佐々木譲のレビュー一覧

  • 真夏の雷管

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    北海道警シリーズ第8弾
    夏の札幌を舞台によく知っている場所が登場し、
    一緒に捜査している感じになりました。
    さすがは人気シリーズとても読みやすく一気に読
    めましたよ。
    読み終わって外に出ると札幌は短時間に記録的な41センチ
    の大雪で、車は雪だるま状態にwwww

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    2020年02月06日
  • 沈黙法廷(新潮文庫)

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    ええよ。佐々木くん。いつもながらの重厚な筆致と頭に優しいストーリー展開。誰の会話かキチンと理解できる記述。何と言っても読んでて安心感があるよなぁ。
    しかも、泣かしてくれるエンディング。
    長編やけど興に乗ると引き込まれまっせ。

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    2020年01月29日
  • 五稜郭残党伝

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    近代化の名のもとに、様々なものを踏み潰しながら画一的な規範を押しつける新政府軍。そこから逃れようとあがく「五稜郭残党」=「脱走兵」。
    滅びゆくものの美学と希望を持つことをあきらめない強さ。

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    2020年01月02日
  • 憂いなき街

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    第7弾にしてやっと進展した佐伯さんと百合さん。『津久井さんの純情』とはナイスなネーミング?少しいつもと違う感じの道警シリーズだけど、いつもの安定感のある作品でした。次作も楽しみです。

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    2019年12月23日
  • 沈黙法廷(新潮文庫)

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    警察小説+法定小説+少し恋愛小説といったところか。
    約束した女性が現れず、焦慮に駆られる男の場面は、恋愛小説の如く。
    一転、一人暮らしの老人が絞殺死体で発見される場面になり刑事たちが地道な捜査を続ける警察小説。
    やがて浮上した容疑者の逮捕、そして起訴。
    ここからは法廷小説。法廷での弁護士と検事の丁々発止が続く。容疑者は、約束を違えた女性なのか、そして彼女は犯人なのか。男は悶々としながら、法廷に通う。
    公判前整理手続きから詳細に記す冗長ともいえる法廷場面(一部の読者には不評のようだが)は、リアルさを追求する著者ならでは。本領発揮と言っていいだろう。裁判所に行って傍聴せずとも、法廷の雰囲気を味わう

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    2019年12月21日
  • 人質

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    道警シリーズ第6弾。安定感のシリーズ物。人質になっていた男どもの情けないったら来見田旦那にイライラ。次も期待します。

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    2019年11月29日
  • 制服捜査

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     道警の大異動により札幌から十勝の志茂別駐在所に赴任した川久保篤巡査部長が活躍する連作小説。
     駐在所の警官なので基本的に捜査権はないが、この田舎町で起きる事件に川久保の推理が冴え渡る。赴任当初の姿から徐々に日を経るごとに、この田舎町が抱える大きな闇へと踏み込んでいく川久保の姿が鮮やかに描かれている。非常に読み応えのある連作集。
     表紙が寒さ厳しい真冬の十勝平野で孤軍奮闘する姿を思わせるが、内容はどちらかというと夏~秋といった場面が多く意外な印象を受ける。
     社会でも会社でもそうだが、閉鎖的な空間というのは闇を醸造しやすい環境なのかもしれないということをこの小説には教えられる。

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    2019年11月16日
  • 密売人

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    道警シリーズ第5弾。『密売人』密売されているものが予想していたものと違っていた。そういう事ーー。3つの事件が明らかになっていくにつれ読み進めるスピードもアップ。まだまだ続くこのシリーズ、楽しみです。新宮くんもがんばれ応援してるよーー。

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    2019年11月06日
  • ユニット

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    内容(「BOOK」データベースより)
    十七歳の少年に妻を凌辱され殺された男、真鍋。警察官である夫の家庭内暴力に苦しみ、家を飛び出した女、祐子。やがて二人は同じ職場で働くことになる。ある日、少年の出所を知った真鍋は復讐を決意。一方、祐子にも夫の執拗な追跡の手が迫っていた。少年犯罪と復讐権、さらに家族のあり方を問う長編

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    2019年11月05日
  • 暴雪圏

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    容(「BOOK」データベースより)
    三月末、北海道東部を強烈な吹雪が襲った。不倫関係の清算を願う主婦。組長の妻をはずみで殺してしまった強盗犯たち。義父を憎み、家出した女子高生。事務所から大金を持ち逃げした会社員。人びとの運命はやがて、自然の猛威の中で結ばれてゆく。そして、雪に鎖された地域に残された唯一の警察官・川久保篤巡査部長は、大きな決断を迫られることに。名手が描く、警察小説×サスペンス。

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    2019年11月05日
  • 真夏の雷管

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    夏休み。鉄道好きで“スーパーおおぞら”に憧れる僕は、ある日出会った男性に小樽の鉄道博物館へ連れて行ってもらえることに。最高の夏になると信じていたのに、こんな大ごとになるなんて―。生活安全課の小島百合は、老舗店で万引きした男子小学生を補導した。署に連れて行くも少年に逃げられてしまう。一方、刑事課の佐伯宏一は園芸店窃盗犯を追っていた。盗まれたのは爆薬の材料にもなる化学肥料の袋。二つの事件は交錯し、思わぬ方向へ動き出す。

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    2019年09月19日
  • エトロフ発緊急電

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    【256冊目】バーのママに「佐々木譲先生の作品で一番おもしろい」と勧められて読んだ本。山本周五郎賞とってるのね。知らなかった。真珠湾攻撃に択捉島が関わっているとは知らなかったけど、それよりも佐々木先生の物語構成力と人間像の描き方に注目が行く。スペインと函館から始まった物語は、ニューヨーク、ハワイ、東京、そして択捉島へとダイナミックに場を移しながら展開していく。複数の人物を並行して描きながらも、物語の筋を読み失うことがない。良い意味できちんとまとまっている。こういうのが文章力というか、小説家の力なんだなぁと痛感。
    それと、前半で出てくるセックスと後半で出てくるセックスの対比が良い。詳細に描いてい

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    2019年09月21日
  • 警官の血(上)(新潮文庫)

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    2014/4/3最初、進まず何回か積読だっが、民雄の項からスピード感が出て面白くなってきた。下巻が楽しみです。★4

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    2019年08月29日
  • 警官の血(下)(新潮文庫)

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    呉服屋が3代続いてても、ふーん、ぼっちゃんか、ってなもんだけども、警察官が3代続けばどんだけおかたい家系なんだって感じに思うわけで。
    でも水戸黄門じゃないんだから、警察だからって常に清廉潔白とはいかず、まぁそんな展開は今どき珍しくもないんだけども、3代も追っかけると大河ドラマのようにすっかりこの世界にはまっていて、これが割と良い。
    3代目みたいな警察官もナイスで、頑張ってーって言いたくなる。
    そして最後のお姉ちゃんが結局のところ、スゲーあばずれで救いようもないって流れもなんか意外と良かった。モブキャラの鑑だわ。

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    2019年08月20日
  • 真夏の雷管

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    佐々木譲『真夏の雷管』ハルキ文庫。

    文庫化されたので再読。

    道警シリーズ第8弾。安定の警察小説シリーズ。

    真夏の札幌で孤独な万引き少年を追う小島と爆弾材料の窃盗事件を追う佐伯。展開からして、小島と佐伯の追う別々の事件がどこかで交わるものと思われるが……

    案の定というか、これ以上も以下も無いといった展開と結末。道警の面々は果たして爆弾の爆発を阻止できるのか……

    次作も楽しみ。

    本体価格720円
    ★★★★

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    2019年08月05日
  • 暴雪圏

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    彼岸荒れの猛吹雪により、閉鎖された地域に取り残された訳ありの男女の運命が変わる。『制服捜査』の川久保巡査部長が再び登場する長編サスペンス小説。
    クールガイの川久保と一寸先は闇的人生を送る人々との対比が面白い。大雪の恐ろしさも加わって、次の展開が読めないスリリングなストーリーになっている。

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    2019年04月02日
  • ベルリン飛行指令

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    とても面白かった。零戦をベルリンまで飛ばせという戦時下における壮大な愚行…。戦線で蛮行に加担するくらいなら、飛行機に乗れるのならばと、指令に応諾した安藤大尉。唯一の居場所を追い求めた哀しくも誇り高い男の物語ですね

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    2019年03月31日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    「警官の掟」
    犬の掟の改題。


    巨大な倉庫で起こる活劇シーンから始まる。それから七年後の十月初旬、東糀谷で暴力団員の深沢が殺された。蒲田署刑事課に異動してきた波多野は、同じ署へ異動してきた門司と七年ぶりに先輩後輩と言う間柄でコンビを組むことになった。二人は容疑者に浮上していた半グレ軍団に聞き込みを行う。


    一方、警視庁捜査一課に異動した松本は、上司の綿引ととも管理官からある指令を受ける。二年前の暴力団員が殺害された事件と深沢の事件は関連性があり、警察関係者が関与している可能性があると言うのだ。さらにある市民団体に関与していた女医の飛び降り自殺やフィリピン人の死体遺棄事件との関連性も浮上し

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    2019年03月17日
  • 制服捜査

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    夫の友人からお借りしました。初めての作家さんです。

    表向きは自警団や自治会でがっちり守られた平和な田舎町なのですが、実はそのせいで犯罪の温床となってしまっている、コワイ町のお話でした。
    次第に明らかになってゆく田舎ならではの歪んだ倫理観や正義感がだんだん恐ろしく感じられ、最後の章は特に面白かったです。

    また、捜査の主導権を握ることはないけれど、立場をわきまえたうえで警察官としての職務を実直にこなしてゆく主人公の姿には好感が持てたので、これからも彼が本当の意味で町の治安向上に貢献し続けくれる希望が持てて、読後感もよかったです!

    本作は連作短編だったので、今度は著者の長編作品を読んでみたいと

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    2019年02月21日
  • ストックホルムの密使(上)

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    ヨーロッパ戦線、ナチス優勢の頃パリ在住の異邦人が、友達のレジスタンスを庇った疑いでドイツに連行され、ベルリン侵攻に乗じてストックホルムに辿り着き、彼の地の駐在武官、そこに出入りするユダヤ系ポーランド人と親交を深める。一方、同じく前線での敗北により急速に敗色濃厚となりつつある日本にも早期の終戦を模索する帝国海軍の一団があり、終戦に向けた研究を内密に進めていた。ドイツが敗戦し、東方戦線から圧迫していたソビエト軍は、ヤルタ会談以降日ソ不可侵条約破棄のタイミングを計りながら、軍を極東地域に移動させつつあり、戦後を有利に計りたい英米は、早期かつ日本に本土決戦を諦めさせるため、原子爆弾の使用を検討していた

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    2019年01月11日