佐々木譲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大分前に購入していた本。ようやく完読。
何と言うのか社会党時代が懐かしい。社会党は連立組んだ辺りから斜陽になった気がするのですがいかがでしょうねえ…
それにしてもこの方は赤旗に連載されたり社会主義活動されていたのかな?
それにしてもリクルート事件や消費税導入等、そう言えばそんなこともあったねえと終わってしまう辺りこちらの物覚えの悪さと良くも悪くも済んでしまったことは仕方ないと言うような日本人気質を感じます。中曽根さんまだ御存命ですしね…。
綺麗ごとだけで政治の世界は生きていけないのでしょうが信念かけて働いていてもなかなか下々の庶民までその動きが伝わりづらい。
民主党も政権交代はしてみたものの -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりの佐々木譲。
うん、面白く読めはした。「犬どもの栄光」「仮借なき明日」へと続く、初期のハードボイルド作品。
佐々木さんの文体、やっぱり好きだな。男くさくて、でも色気があって・・・。本書もそう。語られないままに終わった“取り引き”の真相もとても気になるが、そういう細部を置いておいても、物語は十分に成立するのだから、すごい。
そして、ラストの場面の緊迫感は…圧巻。
だけど……やっぱり、アンハッピーエンドは好きじゃないみたい。
ということで、★3つ、7ポイント。
2013.06.08.了。
※佐々木さん、逃亡劇がお好きなようで・・・(笑)。 -
Posted by ブクログ
読み進めて「前に読んだ・・・」と気が付く。
30ページくらいなら良いけれど、100ページ近くまで読んで気がついたときはガックリ。
読み進めるかやめるか迷う。
この本も100ページほど読んで気が付いた。以前に読んだ・・・
元商社マンが、経営状態の思わしくない実家のガラス工場の社長となった。
初めは工場の清算を考えていた彼が、再建の道を目指す。その陰にはガラス工芸家の女性がいた。
企業再生の話は興味深かったが、ガラス工芸家との情事は作者の理想の文章化なのか。
家庭を壊すことに対しての危機感、不倫をしていることへの後ろめたさは全く感じられず、身勝手な男の像しか感じられなかった。
企業再生だけに話を