佐々木譲のレビュー一覧

  • 真夏の雷管

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    夏休み。鉄道好きで“スーパーおおぞら”に憧れる僕は、ある日出会った男性に小樽の鉄道博物館へ連れて行ってもらえることに。最高の夏になると信じていたのに、こんな大ごとになるなんて―。生活安全課の小島百合は、老舗店で万引きした男子小学生を補導した。署に連れて行くも少年に逃げられてしまう。一方、刑事課の佐伯宏一は園芸店窃盗犯を追っていた。盗まれたのは爆薬の材料にもなる化学肥料の袋。二つの事件は交錯し、思わぬ方向へ動き出す。北海道警察シリーズ第八弾。

    安心して、読めます。

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    2019年11月17日
  • 沈黙法廷(新潮文庫)

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    佐々木譲『沈黙法廷』新潮文庫。

    はっきり言ってつまらない。こうした事件の場合、当事者の視点で事件を描いた方が絶体に面白いはずだ。そうした意味では黒川博行の小説『後妻業の女』の方が圧倒的に面白い。

    初老の独居男性が絞殺される。捜査線上に浮上したのは30歳の家事代行業の女性。この女性の周辺では複数の初老男性が不審死を遂げていた……

    本体価格1,050円
    ★★★

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    2019年11月05日
  • 屈折率

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    内容紹介
    仕事と恋に情熱を! 不況に克つ企業小説

    ヤリ手の元商社マン・安積啓二郎(あづみけいじろう)は、経営状態の思わしくない実家のガラス工場の社長となった。工場売却を目論む彼だが、ガラス工芸作家・野見山透子(のみやまとうこ)との恋に落ち、ガラスの世界に魅せられていく。工場再建のために啓二郎が次々と打つ手とは? モノ作りに人生の再起を懸けた男の勇姿を描く長編企業小説

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    2019年11月05日
  • 制服捜査

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    厳密に言うと星3、最後のお話が面白かったので星4、なので3.2ぐらい?笑
    小さな町の話なので事件に派手さはないですが、だんだん事件を通して浮き彫りになっていく田舎特有の集団意識の強さが、いかに闇深いかがわかってくる。
    本当に怖いのは捩れた正義心を持った閉鎖的な集団なんだ!犯人はいわばおまけだよ。そんなお話でした。

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    2019年11月14日
  • 地層捜査

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    事件の本当の姿が明るみになっていく物語は引き込まれながら読んだが、この事件を再捜査しようという動機部分はなんだか弱い感じがした。そこだけはどうしても共感できない部分。

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    2019年10月07日
  • 真夏の雷管

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    道警シリーズの8作目。
    ずっと音沙汰なくてどうなっているかと思っていたが、文庫本としては約4年振りの登場に新古本屋で購入。

    万引きで補導しながら事情聴取中に逃げられた少年を探す小島に、園芸店の窃盗犯を追う佐伯と新宮。
    いつもながらに小事件を扱う3人だが、それぞれの事案が結びついて大きな事件になっていくという、いつもの流れ。
    まあ、ネタは分かりやすく想像がつくが、そんなことより、作者の熟練の捌きで進む物語のテンポやお馴染みの人間関係を楽しむのが、このシリーズの一番の興趣ということか。

    硝安がなくなっても焦りもしない警察の上のほうやら、退職者の個人情報ダダ漏らしのJR北海道など、ボンクラなとこ

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    2019年12月01日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    『制服捜査』がすごく好きだったので期待して読んだが、それほどでもなかった。二組の刑事がそれぞれ同じ事件を追うが、なんか二組ともステレオタイプに「ザ・刑事」て感じで特色なくて、どっちがどっちか分かりづらいし、犯人は比較的すぐ分かってしまうし、何より犯人に思い当たる切っ掛けが、薄過ぎる。薄過ぎる!突然思い付く、みたいな。

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    2019年08月09日
  • 真夏の雷管

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    面白さ安定の道警シリーズ。JR北海道の改竄など時事ネタあり、最後は西村京太郎ばりの時刻表とにらめっこの展開(笑)面白かったです!

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    2019年08月05日
  • エトロフ発緊急電

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     太平洋戦争開戦前の日本、アメリカ、択捉島を舞台に繰り広げられるスパイ小説。真珠湾攻撃に関する諜報活動を取り扱っている。実際の歴史の結末の制限がある中で、ドキドキとするようなスパイものを描いている。最初は登場人物も舞台もあちこちに飛ぶことにちょっと戸惑ったが、だんだんと話の筋が見えてくる。登場人物も様々な背景を抱え、さらにまさに戦争が始まろうとする時代には民族の国籍の違いによる差別や弾圧も受けながら、それぞれに生きていこうとする姿が描かれている。映画に知れたらいいのにと思ったが、調べてみるとNHKでドラマ化はされたらしい。

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    2019年07月16日
  • ベルリン飛行指令

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    ネタバレ

    読後、こんな歴史があったのかと調べたくらいドキュメンタリータッチのフィクション小説です。
    この人の文章力はやはりおそるべし。

    国ぐるみの愚行に歯向かった軍人は、優秀であるがゆえに上から疎んじられる。
    こうした有能な人材を生かしきれないのが、日本に綿々と続く官僚制度の弊害だということに、いい加減気付くべきだ。
    やはり、国をしょって立つべき人物は超の付く優秀さと大局観が無ければ、国民が泣かされることになるのが歴史の必然。
    7月の参議院選挙は、心して投票しましょう。

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    2019年06月26日
  • 代官山コールドケース

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    311はちょっとこじつけ感。見方がステレオタイプだし。いろいろな人が捜査に参加して解決していくのは面白かったけど、その分複雑で冗長な感じもした。

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    2019年06月09日
  • ユニット

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    佐々木譲さんの本を読むのは初めてだったが、良かった。スリリングな展開、そしてところどころある暖かいシーン。ファンになりました。

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    2019年03月09日
  • 砂の街路図

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    ネタバレ

    北海道にある架空の町で起こった20年前の出来事を調べる一人の男の話。

    私はあまり北海道に詳しくはないのですが、小樽のような風情のある街をイメージさせる描写が、とても架空とは思えない繊細な描写でした。佐々木さんの描く美しい北海道の街なのでしょう。何よりもそれが印象的です。

    事件を掘り起こす描写は佐々木さんらしいジワジワと核心に迫るような展開です。ただ、その事件自体があまりに悲しい事件であり、主人公の男が結局、この架空の街に移り住みそう(?)になる点、何か蟻地獄にはまっていくようであり、何か全てが解明された後に重たいものが残る感じがあまり私の好みではありませんでした。

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    2019年02月28日
  • 砂の街路図

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    長い人生の中で疾しさと無縁の人間はいない。人は傷を負いながらも生きていかねばならないのだと思う。壮大な物語ではないがひとりの男の苦悩が胸を打つ。
    あらすじ(背表紙より)
    なぜ父は幼い自分を捨てて失踪し、死んでしまったのか―。母の四十九日を終えた岩崎俊也は、両親が青春時代を過ごした北海道の運河町へと旅立つ。二十年前、父が溺死する直前まで飲んでいた酒場の店主によれば、同じ法科大学漕艇部員だった女性の密葬に参加するために滞在していたらしい。さらに、昭和四十四年に漕艇部で起きたある事件を機に、快活だった父の人柄が激変したことを知る。父は事件に関係していたのか?家族にさえ隠し続けていた苦悩と死の真相とは

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    2019年01月10日
  • 回廊封鎖

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    元消費者金融の社員達に私的制裁を加える現代版義勇軍の話。
    復讐する側が現実的な存在であるのに反し、される側は映画の登場人物みたいな特別すぎる存在なのに、ことが上手く進み過ぎるの印象です。
    される側の悪人度合いが殆ど描かれていないので、勧善懲悪ものとして感情移入も難しかった。

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    2019年01月04日
  • 砂の街路図

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    場所が、自分に縁のあるところならもう少し感情移入できたかもしれないが、どうにも想像力を喚起させる気力が湧かない体質になってしまったのか、なかなか物語に入り込んでいけなかった。過剰なまでの状況描写は自分にとっては裏目になってしまったようだ。

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    2018年12月26日
  • 廃墟に乞う

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    佐々木譲の刑事物短編集。
    あれほどワクワクさせてくれた大戦3部作の勢いは影をひそめ、静の刑事物だった。
    刑事物のミステリーは読者が多く売れるとは思うが、また大戦物、スパイ物を書いて欲しい。

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    2018年11月14日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    ネタバレ

    念入りで地道な捜査がずっと続く。この地道な捜査が最後にどう結び付くのか興味を惹かれ、先を読み進ませる。
    ただ、冒頭に助け、助けられた刑事同士が、別の道筋から最後は協力しあうのかと予想。協力しあう形になりそうもないと思えてきた途中からは、もうこれは、どちらかが犯人なのではないかと予想がついてしまう。
    一度死んで壊れてしまった警官は、同僚を殺すことさえも躊躇わなくなるのか。。それでも、悪人を裁いてきたはずなのに、最後の殺人だけは「なぜ?」という感がぬぐえない。

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    2018年11月04日
  • 廃墟に乞う

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    休職中の警官が個人的な依頼で殺人事件を警察とは別角度で調査する探偵物。短編ということでスッキリとしたストーリー。綺麗に纏まってるけど、淡々とし過ぎて少し物足りない。

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    2018年10月16日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「警官の血」
    「警官の条件」に続く、シリーズ第3段!



    では、なかったという(笑)。

    「掟」に縛られた組織と、
    「掟」を踏み越えた男、
    「掟」に殉じた男、
    「掟」と「友情」に葛藤した男、

    ……の物語。

    切ない結末。

    ★3つ、7ポイント半。
    2018.10.10.古。

    ※「犬の掟」からの改題だそうで。
    改題によって、よりテーマに沿ったタイトルになりはしたけれど、上述の通り、ちょいと紛らわしい(笑)。

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    2019年02月01日