佐々木譲のレビュー一覧

  • 密売人

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    北海道警シリーズ第五弾。警察の協力者3人が、見せしめのように殺害され、さらにもう一人が殺されかかっている。犯人を割り出し、協力者を救えるか?終盤の手に汗握る展開、でも経過時間は一日ほどというのはいつも通り。佐伯の読みが外れないのはまあご愛嬌。車上狙いはどうなった?

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    2022年10月01日
  • 雪に撃つ

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    ネタバレ

    北海道警察シリーズ
    外国人技能実習生を悪用する経済やくざが
    福岡で実習生殺害事件を起こし、その様子
    が撮影され逃亡した外国人を福岡の暴力団
    の始末屋が拳銃持参で札幌にくる
    雪まつりで混雑する市内を、外国人実習生
    を非合法に逃亡させようとするNPO法人

    この構図に高校生が問題ある義父から逃亡
    家出をするが、シェルターのような団体と
    外国人NPO法人の動きが重なり合い作品
    としては読者の混乱を誘う(うまいの?)

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    2022年09月06日
  • 巡査の休日

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    シリーズ第四弾。本シリーズの主人公は、佐伯、新宮、津久井、そして小島の4人グループのよう。と言っても4人が、いつもいっしょに活躍するわけではない。前作の伏線が回収されて、スッキリだが、警察幹部の悪事が闇に葬られるのは無念。

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    2022年09月01日
  • 雪に撃つ

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    さっぽろ雪まつり開幕前日に北海道警察本部大通署管内で起こった、自動車窃盗事件、少女の家出、そして発砲事件。
    無関係に見える事件が、一年で一番賑わう札幌でひとつに収束し激化していく。
    虐待、不正、外国人労働者──佐伯たち刑事らの執念は届くか?

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    2022年08月11日
  • 雪に撃つ

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    久々の道警シリーズ。真夏に雪まつり舞台の警察シリーズ読むのは、ちょっと入りこめなかったが、安定の内容でした。

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    2022年07月31日
  • 雪に撃つ

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    久し振りの道警シリーズ、9作目。
    いつも北海道のイベントを絡ませながら描かれる話だが「さっぽろ雪まつり」はまだだったのね。

    いつものように佐伯+新宮と小島と津久井がそれぞれ関わる事案(自動車窃盗事件、少女の家出、発砲事件)がひとつに収斂していく作り。
    それぞれのじっくりした捜査・行動が雪まつり開催前日の短い時間の中に詰め込まれていて、札幌市内の通りや長万部、伊達などちゃんと場所を知らないところを地図で確認しながら読む。
    今回も3つの話のつながりは分かり易いものの、それでも全てが大通り七丁目広場になだれ込んでいくところはなかなかのサスペンス。

    前作の感想に『作者の熟練の捌きで進む物語のテンポ

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    2022年07月09日
  • 雪に撃つ

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    佐々木譲の小説らしく、複数の事件が時の経過と共に重なっていくという構図で少々難しかった。札幌の土地勘があればさらに面白いと思った。

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    2022年07月09日
  • 真夏の雷管

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    かつての仲間が異なる部署から連携するところはシリーズの読者として読みどころですが、肝心の事件の展開はイマイチ盛り上がらなかったかな。

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    2022年06月05日
  • 暴雪圏

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    頂いた本。ばらばらの事件、ばらばらの人物たちが少しずつ描写されていたのが、猛烈な吹雪によってひとところにあつめられていく。読み進めて「ああ、ここに集約するのだな」と予想がついてまだ終結していないエピソードの人物がどうやってここにくるのか、それともこられないのかと思いながらぐいぐいと読んでしまいました。
    シリーズものだそうですが、頂いたのがこれで初見でしたが、シリーズと知らなくても全く差支えはありません。

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    2022年06月04日
  • 雪に撃つ

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    佐々木譲『雪に撃つ』ハルキ文庫。

    道警シリーズの第9弾。

    幾つかの事件が絡み合いながら、ストーリーは展開していくが、面白さには欠ける。展開が予想通りというか、仕掛けらしい仕掛けが見当たらないのだ。ちょっと残念。

    過酷な労働を強いる職場から逃亡し、追われる2人のベトナム人技能実習生。義父による性的暴力から逃れるために家出した17歳の少女。さっぽろ雪まつり開幕の前日に白昼に発生した自動車窃盗事件。カーチェイスしながらの車の発砲事件。

    外国人技能実習生と非正規雇用という安価な労働力に頼ることで日本の企業は本来の競争を失い、日本という国はどんどんダメになって行くように思う。

    本体価格700円

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    2022年05月24日
  • 雪に撃つ

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    ネタバレ

    道警シリーズ第9弾。

    作者の作品の中ではこのシリーズが安定していて面白い。
    今回もいくつかの事件が一つの案件に収斂していく手法はさすがでした。
    ただ、レギュラーの人間関係がマンネリ化しつつあり、今回も佐伯と百合の関係が後戻りしてしまったのは残念でした。
    次作も期待して待ちたいと思います。

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    2022年05月19日
  • 抵抗都市

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    ネタバレ

    ★3.5

    「もし、あの時こうなっていたら・・・」という設定での小説は、歴史改変歴史小説と言われますが、この作品もその一つ。日露戦争で日本が負けてしまった後の世界を描いています。

    不思議な感じですね。一応、日本の統治機構は生きていて、その上にロシアの統監部がいるという、第二次大戦後の占領期と同じような形態で統治されているという設定。ただし、名目的には、日露同盟という事になっていて、日本軍も縮小されたけど存在しているという事になっています。

    いやぁ、複雑複雑。反ロシア派、ロシア派が、軍や警察の中に入り乱れていて、それが事件に複雑に絡んでくるんですよね。捜査を行うのは、現場の警察官なので、そう

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    2022年05月02日
  • 代官山コールドケース

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    シリーズ2作目。刑事の仕事は想像以上に地味で過酷であると、このシリーズを読んで改めて思う。本来ある刑事たちの過酷な事件捜査のリアリティ性を追及しつつ、エンターテイメント性、ミステリー性をしっかりと含めて展開されていくストーリー。その絶妙なバランス感覚。それこそドラマの醍醐味であり、佐々木さんの腕前。

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    2022年03月22日
  • 真夏の雷管

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    感想書いたような気がしたけど何故か記録されてないので改めて。

    道警シリーズもだいぶ年代が新しくなってきてスマホが活躍したりと。

    だらしない親を登場させるのも常套なので目新しくはないが、最後の時刻表ミステリー感も含めてエンタメ小説としては満足。

    登場人物の安定感もシリーズならでは、かな。

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    2022年03月08日
  • 憂いなき街

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    道警しリーズもだいぶ最近の著作になってきたので、文章もこなれて読みやすい。話もメリハリがあってくいくい飲めちゃうお酒のように。

    津久井の悲恋が主眼だけど、一巻の紙面だけでは少し急すぎてどうかなあといったところ。まぁ仕方のない事かとは思うけども。

    キャラは確立されているので安心感はあるものの、今刊はいまいちキャラ立ちしていない印象だったなー。

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    2022年02月10日
  • 廃墟に乞う

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    星⭐️⭐️⭐️⭐️4にはチョット足りないかな〜
    RPGでボスに通じる隠し扉を見つけて中に入った! ここでお終い だって後は倒すだけだから
    って感じだな  描き過ぎのお話よりは好き

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    2022年01月11日
  • 真夏の雷管

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    好きな道警シリーズなんだけれど。
    犯人の絞り込みが決まり、時刻表とのにらめっこでの追跡が始まると、一気読みでラストへ。
    エピローグは正直、すかみたい。

    シングルマザーのネグレクト子育て、息子の失踪・園芸店で勃発する肥料の盗難・カメラから割り出す不審車両・・面白さが走り出す。結局少年の保護者の事情が宙ぶらりんな印象・・サスペンスモノにはアルアルネタだけに、少しだれた。

    当時、社会面をにぎわせたJR北海道の不祥事を被せ、首切り問題を切られたものの事情から掘り起こすとこはいつもの社会派的視点。

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    2021年12月15日
  • 地層捜査

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    警視庁、時効切れ事件が法改正で再浮上。それこそ、地層の化石発掘ならぬ事件掘り起しの展開。
    四ッ谷、20世紀終わりごろと言えば地上げ屋、札束で頬を殴る的な世情の中で「失踪」の語の下に消えた人もいたろうなと思わせる臭気。遡ること25年、清張が書いた黒革の手帖程の生臭さがなく、すっきり佐々木節は鮮やか。

    戦後、生き残った「最後」の芸妓やおかま、旦那など世相がじっくりページに浮かび上がって来た。
    水戸部と組んだ男、加納は捜査員、一歩退いた立ち位置ながら清張にも出てきたような【臭い何か】をかぎ取る人物。
    「代官山コールドケース」の味わいを思い出させてくれた。
    とは言うものの、持ち込んだ渡辺という男。勲

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    2021年12月07日
  • 巡査の休日

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    まぁそうね、というような見えるオチではあったけどなかなかの焦らしの構成力でそうかそこに繋がるかー、と地味な感動が読後残った感じ。

    悪くは無かったけど最後までグイグイとは引っ張られなかったな。まさに休日的な内容だったかも。

    佐伯と服部のベタつかない友情は好感だったかな。

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    2021年11月19日
  • 地層捜査

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    ネタバレ

    『火刑都市』みたいなのを読みたいなーと思っていて。
    いつだったか、これのドラマを見て意外によかったのを思い出したのがきっかけ。

    読み終わってみると、これはドラマの方がよかったかもなーと。
    ドラマを見たのはずいぶん前だから、うろ覚えのところもあるんだけど、原作よりも小鈴や国枝、そして鈴佳の人となりが描かれていたように思う。
    また、原作には出てこない鈴佳の妹も出てきて、登場人物たちの愛憎や淡い夢、哀しさに味があった。
    一方、原作は場所の匂いこそ濃厚なものの、そこにあった小鈴をめぐる事件がうまくからんでないって言ったらいいのかなー。
    それが過去のことだけに、欲や愛憎のどろどろさが妙にさらっとしすぎ

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    2021年11月13日