エマニュエル・トッドのレビュー一覧

  • 西洋の敗北と日本の選択

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    日本贔屓の著者
    西洋よりかと言うとそんな事はなく、アメリカを強く敵視
    ロシア寄りの発言。ロシアが戦争を遂行できる能力をエンジニアの数にあると考える。
    ロシアでの敗北を、中東で埋め合わせしようとする姿勢
    アメリカは製造を放棄して基軸通貨のドルで、借金以上の浪費をしていると避難
    見方を変えると、違った考え方もあるものだなと楽しく読むことができました。
    西洋の敗北がヨーロッパで受け入れられず、中東のイランに受け入れられるのが、面白い。
    日本の核武装も、今の現状を考えると有りかなと思ったりしました。

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    2025年12月05日
  • 我々はどこから来て、今どこにいるのか? 下 民主主義の野蛮な起源

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    フロイトの精神分析的に社会を意識、下意識、無意識の重層的構造としてイメージすると今まで見えなかったものが見えてくる。
    •意識は政治、経済。この経済こそが決定的な要因を持つものとして分析するのが経済学。経済の発展段階の上部構造に政治があるというのが従来の考え方である。
    では、経済はどのようにして決まってくるのが。なぜ世界の地域により経済に差があるのか。
    例えばマルクスは(1) 原始共産制 → (2) 古代奴隷制 → (3) 封建制 → (4) 資本主義 → (5) 社会主義 → (6) 共産主義と生産力の発展に伴って進むと考えたが、西洋視点の偏りという問題点がある。

    これを人間で下意識と無意識

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    2025年11月24日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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    ネタバレ

    「西洋の敗北」以降、日本のとるべき方向性が示されたものを期待したが、そうではなかった。
    が、「西洋の敗北」を理解するには役立った。

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    2025年11月23日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    ネタバレ

    乳幼児の死亡率や殺人の数などで、社会の安定を図るのはわかるのだが、宗教に重きを置くのにそこには客観的な数値が示されていない。説明するには紙数が足りないせいかもしれないが、何らかの根拠がないと、キリスト教的な素養がない身には、理解しにくい。
    また、中国に関する分析がほとんどない点も物足りない。ロシアが戦争を継続するための重要なキーだと思うのだが。
    そうは言っても、今までにない切り口は斬新で、常識にもとらわれない。こんな見方があったのかと思える部分は多々あった。

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    2025年11月21日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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    『西洋の敗北と日本の選択』の著者エマニュエル・トッドは、歴史人口学と家族人類学を基盤とした独自の分析で世界情勢を読み解く研究者である。彼はかつて唯一ソ連崩壊を予見した人物として知られており、その洞察力には定評がある。フランス人でありながらロシアの思考様式を尊重し、西欧的価値観を相対化する姿勢は、一見偏っているようにも映るが、広範なデータと長年の研究を踏まえた彼独自の視座である。

    本書を通して、ウクライナとロシアの戦争について、これまでとは異なる視点を得ることができた。私は当初、この戦争をロシアの侵略戦争だと受け止めていた。しかしトッドの議論を読む中で、ロシア側にとっては防衛的な側面が強く、実

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    2025年11月19日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    あまりに馴染みのない学問すぎて、読み始めて1ヶ月半くらいかかった。。
    解読は大変、というか半分も理解できたのかすら怪しいところですが、ロシアによるウクライナ侵攻の"リアル"を自分なりに感じ取れたという意味では読んでよかった一冊でした。
    この戦争は今後どうなっていくのでしょう。表面的なニュースに惑わされず、こんな分析ができるようになれたら世界の見方は大きく変わるんだろうな

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    2025年11月07日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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    西洋の敗北は、未だ英語訳がされないまま。

    一方、日本人は、著者の話をよく聞いてくれるのだという。冒頭の「日本の読者へ」という、20ページに及ぶ文章にそれがよく現れている。



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    2025年11月02日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    日々の報道は、基本的に欧米視点のものが多い中で、
    ・ロシアがどういう歴史的経緯と発想のもと動いているのか
    ・私の中で、アメリカとヨーロッパは一緒には考えられないという認識はあるものの、同じEU内であったとしてもヨーロッパ各国それぞれ考え方や状況、ロシアに対する気持ちなどがこれほど異なるのかということ(イギリスは今はEU内ではないけれど、含めて)
    ・教科書的には何となく分かってはいたものの、プロテスタンティシズムが近代世界の形成にどいいう役割を果たしてきたのか、またそれが抜け落ちた時にどういう結果につながるのか。
    ・ガザの戦争とウクライナの戦争との関係性についても、日本の報道を見ていたらそれぞれ

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    2025年10月23日
  • 我々はどこから来て、今どこにいるのか? 下 民主主義の野蛮な起源

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    人類史を家族構成から読み解き、民主主義の本質に焦点を当てる。
    著者によれば、現在先進国に見られる核家族の形態は原始的なものであるという。原始の人類は核家族を単位として生活していたが、それが直系家族、内婚性共同家族、外婚性共同家族などに分岐し、それぞれ独自の政治的経済的様態を生じるようになった。核家族の形態を持っている先進国においてはある意味原始の形態に収斂した結果という。
    そして核家族の形態の国々(個人の自由という概念が生まれやすい)が民主主義を発展させ、資本主義に基づく豊かな生活を謳歌しているわけだが、著者はこの民主主義に警鐘を鳴らしている。
    特に核家族形態を突き詰めた英米などは、資本主義に

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    2025年10月18日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    西洋の敗北とは、権威主義国家など他世界に対する敗北ではなく、民主主義国家自体が内部崩壊していくこと示し、すでに西洋は民主主義でも国民国家ですらも無くなってしまっているとの激しい主張。宗教ゼロの状態がエスタブリッシュメントのモラルや道徳を無くし、そこからさらに進んで現実を否定して暴力的な衝動を持つニヒリズムの傾向を見出す。ちなみに生物学的に染色体で雄雌は決まるのだからトランスジェンダーを認めることはニヒリズム的ということになるらしい。アメリカのパワーバランスによって安全保障を成り立たせている国は非常に多いはずであって、筆者が言うように本当にアメリカ自体が経済的にも軍事的にも衰退しているとすれば、

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    2025年10月02日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    フランスの歴史学者であり人類学者であるエマニュエル・トッド氏によるウクライナ侵攻の地政学分析書。15ヶ国以上で翻訳されているベストセラーにも関わらず、英語圏では未出版という曰く付きの書籍。奇しくも2025年8月16日の米トランプ大統領と露プーチン大統領の会談の日に読む。予測の正確性と的確さに驚かされる。
    ウクライナ侵攻とは単なるロシアによる侵略戦争ではなく、ロシアの一貫した政治的態度に対する脆弱化した西洋の敗北であると著者は主張する。西洋側にいるとロシア₌絶対悪かつ不利な立場の報道を日々受け取るが、実態はロシアは国家として安定しており、NATOに対する脅威から2014年のクリミア半島併合問題が

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    2025年08月19日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    ロシアから見たウクライナ戦争。
    物事は多面的に見なければ本質は理解できない。
    正義はどちらにもある。
    あまり感想になってはいませんが
    とにかく一日も早く停戦して欲しい。

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    2025年08月19日
  • 老人支配国家 日本の危機

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    エマニュエル・トッド氏の本は何冊か読んで、家族構造から人間の価値観や行動を説明するアプローチに感心した。その著者が日本について論じた本ということで興味を持ち手に取った。

    日本は伝統的に直系家族であり、日本人は継承が得意な反面、創造的破壊が苦手という性質を持つ。特に、直系家族システムが完成してしまうと女性差別や権威構造が硬直化してしまい、システムの維持が目的となり自己変革が更に難しくなるという。ここに日本の危機がある。

    面白いのは鹿児島のとある地域では、創造的な破壊が自然に受け入れられるような家族を持つところがあるらしい。明治維新での薩摩藩の中心的役割もその文脈で語られていた。規律正しい反面

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    2025年08月14日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    ロシアvsウクライナの戦争は、権威的民主主義陣営vsリベラル寡頭制陣営の対立が背後にある。後者の先鋭がアメリカ・イギリスであり、彼らはウクライナ人に軍事支援を行うことで、自らの手を汚さずにロシアと戦争をしているのである。よってヨーロッパを舞台にした世界戦争はすでに火蓋を切ったというのが、著者の見解である。

    著者は家族構造や宗教・教育のシステムから政治や経済を論じるスタイルを得意としており、本書においてもその手腕が如何なく発揮されている。種々の媒体での発言や記事の寄せ集めのため、体系的ではないが、一貫性は有る内容になっているように感じた。

    アメリカ・イギリスなど、いわゆる『自由民主主義』的な

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    2025年07月22日
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義

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    いまだ20世紀と変わらない西洋の独善を体現したようなアタリは論外としても、4名の「西洋」知識人達の議論には特に目新しい視点がみられない(トッドもこの時点では露ウ戦争へのスタンスを明確にしていない)。唯一ミラノビッチにはやや未来に開かれた現実主義のようなものが感じられたくらいか。
    一方で、その後を受けた日本の論者達の議論には共感する部分が多かった。特に小川さやか氏の途上国やインフォーマル経済に視点を置いた議論には、世界の広さや本当の多様性について考えさせられる。

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    2025年06月18日
  • トッド人類史入門 西洋の没落

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    この本は、トッドの大作『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』を読むための入門本と冒頭で紹介されているけど、それ以上の面白さ。

    前述の大作の面白いところをギュッと紹介してくれるだけでなく、現代社会の抱える様々な課題や疑問を家族制度の観点で説明するところにフムフムと読み入ってしまう。
    ところどころに見える刺激的なフレーズがまた良い。

    意図的に極解した切り取り
    ■日本やドイツは長男を頭とする直系家族社会。英米の核家族社会とは根本から異なる。
    ■日本は長男が家を継ぎ、老いた親の面倒を見て家が社会福祉を担った。英米は成長した子は親元を離れ、老いた親の面倒は社会税制が担った。
    ■日本が硬直化しやす

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    2025年06月15日
  • トッド人類史入門 西洋の没落

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    オーディブルで

    エマニュエル・トッドの著作は以前いくつか聴いたことがあるのだが、これは「我々がどこから来て、今どこにいるのか?」の邦訳の出版後に、それを読み解き、さらにはその後の特にウクライナとロシアの情勢を受けての世界の現状をどう考えるかについて、トッド氏と、片山杜秀、佐藤優両氏の対談、トッド氏についての片山、佐藤両氏の対談、フィガロ紙のトッド氏に対するインタビューなどなどを載せている。基本、対談やインタビューがベースのものなので、わかりやすいものになっている。

    「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」もオーディブルに入っているので、聴こうと思っていたが、こちらはちょっと気合を入れない

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    2025年05月22日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    識字率の上昇、義務教育の普及が民主主義の基礎を作ったということも事実ながら、高等教育の普及による教育格差が社会の分断を生み出し、民主主義を破壊するというパラドクシカルな現実を告発するエマニュエル・トッドの明敏さ。

    人類は歴史上初めて、先進国の教育において、女性が高等教育を受ける比率が男性のそれを超えるという時代を迎える、とトッドは指摘する。
    現在私たちがいかなる意味で歴史上大きな転換点に立っているかを明晰に教えてくれる著者に感謝。

    トッドの深い人間知を垣間見せるフレーズを引用しておく。
    ある人が「支配階級はただお金を稼ぎたいのだろう」と言ったのに対して、トッドはそうではないと答える。ありふ

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    2025年05月12日
  • トッド人類史入門 西洋の没落

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    欧米中心主義ではないとは、どういうことか
    ウクライナ戦争にしても、アメリカやイギリスの裏の思惑がなんとなくわかり、ロシアに対する見方もちょっと変わった

    西洋の栄光が相対化されたとき、日本はどうあるべきか、、

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    2025年04月30日
  • 老人支配国家 日本の危機

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     本書において、著者エマニュエル・トッドは、人口学者の立場から日本の少子高齢化の問題を指摘している。彼の主張によれば、日本における人口減少は将来的に大きな課題であるという。コロナ禍の最中に出版された本書では、「自粛生活が全世代の平均寿命にもたらす影響」に焦点を当て、高齢者の健康を守るために、若者と現役世代の生活が犠牲にされたことが語られている。ここで、トッドは高齢者の死亡率以上に「出生率」の重要性を強調する。

     日本の家族構造は、イギリスやアメリカの「絶対核家族」(親の遺言で相続者を指定)やフランスの「平等主義核家族」(平等に分割相続)とは異なり、直系家族(長子相続)を基盤としており、結果と

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    2025年04月27日