阿部智里のレビュー一覧

  • 妖し
    特に「マイ、マイマイ」と「李果を食む」が印象に残った。

    マイ、マイマイ
    過去の体験は今の自分を作っている。その事実を物理的なものに例えて、体からぽろっと抜け落ちる表現がおもしろかった。
    自分が持っている価値観に案外無自覚だったりするよなと思った。

    李果を食む
    兄弟それぞれの事実に基づいた認識が、...続きを読む
  • 黄金の烏【新カバー版】
    第二部一作目「楽園の烏」を読んだあとなので、雪哉はこうして成長していくのか…こうして巻き込まれていってあんな大人になるのか…と遠い目になる。おもしろかったです。金烏の性質、十二国記の麒麟を少し思い出した。
  • 烏に単は似合わない(1)

    引き込まれる

    ストーリーが繊細に作り込まれていて、独特の世界観に引き込まれました。難しいお話ではありますが、魅力的な登場人物たちと刻一刻と変わる展開に夢中になります。絵もとても綺麗で、素晴らしいです。
  • 烏百花 蛍の章
    シリーズ外伝。恋の短編集です。
    真赭の薄と澄尾のお話で始まり…終わる。
    二人とも格好良くてすき。身分違いの恋はどうなるのだろう。後日談読みたいです。
    「まつばちりて」切なくて悲しいです。
    本編で語られていなかった人物が登場する事によって、更に物語の世界が広がりもう一度初めから読もうかなと思わせる。
  • 烏百花 蛍の章
    真赭の薄と澄尾の恋、「しのぶひと」で始まり、「わらうひと」で終わる。

    「まつばちりて」落女として生きてきたまつこと松韻と忍熊の話が印象に残った。痛切。
    男装の女性の自己実現と恋で終わればよかったのに、なんとも後味が悪い。
    そういう立場の女性だからかな。

    ふゆきにおもう、は凡庸に見えた雪哉の父母が...続きを読む
  • 烏百花 蛍の章
    「弥栄の烏」でなんだかいい感じの仲になった澄尾と真赭の薄の前日譚「しのぶひと」。これを先に読んでたら「弥栄の烏」はより感動できたのかも、という気がします。個人的には「弥栄の烏」の後日譚を読みたかったなーと思ってたら、最後に収録されている「わらうひと」がまさにそれで、めでたい感じに終わって一安心。

    ...続きを読む
  • 烏百花 蛍の章
    いやー文庫化待ってました!!
    今回は文庫化するまで長かったなぁ。。

    短編集ということで、話ごとの時系列を追うのがちょい大変かもしれないけど、あの時の裏でこんなことがあったのか!って話は好きだぁ〜。

    『ゆきやのせみ』みたいな、「黄金の烏」から「空棺の烏」の間にある幕間劇は、今後も読んでみたい!オチ...続きを読む
  • 烏に単は似合わない(1)
    以前から原作の小説を読んでみたいと思ってはいたのですが、読まないうちに巻数が増えていてちょっとひるんでいました。漫画なら気軽に読めると思い試してみましたが、絵がきれいでお話も面白いので先が気になります。このまま漫画で読み進めるか、やはり小説にするか迷うところです。
  • 烏に単は似合わない(1)
    好きな作品のコミカライズ。和製ファンタジーで源氏物語や大奥みたいなドロドロ劇かなぁ?と思ったら、実はミステリー(まぁ、原作は松本清張賞作品ですので)。平安っぽい雅な煌びやかさと、人物は八咫烏人型と転身した姿があるってなファンタジー性と、血なまぐさい事件と…と、色んなモノが上手く融合されていますね。漫...続きを読む
  • 妖し
    ゾクっときたのは「曇天の店」・「フクライ駅から」・「喪中の客」くらいだな。

    ちょっとイマイチ、って思いながら読んでいた最後に、めちゃゾクっとくる「喪中の客」。
    小池真理子さん、さすがです。

    恩田陸さんの「曇天の店」は良かったけど、余韻がありすぎて笑

    「フクライ駅から」は読み終わってから思わず作...続きを読む
  • 妖し
    10人の執筆者が怪異をテーマに描く短編アンソロジー。
    ぞくぞくっとするお話。
    李果を食む、フクライ駅から、かぐわしきひとが好き。
  • 妖し
    ちょっと怖い話のアンソロジー。
    どの作品も、良かったのですが、あえて1つというなら、風鈴が出てくる話かなあ。
    読んだことのない作家さんに出会えるので、アンソロジーはおすすめです。
  • 妖し
    【怪異】をテーマに描く奇譚小説。
    アンソロジーシリーズ。
    この面子だし、と思って読み始めたのが
    間違いだった…

    想像のはるか上の上をゆく怖さだった…
    夜、部屋で一人で読んでいられないページが
    何度もあった。

    大好きな米澤穂信の
    「わたしキャベンディッシュ」も、
    あーー、これが伏線でこうなる感じか...続きを読む
  • 妖し
    10人の作家による十の世界。怖い 恐い 引きずり込まれる 目が離せない 読み続けてしまう。

    戻ってこれて良かった
  • 発現
    読み始めはただただ怖かったけれど、だんだん悲しくなってきて、最後は少しモヤモヤ(-_-;)まぁ本人が大丈夫なら、良いのかな?真相が分かっても解決出来ないってツラい(T.T)
  • 発現
    途中からほぼ話は見えた。それでも追及課程はそれなりだったんだけど、最後がなぁ。結局見え続けるよ、遺伝も続くよで終わりかい。後味がわるいでしょ、それじゃ。女の子産んじゃだめってことになっちゃうよねぇ。この作者の話は、烏もそうだけど、後味がいまいちなのよね。途中は面白いのに。
  • 発現
    ゾッとしたけど、先が気になって一気読み。

    戦時の悲惨さが現代に突如現れたらどれだけホラーかってことだよね。戦争はホラーみたいなもの、っていうと語弊があるけど、戦争の1シーンを切り取るとホラーになるのか、って思うと戦争ってやだな、って感情が一気に身近になったことに少し自分で驚いた。

    2019.9....続きを読む
  • 発現
    八咫烏シリーズの阿部さん。

    シリーズとはまた違ったカンジ。 ホラー??
    現代と昭和を行き来しテンポも早くてあっという間に引き込まれました。
    どちらの時代でもイイところでストップしたり、気になって気になって一気に読んじゃいました。
    最終章の前で一旦お風呂に入って冷静に考えてみる(笑)
    何となく繋がり...続きを読む
  • 発現
    平成30年、突然起きた幻覚に翻弄される兄妹、病気が原因と思っていたら自殺した母の過去の状況が…という話と昭和40年、復員後に理由もなく突然自殺した兄の真相を探る弟の話が交互に語られる。始めは生きていない少女と彼岸花の幻覚が何処までも追ってくる描写がじわじわした怖さでホラーなのか?と思ってたら復員前の...続きを読む
  • 発現
    私にはかなり怖い話でした。
    平成と昭和。話が行き来するが、接点がなかなか見えてこない。
    戦争の悲惨さを考えさせられる本です。