エマニュエル・トッドのレビュー一覧

  • 第三次世界大戦はもう始まっている

    Posted by ブクログ

    銃声が響かずとも戦火はすでに広がっている。経済制裁、情報操作、サイバー攻撃――現代の戦争は形を変え目に見えぬ闘いとなった。国家同士の衝突は表面に過ぎず裏で糸を引く存在がある。現代の国際対立の本質を鋭く指摘する。
     『帝国以後』ではアメリカの衰退を、『家族システムの起源』では文化と政治の関係を論じた。彼の分析は権力の集中と富の独占を目的とする勢力の存在を浮かび上がらせる。
     最も危ういのは私たちが無関心になること。分断を受け入れ疑念を抱かず声を上げなくなった時真の敗北が訪れる。
     気づくことから始まる。見えない敵に立ち向かうためにまずは事実を見極め冷静に考える力を取り戻さねばならない。 
     それ

    0
    2025年03月23日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

    Posted by ブクログ

    例によって、エマニュエルトッドのアメリカ嫌いが出てる。

    ・家族構造とイデオロギーは一致する。ロシア人は、トップダウンの指示に従う共同体意識が、共産主義を生んだ。例えば、ロシアは結婚した後も、じーさんばーさんと夫婦が一緒に暮らす。兄弟間で差は生まない。長男優遇しない。

    ・これにより、スターリンはロシアの農業集団化は苦労しなかったが、ウクライナ中部は苦労した。そして農民皆殺しにした。ソ連時代はウクライナもソ連だからね。

    ・ソ連はそもそも、ロシア主導の強制的な併合である。ウクライナもバルト三国も軍事力で制圧された。

    ・現在のロシアは部分的な資本主義。石油ガスは国営。経済は資本主義だが、政治は

    0
    2025年03月09日
  • 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

    Posted by ブクログ

    エマニュエル・トッド氏と池上彰氏の対談本。
    ウクライナ戦争について、「ロシアが悪」という画一的な見方に疑問を投げかける。

    ウクライナ戦争は、ロシアとアメリカの代理戦争の様相を呈しており、長期化するだろうとの見立てだったが、トランプ政権が誕生したことにより、状況は変わりそうだ(この対談は2023年に行われた模様)。

    トランプを見ればわかるように、アメリカはもはや「良いことをしよう」という気がないことを隠そうともしておらず、国力も落ちてきている。そんな中で、日本は今まで通りアメリカにただ追随していて大丈夫なのかという不安を禁じえない。

    西側諸国ではあたかも「狂人」のように言われるプーチンだが

    0
    2025年02月14日
  • 我々はどこから来て、今どこにいるのか? 下 民主主義の野蛮な起源

    Posted by ブクログ

    前半は退屈だったが、後半になるほど具体的になってきて面白かった。家族構造と教育、人口動態、経済などを有機的に結びつけ、西洋社会の正義からは距離を置いた学者的な分析は興味深い

    0
    2025年02月07日
  • 人類の終着点 戦争、AI、ヒューマニティの未来

    Posted by ブクログ

    これからの世界について、今起きている戦争、AIの発展、資本主義、民主主義の今後など重要なテーマについて、複数の知識人たちの語りで展望が語られる。

    ロシアのウクライナ侵攻を西欧ほどそのほかの国々は嫌っていないとか、戦後ロシアとドイツの接近こそアメリカが嫌っているとか斬新な切り口もあり、人口減少する先進国なので第二次世界大戦ほどの拡大戦争にはならないという見方もあれば、それはわからないという意見もある。

    AIによるデータの大企業に寡占される様やソノ、IT企業組織はヒエラルキー型のトップダウンという保守的組織であるという指摘も興味深い。

    ただAIはよくできて効率的なWikipediaのようなも

    0
    2025年01月09日
  • トッド人類史入門 西洋の没落

    Posted by ブクログ

    エマニュエル・トッドは社会の根底を見据える思想家である。彼の視点は地域や人種といった分断を越え人々の文化や家族構造に光を当てる。時に鋭く時に冷静に歴史の流れを解き明かす彼の分析は我々が持つ固定観念を揺さぶる。だが我々は報道の恣意性に常に注意を払う必要があるとともに判断も委ねられている。事実をどう伝え、どう受け止めるべきか――現代における課題を浮き彫りにする。多様な視点を持ち真実に近づく努力を忘れないことが思考の深まりにつながるだろう。

    0
    2024年12月09日
  • トッド人類史入門 西洋の没落

    Posted by ブクログ

    ソ連は共産主義、反植民地主義で勢力を拡大したが、基本的には外婚制 共同体家族の地域に限られた。今のロシアは父権的で伝統的な保守主義を掲げており、イスラム世界を含むより広くアピールする事ができるとの事。実は世界の75%は父権制社会である。ロシアは孤立していない、味方を変えると西洋社会が世界から孤立しているとも言える。
    トッド氏の「我々はどこから来て、今どこにいるのか」に挑戦したい。

    0
    2024年10月14日
  • エマニュエル・トッドの思考地図

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    3. 創造
    p.114 本を出版したときも、どこの国の誰かもわからない人たちからポジティブな批評が届き、それに励まされたりしました。このように誰かによる温かい励ましというのが常にあったからこそ進んでこられたのだと思います。

    4. 視点
    p.120 社会をよりよく理解するための条件として挙げれるのは、個人的な経歴や出身地などにおいて、その社会の外側に属している部分があると言うことです。いわゆる、「外在性」です。文化的な意味で社会との間に不一致を抱えていたり、外国出身だったり、あるいは宗教などにおいてマイノリティに所属していたり、とにかく一部が社会の外側にいると言うことが重要です。

    p.131

    0
    2024年09月30日
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義

    Posted by ブクログ

    コロナ禍とウクライナ戦争で、世界の経済のグローバル化は減速した。だが、世界の経済のグローバル化はこれからも持続していくだろうという。SNSが普及して、これからに必要なのはリテラシー教育らしい。「未来の自分に利他的になろう」というメッセージには共感した。急速に物事が変化していく時代に、生涯学び続ける姿勢を持ちたいと思った。

    0
    2024年09月18日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

    Posted by ブクログ

    エマニュエル・トッドによる、階級社会が来ることを提言した一冊。

    フランス人から見た日本の分析が面白かった。

    0
    2024年08月17日
  • 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

    Posted by ブクログ

    日本で報道されているのは違った見方でウクライナの戦争をはじめ世界情勢をみている。
    初めて自分と違った場所からのものの味方の重要性を認識した。

    0
    2024年07月24日
  • 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

    Posted by ブクログ

    アメリカはウクライナを使ってロシアと代理戦争をしている、ドイツにも戦争を仕掛けている(ノルドストリーム)、勝者がいない戦争が展開されている、アメリカの崩壊、ロシアが勝者になる可能性、など興味深い視点でウクライナ戦争が語られている。世界の構造が大きく変わりつつある点、その中で日本はどういう立ち位置になっていくのか、考えさせられる内容でした。

    0
    2024年06月07日
  • 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

    Posted by ブクログ

    そうなのか…問題なのはロシアではなくむしろアメリカ。それも「悪いのが」ではなく「崩壊するのが」らしい。
    アメリカもイギリスも崩壊する可能性を秘めてるのだというが、崩壊とは?どういうことをいうのだろう。
    そしてそうなった時、日本はどうなっていくのだろう。
    でも、ロシアが勝った方が安定するんだという考え方はわからないではないのだけれど、ウクライナで、いやロシアでもその国で焦土と化した我が町をただただ泣いている子供のことは考えられているのだろうか?この戦争は5年、10年続くとか言ってる場合かよ…

    0
    2024年06月05日
  • トッド人類史入門 西洋の没落

    Posted by ブクログ

    家族形態から世界を読み解く本!ちょっとあっち寄り  トッドは人類学者、歴史家、地政学者として名高い。特に家族システムをベースに様々な社会現象を読み解くのが得意だ。この本は「我々はどこからきて、今どこにいるのか。」の解説書と考えてもよいだろう。

     核家族は古い家族形態で、日本の直系家族の方が新しい家族形態ということを初めて知った。女性の地位も時代が新しくなるにつれ低くなるのだそうだ。ユーラシア大陸の中央部で新しい家族形態が生まれたが、大陸周辺部は古い核家族が残っているのだそう。ただ、核家族の社会は「革新」を得意とする。だからイギリスから産業革命が生じたのだと。

     家族形態を切り口としてウクラ

    0
    2026年01月18日
  • 我々はどこから来て、今どこにいるのか? 下 民主主義の野蛮な起源

    Posted by ブクログ

    文化人類学から世界経済や社会の動向を捉えようとする意欲作。ところどころ、論理が飛躍しすぎているようにも思ったが、著者の広範な知識には驚嘆させられた。ところどころノーベル経済学賞に批判的なところが面白い。著者がフランス人の視点から記述していることが本書の魅力の一つと思う。とにかく読むのに時間がかかった。。。
    16章の日本の記述は最も興味深かった。少子化は本当に深刻な問題で、その回復のモデルはロシアにあるのかもしれない。移民に頼らず、自国の技術、エンジニアを大切にして、ユニークな日本の伝統・文化・治安が守られることを願いたい。

    0
    2024年04月11日
  • 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

    Posted by ブクログ

    家族や共同体としてのあり方、文化的背景から分析するウクライナ戦争の各国の考え方の違いや、アメリカの“これから”がとても興味深かったです。

    0
    2024年04月11日
  • 老人支配国家 日本の危機

    Posted by ブクログ

    いくつかのメッセージをまとめた本だから首尾一貫している訳ではなく、本の題名に合ってないようなものも含まれている。しかしながら特に前半は示唆に富むメッセージが多く、少子化への対応については本当に急がないとこの国はどんどん衰退していくのだろう。
    移民の受入れ、同化、教育などは国が先導してやらなくちゃいけないこと。カネを配るよりも先に、である。目指すべきは自国通貨が高くなるような施策であり、それだけお金を払ってでも行きたい、そこで働きたい、と思わせる国づくりだろう。簡単ではないだろうが、目指すべきだ。

    0
    2024年01月25日
  • 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

    Posted by ブクログ

    フランスの知識人、エマニュエルトッド氏の世界の見方を学べる。

    問題はロシアよりむしろアメリカだ。
    という衝撃的なタイトルに引けを取らない内容でした!

    0
    2024年01月19日
  • グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の運命

    Posted by ブクログ

    グローバリズム以後
    アメリカ帝国の失墜と日本の運命
    著:エマニュエル・トッド
    朝日新書 589

    1998年から2016年の間に進行したグロバリゼーションの分析と評価が本書の目的である

    グロバリゼーションを主導したのは、アメリカ帝国である
    EU欧州の主導権を握っているのは、ドイツである
    しかしながら、欧州は建設から解体へと移行していく
    日本はかつてないほどに経済的、軍事的安全にかかわる構造的な問題の解決を迫られている

    ■夢の終わり

    アメリカの白人層の45から54歳までの死亡率が1999年から上昇している
    1世代35年は国民国家衰退の時代であった。国家の弱体化の時代、国家の破壊の時代でした

    0
    2024年01月11日
  • 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

    Posted by ブクログ

    アメリカが他の国の戦争に口と金を出しすぎる、と。というか、アメリカが他国をキレさせて戦争を始めさせている、という見方、なるほどと思った。

    0
    2023年12月31日