エマニュエル・トッドのレビュー一覧

  • パンデミック以後 米中激突と日本の最終選択

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    フランス人の歴史家であり、文化人類学者、人口学者であるエマニュエル・トッド氏のインタビュー記事を本にまとめて出版された本。インタビューは、2018-2021にかけておこなわれ、以下の六つのテーマが収録されている。

    1.トランプ政権が意味したこと
    2.新型コロナ禍の国家と社会
    3.新型コロナは「戦争」ではなく「失敗」
    4.不自由な自由貿易
    5.冷戦終結30年
    6.家族制度と移民

    インタビュー形式の本だとNHK出版の本が出来が良かった印象があるが、この本は、ただエマニュエル・トッド氏へのインタビューを一冊にまとめただけとも取れる。
    フランス人の著作は何冊か読んだが、視点が哲学的で大国や歴史に迎

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    2021年05月23日
  • 問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論

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    トッド2冊目。ずっとカバンに入れてて細切れで読んだのと、中身も細切れなので印象は散漫。それでも面白い。こういうのは基本的にそのとき読むべきものなのだろうけど、少し遅れて読むとまた違う評価ができますよね。そろそろ主著に手を伸ばすべきだな。多作なので全部は無理だろうが。

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    2021年03月27日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    エマニエル・ドット氏にインタビューをした内容をまとめて、昨年(2020年)7月に発刊された本。自国であるフランスを中心に欧米と日本の政治と民主主義について述べられている。貧富の格差の拡大と教育に加え、保護貿易化、移民の反対等により、国家が分断されていると主張している。参考になった。

    「今や高等教育は学ぶ場というよりも、支配階級が自らの再生産を守るためのものになっており、お金がある家庭は、子どもたちがある分野で成功するための保証として家庭教師を雇います」p26
    「データを見る限り、中等、そして初等教育においても学力が低下していることが確認されていました。これはフランスだけではなく、もしかすると

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    2021年03月15日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    アメリカの覇権の没落、EUモデルの没落、フランスの疲弊、日本の諦め、アメリカとロシアの接近、アメリカとドイツの対立など、いくつか興味深い視点もありました。教育が及ぼした影響というのはなんとなくわかるが、説明力が弱い印象を持ちました。また、問題だらけで解決策が言及されず、今後に不安を残すような感じで終わってしまっておりモヤモヤしています。

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    2021年01月26日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    氏の著作は初めて。なので、直ぐには理解できない所も多かったです。家族の在り方が国家に反映されるという氏の基本的考え方は面白いが、ホントにそんな割り切れる話なのか?でも、仏のgilet jaune、英のbrexit、仏のtrampも新鮮な視点から興味深かったです。日本に関して、人口減少を食い止めること、そのための完璧さを捨てることの提唱は納得。「人が口にすることと全く反対の内容が、しばしば真実である」というポイントも納得。ドイツに対する見方とか、沢山の新しい見方を教えて頂きました。

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    2020年10月12日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    民主主義と一言で何となく普遍化されているイメージを持つが、しかし民主主義も国によって様々であるといったことは、指摘されて改めて気づかされる。しかし、内容が難しい……。

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    2020年09月10日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    高等教育の格差が社会的な格差を生んでいる。一方で高等教育を受け上級階層を作っている人びとの知的レベルは劣化している。自国フランスだけではなく、日本に対しても他国と比較しながら論評している。
    生き残るのは中国か、ドイツか・・ はたまたアメリカやロシアの反撃も? 日本は結局のところアメリカの傘下で生き延びるしかないのでしょうか。

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    2020年09月05日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    ちょうど社会に出るころ、日本では小泉、アメリカではブッシュが政権を取っていたということもあり、深く考えもせずに自由貿易に対する肯定的な思いを持ってきていた。
    しかし、現実にはニュースで日々報道されるような状況となっていて、そのねじれについてイマイチ理解できずにいた。

    トッドは一貫して自由貿易には反対の立場をとってきているが、それはあくまで自国での民主主義を守ることを一義に考えていたからだと理解した。

    民主主義にしても自由貿易にしても、すべてが同じ条件で、プレイヤーは合理的な判断を行うという、非現実的な前提のうえになりたっている以上、現実に落とし込むにはどこかでカスタマイズが必要ということな

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    2020年08月30日
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

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    資本主義のこれからを知るために手に取った。止まることが許されない資本主義。今必要なのは速度を落とすこと。貧富の差は拡大し続ける社会で、ヒエラルキーの下層にいる人たちの声を吸い上げる必要がある。

    アメリカの移民問題、実はアメリカ違法移民は正規で入国した人たちのオーバーステイ。メキシコからアメリカよりも脱アメリカする人の方が増えているとか。ニュースの表面ばかりを受け取っていたな。

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    2020年06月15日
  • 「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告

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    人類学者であるエマニュエル・トッド氏が欧州の力関係を明らかにし、ドイツの支配構造を浮き彫りにしたインタビュー集。第一章『ドイツがヨーロッパ大陸を牛耳る』では14年のクリミア危機を背景として、ロシア脅威論の裏に潜むドイツ帝国の覇権や欧州におけるアメリカの凋落、ドイツに隷属する周辺国家の思惑などが指摘されている。冷戦対立に起因する《西側諸国VSロシア》という固定観念を脱却し「各国間の諸システムの間の純然たる力関係を見る」ことで、《アメリカVSドイツ》の新たな対立構造が現れる。諸国の家族制度比較を通じて経済性質の差異を解説するなど、人口学者的な視点からの分析も印象的だ。第二章以降では、自由主義に追従

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    2019年09月21日
  • グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の運命

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    読むに値するか、どうか悩ましい。
    インタビューだから仕方ないが、確かな骨子がある訳ではない。
    教育水準の向上、近代化、出生率、etc。
    ただ、社会事象に対して、感情的になっているのは、日本やアメリカだけではないらしい。
    フランスも、そうである。
    それは、教育水準の向上や中間層の没落、知的エリートへの反発が関係しているらしい。
    反グローバリズム、反ユーロらしいが、その根拠とするものは、あまり語られていない。
    ただ、読む人によっては、価値観の転倒を起こすかもしれない。

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    2019年09月13日
  • 「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告

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    アメリカシステムとは、ユーラシア大陸の2つの大きな産業国家、すなわちドイツと日本をアメリカがコントルールする事だ。

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    2019年03月05日
  • トランプは世界をどう変えるか? 「デモクラシー」の逆襲

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    対談かと思ったらそうではなく、トッド氏が30ページほど、あとはトランプ氏の演説、残りが佐藤氏という構成。副島隆彦氏は完璧にトランプを予想していたらしい。佐藤氏はそれほど悲観はしていない。日本の国として、今の時点で具体的にマイナス要因を明確にあげられないこともあるようだ。

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    2019年01月20日
  • 問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論

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    「ヨーロッパとは何か? ヨーロッパとはドイツを怖がる全ての国民の連合。そして、この定義はドイツ人を含む」という冗談がかつてEU本部のあるブリュッセルで流行った、とトッド氏は言います。EU内一強となったドイツを抑制する力が働かず、暴走する危険について氏は警鐘をならしています。

    トッド氏は、家族形態の分類から国家や地域の文化的背景を特定し、出生率、高齢化率、識字率などの統計データの動向により国家の発展や衰退を予測する手法で、ソ連の崩壊を予測したことで知られています。

    本書では、日本について言及した部分も多く興味深く読みました。日独の直系家族制度の類似性と相違点。日本の家族の重視とその功罪、など

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    2019年01月01日
  • 「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告

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    ・自由貿易は諸国民間の穏やかな商取引であるかのように語られますが、実際にはすべての国のすべての国に対する経済戦争の布告なのです。自由貿易はあのジャングル状態、今ヨーロッパを破壊しつつある力関係を生み出します。そして、国々をそれぞれの経済状況によって格付けする階層秩序に行き着いてしまいます
    ・上層階級が私にとって許しがたいのは、その階級の連中が発狂し、無責任になるときです

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    2018年11月04日
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

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    4人の大御所が論説。世界の未来、はじめに核家族と民主主義があった。民主主義の希望、選挙ではちゃんと代表されない時代になった。資本主義の限界、市民より市場に支配される国家。分断の克服、移民政策に失敗した国は21世紀の負け組になる。

    社会のしくみを見ると、世の中は複雑化し、かつてのエスタブリッシュな世界が崩れてきているということでしょうか。難しいです。

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    2018年10月13日
  • トランプは世界をどう変えるか? 「デモクラシー」の逆襲

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    トランプ氏をカリカチュア化せずに、冷静に語ってみようとした著だが、少し古く、当確したタイミングでの書である。今やトランプ氏が口だけではなく、修正はありながらも大枠は有言実行に動いている事が明らかだ。政治家の人となりをコミカルに捉え、政策の本質とは異なる視点でしか報道できない日本のマスコミからは伝わらない考察がここにはある。

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    2018年08月05日
  • グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の運命

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    ネタバレ

    著者の主な主張は以下の通り。
    ・今後30年間の地球を予測する際には、中東などの途上国の問題に集中してはならない。先進国にこそ本物の危機が存在する。
    ・先進国が直面している危機として共通する要素は、信仰システムの崩壊(集団が共有する展望の欠落、経済は何が良い生き方なのかを定義しないため限界がある)、歴史上存在しなかった高齢化、教育革命(高等教育を受けた人の割合増加、自由競争が生活水準を押し下げ、文化的に不平等な世界に)、女性の地位向上(女性が男性よりも高い教育を受ける社会)であり、途上国で起きていることは(かつての先進国でも経験された)移行期に伴う混乱。発展段階が違う社会が共存している。
    ・移民

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    2018年07月01日
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

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    ブリグジットやトランプ大統領の誕生をグローバル経済でないがしろにされていた民主主義が復活と断言して、EUと日本の民主主義の行く末を語ります。
    日本のエリートは欧米と異なりグローバルではない指摘し、少子化対策に婚外子を奨励するなどもあり、フランス人らしいエスプリに満ちた言説がとても興味深く読めます。
    また、21世紀は移民政策が重要にもかかわらず国を開こうと意識が薄い日本と指摘されていますが、先日、日本の移民流入数が世界第4位との記事を読んで驚きました。この件は真っ当な移民政策の議論が必要そうです。

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    2018年06月03日
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

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    選ばれたひとびとが大衆の代表ではなくなっているという点に納得。多様化の弱点でもある、わかりやすいリーダーのたてづらさ。人口論も興味深い。

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    2018年04月04日