阿部智里のレビュー一覧
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ネタバレ文庫版解説山口奈美子氏(書店員)が熱い(笑)
テーマソング はじめてのおつかいに笑った!なるほど。
本作、大分登場人物増えていたけれど、皆キャラが濃くて、割と読み返さずとも覚えていられるの凄い。
長束の存在が霞む。。
『路近の行動原理がやっと理解できるぞと読み進めたのですが、最終的に、「やっぱりこいつ怖い」と思ったことをここに記しておきます。暴力ダメ絶対。』
浮雲やあけびとは違うIQ高いサイコタイプ??。。
清堅と長束と路近と翠寛。濃い。。飲み会とかしたらどんな会話が。。
奈月彦は、一歩引いて、上座で眺めているイメージ。
雪哉など年下といれば一緒に輪に加わりそうだが。
最後、間に合わなかった、とあるけれど、
本当、奈月彦が諦めずに理想をめざしていただけに、楽園となる未来がみたかった。
けれど、そんな中、路近を金属の部分で殴った翠寛が長束の側にいてくれたのは(笑)長束にとって、運のよいことだったのだなぁ。
それぞれの過去から、またこの世界についての新情報、新知識が。
ドロドロした世界を描かせたら天下一品。。
弱者の立場が辛い。
『「大人は、子供と違って逃げる場所がたくさんあるから。…子どもでは無いと言い張っている時点で、あなたは私にとって十分子供です。…大人に甘えておきなさい。」』
『「あんたのせいだよ、全部、あんたのせいだ。あんたが、私を鬼にしたんだ」』
『いつもこうして謝っては己の責任から逃げ続け、それで周囲を不幸にするのだろう。優しいだけでは人として不完全なのだということを、なんとも皮肉な形で学ばせてもらった気がした。』
『自分が我慢したのだから…同じ目に遭ってもらわねばならぬと考えているのなら、全く道理が通らない。まっとうな精神の者は、自分が嫌だったことを他の者にはさせまいと思うはずなのだ。』
『「そなたのいう道理とは、ただの理想だろう。現実とは違う。…人として生きていきたいのならば、まずは現実を受け入れ、今ある秩序を尊ぶことを学びなさい。」』
『気が強ければ殺しも平気だろうなとどいうが、そんなわけがないのである。これから先、なにか楽しいことや喜ばしいことがある度に、この糞みたいな男の顔がよぎるような人生を翠は送りたくなかった。』
『「君が思うよりも世界は広く、人の心は深遠だ。そう簡単に解るものじゃない。だから面白いんだろう?どうなるか分からないから」』
『「山烏は一日先、里烏は一月先、宮烏は一年先を見るので精いっぱいだ。ならば、その上に立つ者は、さらにその先を見据えなければなりません。綺麗ごとでもいい。こうしたいという理想を持って、そちらに進む努力をしなければ。少なくともあなたの弟は、それをしていた。それが分かっていらした。」』 -
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ネタバレ8つの短編
ナルトは先生の世代は殉職者多かったが、ナルト世代は少なく、次世代まで繋がっていたなぁ。。。と現実逃避しつつ
同学の彼等の話を読み進める。
作者あとがきに主人公のようにされている雪哉以外にも八咫烏たちは一生懸命に生きている、とあるが
短編ながら脇役ではなく皆主役だという熱量が凄い。
未来をしっているので、過去が微笑ましくもあり、切なくもあり。
□かれのおとない
茂丸と親戚になっていたら、伴侶と子供がいたら、とたらればばかり考えてしまう。
彼女との最後の会話で、思う事はあったと思うのに、なぜにその方向性???
えこひいきだと断らず、繋がり続けて、雪哉にとって帰省する安らげる場所となっていたらな、とも思ってしまった。
『「…家族でも、それぞれ悲しみ方は違うでな。でもな、悲しみ方は違えど…同じように…悼んどる。そのことだけはようよう承知しておくれ。」』
□ふゆのことら
市柳の過去と家族について。コントのような家庭(笑)
それで、勁草院へ行く流れなのか。中二病可愛らしい(笑)
垂氷の兄弟をちょっと可哀そうだと感じるからこそ、素で接しているのだろうか。家族皆長生きしてほしい。
□ちはやのだんまり
明留と千早の話もっと読みたい!(笑)
たら、れば、を考えてしまうが(泣)、笑いながら読む。
千早目線もあるとまた面白そう。
この短編は是非ともメディア化してくれないだろうか。
ラストの微笑みを音声付で見たい。
作者、お笑いネタやコメディも書けるのではないだろうか。
□あきのあやぎね
『ハコヅメ』という漫画で、無能な上司だと部下が優秀に育つ、というのがあったが
この当主ゆえに、西家の姫君などは他家に比べて、自分らしく生きて、幸せなのでは。
こうも家毎に違うものか~、と。
□おにびさく
皇后の行動について、職人目線から描かれている。十二国記でもあったけれど、それぞれの文化があって、風俗があって、確率している世界なのだと改めて。
なろう小説もサクサク読めて楽しいけれど、こういった設定が細かく小説を読むと改めてプロの凄さを感じる。
□なつのゆうばえ
皇后目線の過去。南家の中で生きるという事と、弟に対する感情の発端。
その感情だけを支えにしないと壊れてしまったのか、または壊れている中での残った感情だったのか。
本当たらればだけれど、西家で育っていたら、どんな性格になっていたのだろう。。
融含め、南家の者は生きていて楽しい!幸せ!と思うのはどんな時なのだろう??
□はるのとこやみ
いじめや暴力による自殺って、自分で死ぬけれど、でもその選択をさせたのが他者ならば、果たして自殺と呼べるのだろうか??と思ったことがあるが
本作は、まぁ。。
『山田さんとみいちゃん』という作品が最近話題になっているが、浮雲って、IQはどうだったのだろう??
そして下男による殺害、にまさかこんな背景があったとは。。
□きんかんをにる
姫君の強さが、雪哉にぶつけられる未来を知っている身としては、切ない。。
『まどマギ』のオーディオコメンタリーで狩野英孝氏が「ハッピーエンドでもバッドエンドでもない」と言っていたが、今年の2月で完結するというが、仲違いからの仲直りからのめでたしめでたし、とはいかないよなぁ。。 -
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前作 八咫烏シリーズはかなり好きで、ずっと文庫化を待ち、読んでいた
そろそろ完結のはず
テレ東「あの本読みました?」阿部智里さん回を観た後、ついつい文庫まで待てず買ってしまった
「皇后の碧」
ファンタジーが苦手という方もいるでしょう
良質なファンタジーは巻を重ね読み進めてゆく程に
奥が深いと思う
阿部作品は、広大で緻密な世界観が魅力的
主人公の成長物語だった今作
主人公は悩む!
平穏を守るためには、戦い、そして奪う事が、絶対必要なのか?
火の一族はドラゴンを使いこなす
主人公ナオミの両親は、その襲撃により命を落とす
「平穏を愛し、平穏を望んだ、そなたの家族は
その祈りだけで平穏をな暮らしを守れたか?」
「己の身を守るために、何者かに媚びねばならず、
我が身の行く末を決める自由も無く、いつ殺されるか恐れながらただ息をしていることを、生きているとは、決していわない!」
という皇帝シリウスのことば
前半はファンタジーでその世界観
後半は、息もつかせぬミステリー!
この先、どんな展開になってゆくのだろう
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Posted by ブクログ
ネタバレ『追憶』のその時、長束たちは…の話。
『主』の頃から一貫して考えが読めず、謎に包まれたキャラクター路近がいかにして、こうなるに至ったかを周囲のキャラクターを通して知れる巻でもありました。
長束さま、ここまで当初のイメージからかなり印象が変わるキャラクターになるとは想像もしてなくて、ただただ微笑ましい笑
途中までは読み手の気持ちを代弁してくれる存在と思ってましたが、誰よりも高潔でピュアだった…そして世間知らず…
そこにまさかの翠寛が再登場。相当に苦労人の過去が明かされ、またもイメージがガラリと変わるキャラクターに。阿部先生は始め少ししか登場しなかったキャラクターもバックボーンをしっかり設定してて、またそれが後々に効果をもたらすからほんとすごいです…。
路近と出くわすと悲鳴をあげる翠寛、なんだか勁草院で久しぶりに再開した雪哉と市柳さんを思い出して微笑んでしまう。
最後の「第六章 翠寛」がまたすごかったぁ……
前半の朗らかな雰囲気から一変、一気に『追憶』の時間軸に。そして雪哉が東家当主と話していた頃桜花宮で行われていたことが明確に。
「終章」で出てきた人物は…?
最後の台詞の意味とは…?
続きが気になってしょうがありません!! -
Posted by ブクログ
ネタバレ『恋』にフォーカスをあてた短編集。
【しのぶひと】
真赭の薄と雪哉の縁談の裏話と澄尾の切ない恋心。
冒頭すっかり大きく成長した雪哉に貞木かと思いきや、霜試との発言があったのでまだ草牙の頃の話でしたね。一年半で真赭の身長を越すほど成長したのね…。
澄尾は山内衆としてものすごい実力を兼ね備えた人なのに、人間味が溢れてていいですね。
千早くん、察しが良すぎませんか?
【すみのさくら】
浜木綿の過去の話。
青嵐の想いに泣ける。
融殿はシリーズ通してずっと考えが読めなくて怖いです。
【まつばちりて】
まさかの松韻のエピソード!
『主』でちらっと登場したキャラをここまで掘り下げるとは…!切ない。
【ふゆきにおもう】
雪哉の産みの母、冬木の話。
雪哉の頭の良さや兵法の上手さは母親譲りであるとともにやや捻くれて世界を見るところもそっくりでしたね。
でもその裏には誰かに理解してほしい、という孤独な気持ちがいずれもあるんだよねぇ…
またコミカライズを読んでからずーっと気になっていた幼い頃の若宮との会合シーンがここに来てようやく分かったのが嬉しかった〜!
【ゆきやのせみ】
異色エピソード。
若宮、雪哉、澄尾の珍道中話。
時系列としては「黄金の烏」と「空棺の烏」の間。
相変わらずの若宮に振り回される雪哉たちを描いたドタバタ劇でこの流れで切ない話がくるもんだと思って構えていたので、「うそ!?ここで終わるの?」という感じでしたが、めちゃくちゃ笑えました。
雪哉の薄情っぷりに呆れる澄尾すごい好き。(「黄金の烏」の『悪い男になるなよ…』もすごい好き)
久しぶりに若宮に対して辛辣な雪哉がいっぱい読めてニコニコ。
【わらうひと】
「しのぶひと」のアンサー的おはなし。
時系列的には「弥栄の烏」の後の話。
真赭にも澄尾にもほんと幸せになってほしい。
読み終わった後はすごく爽やかな気持ちに。「しのぶひと」から始まり「わらうひと」を最後に持ってきた収録順が完璧すぎて思わずため息が出ました。
明留くん苦労人になりそう…笑
千早くんほんと察しが良すぎませんか……!???
次から第二章!!
あ〜〜〜〜〜楽しみ!!!!