佐々木譲のレビュー一覧

  • 勇士は還らず

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    佐々木譲といえば北海道。そんな今までの舞台とは遠く離れたアメリカ、サンディエゴ。
    新しい雰囲気の作品で、初めは登場人物の男性陣がいまいち一致せずに読み進めていきましたが 、途中の回想も織り混じり、後半は一気に読み終えてしまいました。

    伏線だろうなと登場した女性捜査官が全然出てこないと思ったらそういう訳で…最後はバタバタ進んじゃいましたねぇ。もう少し和也の「疑惑」が深まると良かったんじゃないのかな、とも思います。

    ともあれ、分かりやすく終わってくれて良かったです。エピローグがあったお陰で、すっきり本を閉じることができました。

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    2012年11月20日
  • ベルリン飛行指令

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    零戦にまつわるこんな史実があったとは知らなかった。当然、フィクションの部分もあるのだろうが、違和感なく引き込まれた。吉村昭の「深海の使者」を思い起こす作品だった。

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    2012年11月13日
  • 北帰行

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    ページ数は多いがスピード感があり、あっという間に読める。

    旅行代理店の卓也。
    ほんまに堅気か?と思ってしまうが、そこは目をつぶろう。

    エンディングは予想通りだった。

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    2012年11月05日
  • 北帰行

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    妹を殺された復讐のために来日した女暗殺者と、仕事上関わってしまった旅行代理業者が、暴力団、ロシアン・マフィア、警察に追われ、北を目指して逃げるスピード感溢れるサスペンス。佐々木譲は、ほんとに作風の広い作家だ。彼の作品は「エトロフ発緊急電」から読み始めたが、歴史を題材にしたスケールの大きな冒険小説、一連の警察小説、あるいは時代小説、そしてこの作品のようなサスペンス小説、どれもが読者を楽しませてくれる。

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    2012年11月01日
  • 昭南島に蘭ありや(上)

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    開戦前夜から、シンガポール陥落まで。

    そうそう。
    昭南島とは、今で言う(昔もだけど)シンガポールのこと。
    第二次大戦中、日本に占領された際、昭南島という名前に
    変えられていました。

    シンガポールは二度ほど行ったことがあるんですが、
    その時の地名が小説中も出てきて、
    「あ、あそこの事か」と思いに浸りながら読むことが出来ました。

    現代の出来事が、その当時のことを語るきっかけになる
    と言うのは、こう言う作品には有りがち。
    この作品でも、その手法が使われています。
    ですが、一気に物語の中に引き込まれ、
    時を忘れて読んでしまいました。

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    2012年10月22日
  • 北帰行

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    手に汗握る逃避行。おもろかった。ただ、物語後半にある人が死ぬのだが、やるせなさ過ぎ。物語上必要だったのだろうが辛すぎた。

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    2012年10月13日
  • 新宿のありふれた夜

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    北帰行の解説に従って買ってみた。若さを感じる。当時、難民とか問題になってたっけ。単なる物語ではなくて訴えたいものとか伝わる気がした。

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    2012年10月04日
  • ユニット

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    タイトルのキーワードがどこで出てくるのかドキドキしながら読んで、ラストにはとても驚きました。読んでいて面白かったです。

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    2012年09月07日
  • ユニット

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     妻子を17歳の少年に殺されてしまい、以降自暴自棄な日々を送っていた真鍋篤。そして警察官であるはずの夫から毎日のように暴力をふるわれ、ついに幼い子供と共に逃げ出した門脇祐子。ある駅で人が転落した現場に偶然居合わせ、その救助に手をかしたことが縁で同じ就職先に決まり、2人はやがて・・・。

     息もつかせぬ展開で、一気読みした。追われる側となってしまった真鍋と門脇が”ユニット”になるのは予想通りとしても、まさかあの2人もユニットを組むことになろうとは。祐子の夫の警察官が無茶苦茶すぎて怒り心頭。さすがにここまで狂っているのは小説の中だけかと思うけれど、近いようなのはきっとあるのだろう。こういう施設の必

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    2012年09月06日
  • 暴雪圏

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    群像劇として秀作。映画「マグノリア」のように同時並行で複数のストーリーが進み、最後につながる、という(かの映画のようにカエルは降って来ませんが)。
    この前作に当たる短篇集も佳作だったけど、こっちのほうが好きかな。
    ちょうど十勝地方に旅行するのに合わせて読んだので土地のこととかが見に入りやすくて旅を楽しくするのにも役立ちました。

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    2012年09月02日
  • ベルリン飛行指令

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    娯楽作として上々の出来栄え。
    登場人物の陰影も良い意味での紋切り型であり、非常に分かり易いオーソドックスな作品。
    最近ひねた作品を多く読んでいるような気もするので、読んだタイミングも良かったかも。

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    2012年08月14日
  • ベルリン飛行指令

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    さすが佐々木先生
    最初は、とっつきにくいが
    後半、グイグイですね
    単行本で読んだけど
    写真がないので文庫で登録
    4.4

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    2012年06月28日
  • 天下城(上)

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    冒険小説的。一気に読める。
    武田に落ちた志賀城の武士の子である主人公が、山に売られ逃げ出し、戦術を学ぶ。
    ひょんなことから石積みの下に弟子入りし、色々な戦国武将の城つくりに携わることとなる。

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    2012年06月27日
  • ストックホルムの密使(上)

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    ネタバレ

    日本人はどうしてこんなにダメなのか?
    江戸時代がこのダメ社会をつくったのか?
    官僚組織?いや違う。社会全体がそうなのだ。
    わかっているのに、決断出来ない・もたもたするのは、日本人共通の課題。ばかばかしい責任論も同じ。腹切りが原因か?
    誰か教えてください。

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    2012年05月23日
  • ストックホルムの密使(下)

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    史実と虚構が入り混じった冒険活劇。
    ノンストップ。一気読みです。
    終戦の決定が下るまで、抗戦派と和平派がギリギリのバランスを保っていたのかもしれない。理屈だけでは、人は動かない。
    終戦後の関係者が間接的に描かれているのもよい。

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    2012年04月25日
  • ストックホルムの密使(上)

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    これはかなり面白い。
    太平洋戦争三部作の登場人物もでてくる。ファンはよろこぶ(私は覚えてないが、でもうれしい)


    戦時下の日本や他の国の複雑な状況下でどう終戦に持ち込むのか、みたいなことを工作する。
    各国の思惑が絡まる。

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    2012年04月25日
  • ストックホルムの密使(下)

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    ネタバレ

    上巻途中での感想に
    【日本人は阿呆ばかりだ!】と書いたが…………。

    通読しての感想を一文で表すならば
    【日本人は阿呆ばかりではない!】となった。



    太平洋戦争末期、何故にあれだけの被害を受ける前に、戦局から判断して早期講和に持ち込めなかったのか……。

    何故に日本人は、世界初にして唯一の被曝国となってしまったのか……。



    フィクションではあるが、指導者側登場人物にはそれぞれモデルとなる実在の人物がいての、史実の流れを汲んだ物語。

    長いものには巻かれろ
    臭いものには蓋をしろ
    溺れる者は藁にもすがる
    会議至上主義で決断力が欠如

    ……日本人の“負の特性”そのものな人間達と闘った、勤勉か

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    2015年05月22日
  • ユニット

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    ネタバレ

    児童虐待、ドメスティックバイオレンス、若者の無軌道で理不尽な犯罪、熟年離婚。
    それらを取り込んだ、人間のもがきの話。
    群像劇の装いもある。
    奥田英朗の「邪魔」や「最悪」を思い出した。

    最悪の結果になりませんように、と願いながら読み進む。
    ラストはちょっと安い映画のようだったけど、波多野さんがいい人でよかった。
    波多野さんだけがまともでしっかりしていた。
    大家族が築けるといいな。

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    2012年03月28日
  • 暴雪圏

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    ネタバレ

    佐々木譲に外れなし。
    基本的には。
    (前読「屈折率」は例外:笑)

    前の方で誰かが書いた「小悪党が大悪党の陰で誤魔化される話」にも一理あるとも思えるが………。やはり佐々木作品は面白い!

    警察小説というよりは、「ユニット」や「犬どもの栄光」等の、警察モノで脚光を浴びる前の一連の作品群に似た作風。

    川久保さんの、駐在警察官としての吟じに心打たれた。
    甲谷警部は、結局何もできてないね…(笑)
    家出少女の未来に幸あることを願う。

    2012.02.28.了。

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    2015年08月31日
  • 鉄騎兵、跳んだ

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    ずっと前から読みたかった作品。
    モトクロス、公道レース、ボート競技、テニスなどを通じて人の心の動きを描く。
    ちょっとハードボイルド。
    なんてったって佐々木譲だ。

    結末ははっきりしてるけど、はっきりとハッピーには終わらない。
    主人公たちはこれからどこへ行くのか、わからない。
    読者は彼らと一緒に競技をとおしてカタルシスを得る。
    台詞回しに時代を感じるけど古臭さは感じない。
    ボート競技の何が楽しいのかわからなかったが、ちょっと興味が湧いてきた。

    警察小説もいいけど、こういう競技者の心を描いたものももっと書いて欲しいな。

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    2012年01月07日