佐々木譲のレビュー一覧

  • エトロフ発緊急電

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    ネタバレ

    それぞれ別個の人物を軸に幾つもの話題が展開されていたが、後半に向かって収束していき、択捉で全ての顛末を迎える。この全体の流れ、とても好き
    国全体の流れとしては知っている出来事でも、それを個々人の視点で述べるという試みはやはり新鮮で好き。人間味のある行動の一つ一つ
    何より人生をかけてこれだけの行動を成したにもかかわらず、還元されることなく無に帰したというのも無情、現実は小説よりも奇

    エピローグ、少し助長ではという印象もあり、むしろプロローグとして書いても収まりは良さそう

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    2022年11月08日
  • 裂けた明日

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    ネタバレ

    仮想近未来がおぞましく描かれる。福島第一原子力発電所の事故処理に追われる現時点までの歴史は、史実に沿っている。その後「あの病気」の蔓延と南海トラフ地震に見舞われたようで、日本経済は凋落の一途だ。アジアでは朝鮮半島が高麗連邦という統一国家となって日本を凌駕し、「あの戦争」に至る。衰退した日本はわずか40日であっけなく降伏すると、傀儡に甘んじつつ同盟国として縋ってきた米国にさえ牙を向かれる。そして内乱で、もはや立ち直る手立てなし。主人公の沖本が同じ時代の生まれに設定されており、笑うに笑えぬどころか恐怖が募る。

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    2022年11月07日
  • 制服捜査

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    佐々木譲氏の警察小説。連作短編。北海道警察シリーズではないが、北海道十勝の駐在所勤務の巡査部長が活躍。推理が当たりすぎることに若干の違和感がありますが、警察小説らしいです。

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    2022年11月07日
  • エトロフ発緊急電

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    3.8的3です。
    真珠湾攻撃開戦前夜という時代です。日系二世のスパイとロシア人が父の私生児のゆきの、悲しい物語でした。

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    2022年10月27日
  • 人質

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    こちらも会社の先輩からお借りした一冊。

    代議士へ3億円のゆすり。
    代議士秘書の隣の家の自家用車盗難事件。
    そこから場面は藻岩山へ移り、人質監禁事件へ。。。

    一見、何の関係もなさそうな事件が、次第に一つの着地点へ、、、

    うーーーーーん、、、
    面白くないわけではない。
    一気読みしてしまった。

    だけど何だろう??
    新堂冬樹先生の銀行籠城のほうが、もっと臨場感があってドキドキしたな。。。

    監禁されている状況が、犯人の1人はとてもいい人だったり、武器を持っていなかったり、監禁されている人間の手足が自由であったり、トイレも自由だったりすることから、少し緊張感に欠けたのか???

    最後はしっかり収

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    2022年10月24日
  • 裂けた明日

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    「まさか」と笑い飛ばせない没落の末、戦争仕掛け敗戦で日本占領。現状だって、「若い世代でいまの日本の姿を想像できたものなど、誰ひとりいなかった。こうまでも無残に破滅し、国家の体裁さえ失ってしまうとは」と同じ状況。佐々木さんお得意のロシアによる占領よりは遥かに現実的で未来予測小説だけど、終わり方が…。

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    2022年10月16日
  • 制服捜査

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    北海道のある町の元刑事の駐在の話
    5個の短編が時系列で進んでいく。
    田舎独特のルール、偏見、差別も絡み話を面白くしている。
    3.7

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    2022年10月13日
  • 北辰群盗録

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    先日の読書会でお借りした1冊。
    佐々木譲さんの本はたしか警官の血以来かな。

    箱館戦争降伏の伝令中に失踪、5年後、共和国奇兵隊を名乗る盗賊の頭領として再び姿を現した兵頭。
    元幕臣で5年前には新政府軍に対して共に兵頭と戦った矢島従太郎は、その兵頭率いる共和国奇兵隊の討伐隊に送り込まれる。
    開拓が進む北海道で、かつては同じ理想を共にしたた2人の壮絶な戦いが描かれる本作。
    白兵戦、銃撃戦、戦いのかけひき、そのどれもが臨場感ある見事な筆致で、アクションものを小説で読み慣れていないわたしでもぐいぐい引き込まれる。
    史実とファンタジーの間をいく物語だと思うのだけど、ここらへんの歴史的教養があれば絶対もっと

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    2022年10月12日
  • 密売人

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    北海道警シリーズ第五弾。警察の協力者3人が、見せしめのように殺害され、さらにもう一人が殺されかかっている。犯人を割り出し、協力者を救えるか?終盤の手に汗握る展開、でも経過時間は一日ほどというのはいつも通り。佐伯の読みが外れないのはまあご愛嬌。車上狙いはどうなった?

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    2022年10月01日
  • 雪に撃つ

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    ネタバレ

    北海道警察シリーズ
    外国人技能実習生を悪用する経済やくざが
    福岡で実習生殺害事件を起こし、その様子
    が撮影され逃亡した外国人を福岡の暴力団
    の始末屋が拳銃持参で札幌にくる
    雪まつりで混雑する市内を、外国人実習生
    を非合法に逃亡させようとするNPO法人

    この構図に高校生が問題ある義父から逃亡
    家出をするが、シェルターのような団体と
    外国人NPO法人の動きが重なり合い作品
    としては読者の混乱を誘う(うまいの?)

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    2022年09月06日
  • 巡査の休日

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    シリーズ第四弾。本シリーズの主人公は、佐伯、新宮、津久井、そして小島の4人グループのよう。と言っても4人が、いつもいっしょに活躍するわけではない。前作の伏線が回収されて、スッキリだが、警察幹部の悪事が闇に葬られるのは無念。

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    2022年09月01日
  • 雪に撃つ

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    さっぽろ雪まつり開幕前日に北海道警察本部大通署管内で起こった、自動車窃盗事件、少女の家出、そして発砲事件。
    無関係に見える事件が、一年で一番賑わう札幌でひとつに収束し激化していく。
    虐待、不正、外国人労働者──佐伯たち刑事らの執念は届くか?

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    2022年08月11日
  • 雪に撃つ

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    久々の道警シリーズ。真夏に雪まつり舞台の警察シリーズ読むのは、ちょっと入りこめなかったが、安定の内容でした。

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    2022年07月31日
  • 雪に撃つ

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    久し振りの道警シリーズ、9作目。
    いつも北海道のイベントを絡ませながら描かれる話だが「さっぽろ雪まつり」はまだだったのね。

    いつものように佐伯+新宮と小島と津久井がそれぞれ関わる事案(自動車窃盗事件、少女の家出、発砲事件)がひとつに収斂していく作り。
    それぞれのじっくりした捜査・行動が雪まつり開催前日の短い時間の中に詰め込まれていて、札幌市内の通りや長万部、伊達などちゃんと場所を知らないところを地図で確認しながら読む。
    今回も3つの話のつながりは分かり易いものの、それでも全てが大通り七丁目広場になだれ込んでいくところはなかなかのサスペンス。

    前作の感想に『作者の熟練の捌きで進む物語のテンポ

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    2022年07月09日
  • 雪に撃つ

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    佐々木譲の小説らしく、複数の事件が時の経過と共に重なっていくという構図で少々難しかった。札幌の土地勘があればさらに面白いと思った。

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    2022年07月09日
  • 真夏の雷管

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    かつての仲間が異なる部署から連携するところはシリーズの読者として読みどころですが、肝心の事件の展開はイマイチ盛り上がらなかったかな。

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    2022年06月05日
  • 暴雪圏

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    頂いた本。ばらばらの事件、ばらばらの人物たちが少しずつ描写されていたのが、猛烈な吹雪によってひとところにあつめられていく。読み進めて「ああ、ここに集約するのだな」と予想がついてまだ終結していないエピソードの人物がどうやってここにくるのか、それともこられないのかと思いながらぐいぐいと読んでしまいました。
    シリーズものだそうですが、頂いたのがこれで初見でしたが、シリーズと知らなくても全く差支えはありません。

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    2022年06月04日
  • 雪に撃つ

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    佐々木譲『雪に撃つ』ハルキ文庫。

    道警シリーズの第9弾。

    幾つかの事件が絡み合いながら、ストーリーは展開していくが、面白さには欠ける。展開が予想通りというか、仕掛けらしい仕掛けが見当たらないのだ。ちょっと残念。

    過酷な労働を強いる職場から逃亡し、追われる2人のベトナム人技能実習生。義父による性的暴力から逃れるために家出した17歳の少女。さっぽろ雪まつり開幕の前日に白昼に発生した自動車窃盗事件。カーチェイスしながらの車の発砲事件。

    外国人技能実習生と非正規雇用という安価な労働力に頼ることで日本の企業は本来の競争を失い、日本という国はどんどんダメになって行くように思う。

    本体価格700円

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    2022年05月24日
  • 雪に撃つ

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    ネタバレ

    道警シリーズ第9弾。

    作者の作品の中ではこのシリーズが安定していて面白い。
    今回もいくつかの事件が一つの案件に収斂していく手法はさすがでした。
    ただ、レギュラーの人間関係がマンネリ化しつつあり、今回も佐伯と百合の関係が後戻りしてしまったのは残念でした。
    次作も期待して待ちたいと思います。

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    2022年05月19日
  • 抵抗都市

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    ネタバレ

    ★3.5

    「もし、あの時こうなっていたら・・・」という設定での小説は、歴史改変歴史小説と言われますが、この作品もその一つ。日露戦争で日本が負けてしまった後の世界を描いています。

    不思議な感じですね。一応、日本の統治機構は生きていて、その上にロシアの統監部がいるという、第二次大戦後の占領期と同じような形態で統治されているという設定。ただし、名目的には、日露同盟という事になっていて、日本軍も縮小されたけど存在しているという事になっています。

    いやぁ、複雑複雑。反ロシア派、ロシア派が、軍や警察の中に入り乱れていて、それが事件に複雑に絡んでくるんですよね。捜査を行うのは、現場の警察官なので、そう

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    2022年05月02日