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我らの頼り、志賀城が落ちた。信濃での平穏な暮らしは武田軍に踏みにじられた――。その日こそが、戸波市郎太の原点となった。若者は軍師の弟子となり、戦国乱世に遍歴を続けた。だが師の逝去により、その道を絶たれてしまう。運命は、彼を名高き近江の石積み、穴太(あのう)衆のもとへ導いたのだった。鍛えあげた戦略眼と最高峰の技術を受け継いだ男は、やがて、日本一の城造りとなる。
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Posted by ブクログ
佐々木譲の歴史もの。 いいね。やっぱり面白い。 石積み師を主人公に据えた物語とは……、時代物・歴史ものに疎い身には非常に新鮮だった。 武田信玄をあそこまで悪役に描かれた創作物も、目に新しいし(笑)。 下巻が楽しみ。 ★4つ、8ポイント。 2016.01.26.図。 ※妻帯したにも関わらず...続きを読む美貌の従姉妹に心惹かれる展開になりそうな流れだけは、気掛かり。 不倫系は、嫌い。
武田信玄、村上義清、長尾景虎など、戦国時代の名だたる武将が登場する。 どう石積み職人になるのか、展開が読めない。
冒険小説的。一気に読める。 武田に落ちた志賀城の武士の子である主人公が、山に売られ逃げ出し、戦術を学ぶ。 ひょんなことから石積みの下に弟子入りし、色々な戦国武将の城つくりに携わることとなる。
穴太衆・・・信長の城を初め 多くの石垣を積み上げてきた集団 城に仮託して理想を求める男の 姿を佐々木先生が描き出してます 本当にあったかのように読者を導く 作家の力を味わってください
全2巻。 山本兼一著、「火天の城」の サイドストーリーみたいな話。 安土城を創った人。 著者は違うけど。 火天の城は、 大工の棟梁・岡部又右衛門が主人公だったけど、 こっちは火天の城にも出てきてた 石積みの頭領が主人公。 ただ、この主人公は著者の創造なので、 火天の城の頭領とは別人。 主人公の...続きを読む立場が石積みなので、 火天の城ほど城づくりに深く入り込んでるのではなくて、 ちょっと引いてる感じ。 火天の城みたいに職を真ん中に置いた、 戦場を思わせる建築現場な物語ではなく、 主人公の人生を通していろいろ感じる物語。 火天の城が職業小説な感じなのに対して、 こっちの方が時代ものっぽい。 花形な大工じゃなくて、 ちょっと地味に見える石積みが主役ってのが 著者らしいと思った。 渋めで。 火天の城ほど勢いがある訳でなく、 職を掘り下げていってる訳でないけど、 火天の城より弱い立場の人達の想いみたいな 人間によった感動がある。 これはこれで良い。
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