佐々木譲のレビュー一覧

  • ユニット

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    内容(「BOOK」データベースより)
    十七歳の少年に妻を凌辱され殺された男、真鍋。警察官である夫の家庭内暴力に苦しみ、家を飛び出した女、祐子。やがて二人は同じ職場で働くことになる。ある日、少年の出所を知った真鍋は復讐を決意。一方、祐子にも夫の執拗な追跡の手が迫っていた。少年犯罪と復讐権、さらに家族のあり方を問う長編

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    2019年11月05日
  • 暴雪圏

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    容(「BOOK」データベースより)
    三月末、北海道東部を強烈な吹雪が襲った。不倫関係の清算を願う主婦。組長の妻をはずみで殺してしまった強盗犯たち。義父を憎み、家出した女子高生。事務所から大金を持ち逃げした会社員。人びとの運命はやがて、自然の猛威の中で結ばれてゆく。そして、雪に鎖された地域に残された唯一の警察官・川久保篤巡査部長は、大きな決断を迫られることに。名手が描く、警察小説×サスペンス。

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    2019年11月05日
  • 真夏の雷管

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    夏休み。鉄道好きで“スーパーおおぞら”に憧れる僕は、ある日出会った男性に小樽の鉄道博物館へ連れて行ってもらえることに。最高の夏になると信じていたのに、こんな大ごとになるなんて―。生活安全課の小島百合は、老舗店で万引きした男子小学生を補導した。署に連れて行くも少年に逃げられてしまう。一方、刑事課の佐伯宏一は園芸店窃盗犯を追っていた。盗まれたのは爆薬の材料にもなる化学肥料の袋。二つの事件は交錯し、思わぬ方向へ動き出す。

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    2019年09月19日
  • エトロフ発緊急電

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    【256冊目】バーのママに「佐々木譲先生の作品で一番おもしろい」と勧められて読んだ本。山本周五郎賞とってるのね。知らなかった。真珠湾攻撃に択捉島が関わっているとは知らなかったけど、それよりも佐々木先生の物語構成力と人間像の描き方に注目が行く。スペインと函館から始まった物語は、ニューヨーク、ハワイ、東京、そして択捉島へとダイナミックに場を移しながら展開していく。複数の人物を並行して描きながらも、物語の筋を読み失うことがない。良い意味できちんとまとまっている。こういうのが文章力というか、小説家の力なんだなぁと痛感。
    それと、前半で出てくるセックスと後半で出てくるセックスの対比が良い。詳細に描いているわけではないけど、主人公の獰猛さから愛情への変遷を印象づける上手い小道具として使っている。

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    2019年09月21日
  • 警官の血(上)(新潮文庫)

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    2014/4/3最初、進まず何回か積読だっが、民雄の項からスピード感が出て面白くなってきた。下巻が楽しみです。★4

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    2019年08月29日
  • 警官の血(下)(新潮文庫)

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    呉服屋が3代続いてても、ふーん、ぼっちゃんか、ってなもんだけども、警察官が3代続けばどんだけおかたい家系なんだって感じに思うわけで。
    でも水戸黄門じゃないんだから、警察だからって常に清廉潔白とはいかず、まぁそんな展開は今どき珍しくもないんだけども、3代も追っかけると大河ドラマのようにすっかりこの世界にはまっていて、これが割と良い。
    3代目みたいな警察官もナイスで、頑張ってーって言いたくなる。
    そして最後のお姉ちゃんが結局のところ、スゲーあばずれで救いようもないって流れもなんか意外と良かった。モブキャラの鑑だわ。

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    2019年08月20日
  • 暴雪圏

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    彼岸荒れの猛吹雪により、閉鎖された地域に取り残された訳ありの男女の運命が変わる。『制服捜査』の川久保巡査部長が再び登場する長編サスペンス小説。
    クールガイの川久保と一寸先は闇的人生を送る人々との対比が面白い。大雪の恐ろしさも加わって、次の展開が読めないスリリングなストーリーになっている。

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    2019年04月02日
  • ベルリン飛行指令

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    とても面白かった。零戦をベルリンまで飛ばせという戦時下における壮大な愚行…。戦線で蛮行に加担するくらいなら、飛行機に乗れるのならばと、指令に応諾した安藤大尉。唯一の居場所を追い求めた哀しくも誇り高い男の物語ですね

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    2019年03月31日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    「警官の掟」
    犬の掟の改題。


    巨大な倉庫で起こる活劇シーンから始まる。それから七年後の十月初旬、東糀谷で暴力団員の深沢が殺された。蒲田署刑事課に異動してきた波多野は、同じ署へ異動してきた門司と七年ぶりに先輩後輩と言う間柄でコンビを組むことになった。二人は容疑者に浮上していた半グレ軍団に聞き込みを行う。


    一方、警視庁捜査一課に異動した松本は、上司の綿引ととも管理官からある指令を受ける。二年前の暴力団員が殺害された事件と深沢の事件は関連性があり、警察関係者が関与している可能性があると言うのだ。さらにある市民団体に関与していた女医の飛び降り自殺やフィリピン人の死体遺棄事件との関連性も浮上し、事件は錯綜を辿る。


    波多野や門司の所轄警官、松本や綿引の警視庁は、それぞれのルートで一連の事件を捜査する。特に松本達は所轄や警視庁の他の課に知られぬ様に極秘捜査を行い、じりじりと事件の真相に近づいていく。丹念な地取りシーンがとても多い。容疑者候補達を訪ね回る場面でも、同じ奴に何度も聞きにいくなど、まさに“じりじり”がぴったり。


    また、タイトルにある“掟”が最大のテーマである。警察官は犯罪を捜査して犯人を捕まえるのが目的である。しかし、その目的を達成するためとはいえ、越えてはならないもの、守るべきものがある。警官の正義とは何か、正しい判断とは何か、という問題に関わってくる。犯罪を取り締まるだけでも負担が掛かる中で、更に掟にも身を捧げなければならない。正しい警官とはここまでキツイのだ。


    終盤まで容疑者が出てきては消え、なかなか一連の事件の真相が見えない。久しぶりの重厚な警察小説だ。しかし、ある時一気に展開が進む。最後の松本が抱える想いから導き出される掟に対する答えは、一体どのようなものだったのか。怒り、悲しみ、無念、やり切れなさ、衝撃、そして警官とは何か。様々な想いが混沌としながらも、松本は歩を進めなければならない。

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    2019年03月17日
  • 制服捜査

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    夫の友人からお借りしました。初めての作家さんです。

    表向きは自警団や自治会でがっちり守られた平和な田舎町なのですが、実はそのせいで犯罪の温床となってしまっている、コワイ町のお話でした。
    次第に明らかになってゆく田舎ならではの歪んだ倫理観や正義感がだんだん恐ろしく感じられ、最後の章は特に面白かったです。

    また、捜査の主導権を握ることはないけれど、立場をわきまえたうえで警察官としての職務を実直にこなしてゆく主人公の姿には好感が持てたので、これからも彼が本当の意味で町の治安向上に貢献し続けくれる希望が持てて、読後感もよかったです!

    本作は連作短編だったので、今度は著者の長編作品を読んでみたいと思いました。

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    2019年02月21日
  • ストックホルムの密使(上)

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    ヨーロッパ戦線、ナチス優勢の頃パリ在住の異邦人が、友達のレジスタンスを庇った疑いでドイツに連行され、ベルリン侵攻に乗じてストックホルムに辿り着き、彼の地の駐在武官、そこに出入りするユダヤ系ポーランド人と親交を深める。一方、同じく前線での敗北により急速に敗色濃厚となりつつある日本にも早期の終戦を模索する帝国海軍の一団があり、終戦に向けた研究を内密に進めていた。ドイツが敗戦し、東方戦線から圧迫していたソビエト軍は、ヤルタ会談以降日ソ不可侵条約破棄のタイミングを計りながら、軍を極東地域に移動させつつあり、戦後を有利に計りたい英米は、早期かつ日本に本土決戦を諦めさせるため、原子爆弾の使用を検討していた。このような情勢と原子爆弾の実験成功の情報を得たポーランドは、かつてリトアニアの日本人にビザを発行してもらった恩返しからストックホルム駐在武官に真実を明かし、日本に情報伝達を託した。既にストックホルムからの打電が握り潰されていると感じていた駐在武官は、先の異邦人とポーランド人に情報の伝達を託した。

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    2019年01月11日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    ネタバレ

    若干長すぎて疲れたし 2組の捜査が交互に出てきて ちょっと混乱したけど 佐々木譲らしいストーリー展開で引き込まれた。
    最初の事件が前振りなんだろうとは思ってたけど 真犯人に行き着いたのが わりと唐突で急展開な感じが否めない。
    前振りからすると 2人のどちらかが真犯人?と途中で思ったけど どっちかというと松本章吾の方かと。
    しかも理由がなんかピンとこないっていうか…。
    PTSDってこと?
    PTSDはわかるけど それであの方向に行くかな?と。
    なんだか最後がすっきりしなかったのが なんだかなぁだったけど 捜査のプロセスは面白かったので 星4つ。

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    2019年01月01日
  • 警官の血(上)(新潮文庫)

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    時代ごとの警察人小説
    警察官も普通の生活があり家族がある。それでも警察官としての使命を負っているのはどの時代でも同じなんだろうなと
    下巻が気になるところ

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    2018年12月27日
  • ストックホルムの密使(下)

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    戦局の客観視自体が難しくなっていた大戦末期の帝国政府とドイツ敗戦後の世界体制の思惑が絡みどのように太平洋戦争を終結させるかの布石を始めた米英とソ連。欧州からの兵員を極東に再配備するために時間が必要なソ連とソ連参戦前に日本との戦いを終結させたい米英。その中でソ連参戦のタイミングと原子爆弾の実戦使用という重要な情報は参謀本部内で握り潰され、ストックホルム駐在武官は密使を日本に送り込むことにした。手に汗握る冒険譚は原爆使用前に日本へ情報を届けさせたくない米英の諜報部からの激しい逃走へと姿を変え、ユーラシアを横断する。

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    2018年12月24日
  • くろふね

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    中島三郎助という武士が、浦賀で海防の仕事をしているときに黒船に出会い、その後どのような人生を送ったかが書かれる。黒船の圧倒的な武力に対抗するため奔走する前半はドラマチックだが、晩年は駆け足で歴史の教科書なぞりましたみたいな展開が残念。それでも、過去の成功体験や武士のメンツなどにこだわらず、新しいものを取り入れる三郎助の生き方は、変なビジネス書よりは仕事に対する取り組み方として参考したい。
    気になったのは小物感半端ない鳥居耀蔵と、口だけ達者で使い物にならない意識高い系と言うイメージの勝海舟・・・描かれ方はあれで良かったのか・・・小説だから良いのか。

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    2018年11月26日
  • 制服捜査

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    既読でした。
    北海道警シリーズ。制服の警官が田舎町でおこる事件の捜査を(こっそり)するというのはなかなか目新しい。
    田舎特有の柵とかあって面白い。

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    2018年11月10日
  • ユニット

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    北海道が舞台で、しかも手稲とか稲穂とは琴似とかなじみのある場所が多数登場。テーマは重いが、一気に読ませるストーリーはさすが。

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    2018年10月09日
  • 地層捜査

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    ネタバレ

    昭和50年代の荒木町の人間模様に起因した殺人事件の話です。
    当初は当時の時代背景から地上げ屋絡みの事件と絞り込まれていた。ただ、再捜査の結果、時代だけではなく、花街という特殊な地域背景が見出され、事件の解決に至る。
    時代による人の感情の変化。現代人と当時の人。
    なかなか、そういう観点で面白かったですね。

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    2018年08月13日
  • 警官の血(下)(新潮文庫)

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    グイグイ読んでしまいました。初代・清二の断ち切られた志。二代・民雄を蝕み続けた任務。そして、三代・和也が拓く新たな道。と書かれていたPOPに偽り無しでした。個人的には和也と加賀谷の話をスピンオフで希望します。と書いたけどもうすでに『警官の条件』がでてました。さっそく読もうと思います。

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    2018年07月11日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    暴力団員の殺人事件の操作にかかわる二人の警察官は、数年前の事件で負傷した者と助けた者であった。当初、暴力団と半グレ集団の抗争と思われた一件は、徐々に連続殺人の様相を示す。佐々木譲氏らしい、警察官の特異性を前面に押し出しつつ、ミステリとしての完成度も高い作品でした。

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    2018年07月08日