阿部智里のレビュー一覧
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雪斎は最終章まで救われないのだろうか…
紫苑の宮の、感情先行っぽい人柄も理解はするけど受け入れるのが個人的に難しい。
政治面がどんどん複雑になり、どのキャラクターも一概に良し悪しを決められない。
長束と雪哉の関係が最後どうなるのかが1番気になるポイント。
トビと梓や忍との関係も途中まで良かった分、
終盤の混沌とした雰囲気からは結末が想像できない。
「あなたが正しい時、必ずしも相手が間違っているというわけではないと、どうしてお分かりにならないのですか。北家には北家の正しさがあるように、東家には東家の正しさがございます。それを心得た上で自身の筋を通そうとするならばともかく、自分ばかり正しくてそ -
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ネタバレおなじみの一行目一緒ショートショートのシリーズ。今回は初読みの作家さんが多かった気がする。特に最初の方、ロボットとかAIとかが続いて、大丈夫かいな、と思ったけど、真梨幸子さんや東川篤哉さんはちゃんと違うテイストで来ててさすがと思った。殺人が罪ではないという世界から、死刑等の罪になるという法律ができた、という大沼紀子「もう、ディストピアじゃん」は皮肉が効いてて特に印象的。面白かった。五十嵐律人「革命夜話」も違う切り口でとても良かった。敗戦後の混乱の中、食うにも困っている頃に、理想を夢見て日本国憲法を作った人がいたんだ、ということに改めて気付かされたわ。ありがたいことだ。
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途中までミステリ要素がどこで発露されるのかわからなかったけど、しっかりミステリーだった!
フェアプレーのフーダニットで感じる論理のカタルシスではなく、人間の異常性でねじ伏せてくる作品。
だから見抜こうとすれば見抜けたかもしれない部分はあるけど、かなり穿った見方をしなくちゃいけない。
ただ、見抜けなかったからこそ、最後の種明かしをめっっっちゃ楽しめた!
「エンタメ性」や「社会性」、「テーマ性」「構成力」を評価されるという松本清張賞受賞に納得。
後宮という閉鎖的な環境は独特な社会の縮図となっているし、ファンタジー味のある世界観でその社会を描くというテーマには独自性を感じる。
中盤まで正統派の -
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ネタバレ八咫烏シリーズの主人公は雪哉と奈月彦でそこを中心に物語を広げていくんだろうと思っていたのにものすごく大人になっているどころかめちゃくちゃ悪役になっていて果てしなく深い溜息出た。
どのタイミングの話なのかわからないまま読み進めてもしかしてこいつ雪哉か……?となった瞬間の切なさ。青年になったときでさえ少年編終了早すぎ〜!と思ったのに一瞬でおじさんになってしまった。奈月彦の子供と会ってメンブレから立ち直り始めたあのシーンのあとこんな事になるなんて想像できるか?
時間操作に容赦なさすぎるからもしかしたら「雪哉という人物が博陸侯雪斎になった」じゃなくて「まず博陸侯雪斎という人物を立ち上げてその少年時代を -
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ネタバレ姉に勧められた本。
面白かった〜!!
四家の姫たちの印象が前半と後半でここまでガラリと変わるのか…!!
最初は物語の世界観を理解するのに手間取ったり用語がよくわからなかったけど、それでも姫たちのバトルが始まったらもう面白くて、気づいたら続きが気になりどんどん読み進めてた。
何で女同士の泥沼の戦いって醜いのに面白いんだろうか…笑
そして真犯人よ…
やばいなこいつサイコパスやんと思いつつも、現実にもこういう周りを不幸にしておきながら自分は何もしてない悪くないって信じきってるもしくは気づかないフリしてる奴っているよなぁと思うと腹立たしいとか衝撃というよりドン引きする…
東家は腹黒!(伏線回収笑) -
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八咫烏シリーズの著者が描く新たなファンタジー。
今度はどんな世界観かな?、とワクワクして読み出せば、あっという間にその物語の中に放り込まれた。
最初から全て構築されているのか、執筆しているうちにどんどん細部が決まるのか。
おぼろげに自分の頭の中で空想する登場人物たち、彼らの住まい、景色。
この空想の時間が楽しい。
そしてただほんわかしている訳ではなくて、物語はどんどんきな臭くなっていき、主人公(でいいのかな?)のナオミと一緒に色々考え込んでしまう。
物事を自分が思う側と違う視点でみるのはとても難しい。
けれど、必要な事なんだよね。
ナオミと一緒に私も少しは成長できたかしら。 -
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ネタバレ澄尾…。
おそらくちゃんと順番通り読めてるはずなので「弥栄の烏」で凌雲宮が襲撃されて諸々あった後の気持ちで読んでたら大鬱かましてたはずの雪哉が蝉食わされてて泣いた。いい閑話休題だった。
蝉食わされるやつ以外きつい話ばっかりだったけど、どれもわずかながら希望を湛えて終わる感じで救いがあったので全部良かった。
八咫烏シリーズって登場人物の一人一人にしっかりした考えや信念があってストーリーの都合で動いている感じが一切しないのが本当にすごい。澄尾…。生きている。本人たちの意思で生きているところを切り取って本にしてるみたい。読むといつも打ちひしがれる。澄尾…。
澄尾、これ以上心を持っていくのをやめてくれ -
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ネタバレなるほど、ここから楽園の烏に繋がるのねー
とゆーことはやっぱりあの子は紫苑の宮なんだろなー
奈月彦が殺されて、雪哉が博陸候として権力を握り
山内をまとめている中、ただ血を継ぐものとしてとだけ
置かれている金烏の凪彦が澄生という
女としての立場を捨て朝廷に入ってきた者と出会うことで
何かが変わるような、変わらないような
ちょっとそうかなーっと思いつつ
いやいやすぐバレるやろ、違うよなーーっと思っていたのに
やっぱり紫苑の宮でした。
クーーーそっちかーー
もう、ホント皆さん腹のうちが読めませんー〜
鶴が音ちゃんがかわいくみえちゃうよーーー
うーん、なんか現状が身につまされるんやが
え、なに