佐々木譲のレビュー一覧

  • 雪に撃つ

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    久々の道警シリーズ。真夏に雪まつり舞台の警察シリーズ読むのは、ちょっと入りこめなかったが、安定の内容でした。

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    2022年07月31日
  • 雪に撃つ

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    久し振りの道警シリーズ、9作目。
    いつも北海道のイベントを絡ませながら描かれる話だが「さっぽろ雪まつり」はまだだったのね。

    いつものように佐伯+新宮と小島と津久井がそれぞれ関わる事案(自動車窃盗事件、少女の家出、発砲事件)がひとつに収斂していく作り。
    それぞれのじっくりした捜査・行動が雪まつり開催前日の短い時間の中に詰め込まれていて、札幌市内の通りや長万部、伊達などちゃんと場所を知らないところを地図で確認しながら読む。
    今回も3つの話のつながりは分かり易いものの、それでも全てが大通り七丁目広場になだれ込んでいくところはなかなかのサスペンス。

    前作の感想に『作者の熟練の捌きで進む物語のテンポやお馴染みの人間関係を楽しむのが、このシリーズの一番の興趣』と書いたのだけど、津久井は長正寺班の中心メンバーになり、新宮も一人前になり、佐伯と小島の間はどうしてああなってしまったのか…。
    解説に、シリーズが十作で一区切りがつくのか、みたいなことが書いてあって、なんだかやきもきする。

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    2022年07月09日
  • 雪に撃つ

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    佐々木譲の小説らしく、複数の事件が時の経過と共に重なっていくという構図で少々難しかった。札幌の土地勘があればさらに面白いと思った。

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    2022年07月09日
  • 真夏の雷管

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    かつての仲間が異なる部署から連携するところはシリーズの読者として読みどころですが、肝心の事件の展開はイマイチ盛り上がらなかったかな。

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    2022年06月05日
  • 暴雪圏

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    頂いた本。ばらばらの事件、ばらばらの人物たちが少しずつ描写されていたのが、猛烈な吹雪によってひとところにあつめられていく。読み進めて「ああ、ここに集約するのだな」と予想がついてまだ終結していないエピソードの人物がどうやってここにくるのか、それともこられないのかと思いながらぐいぐいと読んでしまいました。
    シリーズものだそうですが、頂いたのがこれで初見でしたが、シリーズと知らなくても全く差支えはありません。

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    2022年06月04日
  • 雪に撃つ

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    ネタバレ

    道警シリーズ第9弾。

    作者の作品の中ではこのシリーズが安定していて面白い。
    今回もいくつかの事件が一つの案件に収斂していく手法はさすがでした。
    ただ、レギュラーの人間関係がマンネリ化しつつあり、今回も佐伯と百合の関係が後戻りしてしまったのは残念でした。
    次作も期待して待ちたいと思います。

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    2022年05月19日
  • 抵抗都市

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    ネタバレ

    ★3.5

    「もし、あの時こうなっていたら・・・」という設定での小説は、歴史改変歴史小説と言われますが、この作品もその一つ。日露戦争で日本が負けてしまった後の世界を描いています。

    不思議な感じですね。一応、日本の統治機構は生きていて、その上にロシアの統監部がいるという、第二次大戦後の占領期と同じような形態で統治されているという設定。ただし、名目的には、日露同盟という事になっていて、日本軍も縮小されたけど存在しているという事になっています。

    いやぁ、複雑複雑。反ロシア派、ロシア派が、軍や警察の中に入り乱れていて、それが事件に複雑に絡んでくるんですよね。捜査を行うのは、現場の警察官なので、そういう政治には興味を持たず、ひたすら捜査するという事なんですけどね。だから、物語も成立するんでしょうけど。

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    2022年05月02日
  • 代官山コールドケース

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    シリーズ2作目。刑事の仕事は想像以上に地味で過酷であると、このシリーズを読んで改めて思う。本来ある刑事たちの過酷な事件捜査のリアリティ性を追及しつつ、エンターテイメント性、ミステリー性をしっかりと含めて展開されていくストーリー。その絶妙なバランス感覚。それこそドラマの醍醐味であり、佐々木さんの腕前。

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    2022年03月22日
  • 真夏の雷管

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    感想書いたような気がしたけど何故か記録されてないので改めて。

    道警シリーズもだいぶ年代が新しくなってきてスマホが活躍したりと。

    だらしない親を登場させるのも常套なので目新しくはないが、最後の時刻表ミステリー感も含めてエンタメ小説としては満足。

    登場人物の安定感もシリーズならでは、かな。

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    2022年03月08日
  • 廃墟に乞う

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    星⭐️⭐️⭐️⭐️4にはチョット足りないかな〜
    RPGでボスに通じる隠し扉を見つけて中に入った! ここでお終い だって後は倒すだけだから
    って感じだな  描き過ぎのお話よりは好き

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    2022年01月11日
  • 地層捜査

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    ネタバレ

    『火刑都市』みたいなのを読みたいなーと思っていて。
    いつだったか、これのドラマを見て意外によかったのを思い出したのがきっかけ。

    読み終わってみると、これはドラマの方がよかったかもなーと。
    ドラマを見たのはずいぶん前だから、うろ覚えのところもあるんだけど、原作よりも小鈴や国枝、そして鈴佳の人となりが描かれていたように思う。
    また、原作には出てこない鈴佳の妹も出てきて、登場人物たちの愛憎や淡い夢、哀しさに味があった。
    一方、原作は場所の匂いこそ濃厚なものの、そこにあった小鈴をめぐる事件がうまくからんでないって言ったらいいのかなー。
    それが過去のことだけに、欲や愛憎のどろどろさが妙にさらっとしすぎちゃった気がする。

    そのため、ただでさえ地味な話が、地味、地味、地味、地味、地味ぃ~とエピソードでつながって。
    最後に、瓢箪から駒ならぬ、その地味からまたまた地味ぃ~駒が見つかって。
    ま、それは登場人物たちからすると、ちょっと湧くことなんだけど、でもストーリー的には全然湧かない、みたいな(^^ゞ

    最後の最後の真相(?)も、やっぱり地味ぃ~に語られて、その辺りと鈴佳の淡い夢の対比を前面に出したドラマの方がお話としては上手かったなーなんて思った。
    もっとも、それを、2時間ドラマにありがちな話に落とし込んじゃっただけ、と言ってしまうならその通りなんだろうけどさw

    ストーリーはともかく、鈴佳が昭和29年に荒木町の花街に12歳で売られてきたという境遇にどきりとした。
    主人公の刑事は、それを聞いて「戦後のことですよね」と聞き返す。
    それを言ったスナックのマスター(ママか?w)は、「まさか、もう当時は人身売買なんてあるわけない、と言うんじゃないでしょうね」と言う。
    それに対して主人公が「いえ」と短く答える、その展開。
    それって、たぶん著者が読者に“戦後に人身売買がなかったなんて思ってないよね?」と問いかけているんだろうなって思うのだ。
    いや、著者だって、たぶんこの本を読もうと思う読者なら、ちょっと前まで人身売買があったことを漠然と知っているはずだと思っているのだろう。
    だから、スナックのマスター(ママ?w)の口を通して、「そんなこと、忘れちゃった?」と読者に問うているんだと思う。
    貧困とか、格差とかって、今の日本ではよく聞くけど。でも、ついこの間まで日本(人)は貧乏だったということって、意外と忘れられているor知らないような気がするんだけど、どうなんだろう?

    あと、最後の方で、主人公に協力している元刑事の加納が言う、「殺しの理由は、男と女の間のしょうもない結末、バブルの頃の、相続遺産をめぐっての身内の殺し。
    わずか8万円の借金のことで人を殺した一件もあったな。人の馬鹿さ加減とかあさましさの、最後の後始末をやっているのが自分のような気もした」というのも、思わず「うーん…」と言っちゃうというか……。
    それは、例の京王線の事件が、まさに加納の言う“人の馬鹿さ加減とかあさましさ”の“しょうもない結末”だったように感じるからなんだけど。
    いや、殺人事件なんて、いつの時代も“人の馬鹿さ加減とかあさましさ”だと思うのだ。
    現に、“自殺は怖いから死刑になりたくて人を殺した”なんて事件、ぱっと思い浮かべてもいくつか思いつくわけだ。
    ただ、それにしても、“人の馬鹿さ加減とかあさましさ”の“しょうもない結末”が、どんどんエスカレートしているような気がする。

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    2021年11月13日
  • 廃墟に乞う

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    ネタバレ

    私の好きではない短編集と知らずにbookoffで購入。
    正直、ぼちぼちでした。

    そもそも、短編集が好きではない理由は内容が浅いから。
    起承転結で言えば、それが1サイクルで終わるものが多いし、
    承から転の間が短いので浅く感じてしまいます。

    この方の長編は何冊も読んでいて、重たい空気で起承転承転承転と
    繰り返しながら、捜査が進んでいくのですが、
    やはり短編なので起承転結の1サイクルで事件解決している。

    それを除けば、面白かったとは言えると思います。

    備忘録として内容を少し書いておくと、
    メンタルを患ってしまった刑事仙道の休職中の話。
    休職中という曖昧な立場なので、各方面から相談がきて、
    それを刑事の真似事のように捜査し、刑事たちに事件を解決させていく話。

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    2021年10月26日
  • 地層捜査

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    未解決事件の再捜査。過去の資料を紐解きながら現場を這う。それはまさに地層を掘り返していくかのような、執念の推理と捜査劇。
    見えてきた一筋の光をこじ開けながら、少しずつ少しずつと真実に近づいていく緊迫感、臨場感は申し分ない。水戸部と加納の絶妙なコンビ。

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    2021年10月03日
  • 夜を急ぐ者よ

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    偶然の出会いから生まれた恋、そして数年後の偶然の再開。ここまではなんだかとてもロマンチックなラブストーリーの予感もあるが、そう簡単にさせないのが佐々木さん(笑)
    そこにハードボイルドストーリーが重なれば、ラブストーリーも雲ゆきが怪しくなってくる。決して叶わぬ恋に終るだろうなと。そしてまた不運な結末になるのだろうなとあらゆる想像が掻き立てられる。結末は読んでからのお楽しみで。
    クライマックスでは謎を残すシーンもあり、更に読者の想像力は膨らむ。

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    2021年09月25日
  • 新宿のありふれた夜

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    以前住んでたし、好きな新宿、もう2年も行ってなくて、強烈になつかしかった。スピード感と、小説の世界を展開するのに必要十分な人物描写、バランス良いように感じた。加えて、インドシナ難民や日本の難民受け入れ体制の酷さについても織り込まれ、社会的な背景もきちんと伝わるようにできている。いつもの(サビれた)バーの最後の日に居合わせた人達が、自分のものさしを信じて人助けする姿が清々しい。映画化したら、いいかも。リンはゆきぽよがいいかもしれない、と思いつき。

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    2021年08月14日
  • 廃墟に乞う

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    1 本書は佐々木讓氏の作品です。佐々木氏は、北海道シリーズや「警察の血」等の警察小説を得意にする作家です。本書は、主人公の仙道刑事が活躍します。6編からなる短編連作の警察小説で、直木賞を受賞してます。
    2 この「廃墟に乞う」の犯人である古川は、極貧の中で育ちました。母親は、体を売って金を稼ぎ、2人の子供を育てるという生活でした。そうした中で、主人公は、“母親が食うに困って、幼い妹をダムに投げ込んで殺そうとする異常な光景”を目撃する。さらには、子供を残したまま、失踪した母親を許せず、同じように体を売って生活している、風俗嬢を殺してしまう。最後は、犯人がダムに投身自殺して、物語は終わります。
    3 心に留まった書中の記述について、私見を加えて書きます。
    ・「衰退した旧炭鉱町で、極貧の生活を送っていた」「家には、洗濯機はなく、古川は汚れ放題の服を着せられ、小学校に通った」「父親のいない、母親にも捨てられた子供」 ◾️私見⇒
    このような環境で育った人にかける言葉が見つかりません。誰もが口にするのは、福祉の充実でしょう。残念ながら、私には他の術が分かりません。しかし、貧しさを理由に犯罪を犯すことは許されません。
    雑談です。私の知人で、母子家庭で育ち、奨学金とアルバイトで、大学を卒業し、弁護士として、弱者を支援している人がいます。環境克服は困難ですが、前向きに生きる事です。人間は弱いので、良いアドバイザーに出会うと良いですね。
    4 まとめ:
    本書は、警察小説と言いながら、社会問題にも言及しています。警察小説としては、犯人特定が単純で、ハラハラ感がありません。そして、犯行動機は、極貧生活としています。ストーリー展開の複雑さが欠如し、人間の心の深読み不足も否めません。佐々木さんの小説は他も読んでいます。それらと比べても、突っ込みが足りないと思います。興味が湧きませんでした。文庫本40頁強の分量なので、限界があったかもしれません。しかし、私の好きな、清水さんの短編集は読みごたえがあります。直木賞の選考基準に疑問ありです。

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    2021年06月30日
  • 雪に撃つ

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    大通警察署シリーズですね。いくつかの筋が同時に進み、最後の最後で全て重なります。他のシリーズ同様、面白かったですが、もう少し人間関係(佐伯刑事と小島百合)の描写があってほしかったかな。

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    2021年06月13日
  • 廃墟に乞う

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    第142回直木賞受賞作品
    でも、ちょっと物足りない
    短編連作の警察小説です

    ストーリとしては、PTSDとなった刑事の仙道が休職中にプライベートとして携わる6件の事件の物語
    ドンパチはありませんが、一つ一つの事件の裏側にある人間臭さ、どろっとしたところ、ほわほわした仙道が明らかにしていきます。

    ■オージー好みの村
    ニセコで起きた殺人事件。その容疑者としてあるオーストラリア人があげられます。その容疑者の容疑を晴らしてほしいという女性の願い。
    殺人事件の真相と、このオーストラリア人が守ろうとしていたものとは?
    そして依頼人の想いとは?

    ■廃墟に乞う
    13年前の事件と同様の手口でデリヘル嬢が殺害。
    容疑者は13年前の犯人。
    その容疑者の過去、住んでいた町を訪ねる仙道
    そして、今回の事件の結末は?
    このストーリはあまり好みではありません

    ■兄の想い
    漁港で起きた殺人事件。
    容疑者の兄が事件の真相解明を依頼
    容疑者は手は早いが、凶器で殺害するような人物ではない。
    その場でいったい何があったのか?
    これは哀しい物語ですが、好きな部類の物語

    ■消えた娘
    失踪した娘を探してほしいという依頼
    娘の遺留品は死んだ婦女暴行犯の部屋で発見されます。
    娘はどこにいるのか?すでに殺されているのか?
    このストーリはちょっといまいち

    ■博労沢の殺人
    牧場のオーナーの遺体が自宅寝室で発見
    様々な人から恨まれていた被害者
    犯人は身内か?外部か?
    その真相は?といった展開です。
    これ、ちょっと動機が読み取れなかった。

    ■復帰する朝
    仙道がPTSDとなってしまった事件が明らかに
    一方で、妹が参考人として召集されている事件で妹を守ってほしいという依頼
    妹を調べるうちに明らかになる真実
    そして、姉の依頼の真の意味
    この物語が一番好きです。

    それぞれの事件の背後にある人間関係と闇
    ハッピーエンドとなる物語はありませんので、読み進めるとちょっと気分が暗くなる(笑)

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    2021年05月29日
  • 廃墟に乞う

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    佐々木譲がこの作品で直木賞を受賞したとき正直今さら感があった。本人も永年勤続表彰の意味もあったのではないかと言ったそうだ。そう、だからこの作品を代表作と勘違いしてはいけない。期待し過ぎてはいけない。心身衰弱で休職中の敏腕刑事仙道が完全プライベートで捜査する、あるいは相談に乗って事件を解決に導く短編集。トリックとか意外な犯人といった話ではない。人生の光と影とか生き様、そしてどこかセンチメンタルな、そんな昭和な短編集である

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    2021年05月21日
  • 雪に撃つ

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    道警シリーズ

    札幌雪祭り前日の慌ただしさの中、佐伯・小島・津久井それぞれが事件に搬送する。
    終盤に向けて、それらが1つの流れにまとまっていくのだが、直接3人が絡むシーンが少なく残念。
    お決まりのブラックバードのシーンも少なく、佐伯・小島の関係も微妙な展開になりそうだし、今後は更に少なくなりそう。

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    2021年04月02日