佐々木譲のレビュー一覧

  • 巡査の休日

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    この道警シリーズの何がいいかって、本編よりエピローグ(笑) 『あいつ、今日ランチ付き合うって言ってたんだぞ!』で可愛い佐伯に撃沈。

    それぞれの任務を別の場所で果たしながら、いつも心の隅に面子を思い出す。

    もっと交わって~~て思うけど、このエピローグでニヤニヤしちゃう。 ・・・・・・事件はね、相変わらず温いんだけど

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    2019年01月20日
  • 密売人

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    久しぶりに面子が揃って事件解決に繰り出したから面白かった!

    新宮の扱いが、いつまでもガキ扱い(笑)

    いつの間にか長正寺が面子に加わりつつあるのね。

    強いて言えば、小島さん……そんなに佐伯にガツガツ行かないでよ~~って感(-""-;) 佐伯ファンとしては、嫌だわ(笑)

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    2019年01月20日
  • 砂の街路図

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    長い人生の中で疾しさと無縁の人間はいない。人は傷を負いながらも生きていかねばならないのだと思う。壮大な物語ではないがひとりの男の苦悩が胸を打つ。
    あらすじ(背表紙より)
    なぜ父は幼い自分を捨てて失踪し、死んでしまったのか―。母の四十九日を終えた岩崎俊也は、両親が青春時代を過ごした北海道の運河町へと旅立つ。二十年前、父が溺死する直前まで飲んでいた酒場の店主によれば、同じ法科大学漕艇部員だった女性の密葬に参加するために滞在していたらしい。さらに、昭和四十四年に漕艇部で起きたある事件を機に、快活だった父の人柄が激変したことを知る。父は事件に関係していたのか?家族にさえ隠し続けていた苦悩と死の真相とは

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    2019年01月10日
  • 回廊封鎖

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    元消費者金融の社員達に私的制裁を加える現代版義勇軍の話。
    復讐する側が現実的な存在であるのに反し、される側は映画の登場人物みたいな特別すぎる存在なのに、ことが上手く進み過ぎるの印象です。
    される側の悪人度合いが殆ど描かれていないので、勧善懲悪ものとして感情移入も難しかった。

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    2019年01月04日
  • 砂の街路図

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    場所が、自分に縁のあるところならもう少し感情移入できたかもしれないが、どうにも想像力を喚起させる気力が湧かない体質になってしまったのか、なかなか物語に入り込んでいけなかった。過剰なまでの状況描写は自分にとっては裏目になってしまったようだ。

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    2018年12月26日
  • 密売人

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    道警シリーズ第5弾/ 小島はなんの役にも立っていない/ 終わってみればチープな事件である/ なにか謎が隠されていたと言うことでもない/ 誘拐を疑われる女児の失踪/ 立て続けに殺される警察協力者/ 一人だけが明らかな他殺を誇示するのもおかしいのではないか/ 全員自殺に見せかけるか、そうじゃないなら全員見せしめとすればいい/ 突然降って湧いた新キャラが、名古屋のヤクザのスパイだと言われてもポカンである/ 

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    2018年11月18日
  • 巡査の休日

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    道警シリーズ第4弾/ 小島が鬱陶しい/ 女という生物の悪い部分を煮詰めて錬成したようなキャラクタである/ いちいち他人に対抗心を持ち、他人の発言に悪態をつき、ババアが図に乗るな、と/ ストーカーの真相は途中からもろバレだった/ 憶える気もないが、たいした役も与えられないキャラクタの名前がいちいち書かれて目がすべる/ 階級もいちいち書かれるから同様/ 本部長本部長って何人おるねん/ という感想です

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    2018年11月15日
  • 廃墟に乞う

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    佐々木譲の刑事物短編集。
    あれほどワクワクさせてくれた大戦3部作の勢いは影をひそめ、静の刑事物だった。
    刑事物のミステリーは読者が多く売れるとは思うが、また大戦物、スパイ物を書いて欲しい。

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    2018年11月14日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    ネタバレ

    念入りで地道な捜査がずっと続く。この地道な捜査が最後にどう結び付くのか興味を惹かれ、先を読み進ませる。
    ただ、冒頭に助け、助けられた刑事同士が、別の道筋から最後は協力しあうのかと予想。協力しあう形になりそうもないと思えてきた途中からは、もうこれは、どちらかが犯人なのではないかと予想がついてしまう。
    一度死んで壊れてしまった警官は、同僚を殺すことさえも躊躇わなくなるのか。。それでも、悪人を裁いてきたはずなのに、最後の殺人だけは「なぜ?」という感がぬぐえない。

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    2018年11月04日
  • 廃墟に乞う

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    休職中の警官が個人的な依頼で殺人事件を警察とは別角度で調査する探偵物。短編ということでスッキリとしたストーリー。綺麗に纏まってるけど、淡々とし過ぎて少し物足りない。

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    2018年10月16日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「警官の血」
    「警官の条件」に続く、シリーズ第3段!



    では、なかったという(笑)。

    「掟」に縛られた組織と、
    「掟」を踏み越えた男、
    「掟」に殉じた男、
    「掟」と「友情」に葛藤した男、

    ……の物語。

    切ない結末。

    ★3つ、7ポイント半。
    2018.10.10.古。

    ※「犬の掟」からの改題だそうで。
    改題によって、よりテーマに沿ったタイトルになりはしたけれど、上述の通り、ちょいと紛らわしい(笑)。

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    2019年02月01日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    警官の血、をとても面白く読んだのでこちらも購入。ただ、元々は犬の掟、というタイトルの改題なので繋がりはないんですけどね。

    本全体に流れる、ドッシリ厚みのある感じや緩むことのない張り詰めた雰囲気、そんなところは本作もしっかりあり、これが良い緊迫感を与えていると思う。


    物語は、1人の暴力団員が銃殺されたところからはじまる。単なる暴力団員同士の抗争事件、つまり簡単に解決できる事件であると想定された事件であったが、解決の糸口は思うように見えず、捜査は混迷していく。。


    2組の捜査官が交互に描かれ、それぞれに事件の鍵となるパーツを地道な捜査によって集めていく。その構図は、読者からみるとひとつひと

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    2018年09月08日
  • 暴雪圏

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    登場人物が多いし、場所がコロコロ変わるので最初は読むにの難儀しました。暑い夏に気分だけでも涼しさを感じたくて読んでみました(^。^)最後は余韻の残る終わり方でその先は自分で考えろって感じかな。(−_−;)

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    2018年09月01日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    本作の原題は『犬の掟』だとか。
    文庫化で『警官の・・』と改題したのは、好評の道警シリーズに「警官…」と付してあり、さらに傑作の『警官の血』にあやかった販売戦略上の目論見だろうか。
    所轄と警視庁の二組の刑事たちが、連続殺人事件を追うが、二組の場面が頻繁に変わるので、戸惑いを感じたことは否めない。
    刑事たちが訪ね歩く事件現場の情景を詳細克明に描写するリアリティー溢れる著者の手法は、今作でも如何なく発揮されている。

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    2018年08月25日
  • 代官山コールドケース

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    『地層捜査』に続く地誌小説ともいえる、特命捜査対策室の水戸部警部補が主人公の第2弾。
    第1弾の新宿荒木町に続き、またも水戸部は事件現場の代官山界隈を歩きに歩きまくる。
    読み手もつい、東京都区分地図を片手に、水戸部の後を追ってしまう。
    今回課せられた捜査は、新たに川崎で起きた事件との関連が疑われる17年前の女店員殺害事件。一方、西日暮里で起きた別の殺害事件を捜査する刑事は、17年前の事件に関わっていた時田警部補。
    それぞれの捜査が交互に綴られて、やがて収斂する。
    『地層…』が単線型に対し、こちらは複線型ともいえる構成になっており、読者にとっては、よりスリリングに楽しめる作品ではないだろうか。

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    2018年07月17日
  • 英龍伝

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    漫画「風雲児たち」の愛読者である(笑)下の子が、「尊敬する歴史上の人物に1人加わった。江川太郎左衛門英龍。」と言っていた、江川英龍を主人公とした小説。
    小説としては"枯れた"(良い意味も込めて)筆致で、時代背景などの解説は少ないのでむしろ「風雲児たち」を先に読んでいた方が背景が分かって良いかもしれない。(笑
    しかし、このような人物が教科書を始め一般的な歴史書においては忘れ去られているのは残念。確かに、「先見性」(そして人間性も)という点でもっと再評価されてよい人物の一人だろう。

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    2018年07月04日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    東京湾岸で男の射殺体が発見された。蒲田署の刑事は事件を追い、捜査一課の同期刑事には内偵の密命が下るーー所轄より先に犯人を挙げよ。捜査線上に浮上する女医の不審死、中学教師の溺死、不可解な警官の名前。刑事の嗅覚が事件の死角に潜む犯人を探り当てたとき、物語は圧巻の結末になだれこむ。

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    2018年10月01日
  • 地層捜査

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    無能なキャリアに歯向かって謹慎となった若き刑事・水戸部は迷宮入り事件を担当する「特命捜査対策室」に配属された。15年前の四谷荒木町の殺しを再捜査せよ。専従捜査員は水戸部ただ一人。退職刑事を相棒に、水戸部は町の底に埋もれた秘密と嘘に肉薄してゆく。

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    2018年06月17日
  • 密売人

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    十月下旬の北海道で、ほぼ同時期に三つの死体が発見された。函館で転落死体、釧路で溺死体、小樽で焼死体。それぞれ事件性があると判断され、津久井卓は小樽の事件を追っていた。一方、小島百合は札幌で女子児童が何者かに車で連れ去られたとの通報を受け、捜査に向かった。偶然とは思えない三つの不審死と誘拐。次は自分の協力者が殺人の標的になると直感した佐伯宏一は、一人裏捜査を始めるのだが…。

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    2018年05月30日
  • 巡査の休日

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    神奈川で現金輸送車の強盗事件が発生し、犯人の一人に鎌田光也の名が挙がった。鎌田は一年前、ストーカー行為をしていた村瀬香里のアパートに不法侵入したところを小島百合巡査に発砲され、現行犯逮捕された。だが、入院中に脱走し指名手配されたまま一年が経ってしまっていたのだ。一方、よさこいソーラン祭りで賑わう札幌で、鎌田からと思われる一通の脅迫メールが香里の元へ届く。小島百合は再び香里の護衛につくことになるのだが…。

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    2018年05月30日