佐々木譲のレビュー一覧
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面白かった
道警シリーズ第六段!
前作に引き続き、エンターテイメント作品として楽しめました。
またまた小島百合の物語
ストーリとしては、
ピアノのミニコンサートが開催されるワインバーで発生した人質立てこもり事件に小島百合が巻き込まれます。
犯人は二人組。
一人は、強姦殺人の冤罪で4年間服役していた中島。
その要求は、冤罪を引き起こした当時の富山県警本部長の謝罪。その本部長の娘がこのコンサートのピアニストという設定。
もう一人はそれを支援する瀬戸口。
中島と瀬戸口は暴力的な立てこもりではなく、あくまでも、人質たちに協力を求める形で、当時の本部長の謝罪を求めます。
この辺、今までの人質事件とは -
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面白かった
道警シリーズ第五段!
前作に引き続き、エンターテイメント作品として楽しめました。
ストーリとしては
10月下旬に北海道でほぼ同時に3つの死体が発見。
函館での転落死体、釧路の溺死体、小樽の焼死体。
津久井は小樽の焼死体の事件を追います。
一方で、小島百合は札幌の女子児童が連れ去られた事件を追います。
さらに、佐伯は車上狙いの事件を追っています。
なんの脈絡もないそれぞれの捜査で、一緒にランチをとって話したことで、見出された共通点
結局、殺された三人は警察のエス(協力者)
そして、女子児童を連れ去ったのは父親で、佐伯のエス
再び佐伯たちはブラックバードを作戦本部に!
佐 -
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面白かった
道警シリーズ第四段!
前作に引き続き、エンターテイメント作品として楽しめました。
今回の主人公は小島百合
ストーリとしては、よさこいソーラン祭りの開催される5日間の物語。
以前、村瀬香里にストーカし、小島百合に撃たれて逮捕された鎌田が病院を脱走。
そして、その鎌田が神奈川で現金輸送車の強盗事件の容疑者に。
一方で、鎌田と思われる人物から、香里のもとに届いた脅迫メール
百合は、よさこいソーラン祭りのダンサーとして参加する香里の護衛につくことに。
執拗な脅迫メール。
大イベントの中、香里を守ることができるのか?
警察は鎌田を捕まえることができるのか?
そして、真相は?
といった展開 -
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面白かった
少年犯罪と復讐劇とあったので、少年法に対する被害者尾復讐劇と思っていたら、ちょっと違ってました。
しかし、これはこれで楽しめました。
ストーリとしては
17歳の少年に妻子を殺され、自堕落な生活を送っていた真壁。
DVの警察官の夫から逃げてきた裕子。
そんな二人を職場で受け入れた工務店の社長の波多野。
無期懲役だった少年乃武夫が7年ほどで出所。それを知った真壁は復讐を決意します。
一方、DV警察官の門脇は警察官の職権を利用して裕子の行方を追いかけます。
乃武夫のくずっぷり、門脇の悪役っぷりがすごい(笑)
さらに門脇の執拗な追跡が狂気(笑)
真壁の復讐派は結果的に乃武夫の殺害には -
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前作「制服捜査」で登場した川久保篤巡査部長が再び活躍する。前作は連作短編という形だったが、本作は長編。シリーズものではあるが、本作単体でも十分に楽しめる。
全く何の脈絡もない登場人物が、爆弾低気圧という自然の猛威の影響で徐々に一か所に集約されていく、登場人物それぞれの動き(登場人物それぞれの視点から描かれている)が何かに導かれるように焦点を結ぶ様は、読んでいてついのめり込んでしまう。
ただ、登場人物それぞれの視点からの内容が多いので、川久保篤巡査部長シリーズではあるが、必然的に川久保巡査部長の登場部分は少ない。そこが少し物足りない気もするが、余韻を残した終わり方をしているところが気になる