阿部智里のレビュー一覧

  • 烏百花 蛍の章 八咫烏シリーズ外伝1

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    異世界「山内」の壮大な歴史の流れの中、主要人気キャラクターたちはどんな風に育ち、一方でどんな関係を結び、事件の裏側でなにを思っていたのか。
    美貌の姫君へのかなわぬ想い、愛を守るための切ない大嘘、亡き人が持っていた壮絶な覚悟、そして、「命をかけた恋」……本編では描かれなかった、「恋」の尊い煌めきが満ちる魅惑の短編集。
    「文藝春秋BOOKS」より

    外伝.この話は、あの時の!と分かるあたり、本編の描写がしっかりしているからなんだろうなと思う.読み進めるごとに、作品への理解が深まり、物語が分厚くなっていく.
    本編で詳しく描かれていなかった部分のエピソードもあって、それもまた物語を奥深いものにしてい

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    2023年05月28日
  • 発現

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    初読みの作家さん。

    ホラーとは一言で言い表す事が出来ない、粘りつく様な恐ろしさを含んだ作品だった。

    平成三十年と昭和四十年を交互に描き、終盤にはその血縁関係が全て明らかになる。

    戦争と言う背景の中で究極の選択、苦渋の決断をしなければいけない兵士達
    加害者でありながら被害者でもある。

    そして、血縁である事が災いして心に秘めていた意識が遺伝として繋がって行く。

    今までに読んだ事がない新しいジャンルで、そこにはやりきれなさや哀しみ、戦争が残した悲劇を感じた。

    リーダビリティが高く、ぐいぐい引き込まれ一気に読めた作品。
    次作も読んでみたい。

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    2023年02月13日
  • 烏の緑羽 八咫烏シリーズ9

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    う~ん、話が進まない……(^^;
    長束成長編? 主役は翠寛かな? 路近の存在感が半端なさすぎるけど(笑)
    雪哉目線では無能扱いされてた翠寛は、このお話しではかなり好き♪ もちろん清賢がイチオシ。
    まあ、これほどの政変、大罪だから、いろいろな人の側の視点で読めるのも楽しい。
    けど、山内の滅亡問題もあるんで、そろそろ帝位争いは決着希望!

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    2024年08月08日
  • 烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ1

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    ネタバレ

    ファンタジーミステリー。
    若宮が全然出てこないなーと思って主人公だと思っていたあせびが途中から空気。最後の最後は複雑で理解が追いつかない。
    誰に感情移入したらいいのか、読後感は良くない。

    再読後。
    初見と再読では印象が変わってくるので、追憶の烏まで読んだら再読をオススメしたい。
    あせびの空恐ろしさ、得体の知れなさ、人心掌握術がいっそう際立つ。初見時に複雑でイマイチ理解できないと思ったのは伏線だった。

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    2025年08月14日
  • 烏の緑羽 八咫烏シリーズ9

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    ネタバレ

    面白かった!奈月彦が殺されたあとは、つまらなくなるのでは、とガッカリしていたのだが、ところがどっこい面白い。本作は真の金烏奈月彦が殺される前の話で、長束の側近、路近と翠寛の話が中心。路近がとても面白いのでこれからももっと出てきて欲しい。続き、ものすごく続く感じなので、次作が楽しみ。

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    2024年05月07日
  • 烏に単は似合わない(4)

    購入済み

    怒涛のラスト

    最終巻は謎解きと伏線回収。四姫の印象が1巻の頃と180度変わった。絵も綺麗で読みやすかった。

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    2022年06月26日
  • 妖し

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    ネタバレ

    「喪中の客」終始いやな予感にドキドキさせられ、身構えていたのにやはり最後にゾクリ。やられた。

    「細川相模守清氏討死ノ事」時代物は苦手だが我慢して読み続けただけの価値はあった。読後爽快!ニンマリ

    「フクライ駅から」なーんだネット系の都市伝説かぁ…期待せず読み進めたら意外な展開になり引き込まれた。フェスタのその後を知りたくなる。

    「真珠星スピカ」なんて素敵な家族。泣けた。

    「わたしキャベンディッシュ」バナナに対する認識が変わった。シゲルの味が気になって仕方ない。

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    2022年05月19日
  • 八咫烏シリーズ外伝 さわべりのきじん

    購入済み

    驚きでした

    別の作品の後書きで、作者が2人の出会いについては執筆しないと書かれていたような気がしたので、今回の著作は意外でした。これまでの作品を読んだ上で、今回の作品を読むと主従関係になるほどと感心しました。

    #深い #笑える #エモい

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    2022年03月12日
  • 猫はわかっている

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    猫に深く関わっている物語もあれば、ほんの一部分にかませて描かれているものもありますが、どれも面白かった。

    「世界を取り戻す」
    最近猫を亡くした身としては、共感できる部分が多々ありました。日常生活の中で描かれる猫と登場人物の絡みが泣ける。。第1弾もあるのかな?ぜひ読んでみたい

    「50万の猫と7センチ」
    作者の実家でかっているリアル猫のお話。家族として迎え入れるまでの経緯やとある事件にハラハラドキドキしつつ、最後はハッピーエンドというオチがお気に入り。

    「双胎の爪」
    猫からこんな風に話が転がるものなんだな、と驚きました。悲しい話の中で追い打ちをかけるストーリーが逸脱。

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    2022年03月08日
  • 猫はわかっている

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    猫小説アンソロジー。猫好き必読。もうどれを読んでも可愛い! 全部可愛い!
    ミステリ好きとしては有栖川有栖「女か猫か」、長岡弘樹「双胎の爪」がお気に入りです。だいたいほんわかとした幸せなムードの物語が多い中、ざっくりと残酷さを突き付けられる「双胎の爪」はインパクトがありました。
    描かれた猫の魅力に一番のめりこんでしまったのは阿部智里「50万の猫と7センチ」。はらはらどきどき、笑いあり涙ありの一作。だけどそのようにさまざまな感情に振り回される人間たちをよそ目に、猫ときたらもう……! このオチには脱力せざるを得ませんでした。だけど猫ってこういうものだよね。猫の魅力ってこういうところなんだよね……と猫

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    2022年02月28日
  • 烏に単は似合わない(4)

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    ネタバレ

    美しく描かれた世界観に、ある意味で残酷ともとれるあせびの君の結末。作風に一目惚れし読み始めましたが物語自体も大変面白く原作も読んでみたいと感じるほどでした。

    赤子のように純新無垢で悪という自覚すらない「純粋悪」自分の大好きなキャラ像です。

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    2022年01月09日
  • 猫はわかっている

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    世界を取り戻す 村山由佳/女か猫か 有栖川有栖/
    50万の猫と7センチ 阿部智里/双胎の爪 長岡弘樹/
    名前がありすぎる カツセマサヒコ/
    猫とビデオテープ 嶋津輝/幸せなシモベ 望月麻衣

    ねこ ネコ 猫 猫だらけ キャーー!
    みんな可愛い奴らですハイ

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    2021年12月20日
  • 烏に単は似合わない(1)

    購入済み

    面白い

    先が気になる

    #エモい

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    2021年12月16日
  • 烏に単は似合わない(1)

    購入済み

    恋愛ものじゃなくミステリー的な

    全て読み終わりました
    原作があるのでストーリーに対してこちらに文句は言えないですが、ぽっと出が最後に事件を解決する展開ほどシラケるものは無いですね
    漫画として、絵は綺麗だし表情も上手いしで文句無しです

    #ダーク

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    2021年11月07日
  • 発現

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    ホラーと謎解きが混ざったような感じ。
    一気に読んでしまった。

    過去と現在が交互に語られて、少しずつ全貌が分かって行くのが爽快感がある。
    でもベースが戦争の話があるので読んでいてツライところもあった。

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    2021年09月24日
  • 発現

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    阿部智里は
    オカルトと終戦間際の満州と現代とを結びつける荒技ができる実年齢とはかけ離れた作家だと思う。
    [烏]シリーズのファンより。

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    2021年09月01日
  • 烏に単は似合わない(4)

    購入済み

    スッキリしない

    若宮が来なかった理由はわかった。3人の姫の決意に感動した。しかし、あせびはなにひとつわからなかった。小説を6回くらい?読んでも理解不能で、コミカライズなら....と期待したのがムダだった。

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    2021年08月27日
  • 烏に単は似合わない(1)

    購入済み

    絵と世界観好きです

    八咫烏が出てくるあたり、日本神話を少し取り入れた平安ファンタジーの世界って見方をしてます。
    この作品をしっかり理解するのに時間がかかるというか、読み返す必要がありました。
    1巻カバーの姫さまが色んな意味で曲者なようで・・・。伏線が沢山ありそうなので、皆の考察も確認しながら読んでいこうと思います。
    絵と世界観が好きなので、ゆっくり追っていこうと思います。
    このシリーズの別作品、若宮サイドの主流ストーリーの漫画も出ているので気になる所です

    #ドキドキハラハラ

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    2021年07月01日
  • 妖し

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    印象的だった作品

    ANNIVERSARY/村山由佳
    真珠星スピカ/窪美澄
    李果を食む/阿部智里
    かぐわしきひと/乾ルカ
    喪中の客/小池真理子

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    2021年05月31日
  • 妖し

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    以前読んだ妖のアンソロジーと同じかと思いきや少しテイストが違った。
    でもどれも一通り面白かった。

    その中でも武川佑さんの短編が素晴らしかった。
    日本史に明るくない私が読んでも目が離せない凄まじい熱量。読めない字も吹き飛ばすほどの強風がふく文章。本を持つ手が肘まで熱くなるような引き込まれ方をする物語に久々に出会った。まるでVRの映像を観たような読後感。

    うーん、アンソロジーにハマりそうだな。

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    2021年04月19日