エマニュエル・トッドのレビュー一覧

  • シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧

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    イスラム諷刺画がISの怒りを招き、テロ事件のターゲットになったフランスの「シャルリ・エブド」。15年1月は「私はシャルリ」とのプラカードを掲げる400万人の大デモが行われた。暴力に対する民主的なアピールとして報道されているが、イスラムを冒涜する自由とは何なのか!?実は排他主義の横行ではないのか。フランスの社会の宗教的な背景から詳細に分析し、デモ参加者はどのような人たちか?を追求する。それは大革命以降の脱キリスト教、反ユダヤとの繋がりの中で、著者が”ゾンビ・カトリシズム”と呼ぶ市民たちが浮かび上がってくる。イスラムとキリスト教の対立ではなく、イスラムと無神論との対立であり、脱キリスト教が最も進む

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    2016年10月29日
  • グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の運命

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    『帝国以後』『デモクラシー以後』に続くタイトルかと思い即買いしたら、単なるトッドのインタビュー記事の寄せ集めでガクンと来た。相変わらずトッド節が続いていて、特に前半は新しいインタビュー記事だったので面白かったが、暗黙の前提としてトッドの理論を理解していないと内容を理解できないという点と、質問のクオリティがイマイチという点で、トッド自身のこれまでの著書と比べると見劣りしてしまうのは免れられない。自分はトッドの理論はちょっとだけ知っていたのでかろうじて読めた、という感じだった。
    出版元である朝日新聞出版には、もうちょっとインタビュー記事を集めたものであるということを強調して欲しかったのと(著者がエ

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    2016年10月15日
  • 「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告

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    インタビュー形式の翻訳ものなので、ちょっと意味がとりづらいところもあったが、現在のヨーロッパを理解するうえでは役に立つところが多かった。
    どうしても自分が好きな国ばかり勉強してしまうが(私の場合はフランス、イタリア、イギリス)、やはりヨーロッパは1国だけ理解していてもダメで、特に19世紀以降はドイツを抜きにヨーロッパを理解することは、物事の片面しか見ていないことになっていることを痛感した。ドイツおよび中欧、そしてその向こうにいるロシア、これらについてもっと深く学ばなければと思った。来月にはイギリスがEUを離脱するのかどうか住民投票が行われるが、ドイツという存在がこの住民投票に及ぼす影響を注意深

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    2016年05月21日
  • 「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告

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    フランス人の著者がドイツがヨーロッパ大陸を牛耳りつつあることを、隷属するフランス、ウクライナ問題を皮切りにドイツ圏などドイツが経済的に支配している地域や米国との衝突などを解説、まさに第四帝国化するドイツです。現在のドイツの好調はユーロを巧みに利用した通貨安と工場などを人件費の安い旧東欧に設置して実現している。なるほど、インダストリー4.0が国家プロジェクトである理由がよく分かります。「IoTでものづくり復権」などとぬるいことを言っているどこかの国と違って、国としての戦略が明確です。まぁ、欧州の他国民がどう思うかは別問題ですが。。。

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    2016年03月06日
  • シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧

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    緊急出版であり、急いで訳したためか生硬で読みづらい。作者が日本の無宗教に触れているが、無宗教というカタチの日本教は今後グローバリズムや新自由主義の荒波の中で心の空白を埋めることができるだろうか。

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    2016年02月29日
  • シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧

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    「シャルリ・エブド事件」を軸に、フランス社会、ヨーロッパ社会に対する批判を展開する。
    その手法は、各地域の人口動態(デモ参加率、投票行動、信仰、階級等)や家族構造といったデータの分析に基づくものであり、説得的である。

    基本は現在のフランス批判であるため、フランスの地理、歴史、政治についての予備知識が無いと、十分に読みこなすのは難しいところがある。
    とはいえ、とりあえず通読して、「結論」を示した最終章まで辿り着けば、著者の主張はかなりclearに見えてくる。

    脱キリスト教化、不平等主義的価値観の蔓延、ユーロの隆盛、高齢化社会、中産階級による支配、宗教的なものに対する無理解や恐怖等が結びつき、

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    2016年03月06日
  • 「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告

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    大変興味深く面白い内容だった。

    丸丸全部言う通りということはないと思うが
    確からしいと思えた内容だった。

    面白かったなという点を抜粋しようと思ったら
    巻末の編集部の編集後記にすごくきれいにまとまっていた。
    ここまで綺麗に読んだ内容をまとめられないなと感じ
    歴史や現在の社会情勢に対する自分の知識のなさを特に感じた。
    それはさておき

    文中にあった

    直系家族構造は今では先進国にはもはや存在しないがそれでも長年の間に培った権威、不平等、規律といった諸価値つまりあらゆる形におけるヒエラルキーを、現代の産業社会・ポスト産業社会に伝えた。

    というところがまさに『ドイツとは』を知るベースの部分であり

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    2016年02月08日
  • 「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告

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    現代におけるドイツの擡頭(他の欧州諸国に対する経済的・政治的支配による「ドイツ帝国」化。ヨーロッパの危機)を軸に、EU問題(ユーロ問題)、フランス批判、ロシアの「健全さ」(女性の活躍率など)、アメリカ帝国の崩壊…等も描く。

    巻頭の「ドイツ帝国」の勢力図を見れば、まさにヨーロッパの現状が一目瞭然である。

    本書を読み、とりわけ、ドイツ、フランス、ロシアに対するイメージが大きく変わった。
    国家の基本的な性格は、歴史に学ぶことでよく知ることができると再認識した。

    ただ、「なぜそう言えるのか」というところの根拠、論理の説明が不十分なところが随所に見られる。

    また、翻訳が基本的に読みにくいのが大変

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    2016年02月13日
  • シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧

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    本書を駆け足で読み、エマニュエル・トッド来日講演を聴きに行った。サブタイトルが原題では「宗教的危機の社会学」であり、文庫化に際してこちらがメインタイトルとなったことから分かるように、トッドはシャルリ・エブド事件やそれに続くイスラム系組織によるテロを主題にしているのではない。現在のフランスが置かれた状況から、普遍的な公式を導き出そうとしている。その答えが「宗教の危機がイデオロギーの危機に転移する」ということだという。

    19世紀にパリ盆地においてカトリックのおよそ半分が消滅するという宗教的危機があった時には、フランス革命という人類史に残るイデオロギーの大転換があった。

    20世紀初頭には北部ヨー

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    2016年02月01日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    トッドの部分を抜き読みするだけでも、現代国際社会の問題点の一端を知る事ができる。

    『有効な手立てを打ちたいなら、方向転換を成功させるには、まず次の事実を受け入れなければなりません。多くの人は受動的で、現状に対して協力的であり、とりわけ高年齢層はそうだということです』

     日本の現状を言い当てているのか…

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    2015年01月04日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    グローバル化とよく叫ばれる中でグローバル化を分かりやすく批判的のとらえた一冊。
    読み進める前には国境が取り払われ、規制緩和が進む現代において、保護主義的な政策の重要性を説くのは一見ナンセンスに感じた。でも違った。決して保護主義政策をとって自国を鎖国状態にするということを主張しているのではなく、グローバル化の負の影響にも目を向ける必要性を訴えているように僕は感じた。なぜグローバル化が発生したのか?どうしてこれほど現代はグローバル化を謳うのか?グローバル化の正・負それぞれの影響は何か?こういった点を理解し、グローバル化の本質にせまる理解をしておくことが現代経済を見つめるためには必要だと感じた。

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    2014年11月29日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    自由貿易で世界経済が復活するということに対して警告を発する。世界の経済成長率が、新自由主義が勃興する前後で約3%から1.5%へと落ちている事実など、必ずしも寄与していないという。日本では、小泉政権、そして安部政権でも、これを称賛する動きがあったのも事実。企業が儲かれば、法人税も沢山入り、国も潤うかもしれない。しかし、利益の代償として働く者の給料が減ってしまっては、企業栄えて、国滅ぶにならないだろうか。一部の富裕層のために、それはあるというのは、アメリカ、西欧を見て納得してしまう。自由主義という言葉から連想するのは、解放、個人かもしれないけど、成熟した個人ばかりの社会とは限らない。むしろ、大多数

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    2014年09月22日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    京都大学で行われたシンポジウムの書籍化。
    グローバル化は、不可逆で必然的な流れなどではなく、抑制できる、すべきであること。
    ネオリベは、劣化したエリートが自己利益増大化に利用するために飛びついただけの空疎なイデオロギーであること。
    グローバリズムを抑制するには、保守に立ち返ることが議論されています。

    トッドの話を聞くと、フランスも同じなんだなとワロてしまいます。苦笑です。

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    2014年07月09日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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    フランス人且つユダヤ混血の作者として、欧州への自嘲もあるが、広く世論を認識したうえで世界を読み解く本
    。日本に対しての見解は少々難あり。ロシア及びアメリカへの考察は興味深い。

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    2026年01月04日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    ネタバレ

    全部鵜呑みにはできないけど、こういった視点での本を読むのもよい。
    (ロシアのウクライナ侵攻は)第二次世界大戦より第一次世界大戦に似ている、という分析は理解できる。

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    2025年12月17日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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    日本を含めて、世界情勢は今後どのような方向へ転換するのか、またその際、何を念頭に国の舵取りをするべきかを著者は提案する。具体的には、米国は以前よりも国力が弱体化しており、またそれと同時に中国は軍事力を強化していることをふまえると、日本は核武装と主張する。一方で、日本以外の国々については、ウクライナ侵攻の欧州の対応をハンガリーを除いて批判的であったり、イランよりもイスラエルのほうに問題があり、しかも現在のイスラエルは宗教を信じていないと指摘する。

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    2025年12月04日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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    西洋の敗北と日本の選択 エマニュエルトッド 文藝春秋
    西洋の敗北とドイツの選民的視野の狭さについては意義無しだが
    ニホンの選択については問題が多い
    まず何にもするなは良いが
    戦争ありきの発想からしてナンセンスだと思うし
    消極的すぎる

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    2025年12月08日
  • 西洋の敗北と日本の選択

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    20年ほど前、2020年辺りから西洋の時代が終わって、東洋の時代になるという本を読んだことがあります、800年周期でそれが繰り返されているという内容だったと記憶していますが。本屋さんでこの本を見かけて、ピンとくるものがありました。

    最近ゴールドの価格が急上昇していますが、これは現在私たちが使用している通貨の価値が下がっていることを意味しています、これも世界の混乱を示すものなのでしょうか。

    昨年定年を迎え会社勤めをしていないのですが、ビジネスの世界でも少なからず影響を受けていると想像します。この本を読んで、将来私たちが目にすることになるであろう新しい世界を迎える覚悟を持たなければならないと思

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    2025年10月19日
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

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    避けられたはずのウクライナ戦争の原因と責任は米国とNATOにある。ロシア国境までNATOが拡大することはロシアの死活問題。ウクライナ軍の能力は米英が増強しているから。ロシアの勝利は、アメリカ主導の国際秩序を揺るがすことになる。

    歴史が進むと、核家族制から父権性社会に変わっていくということ、家族システムで世界の各国が分類できるというのが興味深かったです。

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    2025年10月06日
  • グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の運命

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    日本に移民として入ってくる多くの人は若い世代。
    そして移民による問題解決を求められるのも将来世代。在日韓国人、朝鮮人問題を見れば明らかです。
    それにもかかわらず、移民であることも認めず、十分な説明もせず、なし崩し的に移民政策が進められ、気づけば世界有数の移民受け入れ国になってしまっている。

    国民のための政治は執り行われず、国民の安全を守ることすら覚束なくなっている。そんな現実を突きつけられ反対の声を上げる国民を差別主義だとレッテル貼りする。

    いわゆる国の借金問題を将来へのつけだと言うのなら、野放図な移民受け入れこそ将来へのつけ回しだ。

    そんな思いを代弁してくれているかのような気持ちになり

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    2025年10月03日