佐々木譲のレビュー一覧

  • 屈折率

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    言ってしまえば、予想通り。

    ただ、余りにもスムーズに再建先の会社に収まってしまったし、
    兄貴とのバトルも、ちょっと期待外れ。
    もっとドロドロとした話として描けるのを、敢えて、抑え目の
    話にしたのは、著者の見識なんでしょうか。
    それならそれで、もっと、大田区のモノづくりを盛り上げても
    良かったのではないかと思いますが。

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    2013年06月17日
  • 夜を急ぐ者よ

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    ネタバレ

    久しぶりの佐々木譲。

    うん、面白く読めはした。「犬どもの栄光」「仮借なき明日」へと続く、初期のハードボイルド作品。

    佐々木さんの文体、やっぱり好きだな。男くさくて、でも色気があって・・・。本書もそう。語られないままに終わった“取り引き”の真相もとても気になるが、そういう細部を置いておいても、物語は十分に成立するのだから、すごい。

    そして、ラストの場面の緊迫感は…圧巻。



    だけど……やっぱり、アンハッピーエンドは好きじゃないみたい。

    ということで、★3つ、7ポイント。
    2013.06.08.了。


    ※佐々木さん、逃亡劇がお好きなようで・・・(笑)。

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    2015年07月06日
  • 愚か者の盟約

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    これが、民主党政権誕生前に読んでいたのだったら、
    「おおっ!政権交代とは、こんな夢のあることなのか。」と
    思ったかもしれませんが、悪夢から覚めた今は、
    「こんなんだから、社民党は凋落するし、民主党もダメなんだよ。」と
    思ってしまいます。

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    2013年05月29日
  • 勇士は還らず

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    サンディエゴで日本人男性が殺害され、妻子と友人たちが現場に向かう。だが警察の取調べに妻はなぜか口をつぐむ。遺留品には、1969年にサイゴンで起きた日本人爆死事件の切抜きが。事件の背景には札幌の新設校に集った男女六人の過去が、深く関わっていた…。「政治の季節」の青春と今を繋ぐミステリ長編。

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    2013年05月05日
  • くろふね

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    後半がやたら駆け足に進んでいっただけなのが気にかかるけど、前半部分の三郎助の活躍は見てて面白かったです。後半も前半のように人物の心情を書いてくれてれば、もっと面白かったのになぁとは思います。なんだかあらすじが書かれてるだけにも感じられたので。

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    2013年04月17日
  • 屈折率

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    読み進めて「前に読んだ・・・」と気が付く。
    30ページくらいなら良いけれど、100ページ近くまで読んで気がついたときはガックリ。
    読み進めるかやめるか迷う。
    この本も100ページほど読んで気が付いた。以前に読んだ・・・

    元商社マンが、経営状態の思わしくない実家のガラス工場の社長となった。
    初めは工場の清算を考えていた彼が、再建の道を目指す。その陰にはガラス工芸家の女性がいた。
    企業再生の話は興味深かったが、ガラス工芸家との情事は作者の理想の文章化なのか。
    家庭を壊すことに対しての危機感、不倫をしていることへの後ろめたさは全く感じられず、身勝手な男の像しか感じられなかった。
    企業再生だけに話を

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    2013年02月25日
  • 暴雪圏

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    佐々木譲の警察もの小説は、いつも中々奥が深いですね。

    異なる所で発生する、異なる出来事が、
    ある出来事により、一点に集約していくというのは、
    この小説のみならず、数多ありますが、
    これもそう言うものの一つ。

    背景に、爆弾低気圧に想起されるような冬の嵐があり、
    嵐が迫り来るさまは、それだけでも、一つの物語に
    なると思います。

    いやぁ、それにしても、話をうまく集約しますね。
    「なるほど、そうきたか~」と思わされる所多数でした。

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    2013年02月02日
  • 北帰行

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    ムリがある展開もあったけどおもしろかった。ただ佐々木譲さんの書く女性はわりとうっとおしい…。あと関口のお母さんの気持ちを考えると切ない。

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    2013年01月31日
  • 暴雪圏

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    川久保シリーズ第二弾は長編。雪で閉ざされた陸の孤島で起きる事件に、単身在中の駐在所員が何をできるのか。
    一見クローズド・サークルのようだが、謎解きではなく、いくつかの事件を並列に進める群像劇で、たぶん主役は嵐です。人間なすすべなし。そして今回も「解決はしません」。ここでエンドマークかあー、と正直驚きました。もっと読みたいけど、作者は蛇足としたんだなあと。

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    2013年01月24日
  • 北帰行

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    ヤクザの抗争と妹の仇を取りにきたロシア人ガンウーマン、それに巻き込まれる旅行エージェントの話。

    なんちゅうか…結末が…主人公2人はそれでも幸せそうな描写だったけど。
    途中あまりにも理不尽としか思えない死があったり…。

    普段ヤクザ物は読まないので、それなりに新鮮ではあった。
    分厚いけどスピード感があるので一気に読める。

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    2012年11月22日
  • ベルリン飛行指令

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    「永遠の0」を読んだ上で読むと、尚良い。書かれたのはこちらがずっと前だけど。むしろ、この作品が「永遠の0」の起点になっているようにも感じた。「臆病」という両作品に重なる単語も出てくるし。

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    2012年11月16日
  • 暴雪圏

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    北海道を舞台にした事件を題材にた犯罪小説を数々発表しついに直木賞までとった佐々木譲の小説。暴雪圏ときくとこれからくる冬のじけんかと思うがこれがちょっと違う。帯広あたりかつて死者まで出した春に来る季節外れの暴雪を題材に、予期せぬ雪に行く手をさえぎられペンションに非難してきたひととと犯罪者。ハリウッド映画だとさしずめハリケーンの日にモーテルを舞台にした話ができるかもしれないかなと思わせる設定でさくっと読ませてくれる。あまり悲惨な事件はちょっとという人にはちょうどいい作品かも。

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    2012年11月04日
  • 昭南島に蘭ありや(下)

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    シンガポール陥落から、日本敗戦まで。日本敗戦までと言っても、東條英機暗殺未遂からは、ホンの少し。

    上巻は、ドキドキの連続で、アクションの要素もありましたが、下巻は、物語後半のテーマ東條暗殺に向けてまっしぐら。もちろん、そこに至るまでの紆余曲折は有るんですが。

    でもそうか。途中から薄々は感じていましたが、光前の人生はそうなるのか。

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    2012年10月24日
  • ストックホルムの密使(下)

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    ネタバレ

    密命を背負ってストックホルムから日本へと向かう… シチュエーションは違っても主立った部分は前二作と同じパターンな印象。

    主人公に日本人の血が流れているけど、純粋に日本人と言いづらい境遇とか、いろんな妨害を受けながらも臨機応変に、そして友に旅してきた仲間が犠牲になってしまうが、なんとかゴールにたどり着く展開。「ベルリン飛行指令」は零戦での移動で特殊性が感じられましたが「エトロフ発緊急電」と本作は似通っているところが多く感じられ、新鮮味が減退してしまった感があります。

    加えて、本筋であろう冒険譚以外のパートが大ボリュームすぎて、少々冗長な感が強いです。“密使”としての話は、実質全ページの半分く

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    2012年10月22日
  • ストックホルムの密使(上)

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    本作は最後の最後でようやく本題に入る訳ですが、それまでは戦時中の記録文書を読んでいるかのような淡白な展開がひたすら続く印象。人物の描写もあくまで史実を書き連ねる為に最低限に抑えられているような感もあって、作品のボリューム自体はさほどでもないのに関わらず、読み終えるまで相当時間がかかってしまいました。

    どうにも自分は、(本作に限ったことではなく)大局的な世界の動向などよりも、その中で必死に生きる個々人の思惑や営みにしか興味が持てない模様。後半が、森四郎を中心に描かれるか、世界の動向に注目して描かれるか次第で、個人的な評価が二分されそうな気がします。

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    2012年10月17日
  • 新宿のありふれた夜

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    警察小説で著名となった佐々木譲の初期の作品。直近の作品のほうがより深みがある感じはするものの情景描写や背景の描き方などはこの時からスタイルは変わっていないと思う。多少、取材して集めた情報を盛り込みすぎているのか、登場人物の描写が冗長なところはあるがストーリーとしての出来過ぎ感はおいておいても秀作でしょう。

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    2012年08月21日
  • 夜を急ぐ者よ

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    なんだかみんな人生に疲れていて、でも時々暗く光る焔を感じさせ、それでも最期はやっぱりうまくいかないところが、いい。良質のハードボイルド。

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    2012年08月12日
  • 夜にその名を呼べば

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    ネタバレ

    密室の会話から始まる・・・陰謀の臭い
    組織の尻尾きり。で神崎哲夫は殺されかけ殺人容疑者として手配され亡命する。
    5年後、神崎から関係者に手紙が届く
    手紙には「小樽港」に来て

    集まった関係者が神崎を探すが
    1人1人殺害されていく
    後半でだいたい犯人は目星がつく

    いつも思うこと。他に方法はなかったのか?

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    2012年07月23日
  • 廃墟に乞う

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    直木賞受賞作、著者の作品特に第二次大戦三部作に比べると小さくまとまりすぎか、北海道の地方色の描写が主題か。

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    2018年05月31日
  • 廃墟に乞う

    購入済み

    やや欲求不満

    短編集ということを知らずに購入。特につながりがあるわけではなく、主人公を中心に様々な事件への依頼があり、それを描写する作品。犯人や事件の解決というところまではないので、その後どうなったのかということを知りたくなってしまう。もしかするとこれを伏線として新しいシリーズができるのだろうか?

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    2012年07月15日