エマニュエル・トッドのレビュー一覧
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よく言われるのは、資本主義は格差を助長するが、民主主義がその抑止力になる。つまり、少数の富裕者に対し、多数の大衆層により民主主義的な手続きによって、資本主義の暴走にブレーキを利かせられるのではという発想だ。しかし、実感としてはあまりこれが機能している気がしない。本書を読むにあたり、サブタイトルの「民主主義の野蛮な起源」というのが何の事かと思った。革命を通じて成立させたというその起源の暴力性を指すだけなら、その革命の歴史を振り返るだけで、大した本にはならなかっただろう。トッドが指摘するのは、今も野蛮な側面がある、という点だ。
キーワードから考えるなら、メリトクラシーのような人類の序列化。これを -
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エマニュエル・トッドは乳幼児死亡率に着眼してソ連崩壊を予言した事で有名な歴史学者だが、その著者が、家族形態に注目し、覇権国との因果関係を探る本。序盤、核家族などの家族形態と文明の発展等の結びつきがピンと来なくて読み難い感じがしたが、識字率の解説などから一気に面白くなる。
集団が物理的、地理的条件から自然発生的に生じ、自他の区別は後付けで発生したと考えるのが無理のない解釈のように思う。地球の真反対に住む集団が繋がっているとは到底思えない。そこでは言語も風習も、恐らくは見た目も異なる。だから、元々一つだった集団が敢えて利権構造によって区別するために言語や風習を違えたというよりも、同族として認識不 -
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ネタバレ3. 創造
p.114 本を出版したときも、どこの国の誰かもわからない人たちからポジティブな批評が届き、それに励まされたりしました。このように誰かによる温かい励ましというのが常にあったからこそ進んでこられたのだと思います。
4. 視点
p.120 社会をよりよく理解するための条件として挙げれるのは、個人的な経歴や出身地などにおいて、その社会の外側に属している部分があると言うことです。いわゆる、「外在性」です。文化的な意味で社会との間に不一致を抱えていたり、外国出身だったり、あるいは宗教などにおいてマイノリティに所属していたり、とにかく一部が社会の外側にいると言うことが重要です。
p.131 -
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グローバリズム以後
アメリカ帝国の失墜と日本の運命
著:エマニュエル・トッド
朝日新書 589
1998年から2016年の間に進行したグロバリゼーションの分析と評価が本書の目的である
グロバリゼーションを主導したのは、アメリカ帝国である
EU欧州の主導権を握っているのは、ドイツである
しかしながら、欧州は建設から解体へと移行していく
日本はかつてないほどに経済的、軍事的安全にかかわる構造的な問題の解決を迫られている
■夢の終わり
アメリカの白人層の45から54歳までの死亡率が1999年から上昇している
1世代35年は国民国家衰退の時代であった。国家の弱体化の時代、国家の破壊の時代でした -
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なるほどな〜 こういう見方をする人もいるのか〜と、新鮮な発見があった
筆者は言わずとしれたエマニュエル・トッドさん
フランス人の政治学者
本書では、ウクライナとロシアの戦争について。すでに第三次世界大戦は始まっている!と筆者は説く。
たしかに、ウクライナのバックにはアメリカとイギリスがいる。
兵士訓練と武器供与を行っているのだから、これはちょっとした世界大戦と言っても良いのかもしれない
そもそも、私たち日本人は西側の人間だ
ウクライナに関するニュースというのは、基本的には西側からの観点で伝えられる
ロシアにはロシアの言い分がある
戦後から世界秩序のためにコストを払い続けてきた 本来は -
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