佐々木譲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりの佐々木譲。
うん、面白く読めはした。「犬どもの栄光」「仮借なき明日」へと続く、初期のハードボイルド作品。
佐々木さんの文体、やっぱり好きだな。男くさくて、でも色気があって・・・。本書もそう。語られないままに終わった“取り引き”の真相もとても気になるが、そういう細部を置いておいても、物語は十分に成立するのだから、すごい。
そして、ラストの場面の緊迫感は…圧巻。
だけど……やっぱり、アンハッピーエンドは好きじゃないみたい。
ということで、★3つ、7ポイント。
2013.06.08.了。
※佐々木さん、逃亡劇がお好きなようで・・・(笑)。 -
Posted by ブクログ
読み進めて「前に読んだ・・・」と気が付く。
30ページくらいなら良いけれど、100ページ近くまで読んで気がついたときはガックリ。
読み進めるかやめるか迷う。
この本も100ページほど読んで気が付いた。以前に読んだ・・・
元商社マンが、経営状態の思わしくない実家のガラス工場の社長となった。
初めは工場の清算を考えていた彼が、再建の道を目指す。その陰にはガラス工芸家の女性がいた。
企業再生の話は興味深かったが、ガラス工芸家との情事は作者の理想の文章化なのか。
家庭を壊すことに対しての危機感、不倫をしていることへの後ろめたさは全く感じられず、身勝手な男の像しか感じられなかった。
企業再生だけに話を -
Posted by ブクログ
ネタバレ密命を背負ってストックホルムから日本へと向かう… シチュエーションは違っても主立った部分は前二作と同じパターンな印象。
主人公に日本人の血が流れているけど、純粋に日本人と言いづらい境遇とか、いろんな妨害を受けながらも臨機応変に、そして友に旅してきた仲間が犠牲になってしまうが、なんとかゴールにたどり着く展開。「ベルリン飛行指令」は零戦での移動で特殊性が感じられましたが「エトロフ発緊急電」と本作は似通っているところが多く感じられ、新鮮味が減退してしまった感があります。
加えて、本筋であろう冒険譚以外のパートが大ボリュームすぎて、少々冗長な感が強いです。“密使”としての話は、実質全ページの半分く -
Posted by ブクログ
本作は最後の最後でようやく本題に入る訳ですが、それまでは戦時中の記録文書を読んでいるかのような淡白な展開がひたすら続く印象。人物の描写もあくまで史実を書き連ねる為に最低限に抑えられているような感もあって、作品のボリューム自体はさほどでもないのに関わらず、読み終えるまで相当時間がかかってしまいました。
どうにも自分は、(本作に限ったことではなく)大局的な世界の動向などよりも、その中で必死に生きる個々人の思惑や営みにしか興味が持てない模様。後半が、森四郎を中心に描かれるか、世界の動向に注目して描かれるか次第で、個人的な評価が二分されそうな気がします。 -
購入済み
やや欲求不満
短編集ということを知らずに購入。特につながりがあるわけではなく、主人公を中心に様々な事件への依頼があり、それを描写する作品。犯人や事件の解決というところまではないので、その後どうなったのかということを知りたくなってしまう。もしかするとこれを伏線として新しいシリーズができるのだろうか?