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オランダ留学で地球規模の思考法を身につけた、開明的な知識人、時代の先覚者、しかも徳川家家臣という意識が人一倍つよい武揚。そうした人間の割り切れなさも作者はきちんととらえている。武揚を通して浮かび上がる国家と個人、日本の政治の体質といった主題は、けっして過去のものではない。
――岩橋邦枝(第21回新田次郎文学賞選評より)
幕府艦隊は最新鋭の旗艦・開陽丸の艦長に榎本武揚を抜擢。海軍力で薩長軍を圧倒するも、朝敵とされた徳川慶喜は抗戦に徹しきれず、江戸城は無血開城する。武装解除を逃れた幕府陸軍は、奥羽越列藩同盟への合流を図る。一方、徳川家の海軍となった艦隊を率いる武揚は、幕臣の務めを全うせんと苦闘するが……。
著者畢生の歴史巨篇を全面改稿した決定版!
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Posted by ブクログ 2023年12月31日
日本史の授業では淡々とキーになる出来事を時系列で習っただけで、多くの時代小説では新撰組を始めとした志士達の潔くも虚しい奮闘が美談として伝えられているだけで、本書のように大局的に明治維新を紹介している作品に初めて出会いました。
薩摩の策略の卑劣さと過激なだけの長州、彼らの下士官の下品さ、一方で徳川慶喜...続きを読む
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