阿部智里のレビュー一覧
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ネタバレ概要に【「私の寵姫の座を狙ってみないか?」と突然誘われる。】って書かれていて、てっきり大奥的なドロドロを想像してました…。
阿部智里さんの烏シリーズは大好きなので、これも生き物の精、種族が出てくる、割と閉じた世界、後宮、と好きな要素が詰まってました。
同じような舞台だけど、ルートが違う感じ。主人公がその場その場で気づいて発言する様はなんとなく烏シリーズの主人公にも通じる感じがしました。これはけっこう構成する世界について細かく設定している感じがして、スピンオフもあったら読みたいと思いました。
種族の王様が、なぜ蜻蛉?とも思いましたが、そういえば肉食でしたね…。 -
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精霊世界を舞台にしたお話。精霊たちもそれぞれの思惑や欲望に沿って人間のように争うし、仲間内で序列がある。ファンタジーだけれども、人間社会を投影したようなお話。風の精霊は虫モチーフ結構多いので(基本鳥か虫)、根本的に読みたくない人いるかも。
主人公ナオミは、土の精霊達が住む黒岩山で暮らしていた。土の精霊は宝石や金の細工得意。宝石、金なども城に溜めている。ある日、城は宝を好む火の精霊、火竜に襲われた。その騒ぎで母は亡くなり、城にいた父もおそらく死亡。古い城跡に多くの土の精霊とともに避難していたときに風の精霊である孔雀王ノアに拾われる。拾われた先は鳥籠の宮といい、風の精霊たちが王に支える場所で、土の -
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先輩からお借りしたシリーズ。まだまだ続くようです。
ファンタジー嫌いの私がここまで読めているということは、間違いなく面白いということですd( ̄  ̄)
この本は金烏、奈月彦の娘紫苑の宮が八つになろうとしている時代から、雪哉が博陸候雪斎となるまでの話。まぁ色々な事件が起きました。
先輩がこの本を渡してくれた時、
「この本はちょっとびっくりするよ」と仰っていました。
確かに前作(この本のさらに未来)を読んだ時に思ったんですよ。
あれ?重要な人2人が出てこないなって。
あー、それはここなのですね。
この本を読むとその時の違和感が解消される仕組みなのですね。
このシリーズの時間軸はバラバ -
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ネタバレ阿部智里の筆による『烏百花 蛍の章』は、八咫烏シリーズの本編を支える豊潤な土壌を照らし出す外伝である。本書に収められた物語は、単なる“余話”にとどまらず、既に馴染み深い人物たちの心の奥に潜む情念や葛藤を細やかに描き出し、読者に新たな気づきを与えてくれる。
特に印象的なのは、各短編に漂う静謐な哀感である。それは決して救いのない悲劇ではなく、登場人物たちが背負う弱さや矛盾を真正面から照らす光であり、物語世界に深みと厚みをもたらしている。澄尾の忍耐と孤独、真赭の薄と仲間たちの関係の変化、そして松韻の凛とした選択は、読者の心に長く残響する。これらのエピソードは、本編で描かれる壮大な物語の裏側に息づく -
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先輩からお借りした本の続きです。
短編を読み終わってからの長編で、一気に時代が進みました。
最初は八咫烏の世界だけ。
あー八咫烏の世界のファンタジーなのかぁって思ったところに大猿登場。
からの八咫烏と山神と猿の関係。
からの、八咫烏と猿と山神と人間。
短編色々挟んでからの人間と八咫烏。
今ココです。八咫烏の世界に人間世界から山を相続した安原はじめがやってくる。
雪哉はその頃もうおっさんになっていて、かなりの役職(^◇^;)
めっちゃ偉い人に。
雪哉は悪い人なのか良い人なのか??
今までこの本を読み続けてきた人は多少なりとも混乱しそうな回でした(^^;;
さて、私は人付き合いが -
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