【感想・ネタバレ】冒険者カストロのレビュー

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Posted by ブクログ

20151023 キューバに行くからその国の歴史を知ろうと思って行き帰りの飛行機で読んだ一冊。
キューバと言えば、チェゲバラのほうが有名だけどカストロは40年以上も国の中枢を担った弁護士であり革命家。幼少期から大学での政治活動、命を狙われて亡命、革命失敗などのストーリーから才能と高い志がうかがえる。
キューバ設立や外国のこともわかり、歴史も学べるのでオススメだ!

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2015年10月23日

Posted by ブクログ

フィデル・カストロの生い立ちから、1959年に32歳でキューバ革命を成し遂げ、1965年に盟友チェ・ゲバラと決別するまでを描いた半生記。「PLAYBOY日本版」に1999~2001年に連載され、2002年に単行本化、2005年に文庫化された。
フィデル・カストロは、学生時代から30余歳まで、いかなる妥協をすることも無く闘いを続け、客観的には不可能と思われたような革命を成功させたのであり、本書はカストロの闘いの記録として十分に読み応えのあるものである。しかし、私が本書を手に取ったのは、多分の例に漏れずチェ・ゲバラの伝記がきっかけであり、いやが上にもカストロとゲバラの違い、なぜ両雄は袂を分かったのかを意識しつつ読み進めることとなった。
そして、それは、著者は「はじめに」で、「チェ・ゲバラはその戦いの生涯の途上で悲劇的な死をとげて、それゆえに伝説となった」一方で、「カストロのほうは、革命後四十年以上もキューバの最高指導者の座にあって生き続けている。革命家としての人生よりも、すでに権力者としての人生のほうが長い。そして長く権力の座にあるということは、たとえば取り引きや妥協や方便という言葉を身にまとうことと同じだ」と書いているが、突き詰めれば、お互いの立場には決定的な違いがあり、それぞれが自らの運命・使命に誠実に生きた(カストロはまだ存命だが)ということであろう。それは、革命後カストロが、ソ連とは異なる共産主義を標榜していたにもかかわらず、米国の侵攻を防ぐために現実的な選択をせざるをえなかったことなど、本書に書かれた1965年の両者の決別までを見ても明らかである。よって、本書は1999年に著されたにもかかわらず、あえて1967年のゲバラ殺害に対するカストロのコメントの場面で完結させたように思われる。
ゲバラがカストロに宛てた最後の手紙の一節、「今、世界の他の国が、僕のささやかな力を求めている。君はキューバの責任者だからできないが、僕にはそれができる。別れの時がきてしまったのだ」(本書の訳よりも、他書のこちらの訳の方が美しい)を読めば、両雄が根本的な部分ではお互いの使命を理解しあっていたことがわかるだろう。
(2015年8月了)

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2016年01月16日

Posted by ブクログ

革命の象徴としてはゲバラが真っ先に挙げられ、イデオロギー的理由もあるだろうけど、カストロ中心で語られることは少ない。

しかしながら、長年に渡ってキューバを指導してきた実績から見ても、とんでもない指導力、カリスマ性の持ち主であることには間違いない。その一端を見られれば、と思って読み始めた。

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2010年06月06日

Posted by ブクログ

キューバ革命のリーダーであるフィデル・カストロの半生が書かれています。キューバ危機についてもわりと詳しく書かれています。

今年でキューバのトップの座を降りたカストロ。子どもの頃に感じたカストロのイメージは、冷血な独裁者というものだったが、完全な偏見だったと感じた。勇気ある熱血な指導者だったのは間違いない。

世界の常識となりつつある資本主義と真正面から戦い続けた国の今後が非常に気になる。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

なにしろ、目的は「カストロに会うこと」なのであるから、ある意味面白い。でも、純粋な思いが伝わってきて、けっこう楽しく読みすすめられた。

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2009年10月04日

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