佐々木譲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全2巻。
山本兼一著、「火天の城」の
サイドストーリーみたいな話。
安土城を創った人。
著者は違うけど。
火天の城は、
大工の棟梁・岡部又右衛門が主人公だったけど、
こっちは火天の城にも出てきてた
石積みの頭領が主人公。
ただ、この主人公は著者の創造なので、
火天の城の頭領とは別人。
主人公の立場が石積みなので、
火天の城ほど城づくりに深く入り込んでるのではなくて、
ちょっと引いてる感じ。
火天の城みたいに職を真ん中に置いた、
戦場を思わせる建築現場な物語ではなく、
主人公の人生を通していろいろ感じる物語。
火天の城が職業小説な感じなのに対して、
こっちの方が時代ものっぽい。
花形な大工じゃなくて、
ちょっと地味に見える石積みが主役ってのが
著者らしいと思った。
渋めで。
火天の城ほど勢いがある訳でなく、
職を掘り下げていってる訳でないけど、
火天の城より弱い立場の人達の想いみたいな
人間によった感動がある。
これはこれで良い。 -
Posted by ブクログ
最近ノリに乗ってる佐々木譲。『警官の血』で賞を獲ったと思いますが、それまでもいろんな秀作を書いてます。
第二次世界大戦秘話系と警察小説系が多いですが、この作品は第二次世界大戦の空軍の話です。
中国で活躍する日本の戦闘機乗りと中華民国軍に雇われたアメリカ人の傭兵の飛行機乗りの話です。
ハードでキツい話なのですが、主人公、特にアメリカ人の飛行機乗りのキャラのせいか、なんか明るい印象のある作品でした。
日本人の主人公のことが好きなシンガーの性格もあるかな?
二人の主人公が、中国上空でそれぞれ戦って、最後は二人で一騎打ちという、飛行機乗りがロマンだったころの話です。
次々に脇役が死んでいくし、戦況は日に日に厳しくなってくるし、今後どうなるんだろう、とワクワク(不謹慎?)しながらページをめくってしまいます。
所々、戦争の厳しい面、悲惨な面があらわれてきますが、それをなんとか乗り越えていく。その中で楽しいこと、頭にくること、悲しいことがあって、そして戦闘がある。
繰り返し不謹慎なのですが、ロマンですね。
そういう日々を送っている主人公に惹かれるシンガーもいい味だしておりますね。
ほんと乗ってる作家は凄いですね。 -
Posted by ブクログ
本屋で手に取り面白そうだと思い購入。
うーん
面白かったけど今一歩何か足りない。
全く関係ないけれど、
この話の展開は男性独特のものだと思った。
事業を起こしたけれど失敗してまた更にチャンスが与えられた主人公、
チャンスが与えられた仕事は、
収入はへるもののやりがいはありそうな仕事、
その仕事についてインスピレーションも与えてくれ、
かつ、体も温めてくれる若く美しい透子。
きちんとした家を作り守ってくれるきちんとした妻。
可愛い娘。
こんなに男性にとって都合の良い設定があるか!
だいたい透子のさっぱりとしたアーティスト気質だって
不倫するのにちょうど良い性格じゃないか!そのオトコにとってちょうど良い性格をアーティスト気質に設定してしまうとこもいやだ。
なんとなくそういった部分がみえ隠れして部分部分にいらいらした。