エマニュエル・トッドのレビュー一覧

  • シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧

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    E.トッド氏の文春新書関連で一番この本が面白いと思った(前著は感情的な主張でややシラけた)。「第1章 宗教的危機」は何度か読み返した。

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    2016年05月24日
  • 2030 来たるべき世界

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    トッドの話は面白い。が、核武装が答えかどうかについては拘りたいところ。また、ふと思ったのは中国の話がほとんど出てこないことである。
    書籍の作りとしては、広島大学の学長さんとの対談がとても短く、入れる必要があったのか。

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    2026年06月14日
  • 我々はどこから来て、今どこにいるのか? 上 アングロサクソンがなぜ覇権を握ったか

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    経済ではなく、家族構造、宗教、教育等の人々の無意識や下意識で行動を形作る文化人類学的観点から過去および現在の各民族の立ち位置を解き明かす本。新たな視点がたくさんで興味深かった。

    以下、興味深かったキーポイント。
    ☀︎原始の人間は外婚制、核家族で、女性の地位が高い。そこから家族形態を進歩させてきたところほど日本やドイツのような直系家族やロシアや中国、中東のような共同体家族である。
    ☀︎民主制こそ原始的。
    ☀︎ロシアは共同体家族でありながら女性の地位が高い。
    ☀︎もともとは宗教改革から始まった識字化が、産業革命等の経済革命の素地をつくった。
    ☀︎直系家族は、強力な推進力を持つが、既存のシステムを

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    2026年06月08日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    相変わらず辛辣な内容で。歴史の上に現在があるというところ欧米やアラブ、東洋それぞれに今の状況の教科書では教わらないところを教えてくれている。読んでいると、また世界は少し痛い思いをしないとわからないのか、と神様に言われてしまいそうと思いました。
    ふつうの人たちに何ができるのか、しなきゃいけないのか・・・。

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    2026年06月04日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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    ー グローバリズムによって、米国の労働者階級は安価で質の良い製品を自分で「生産」せず「消費」してきました。しかし「生産者」と違って「消費者」は「共同体」には属さない存在です。ちょうど、帝国の富によって生きながらえたローマ帝国末期の「平民」のように、「労働者」とは言えません。

    「民主主義」は「消費者」ではなく「労働者」によって支えられるもので、そうした「労働者」が消滅したことで米国の「自由民主主義」は「リベラル寡頭制」へと変質してしまいました。 トランプを支持しているのも「労働者」というより、基軸通貨ドルの恩恵の下で生活している「消費者=平民」なのです。 ー

    資本主義と民主主義の二人三脚の崩

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    2026年04月29日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    ー ウクライナ・ナショナリズムの一時的な軍事的成功は、地域レベルではなく、世界レベルでの軍事的、経済的、イデオロギー的敗北によってしか抜け出せないような、エスカレートした状況にアメリカを追い込んだ。現在のアメリカにとっての敗北とは、ドイツとロシアの接近、世界の脱ドル化、「集団的内部紙幣印刷[ドル〕」で賄われる輸入の終焉、そして大いなる貧困だ。

    しかし私は、ワシントンの人々がこうした事柄について果たして自覚できているのかどうかまったくわからない。むしろこの敗北の意味について何も気づいていないことを願おう。そしてアメリカが、アメリカとキエフ(キーウ)のためだけに平和を宣言し、サイゴン、バグダッド

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    2026年04月29日
  • 2030 来たるべき世界

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    今世界で起こっている変化の底にあるのは『西洋の敗北』、宗教ゼロになりアメリカとヨーロッパがニヒリズムに陥っているからとトッドは言う。
    下部構造である経済に政治は規定されるが、可視化されている経済の水面下には、教育があり、宗教があり、家族構造があるとはトッドの分析。
    宗教ゾンビ化がナショナリズムを生み2度の世界大戦を起こし、戦後に宗教ゼロが始まりニヒリズムからの世界の混乱が起こっている。
    トランプがいなくなってもこの潮流は止まらない。日本はどうすべきか、自分はどうすべきか、まだまだ答えは出ないが、トッドは考える方向性を示してくれていると直感的に思う。

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    2026年04月29日
  • 「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告

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    出版されて10年以上経ち、ドイツはかなり変容したように思うが、ここにきて徴兵制を導入しようとしている。
    移民受け入れ、貿易は中国、エネルギーはロシアに、と舵を切っていたがウクライナの戦争以降おかしなことになってきたように見えるドイツ。
    緑の党がある種、無茶苦茶なことやった反動が怖い

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    2026年04月27日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    英訳されていないと聞いた。ロシアに対して、ヨーロッパ諸国(特にドイツ)に対して、アメリカに対しての見方が非常に面白いけど、日本人がこれを言ったら陰謀論者扱いされるのでは?
    著者の人口学者としての博識と分析がかろうじて説得力を担保している。
    がしかし、2026年現在、著者の予言(はしてないが、論旨から愚考した)は当たっているように見える。

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    2026年04月27日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    今までの常識がひっくり返される様な書籍ですね。米国を中心とする英語圏で本書が訳されていないのは、親ロシア派とも取れるトッド氏への嫌悪感もあるかもしれませんが、不都合な真実をある程度含んでいるからと考えるのが妥当かと思います。
    エンジニアの数や出生児死亡率から国力を測るという人類学者らしいアプローチは納得感がありますし、米国の国力がGDPの規模が表すほどは強国ではないというのはその通りかもしれません。それに加えてトランプ氏の混迷と欧州のパワーダウンが明らかであり、西洋の敗北とは歴史的にも象徴的なタイトルですね。だからこそ本書は売れてるだと思いますが。分かりにくい部分は多々ありますが、本書で触れて

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    2026年04月25日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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    星4.0
    時事問題を追っている人こそ読むべき本と感じた。

    エマニュエル・トッド氏の書籍は初めて読んだ。
    2026年4月21日本レビュー投稿時点で話題になっているハンガリーの首相交代等について、
    何となく自分は「反EU、親露な悪意の右派政党が、善意のウクライナ支援派の政党に取って代わられた」とだけ受け止めていた。

    ロシアがウクライナに侵略をしかけ、実際に被害が出ていることは許すべきものではないが、
    そもそもロシアに対してアメリカとそれの従属国のようになっているヨーロッパがNATO拡大というロシアへの侵略をしていたのでは無いか。

    筆者の主張である、家族構成が国家の性格になるのであれば、イラン

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    2026年04月21日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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    『第三次世界大戦はもう始まっている』でエマニュエル・トッドが好きになり、読んでみた。

    成田祐輔との対談や、イランとアメリカ・イスラエル間の戦争について言及しているところなどは新しく、面白かった。

    宗教ゼロ状態のアメリカのニヒリズム的現状が他国への攻撃性に現れている、といったことや、アメリカを人として見立てたようにして精神論的に分析しているところも面白かった。

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    2026年04月16日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    フランスの歴史人口学者、家族人類学者である著者が世界情勢を考察する世界各国で発売されている一冊。
    歴史人口学、家族人類学という分野は初めて触れますので、このような考え方で見ると、世界はこう見えるのか、という個人的には衝撃的な内容だったと感じました。それだけに、各国の歴史、家族観、宗教観に加え、民族扮装や革命など大小の出来事を把握していないとなかなか理解できず、難解な印象を受けました。たまたまですが、同著者による『西洋の敗北と日本の選択』を同時進行で読みましたので、こちらを先に読んでからのほうが理解が進むと感じました。
    本書は、ウクライナ戦争から考察を始めています。そのなかで、乳児死亡率、自殺率

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    2026年04月12日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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    フランスの歴史人口学者、家族人類学者である著者が世界情勢を考察する世界各国で発売されている一冊。
    『西洋の敗北』を読んでいたところ、内容が難しい点が多いと感じ、まずは日本のことを述べている本書と同時進行で読んだことで理解が深まった感じがします。
    このような視点で世界を見るということが非常に新鮮であり、興味深く読み進めました。家族構造的に、日本は中国よりもドイツに近いこと、日本に対し、核武装と共に通常兵器の増強、さらにロシアとの友好関係の構築を勧めるなど、なかなか言いにくいような提言をしています。著者は、日本にかなり好意的な印象で、期待しているようにも感じます。現状、日本が劇的に何か変われるわけ

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    2026年04月12日
  • 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

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    ロシアがウクライナに侵攻して暴虐を尽くしたのが2022年2月。このトッドー池上対談が行われたのが2023年4月。まだバイデンのアメリカだった頃に書かれたこの書籍を、3年後、トランプがイスラエルと共にイランに先制攻撃した後に読む。まるで答え合わせをするように。
    そうか、問題はトランプではなく「アメリカ」だったのか。
    ロシアと欧州が抱く家族観の違いの中で、欧州的な個人主義&核家族の価値観がいまだ世界的には「少数」ということや、日本とドイツが「中間」にいる立ち位置など、人類学と歴史学の立ち位置を持つトッド氏の指摘は興味深い。ただ、トッド氏が日本に対して助言する中で、アメリカ主導からの脱却を促

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    2026年04月12日
  • 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

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    ウクライナ戦争についてエマニュエル・トッドと池上彰が対談した一冊。

    2023年出版と若干古いものの、対談本なので読みやすく、単に当事国であるウクライナとロシアだけではなく、背後のEUやアメリカ情勢なども知ることができた。

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    2026年04月11日
  • 2030 来たるべき世界

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    2026年17冊目。満足度★★★★☆

    マニュエル・トッド他の論客へのインタビュー・講演・パネル討論などをベースとした書籍

    新書フォーマットながら、読み応えあった

    米国という庇護者が「敗北」しつつある以上、日本が事実するためには「核保有」しか選択肢がないとのトッドの指摘が重たい

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    2026年04月10日
  • 2030 来たるべき世界

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    全般的に難しいですが、所々に興味深い示唆やコメントが含まれていますね。
    特にトッド氏は米国の凋落をずっと論じていますが、その現実を直視できない日本はどうするべきかという話。核武装は極端な例ですが、米国にきちんとノーと言うべき、逆に中国と上手くやるべきといった方向性は今の高市内閣とは真逆ですが、その根幹は米国はずっと偉大な国だという妄信が日本人にはあるんだというのはなるほどなぁという感じです。依存ではなく、自分で考えて自分の足で歩む必要がありますよと。

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    2026年04月07日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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    著者の過去著作の「西洋の敗北」を読んでいたので、前提となる西洋の抱えている産業構造、精神面、政治的意思決定など危うさなどは共感しながら読むことができた。

    家族人類学の切り口での分析は今回の著書でも随所に見られた。

    著者の過去の予言は正当な部分が大きく、今後の世界を予測するうえでも大変参考になるはずである。

    一方で著者の日本に対する好意的な提案を全て素早く実現することは難しい。

    西洋世界からの離脱、核保有、人口問題の解決、このあたりを渇望しながら少しづつでも良い状態の日本を繋げていきたい。

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    2026年04月02日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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     購入してから何ヶ月か経ち、改めて今読むと彼の「予言」が当たっていることがわかる。

    トランプが「イランへの攻撃をためらっている…」そして「ためらっているのは嘘だ」という仮定にたてば、装われた「ためらい」の背後にある一貫性がみえるという。(実際に装いであった事が、今回の戦争でわかったのだが。)

    この章の小題『危険なのはイランより米国とイスラエルだ』は、この現状にピタリとあてはまってしまった。


    エマニュエル・トッドさん、予言だけではなく、解決へのヒントを!!

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    2026年03月24日