阿部智里のレビュー一覧

  • 妖し

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    ネタバレ

    アンソロジーは結構当たり外れがあると思っていて、今回は当たりでした。
    怪異をテーマに10人の豪華な作家が描いた作品です。
    アンソロジーの短編集は作家が変わるが故に薄味になりがちなイメージですが、どの作品もしっかり味があって良かったです。
    個人的には、「わたしキャベンディッシュ」、「かぐわしきひと」が特に良かったです。
    アンソロジーは普段読まない作家に出会うので、定期的に読みたいなと思いました。

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    2026年06月19日
  • 烏百花 白百合の章 八咫烏シリーズ外伝2

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    本編では焦点のあたらなかったところを描く短編集。
    のっけから心を抉られた。

    大紫の御前が弟をどう思っていたかとか、市柳と雪哉のなれそめとか、茂丸の家族とか、主要キャラじゃない八咫烏たちの生活とか、読んでいると本編がより深く理解できたり、山内の生活が見えたりして嬉しい。それに、昔を思い出しているような懐かしさも感じられる。

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    2026年06月18日
  • 烏百花 蛍の章 八咫烏シリーズ外伝1

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    本来であれば「弥栄の烏」の直後に読んでおくべきとのことだったが、残念ながら文庫最新刊「望月の烏」の後になってしまった。

    最新刊ではすっかり大人になった雪哉たちが、未来の山内のために重々しい政治の話を繰り広げているところ、かつてこのように奈月彦と何気ない日常を過ごしていたんだな、と回想できて、懐かしく暖かい気持ちになった。

    また、澄尾の恋について深掘りされているのが嬉しい。本編の裏で、それぞれのキャラクターが自分たちの生活をしているのだと感じられて良かった。

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    2026年06月18日
  • 烏の緑羽 八咫烏シリーズ9

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    長束陣営を描いた今作。なぜ路近が長束に仕えているのか、やっとわかった。

    そして、これまで雪哉と対立していた翠寛について深掘りされる。
    雪哉視点では本当に憎くてたまらなかったけれど、生い立ちを知り、考えを知ると全く印象が変わる。読み終わった時には翠寛が大好きになっている。

    やはり視点を変えるというのは大事で、一方向からしか物事を見ないというのは、何も見えていないのと一緒だなと思う。

    皆自分の考えがあり、大切にしていることがある。翠寛も、雪哉も、奈月彦も、長束も、浜木綿も。

    これから山内は滅びに向かい、たくさんの血が流れるんだろう。しっかりと見届けたい。




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    2026年06月14日
  • 追憶の烏 八咫烏シリーズ8

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    「楽園の烏」の時代より以前、その間何があったのか?の答え合わせ。
    一回読んでいるんですけど、一回目は正直あまり理解できなかった。後続のシリーズを読んでから、こちらを読み返すとしっかり理解が深まった。元々本を読み返すタイプではないが、このように一つの長編小説を深掘りするのも悪くないなあと初めて感じる。

    浜木綿と一緒に姿を消した紫苑の宮であるが、物語後半、澄尾の娘となって現れる。
    どのタイミングで、澄尾の家庭に預けられたのだあろう?そしてどうやって?誰が仲介した?
    その疑問は確か、亡霊の烏に書いてあったような気がする。すると今度は亡霊の烏をまた読むんかーい。堂々巡り。奈月彦が死んだ後、急に10年経ってしまったので、「烏の緑羽」の方こそ、読み返す必要ありかも。

    「亡霊の烏」で登場する澄生が紫苑の宮だったとしたら、あんなに人格変わって、雪哉を敵視するだろうか?この章では「ゆきさん・・・」って慕ってたのに。
    だから、亡霊の烏に出てくる、「自称・澄生」は、偽物のような気がしてならない。

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    2026年06月13日
  • 追憶の烏 八咫烏シリーズ8

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    壮絶な話だった。何度衝撃を受けたことか。

    これまで八咫烏シリーズを読んで、読者にとって身近で、信頼できるひとたちがたくさん死んでしまった。心にぽっかりと穴が空いたよう。

    猿との大戦の後、雪哉は鬼のようになったと感じていたが、真に鬼になったのはこの巻でだった。

    辛いが、この後雪哉がどのように動くのか楽しみ。

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    2026年06月12日
  • 烏百花 蛍の章 八咫烏シリーズ外伝1

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    雪哉の出生については割と初期の方で語られていたけど、あのクレバーさは実母譲りだったんだなぁ……。父親とやたら折り合いが悪いのも納得。
    しかしまぁ雪正もデリカシーが無さすぎるのでは?と思ってしまった。

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    2026年06月10日
  • 楽園の烏 八咫烏シリーズ7

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    猿と八咫烏の大戦から二十年後。
    人間の安原はじめが山内と呼ばれる異界を訪れ、各所をめぐり烏たちと対話していく物語。

    みんな腹に一物あり、読み進めるうちにどんどん印象が変わっていく。怒涛の展開にページを捲る手が止まらなかった。

    貴族と庶民、馬、それぞれの立場をみて、わかりあうことの難しさを感じて辛くなった。エンタメでありながら深い。今作も素晴らしかった。

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    2026年06月10日
  • 烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ1

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    すごく感情が忙しかった( ˙꒳​˙ )

    宮廷のドロドロから始まったと思ったらミステリーもあるし、姫たちの抱えているものやら過去やらすごい量だ!!

    後半になればなるほど「え?え?え?…ええ!?」となります(笑)
    後半一気に読んじゃいました!次回作も楽しみ(((o(*゚▽゚*)o)))

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    2026年06月09日
  • 皇后の碧

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    ネタバレ

    3.9
    阿部先生の新作ファンタジー
    八咫烏シリーズとはまたちがうものの、ファンタジーとしてすごく作り込まれている
    イシス様について、最後びっくり!どんでん返し!
    でも、阿部先生ってこんな感じや!!ってなった
    続編あるならば楽しみやなぁ〜

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    2026年06月07日
  • 空棺の烏 八咫烏シリーズ4

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    雪哉の優秀さがよくわかる今作。
    しかし物語のほとんどは雪哉視点ではなく、基本的に雪哉の同輩の視点で進んでいく。優秀な雪哉が無双!というだけの話ではなくてよかった。

    一作目から続く、身分や育ちの環境によって生まれる溝について、今作もしっかりと描かれていた。相手のことが分からなくてもいい、理解できないことがその人を馬鹿にする理由にはならない。茂丸のフラットな目線とあたたかい人柄が沁みる。

    若宮と雪哉に、信頼できる仲間ができたことがとても嬉しい。今後の山内の危機に、みんなでどう立ち向かっていくのか、次巻も楽しみ。

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    2026年06月05日
  • 皇后の碧

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    ネタバレ

    土の精霊のナオミは火竜に故郷を焼かれ孔雀王シリウスに拾われます。そこで風の精霊を統べる皇帝シリウスの目にとまり、彼の後宮へと入ることになります。様々な人物の思惑が交錯する後宮でナオミは真実を見つけることができるのでしょうか ―― 。


    シリウスの皇后のイリス、ナオミの女官として後宮についてきたアダ、シリウスに仕える宦官長のジョウ等、それぞれの秘密や思惑が明かされる後半、とても面白かったです。
    流されるようで流されないナオミ。
    物語を読んでから表紙を見ると素晴らしいなあと思います。

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    2026年06月04日
  • 望月の烏 八咫烏シリーズ10

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    このシリーズ、長らく読んでいなかったためか思い出すのに時間がかかってしまった
    番外編が途中でいくつも挟まっていたからだな
    奈月彦はいったいどんなふうに亡くなったんだっけとなかなか思い出せずにいた
    読む進めるうちに思い出した。壮絶なシーンを
    その時雪哉がいれば違っていたのだろうか
    いや雪哉もきっと殺されていただろう
    そうなると今のような話が続かなくなる

    雪斎がどんなに情け容赦のない人物であろうと
    奈月彦が生きていた頃の雪哉のことが頭から離れない
    本当はいい人物なんだって
    山内を守るために悪役をかって出ているだけだと

    多くの登場人物が出ては消えても残っているのは雪哉だけだからか、尚更ヒーロー感がある
    前巻まではこんな雪哉は嫌だと思っていたのに

    金烏代凪彦が雪斎に意見を言いに乗り込んできた時、人払いをして凪彦を逆に追い詰めたシーンは何故か雪斎がヒーローに思えた
    大きな力の前(雪斎)では、たとえ身分の高い存在(金烏代)でもひれ伏すしかないのだと
    悪役の雪哉(雪斎)は嫌だと思いながらもつい応援してしまっている

    そしてラスト、この巻のタイトルにもある“望月”について雪斎が言った
    「満ちた月は、あとは欠けゆくのみだというのにな、、」
    山内はどのように滅びていくのか
    見たいような見たくないような、、
    雪哉頑張れ〜

    0
    2026年06月03日
  • 烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ2

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    シリーズ2作目。1作目の裏で若宮が何をしていたのかがわかる。

    いや、それにしても、雪哉が良すぎるとしか、言えない。
    仕事ができて捻くれてて飾り気がない、若宮に振り回されてばかりの、感情豊かな雪哉が可愛すぎる。

    敵だらけの中で過ごす緊張感とテンポよく進むお話に一気読みでした。1作目より好き。

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    2026年06月01日
  • 烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ2

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    八咫烏シリーズ2

    前作以上に面白くて、一気に読んでしまった。
    他の方々も言っているが、雪哉が良すぎて…!

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    2026年06月01日
  • 亡霊の烏 八咫烏シリーズ11

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    以下ネタバレです
    ↓

    最初からずっと読んでいる八咫烏シリーズ。
    雪哉が山内を守りたい理由は一生変わらない。決して己の私利私欲ではない。
    博陸候がただの暴君だったとしたら、この物語の根本が覆されてしまう。何のための話だったのかと思う。
    という期待で読んでいる。

    正直、そこまで庶民の恨みを買っていたのだと驚いた。
    澄生はなぜそんなに博陸候を恨むようになったのか、その理由が物語の中からは私はわからない。(昔の地下街整備のこと?)そのため、なんだか腑に落ちない感情で読んでいた。
    忍の言うとおり、博陸候のやり方は一部の人からは冷酷に思えるけど、じゃあそれ以上の政治家はいるのか?と思うし、
    博陸候の言うとおり、綺麗なままで生きている人に政治はできない。
    これもおっしゃるとおり。
    博陸候が引退したらもしかしてトップは「トビ」になるのだろうか?

    ああ、梓のような女性になりたいな、と思いながら読んでいた。尊敬。
    本当に悲しい結末でした。
    やばすぎる。立ち直れないとはこのことだ。
    博陸候は、茂さんも亡くしていると言うのに。

    亡霊の烏を読んだ時はすでに、過去起きた出来事の記憶が薄れていたため、よくわからなくなった点もあり、「楽園の烏」を読み直している。
    本書では澄生は「両親を殺された」と言っているが、若宮の死は確定しているとして浜木綿の死は不確かだ。とすると、誰かが澄生になりすましているのではないか?と思った。なぜかというと、「楽園の烏」に猿の残党が山内に潜んでいると雪斎が言っていたし、猿との戦の最後であろう生き残りが雌猿だったこと。また、当時子猿に出くわした時、殺さずに逃してしまった。との記載。
    となると、やはり、本書の澄生は、猿が化けてなりすましている可能性。

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    2026年05月30日
  • 烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ1

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    ネタバレ

    いい意味で裏切られた。

    雅な後宮ファンタジーかと思いながら読み始め、ああ結構ドロドロとした女同士の戦いの話なのだなと読み進め、途中から一気にミステリになる。

    事件が起き始めてからページを捲る手が止まらなかった。そして終盤は思いもよらぬ展開でゾクっとくる。

    平和なファンタジーではないと知って、次巻を読むのも楽しみになった。

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    2026年05月30日
  • 追憶の烏 八咫烏シリーズ8

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    ネタバレ

    主人公が死ぬ話はめったにないが・・・。金烏が主人公でなく、山内を主人公と考えたらまぁ・・。
    ラストに出てきてた女の子は、やっぱり、若姫だろうな。今後の展開が楽しみ。
    前作、楽園の烏の雪哉が、冷酷そうに思えたのは、こんなことがあったんだというのがわかる1冊。もう一度、前作を読み返さなきゃ。

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    2026年05月27日
  • 亡霊の烏 八咫烏シリーズ11

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    著者は人の心ないんか泣(n回目…)
    山内でとりあえず不足なく暮らしてる人は蜂起しないだろうし、どうなっていくんだろう
    最初はファンタジーだと思っていたのに、現代社会にも通じる話でグサグサくる

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    2026年05月27日
  • 烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ1

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    八咫烏シリーズ1

    表現や台詞に幼稚(というか、日本語として違和感のある)箇所があり、どうしても気になってしまう。

    が、ストーリーは間違いなく面白い。最後はページを捲る手が止まらなかった。

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    2026年05月23日