作品です。佐々木氏は、北海道シリーズや「警察の血」等の警察小説を得意にする作家です。本書は、主人公の仙道刑事が活躍します。6編からなる短編連作の警察小説で、直木賞を受賞してます。
2 この「廃墟に乞う」の犯人である古川は、極貧の中で育ちました。母親は、体を売って金を稼ぎ、2...続きを読む人の子供を育てるという生活でした。そうした中で、主人公は、“母親が食うに困って、幼い妹をダムに投げ込んで殺そうとする異常な光景”を目撃する。さらには、子供を残したまま、失踪した母親を許せず、同じように体を売って生活している、風俗嬢を殺してしまう。最後は、犯人がダムに投身自殺して、物語は終わります。
3 心に留まった書中の記述について、私見を加えて書きます。
・「衰退した旧炭鉱町で、極貧の生活を送っていた」「家には、洗濯機はなく、古川は汚れ放題の服を着せられ、小学校に通った」「父親のいない、母親にも捨てられた子供」 ◾️私見⇒
このような環境で育った人にかける言葉が見つかりません。誰もが口にするのは、福祉の充実でしょう。残念ながら、私には他の術が分かりません。しかし、貧しさを理由に犯罪を犯すことは許されません。
雑談です。私の知人で、母子家庭で育ち、奨学金とアルバイトで、大学を卒業し、弁護士として、弱者を支援している人がいます。環境克服は困難ですが、前向きに生きる事です。人間は弱いので、良いアドバイザーに出会うと良いですね。
4 まとめ:
本書は、警察小説と言いながら、社会問題にも言及しています。警察小説としては、犯人特定が単純で、ハラハラ感がありません。そして、犯行動機は、極貧生活としています。ストーリー展開の複雑さが欠如し、人間の心の深読み不足も否めません。佐々木さんの小説は他も読んでいます。それらと比べても、突っ込みが足りないと思います。興味が湧きませんでした。文庫本40頁強の分量なので、限界があったかもしれません。しかし、私の好きな、清水さんの短編集は読みごたえがあります。直木賞の選考基準に疑問ありです。

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Posted by ブクログ 2021年05月29日

第142回直木賞受賞作品
でも、ちょっと物足りない
短編連作の警察小説です

ストーリとしては、PTSDとなった刑事の仙道が休職中にプライベートとして携わる6件の事件の物語
ドンパチはありませんが、一つ一つの事件の裏側にある人間臭さ、どろっとしたところ、ほわほわした仙道が明らかにしていきます。

...続きを読むオージー好みの村
ニセコで起きた殺人事件。その容疑者としてあるオーストラリア人があげられます。その容疑者の容疑を晴らしてほしいという女性の願い。
殺人事件の真相と、このオーストラリア人が守ろうとしていたものとは?
そして依頼人の想いとは?

■廃墟に乞う
13年前の事件と同様の手口でデリヘル嬢が殺害。
容疑者は13年前の犯人。
その容疑者の過去、住んでいた町を訪ねる仙道
そして、今回の事件の結末は?
このストーリはあまり好みではありません

■兄の想い
漁港で起きた殺人事件。
容疑者の兄が事件の真相解明を依頼
容疑者は手は早いが、凶器で殺害するような人物ではない。
その場でいったい何があったのか?
これは哀しい物語ですが、好きな部類の物語

■消えた娘
失踪した娘を探してほしいという依頼
娘の遺留品は死んだ婦女暴行犯の部屋で発見されます。
娘はどこにいるのか?すでに殺されているのか?
このストーリはちょっといまいち

■博労沢の殺人
牧場のオーナーの遺体が自宅寝室で発見
様々な人から恨まれていた被害者
犯人は身内か?外部か?
その真相は?といった展開です。
これ、ちょっと動機が読み取れなかった。

■復帰する朝
仙道がPTSDとなってしまった事件が明らかに
一方で、妹が参考人として召集されている事件で妹を守ってほしいという依頼
妹を調べるうちに明らかになる真実
そして、姉の依頼の真の意味
この物語が一番好きです。

それぞれの事件の背後にある人間関係と闇
ハッピーエンドとなる物語はありませんので、読み進めるとちょっと気分が暗くなる(笑)

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Posted by ブクログ 2021年05月21日

佐々木譲がこの作品で直木賞を受賞したとき正直今さら感があった。本人も永年勤続表彰の意味もあったのではないかと言ったそうだ。そう、だからこの作品を代表作と勘違いしてはいけない。期待し過ぎてはいけない。心身衰弱で休職中の敏腕刑事仙道が完全プライベートで捜査する、あるいは相談に乗って事件を解決に導く短編集...続きを読む。トリックとか意外な犯人といった話ではない。人生の光と影とか生き様、そしてどこかセンチメンタルな、そんな昭和な短編集である

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Posted by ブクログ 2018年11月14日

佐々木譲の刑事物短編集。
あれほどワクワクさせてくれた大戦3部作の勢いは影をひそめ、静の刑事物だった。
刑事物のミステリーは読者が多く売れるとは思うが、また大戦物、スパイ物を書いて欲しい。

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Posted by ブクログ 2018年10月16日

休職中の警官が個人的な依頼で殺人事件を警察とは別角度で調査する探偵物。短編ということでスッキリとしたストーリー。綺麗に纏まってるけど、淡々とし過ぎて少し物足りない。

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Posted by ブクログ 2017年06月21日

 登場する北海道の町々の姿が,その独特の空気感をも感じさせてくれる。地元を舞台にした小説のありがたさ。今現在、その描写は、古くなっていない。

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Posted by ブクログ 2017年03月01日

短編集。
ある事件によって休職を余儀なくされた仙道。
心療内科の医師が、勤務復帰OKの診断を下さない限り、本来の勤務に復帰できない刑事・仙道。
療養生活に入ってから11ヶ月が経ち、症状も改善した。
それでも人事課は復帰を認めない。
時間だけはたっぷりとある療養生活を送りながら、仙道は知り合いに依頼さ...続きを読むれたりたまたま遭遇した事件と関わっていく。
当然事件は管轄の刑事が仕切っており、仙道は目立たぬように事件の筋を追っていく。
警察手帳を持たない警察官には、多くの制約が課せられる。
もちろん逮捕権はない。
物語は仙道に復帰のきざしが見えたところで終わっている。
彼には乗り越えなければならない記憶があり、助言者として動いていく経験の中で徐々に「記憶に乾き」を与えていったのだ。
封印するでもなく引きずるのでもない。
「乾き」という表現がしっくりとくる、そんな仙道の言葉だった。
堂場さんが描く刑事像はどこか暗い。
けれど、その暗さもキャラクターの魅力となって溶け合っている。
無駄な説明文ではなく状況や心情が伝わってくるのもいい。
明日が見えるような希望を見せての終わり方もよかった。

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Posted by ブクログ 2016年10月18日

直木賞受賞作って感じはしない。休職中の警官が、立ち寄った町の事件を解決していく短編集です。好みで言えば、制服捜査がいい。

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Posted by ブクログ 2016年02月17日

佐々木譲さん、久しぶり。そういえば笑う警官しか読んでないかも。

先が気になって一気に読んでしまう。面白かったです。ただ短編集だったので読みやすい反面、少し物足りなさも…。

違う作品も読んでみようっと。

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Posted by ブクログ 2016年02月13日

とある事件で休職中の刑事が、知り合いに頼まれたりして結局いろんな事件を解決する手助けをする話。
短編連絡で読みやすいし、まあまあ面白かった。

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Posted by ブクログ 2016年01月18日

直木賞受賞作。警察小説ではあるが、主人公は警官を休職中の身。事件捜査に直接関わることのできないハンデの中で、話をどう展開させていくのか非常に気になった。
そんなハンデを背負いながらも、一粒の光を見つけ出し、そこから穴をこじ開けていく展開力と創造力は流石でした。

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Posted by ブクログ 2015年09月21日

休職中の刑事にプライベートを通じて捜査依頼が来るというのはなかなか考えにくいのですが、日本では不倫調査ぐらいしかしない私立探偵の代わりにと考えれば若干リアリティーは有ったりします。
或る事件に関わってPTSDになってしまい、それを癒すための休職なのですが結構逆効果になりそうな内容も有ったりで、大丈夫...続きを読むか?仙道?と心配になる事もちらほら。
表題作がとにかく面白いのでお勧めではあるのですが、一番PTSDに悪いのではないかと思うような話でもありました。
表題作の題名は本の題名でもあるのである意味リーダートラックなのでさすがの出来で、廃墟と貧困と殺人が絡み合ってやるせない気持ちになりました。

僕にとっては「警官の血」で受賞出来なかった時点で直木賞に不信感が有ったりしたのですが、佐々木譲さんが受賞したのは単純にうれしかったです。でも、なんでこれやねんと読みもしないでぶーたれていたのは内緒です。
読んでみたらば十分に面白かったので特に異論も無いのですが、やはり受賞作を中心に読んでいく人達にはこの作品よりも「警官の血」から入って佐々木譲の豊饒な魅力にはまって欲しかった。これ読んで分かった気になって欲しくないというのが偽らざる正直な気持ちでした。

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Posted by ブクログ 2014年11月16日

ベテランらしく、そつが無い短編集。しかしイマイチ魅力に欠けます。でも直木賞受賞作品。エッ!佐々木譲ってこれまで直木賞を獲ってなかったの。『警官の血』や『エトロフ発緊急電』の方が直木賞に相応しいと思うのですが…。そう言えば北村薫も漸く『鷺と雪』で直木賞受賞。直木賞といえども所詮、出版社の販売促進の一環...続きを読む。少し悲しくなりました。

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Posted by ブクログ 2018年05月31日

直木賞受賞作、著者の作品特に第二次大戦三部作に比べると小さくまとまりすぎか、北海道の地方色の描写が主題か。

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購入済み

やや欲求不満

2012年07月15日

短編集ということを知らずに購入。特につながりがあるわけではなく、主人公を中心に様々な事件への依頼があり、それを描写する作品。犯人や事件の解決というところまではないので、その後どうなったのかということを知りたくなってしまう。もしかするとこれを伏線として新しいシリーズができるのだろうか?

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Posted by ブクログ 2015年08月23日

私は競馬が好きなので、以前は静内や浦河まで馬を見に行ったりもして、そんなこともあって、北海道は、何と言うか、また行ってみたいなぁという土地ですね。
そんな北海道の各地を舞台に、ある事件をきっかけにPTSDとなり休職中の刑事が、関係者に頼まれるなどして事件に首を突っ込むこととなり、独自の方法で真相に近...続きを読むづいていく…という連作短編集。
正式な捜査権限が無い警官という辺り、制服警官を主人公にした『制服捜査』と似たような設定で、全体に暗めのトーンも、真相を突き止めたところでやりきれないやるせない結末になるところもまた同じ。概ね仄めかされる真犯人や動機だけど、最後は読者に委ねられるところもそうで、この辺は好みが分かれるところと思うけど、私としてはもう少しスッキリと片を付けて欲しいところ。
『警察小説なんだけど、私立探偵小説の雰囲気も出してみたいと思いました』と作者は語るけど、そうしたジャンルとして読むと、事件は起伏に乏しく、PTSDが主人公の行動や推理に影響を与える訳でもなく、今ひとつの物足りなさはあり。直木賞受賞の際に色んな声があったけど、まあ、そうかな。
寧ろ、札幌ですらうらぶれて見える北海道の寂れた町を舞台に、それぞれの土地柄を映し出した、刑事を主人公にした町の人々のお話として読むほうが、作者の描写の確かさやその地方に寄せる心情に沿うような感じ。

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購入済み

直木賞?

2014年10月29日

結果のないだらだらした短編風の繰り返し。
どこかで繋がるのか、と期待したが伏線も現れず。
あ~時間の無駄した。

どこが直木賞やねん

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Posted by 読むコレ 2013年04月08日

中身の濃い短編集でした。

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