佐々木譲のレビュー一覧

  • 警官の掟(新潮文庫)

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    警官の血、をとても面白く読んだのでこちらも購入。ただ、元々は犬の掟、というタイトルの改題なので繋がりはないんですけどね。

    本全体に流れる、ドッシリ厚みのある感じや緩むことのない張り詰めた雰囲気、そんなところは本作もしっかりあり、これが良い緊迫感を与えていると思う。


    物語は、1人の暴力団員が銃殺されたところからはじまる。単なる暴力団員同士の抗争事件、つまり簡単に解決できる事件であると想定された事件であったが、解決の糸口は思うように見えず、捜査は混迷していく。。


    2組の捜査官が交互に描かれ、それぞれに事件の鍵となるパーツを地道な捜査によって集めていく。その構図は、読者からみるとひとつひと

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    2018年09月08日
  • 暴雪圏

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    登場人物が多いし、場所がコロコロ変わるので最初は読むにの難儀しました。暑い夏に気分だけでも涼しさを感じたくて読んでみました(^。^)最後は余韻の残る終わり方でその先は自分で考えろって感じかな。(−_−;)

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    2018年09月01日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    本作の原題は『犬の掟』だとか。
    文庫化で『警官の・・』と改題したのは、好評の道警シリーズに「警官…」と付してあり、さらに傑作の『警官の血』にあやかった販売戦略上の目論見だろうか。
    所轄と警視庁の二組の刑事たちが、連続殺人事件を追うが、二組の場面が頻繁に変わるので、戸惑いを感じたことは否めない。
    刑事たちが訪ね歩く事件現場の情景を詳細克明に描写するリアリティー溢れる著者の手法は、今作でも如何なく発揮されている。

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    2018年08月25日
  • 代官山コールドケース

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    『地層捜査』に続く地誌小説ともいえる、特命捜査対策室の水戸部警部補が主人公の第2弾。
    第1弾の新宿荒木町に続き、またも水戸部は事件現場の代官山界隈を歩きに歩きまくる。
    読み手もつい、東京都区分地図を片手に、水戸部の後を追ってしまう。
    今回課せられた捜査は、新たに川崎で起きた事件との関連が疑われる17年前の女店員殺害事件。一方、西日暮里で起きた別の殺害事件を捜査する刑事は、17年前の事件に関わっていた時田警部補。
    それぞれの捜査が交互に綴られて、やがて収斂する。
    『地層…』が単線型に対し、こちらは複線型ともいえる構成になっており、読者にとっては、よりスリリングに楽しめる作品ではないだろうか。

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    2018年07月17日
  • 英龍伝

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    漫画「風雲児たち」の愛読者である(笑)下の子が、「尊敬する歴史上の人物に1人加わった。江川太郎左衛門英龍。」と言っていた、江川英龍を主人公とした小説。
    小説としては"枯れた"(良い意味も込めて)筆致で、時代背景などの解説は少ないのでむしろ「風雲児たち」を先に読んでいた方が背景が分かって良いかもしれない。(笑
    しかし、このような人物が教科書を始め一般的な歴史書においては忘れ去られているのは残念。確かに、「先見性」(そして人間性も)という点でもっと再評価されてよい人物の一人だろう。

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    2018年07月04日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    東京湾岸で男の射殺体が発見された。蒲田署の刑事は事件を追い、捜査一課の同期刑事には内偵の密命が下るーー所轄より先に犯人を挙げよ。捜査線上に浮上する女医の不審死、中学教師の溺死、不可解な警官の名前。刑事の嗅覚が事件の死角に潜む犯人を探り当てたとき、物語は圧巻の結末になだれこむ。

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    2018年10月01日
  • 地層捜査

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    無能なキャリアに歯向かって謹慎となった若き刑事・水戸部は迷宮入り事件を担当する「特命捜査対策室」に配属された。15年前の四谷荒木町の殺しを再捜査せよ。専従捜査員は水戸部ただ一人。退職刑事を相棒に、水戸部は町の底に埋もれた秘密と嘘に肉薄してゆく。

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    2018年06月17日
  • 回廊封鎖

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    連続する殺人事件には共通点があった。見せしめのような殺害方法、被害者は破綻した大手消費者金融「紅鶴」の元社員。それに気付いた刑事・久保田は事件を追い始める。紅鶴に人生を破壊された男たちの復讐劇の最後にして最大のターゲットは社長一族の元専務・紅林伸夫。決着の場所は、六本木の巨大ビルで行われる映画祭。その壮絶な結末とはー!?

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    2018年05月28日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    2組の警官がそれぞれの立場から事件を追います。最近未解決事件が話題になることが多いですが、これも過去4件の事件に関連性が見えた時、事態が大きく動きます。同期の松本にしても波多野にしても、やるせない思いが強いです。

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    2018年05月12日
  • 英龍伝

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    ネタバレ

    江戸後期の韮山代官 江川太郎左衛門英龍を描く歴史小説。

    みなもと太郎の「風雲児たち」での、英龍の活躍、鳥居耀蔵の暗躍を思い出し、懐かしみながら読めました。
    激務での過労死の典型のような人なのですが、本当に清廉潔白で非の打ち所がない人だと思います。
    斎藤弥九郎がこれほど絡むとは思いませんでした。
    また、幕末に活躍する人物たちの若き姿も面白かったです。
    残念なのは、「文政」を「文化」とか、「水野」を「永野」とか、ありえない固有名詞での誤字が散見されたことで、出版社のレベルが知れました。

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    2018年04月21日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    佐々木譲『警官の掟』新潮文庫。

    『犬の掟』の改題作。道警シリーズに比べると大分見劣りのする警察小説。

    波に乗れないままに読み終えた。冒頭から矢鱈と込み入ったストーリーで、挙げ句に登場人物の多さが読み辛い作品にしているようだ。

    東京湾岸で発見された射殺死体。単純に見えたはずの事件は過去の事件をも掘り起こし、警察組織の内部にも関わりをみせる…

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    2018年04月02日
  • 英龍伝

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    幕末の伊豆韮山代官・江川太郎左衛門英龍が題材。最初はなかなか物語に入れなかったけど、「何を」作った人物かわかり始めてから一気に面白くなった。竜馬や西郷たちだけが幕末の偉人ではないんだと、つくづく考えてしまう作品。政権末期の江戸幕府は確かになっちゃいなかったけど、先見の明を持ち、それに備えて考え行動し、人材を育成した幕臣もいたんだなと。いい小説です。

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    2018年03月30日
  • 地層捜査

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    奇しくも、過去の事件を捜査する小説が続いてしまった。
    新宿荒木町で、15年前に起きた殺人事件。
    この迷宮入り事件を、時効が廃止されたことにより担当することになった若き刑事。
    退職刑事と相棒を組み、事件現場周辺を渉猟する。
    荒木町の詳細な叙述は、まるでガイドブックのようで、思わず区分地図の該当ページを取り出し見比べながら、読み進んだ。事件そのものよりも、かつての荒木町の雰囲気が印象に残る読後。

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    2018年02月04日
  • ストックホルムの密使(下)

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    ネタバレ

    何とか密使のミッションはやり遂げたが、同志は死に、情報も時すでに遅し。
    終戦に至る瞬間までは息つく展開だが、その後はあっさりと終わる感あり。

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    2018年01月08日
  • 警官の条件

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    ネタバレ

    評価は3.

    内容(BOOKデーターベース)
    警部に昇任し、組織犯罪対策部第一課の係長に抜擢された、安城和也。彼は自らのチームを指揮し、覚醒剤の新たな流通ルートを解明しようと奮闘していたが、過程で重大な失策を犯してしまう。重苦しいムードに包まれる警視庁に、あの男が帰ってきた。かつて、“悪徳警官”として石もて追われたはずの、加賀谷仁が!警察小説の頂点に燦然と輝く『警官の血』―白熱と慟哭の、第二章。

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    2017年12月08日
  • 地層捜査

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    謹慎中だった刑事の水戸部に、殺人事件の時効廃止に伴い15年前の事件の再捜査が振り分けられた。
    相棒は当時の捜査本部にも参加していた退職刑事の加納が相談員として当てられた。
    当時は花街として芸者たちもいて賑やかだったというが、その中に埋もれていた事件と秘密。
    突き止めた真実は、長い年月の経過と共に意味を変えていた。

    2017.11.5

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    2017年11月05日
  • 暴雪圏

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    ネタバレ

    評価は3.

    内容(BOOKデーターベース)
    三月末、北海道東部を強烈な吹雪が襲った。不倫関係の清算を願う主婦。組長の妻をはずみで殺してしまった強盗犯たち。義父を憎み、家出した女子高生。事務所から大金を持ち逃げした会社員。人びとの運命はやがて、自然の猛威の中で結ばれてゆく。そして、雪に鎖された地域に残された唯一の警察官・川久保篤巡査部長は、大きな決断を迫られることに。名手が描く、警察小説×サスペンス。

    う・・・ん。くどい。

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    2017年11月01日
  • 地層捜査

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    新宿荒木町の変遷と戦後花街の盛衰など、勉強になった(笑)。

    最後、主人公の選んだ選択はどちらだったのか?シリーズものらしいので、続巻でそれとなく示してくれると嬉しいかな。

    ★3つ、7ポイント半。
    2017.10.01.古。

    主人公の過去・・・・人間の屑のようなキャリア警官との経緯が気になるため、続巻も追うことになる予感。

    道警シリーズの新刊も、早く読みたいな。

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    2017年10月02日
  • エトロフ発緊急電

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    まず、凄い長編だった。佐々木さんの本は警察小説しか読んだことがなく、ストーリーの重厚さ故背景の説明が長くなってしまうのは仕方がないのだが…。
    主人公がヒロインと出会うのが遅すぎた感は否めない。勿論、テーマはそこではないのは承知している。日本人の一人として過去の過ちを忘れてはならないという思いを新たにした。

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    2017年09月21日
  • エトロフ発緊急電

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    職場の人に勧められて読んだ。
    戦争がもたらす社会や人の感情や行動が描かれていて、改めて戦争は恐ろしいものだと感じた。
    小説としては、スパイが択捉島に着くまでの追いかけっこのところがおもしろかった。

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    2017年07月31日