エマニュエル・トッドのレビュー一覧

  • 西洋の敗北と日本の選択

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    「西洋の敗北」以降、日本のとるべき方向性が示されたものを期待したが、そうではなかった。
    が、「西洋の敗北」を理解するには役立った。

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    2025年11月23日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    乳幼児の死亡率や殺人の数などで、社会の安定を図るのはわかるのだが、宗教に重きを置くのにそこには客観的な数値が示されていない。説明するには紙数が足りないせいかもしれないが、何らかの根拠がないと、キリスト教的な素養がない身には、理解しにくい。
    また、中国に関する分析がほとんどない点も物足りない。ロシアが戦争を継続するための重要なキーだと思うのだが。
    そうは言っても、今までにない切り口は斬新で、常識にもとらわれない。こんな見方があったのかと思える部分は多々あった。

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    2025年11月21日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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    『西洋の敗北と日本の選択』の著者エマニュエル・トッドは、歴史人口学と家族人類学を基盤とした独自の分析で世界情勢を読み解く研究者である。彼はかつて唯一ソ連崩壊を予見した人物として知られており、その洞察力には定評がある。フランス人でありながらロシアの思考様式を尊重し、西欧的価値観を相対化する姿勢は、一見偏っているようにも映るが、広範なデータと長年の研究を踏まえた彼独自の視座である。

    本書を通して、ウクライナとロシアの戦争について、これまでとは異なる視点を得ることができた。私は当初、この戦争をロシアの侵略戦争だと受け止めていた。しかしトッドの議論を読む中で、ロシア側にとっては防衛的な側面が強く、実

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    2025年11月19日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    あまりに馴染みのない学問すぎて、読み始めて1ヶ月半くらいかかった。。
    解読は大変、というか半分も理解できたのかすら怪しいところですが、ロシアによるウクライナ侵攻の"リアル"を自分なりに感じ取れたという意味では読んでよかった一冊でした。
    この戦争は今後どうなっていくのでしょう。表面的なニュースに惑わされず、こんな分析ができるようになれたら世界の見方は大きく変わるんだろうな

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    2025年11月07日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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    西洋の敗北は、未だ英語訳がされないまま。

    一方、日本人は、著者の話をよく聞いてくれるのだという。冒頭の「日本の読者へ」という、20ページに及ぶ文章にそれがよく現れている。



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    2025年11月02日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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    西洋の敗北のエッセンスが凝縮されたトッド節炸裂の一冊。
    冷静な分析で世界情勢に切り込む。
    アングロサクソン世界の内部崩壊というショッキングな内容。
    特に「有言実行で約束を守るロシア、有限不実行で約束を守らない米国」という表現が言い得て妙だった。
    トランプの周りには「二五%の理性的な人間と七五%の奇妙な人間がいる」という表現も秀逸。
    日本に対しては再三、核の保有を勧めている。核の傘ということに何の安心感もない。被爆国だけにとても難しい議論になると思うけれど、日本が独立性を保ったままこの平和を維持するためにはどうすれば良いのか真剣に考える時期がやってきているのだと思う。
    広い視野をもって世界情勢を

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    2025年10月27日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    日々の報道は、基本的に欧米視点のものが多い中で、
    ・ロシアがどういう歴史的経緯と発想のもと動いているのか
    ・私の中で、アメリカとヨーロッパは一緒には考えられないという認識はあるものの、同じEU内であったとしてもヨーロッパ各国それぞれ考え方や状況、ロシアに対する気持ちなどがこれほど異なるのかということ(イギリスは今はEU内ではないけれど、含めて)
    ・教科書的には何となく分かってはいたものの、プロテスタンティシズムが近代世界の形成にどいいう役割を果たしてきたのか、またそれが抜け落ちた時にどういう結果につながるのか。
    ・ガザの戦争とウクライナの戦争との関係性についても、日本の報道を見ていたらそれぞれ

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    2025年10月23日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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     この著者が書いた「西洋の敗北」は世界25ヵ国で翻訳され出版されているのだが、英語訳は未だされずに英語圏では出版されていないというのは驚きだ。「西洋の敗北」は日本で大変よく読まれ大ヒットしてるので、当然アメリカでも出版されていると思い込んでいたが、アメリカは意外と「自由の国」ではないということがこのことでもわかる。この本は最近文藝春秋に寄稿されたエマニュエル・トッドの論文を集めた新書でとてもいい本である。
    現在の世界情勢は新聞や雑誌を読んでもよくわからないというのは、アメリカでこの著者の本が発行されないということからも言えることだ。NATO諸国のGDP合計のわずか3.3%しかないロシアとベラル

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    2025年10月22日
  • 我々はどこから来て、今どこにいるのか? 下 民主主義の野蛮な起源

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    人類史を家族構成から読み解き、民主主義の本質に焦点を当てる。
    著者によれば、現在先進国に見られる核家族の形態は原始的なものであるという。原始の人類は核家族を単位として生活していたが、それが直系家族、内婚性共同家族、外婚性共同家族などに分岐し、それぞれ独自の政治的経済的様態を生じるようになった。核家族の形態を持っている先進国においてはある意味原始の形態に収斂した結果という。
    そして核家族の形態の国々(個人の自由という概念が生まれやすい)が民主主義を発展させ、資本主義に基づく豊かな生活を謳歌しているわけだが、著者はこの民主主義に警鐘を鳴らしている。
    特に核家族形態を突き詰めた英米などは、資本主義に

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    2025年10月18日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    西洋の敗北とは、権威主義国家など他世界に対する敗北ではなく、民主主義国家自体が内部崩壊していくこと示し、すでに西洋は民主主義でも国民国家ですらも無くなってしまっているとの激しい主張。宗教ゼロの状態がエスタブリッシュメントのモラルや道徳を無くし、そこからさらに進んで現実を否定して暴力的な衝動を持つニヒリズムの傾向を見出す。ちなみに生物学的に染色体で雄雌は決まるのだからトランスジェンダーを認めることはニヒリズム的ということになるらしい。アメリカのパワーバランスによって安全保障を成り立たせている国は非常に多いはずであって、筆者が言うように本当にアメリカ自体が経済的にも軍事的にも衰退しているとすれば、

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    2025年10月02日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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    決して万人受けはしないとは思うが、日本の核武装を推奨したりと今までに見たことの無いポジションでの各種ご意見はとても興味深い。
    親露・反米の発言の数々で、英語圏で未だに翻訳されてない事をいわば名誉だと開き直っている姿勢にも笑ってしまったw
    「西洋の敗北」はあまりに骨太そうで今まで避けていたが、この人が書く本だったらどっぷり浸かってみようかと思い直す事が出来た。

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    2025年09月30日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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    ウクライナ情勢と米国の思惑
    ●ウクライナは米国の援助なしでは戦争を続けられず、援助があってもロシアに勝てないことが明らかになった。
    ●そのため、資金や武器を他国に依存してきたウクライナに停戦・和平案を受け入れさせることは理にかなっている。
    ●強力な軍事支援でウクライナを事実上NATO側に組み込み、この戦争を起こした米国の隠れた目的は「ロシアとドイツを分断すること」。
    ●ロシアとドイツはもともとエネルギーや経済面で結びつきが強く、長期的に協力関係を築くのが合理的だった。



    欧州・米国関係の変化
    ●ノルドストリーム破壊によってドイツは米国に反抗的な立場を取り、欧州と米国の隔たりが広がった。

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    2025年09月28日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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    日本を核武装すべき、ロシアとの友好関係を構築すべきという提言はとても重要。日本も真面目にこの議論をすることが急務だと感じた。
    ハンガリーのオルバン首相との対談についても興味深かった。
    イスラエルへのスタンスも考えさせられた。
    雑誌などへの原稿のまとめではあるが、有意義な書であった。

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    2025年09月21日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    フランスの歴史学者であり人類学者であるエマニュエル・トッド氏によるウクライナ侵攻の地政学分析書。15ヶ国以上で翻訳されているベストセラーにも関わらず、英語圏では未出版という曰く付きの書籍。奇しくも2025年8月16日の米トランプ大統領と露プーチン大統領の会談の日に読む。予測の正確性と的確さに驚かされる。
    ウクライナ侵攻とは単なるロシアによる侵略戦争ではなく、ロシアの一貫した政治的態度に対する脆弱化した西洋の敗北であると著者は主張する。西洋側にいるとロシア₌絶対悪かつ不利な立場の報道を日々受け取るが、実態はロシアは国家として安定しており、NATOに対する脅威から2014年のクリミア半島併合問題が

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    2025年08月19日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    ロシアから見たウクライナ戦争。
    物事は多面的に見なければ本質は理解できない。
    正義はどちらにもある。
    あまり感想になってはいませんが
    とにかく一日も早く停戦して欲しい。

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    2025年08月19日
  • 老人支配国家 日本の危機

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    エマニュエル・トッド氏の本は何冊か読んで、家族構造から人間の価値観や行動を説明するアプローチに感心した。その著者が日本について論じた本ということで興味を持ち手に取った。

    日本は伝統的に直系家族であり、日本人は継承が得意な反面、創造的破壊が苦手という性質を持つ。特に、直系家族システムが完成してしまうと女性差別や権威構造が硬直化してしまい、システムの維持が目的となり自己変革が更に難しくなるという。ここに日本の危機がある。

    面白いのは鹿児島のとある地域では、創造的な破壊が自然に受け入れられるような家族を持つところがあるらしい。明治維新での薩摩藩の中心的役割もその文脈で語られていた。規律正しい反面

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    2025年08月14日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    現代の世界情勢が、とても分かりやすく解説されていて、感動です。
    ロシアによるウクライナ侵攻をベースにした世界情勢です。
    ヨーロッパは根が深いですね。

    ただ、翻訳のレベル低く、誤字脱字も散見され、そこだけが残念です。

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    2025年08月06日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    序章だけでも示唆に富む。トランプ再選前の書だが、世界の情勢に遅れをとっている私には、特にウクライナ戦争の始まりと背景、各国の対応の解説について大変理解しやすく、しかも面白く読めた。帯にあるアメリカと欧州が自滅した、の意味が知りたい方は必読。

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    2025年08月06日
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

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    作者は、ウクライナの敗北、プーチンの勝利を予想している。感情論を横に置けば、頷けなくもない。
    敗北の起因は、西洋の「プロテスタンティズム・ゼロ」状態による道徳的、社会的に崩壊にあるとする。特に、アメリカの衰退は不可逆的性を確実なものになったとしている。
    そのことは、トランプを大統領に選出したアメリカの不可解さを説明しているように感じた。

    印象に強く残ったのは、パレスチナ問題に対する西洋の対応が、「その他の世界」を親ロシアにしたと述べている点だ。数年前には違和感を感じたであろうが、今のトランプを選択するか?ということから、あり得ることであろう。

    グローバリズムを全面的に肯定はしないが、右翼化

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    2025年07月25日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    ロシアvsウクライナの戦争は、権威的民主主義陣営vsリベラル寡頭制陣営の対立が背後にある。後者の先鋭がアメリカ・イギリスであり、彼らはウクライナ人に軍事支援を行うことで、自らの手を汚さずにロシアと戦争をしているのである。よってヨーロッパを舞台にした世界戦争はすでに火蓋を切ったというのが、著者の見解である。

    著者は家族構造や宗教・教育のシステムから政治や経済を論じるスタイルを得意としており、本書においてもその手腕が如何なく発揮されている。種々の媒体での発言や記事の寄せ集めのため、体系的ではないが、一貫性は有る内容になっているように感じた。

    アメリカ・イギリスなど、いわゆる『自由民主主義』的な

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    2025年07月22日