エマニュエル・トッドのレビュー一覧

  • パンデミック以後 米中激突と日本の最終選択

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    本書は2018年7月から2021年1月までにAERAや朝日新聞などに掲載された6回のインタビューを大幅に加筆修正を行ってまとめたものである。雑誌や新聞では紙幅に制限があり、落とさざるを得なかった内容を加えたものである。

    著者のエマニュエル・トッド氏は親日家で、来日回数も10回を優に超え、速水融という人口学者とも深い交流があったという。

    雑誌向けのインタビューなので、紙面に乗せやすいように事前に答えがある程度想定される質問を投げかけて、それにトッド氏が答える形式のものが多い。その結果、著者が得意とする定量的なデータをもとに大胆に帰結を引き出すような論理的な記述は少なく、トッド氏のそれまでの主

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    2022年03月20日
  • 老人支配国家 日本の危機

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    多作のエマニュエル・トッド氏の著作を、初めて読みました。トランプ大統領の話や中国の話が、切り口が新鮮で、おもしろかった。

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    2022年01月31日
  • 老人支配国家 日本の危機

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    人口動態を元に国の未来を予測するトッド氏。
    ユーモアを交えながらの鋭い指摘に目から鱗の連続だった。
    氏の考察通り日本は先細っていくような気がしてならない。
    その中でも緩やかにダウンサイジングして生活していきたいな。

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    2022年01月27日
  • 問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論

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    ブレグジットに対して、いわゆるエリートが反対し、庶民が賛成した構図と断言されている。日本でもだいたいそういう論調だったと記憶してます。トランプ現象に対しても同様。
    5年が経過した今、世界はコロナとCO2と戦っているわけですが、控えめに言って訳がわからない。虚構と戦っている。それでもグローバリズムを維持できればエリートとしては良いのでしょう。
    健全な民主主義を維持できる言論空間の必要性を痛切に感じますし、トッド氏のような良質なエリートの方々の活躍を切望します。

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    2021年11月06日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    久しぶりの社会観や文明論といった大きな枠組みを論じた本。Globalization は不可逆な流れであり自由貿易は促進するべきである、保護主義は内向きな排斥主義であり移民の流入制限は排斥運動だ、という世の中の流れに対し、
    過剰な自由化によりGlobalization fatigue(グローバリゼーション疲れ)が起きている、globalizationを抑制しても世界化(mondalisation)は消えないし、適切な保護主義は有用、移民の一定程度の抑制は国家という単位に帰属意識を持つ上で必要、等カウンターの意見を次々と提示する。
    「フリードリヒ・リストの保護主義の定義によると、それは自由主義の一

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    2021年08月14日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    エリートと大衆な関係性の変化や、能力主義の問題点など、現在の社会状況を、興味深い切り口で説いている。
    日本に対する「少しばかりの無秩序を受け入れよ」という大きな方向性は、その通りだと思う。ただ、移民受け入れによる良い影響は分かるが、同時に起きるであろう悪影響は、見えていないため、ある程度の検証は必要であるように感じる。
    トッド氏の考え方を十分に理解できていない部分もありそうなので、他の著作を読んで理解を深めたい。

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    2021年08月07日
  • パンデミック以後 米中激突と日本の最終選択

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    グローバル経済の拡大による一部の富裕層とそれ以外の分断、いきすぎたグローバル経済が国民の分断を加速させる。国という共同体意識、ものづくり経済が奪われていく事への対する警鐘を鳴らし続けてきたトッドの言葉。以下、考えるべきポイントと感想。

    ・「日本の人口動態は危機的状況にある。人口減少、高齢者層の増加、少子化、日本政府は危機感を抱きながら後手後手に回り続けてきた。」
    ⇒同感。一番サポートすべき子育て共働き世代=国の生産性を維持して、且つ次世代への投資をしてる人たちをこの国はどう扱っているか?日本人として真剣に向き合うべき問題だ。このままだと老人とともに落日していく国だ。

    ・「自由貿易とは世界の

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    2021年02月15日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    教育の高度化が進み、高度教育を受ける層が増えなくなってから、教育は同じ層を再生産することになっており、分断を作り出している。そのことにより、エリートと大衆は分断され、民主主義は崩壊している。民主主義といっても、家族制度が違うアングロサクソン、日本とドイツ、ロシアといったところでは違うルートをゆく。格差を生み出すのは行き過ぎたグローバル化であり、保護主義とは自由主義の一種であり、全体主義とは全く違う。


    EUはドイツに支配されており、ドイツや中国の推し進めるグローバル化によって世界的な分断を生み出しているのだと思った。分断とは、それぞれがポジショントークに終始し、それぞれの層が固定化することで

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    2021年02月10日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    <目次>
    はじめに
    第1章教育が格差をもたらした
    第2章能力主義という矛盾
    第3章教育の階層化と民族主義の崩壊
    第4章日本の課題と教育格差
    第5章グローバリゼーションの未来
    第6章ポスト民主主義に突入したヨーロッパ
    第7章アメリカ社会の変質と冷戦後の世界
    訳者あとがき解説

    p40集団の道徳的な枠組み
    p43上層部の人々が庶民に語り掛けることで社会に
    存在していた
    p102江戸時代~完璧主義に悩まされることなく~豊かな
    創造性があった~少しばかり無秩序な社会

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    2021年01月17日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    保護主義が必ずしも悪いものではないことが分かった。ただ、教育格差による分断が諸悪の根源として、ではそれに対する処方箋が提示されていない。

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    2020年12月07日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    欧州の知的エリートの問題意識がよくわかる一冊。教育の普及が所得格差を生み、社会の分断につながるという指摘は日本にも当てはまるであろう。欧州内でのフランスの衰退の憂慮からくる悲観的な視点は割り引く必要があるが、資本主義、自由主義の課題を認識できる一冊。アメリカ人には、書けない内容であろう。

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    2020年11月14日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    教育と知性が分離してしまった、という指摘には唸らされる。
    過激でびっくりするような考え方も多かったけど、歴史家という視点だとそう見えるんだなあと新鮮でもある。

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    2020年09月07日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    フランスの知識人による一味違う社会のものの味方を教えてくれる一冊。この本はエッセイ集のような感じなんだけど,主な論考は,表紙にも書かれている教育による格差,そこから引き出されるエリートの問題についての話と,著者の専門の人口についての話がメイン。背景が読みきれないところはちょっと読みにくい部分もある。正しいかどうかはさておきとしても、日本だと安倍か反安倍か,トランプか反トランプかで凝り固まった論調しかないけれど、0か1かの話ではなく,そこから距離を取った論考なので面白い。著者の立ち位置を確認しながら読むとそのユニークさがわかる。まぁ,ドイツへの論考とかは,フランス人ならではの視点のような気がして

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    2020年08月16日
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

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    初トッド。多分他にも持ってるけどまだ読んでない。インタビューをまとめたものなので内容はやや散漫だが、著者の基本的な思考枠組みは見て取れる。人口と家族構成をメインにするアナール学派やね。あと、地政学の匂いも。興味は持てたのでメインの著作にも挑戦してみようと思う。

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    2020年08月14日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    新自由主義とかいうものが何なのかもよく分かっていない状況で読んだ。

    経済に対する規制を外して、より開かれた状態にすること。そしてそれは、グローバリズムによって国外にも扉を開き、世界を組み込んだ市場経済を作り出す。労働力は自由に移動するし、企業はより広くマーケットを拡大できる!

    やたら持ち上げられる新自由主義に対する切り込み。めちゃくちゃ要約すると、輸出にばかり目がいって、短期的な利益ばかり出そうとするから、内需を生む賃金の上昇が起きない(コストとしか見なされないから、労働力に投資しない)。大金持ちは簡単に株式で富を増やすが、その会社がどうなろうが責任は持たない。格差は大きくなるし、賃金上が

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    2020年05月07日
  • 問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論

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    「今、世界で一番危なっかしいのは、アメリカではなくヨーロッパなのです」2016年刊行時点の衝撃的な発言だが、改めて読み返してみるとなるほどと感じてしまう。EUの求心力低下が危惧される。

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    2020年04月15日
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

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    世界情勢と日本の動向を様々な評論家が分析した一冊。

    ヨーロッパ中心なのは仕方ないが、勉強にはなった。

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    2020年02月17日
  • 問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論

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    イギリスがEU離脱したことを受け、現在の主にEUの情勢を分析した一冊。

    著者がフランス人ということもあり、フランスによってる部分はあるものの、ヨーロッパ人が見たEU、アメリカ、そして日本の情勢を知ることができた。

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    2018年11月22日
  • 問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論

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    トッドにはかねてから興味はあったのだが、ぶあつい著作にはなかなか手が出なかった。これはインタビュー・講演や雑誌への寄稿をまとめたお手軽な新書。現時点で最新のようでもあるので気軽に手にとってみた。時事ネタを扱っているのも良いし、なるほどとうならせる箇所も多いのだが、一方で分量ゆえ仕方ないながら、踏み込み不足というか物足りない感じもある。なかなかうまい広告なのかもしれない。

    1,2はBrexitに関する論考で、やや内容はかぶる。本書の中では小手調べ的なかんじ

    3はトッド自身の仕事や方法論を振り返っており、初読の身には大変おもしろかった

    4は人口学による各国近未来予測、これも興味深い

    5は中

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    2018年11月05日
  • トランプは世界をどう変えるか? 「デモクラシー」の逆襲

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    【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】
    ・実は賞味はペラペラ。そうでなくても薄めの本書の1/7はトランプの演説(ちなみに1/7がトッドのインタビュー)。

    ・しかも実は最近、少し食傷気味の佐藤優。それでも高めの評価なのは、

     知らなかったラインホールド・ニーバーについて少し知ることができた
     田中宇の主張が的外れではないことを確認できた

     から。

    【目次】

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    2018年10月28日