阿部智里のレビュー一覧

  • 空棺の烏 八咫烏シリーズ4

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    雪哉が勁草院に通う中で、新たな仲間を増やしていく巻。
    雪哉自身も成長し、猿と相対する準備が整っていく。

    猿も一枚岩ではなさそうなのもなんとも。

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    2025年07月19日
  • 望月の烏 八咫烏シリーズ10

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    報連相は何のためにあるのか、それは報告を受けた上司へ責任をなすりつけるためだ。というのはどこかのSNSで聞いたライフハック。上に立つ人には上に立つだけの責務があるんですね。
    そんな責務を負う人が、世界にたったひとりだけしかいないとどうなるか…また逆に、発生しているインシデントを、誰もが見て見ぬふりをしてしまうとどうなるか…
    作中の時間軸では二度目になる桜花宮での妃選びが描かれて、まさしく次世代の役者が舞台に登壇したという印象。第二部もだんだん加速し始めたなぁという気分。
    民は愚かだなんて宣って、後継者を作れない王様の行く末と、案外賢く強かに育っている、次の世代の活躍が楽しみ。

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    2025年07月18日
  • 烏百花 白百合の章 八咫烏シリーズ外伝2

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    どの話も面白いけれど、なんといっても「はるのとこやみ」のインパクトが強い!
    「烏に単は似合わない」の若宮とあせびのシーンを超えたかもしれません。
    浮雲もあせびも怖い女ですね…

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    2025年07月12日
  • 皇后の碧

    購入済み

    う〜ん……? 成る程。二重三重に層を成す秘密?謎?
     ファンタジーだね。そう思いながら読んでいたら、最後はそう来たか。今の時代に即した展開。アイデアは良い。でも、少し展開が力技というか……。もう少し説明があっても……。下手に場面を増やすよりも答えを明示する。敢えてそれを選んだのかも。でも望むなら、この先、少し加筆修正を加えて欲しいな。まだまだ、まだまだ良くなる。失礼を承知で。少しの加筆修正で上質な作品にきっと成る。

    #深い

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    2025年07月09日
  • 烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ1

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    やられたー!
    読み終えた直後、唸るしかなかった。

    八咫烏たちが暮らす世界で、次期皇后の座をめぐる姫たちの物語。

    導入で天真爛漫な姫と曲者のライバルたちのよくある恋愛ファンタジーかと思いきや、季節が巡る中で物語の視点が少しずつずれてキャラクターが変化していく。いつしかミステリーの様相をなしていきながら、最後にうわ…!と驚く結末にたどりついた。

    真相が明らかになる部分にやや唐突さはあれど、ここまで構成して、いい意味で裏切ってくれたのはお見事。
    評価高いのも納得です!続き読みます。

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    2025年07月08日
  • 望月の烏 八咫烏シリーズ10

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    現在も金烏代にいる凪彦を中心に見た山内の話。
    楽園の烏の頃へ至る過程がわかる。前に登場した美しい落女、澄生。真赭の薄の娘でありながら試験を受けて役人として出仕した女性がどのように宮中で振る舞うのかを描きながら、もう一方で凪彦の見ている世界も描く。
    澄生が何を目指しているのか、何者なのか、読んでいて明らかになるのが楽しくて読んでしまった。今回も、とにかく崩壊する山内という前提で皆がそれぞれの価値観で方法を探して政治をしようとしているのがとにかく息苦しい。満点の回答がそもそもないという前提なのだから。予想通り凪彦は馬鹿でもないし、悪い奴でもないし、そこも息苦しさに拍車をかける感じ。
    ようやく烏シリ

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    2025年07月04日
  • 烏の緑羽 八咫烏シリーズ9

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    長束から見た世界が語られる巻。
    主には、大切に育てられた賢い長束の視野が広くなっていく様子が描かれる。ポイントとなるのは、長束の忠臣として従い続けている路近がどういう子で、育ち方をして、今の彼の姿になったかなど、詳しく語られていて、面白かった。
    雪哉の勁草院時代にも登場した清賢や翠寛の生きてきた様も書かれていて、今後の長束サイドがどういう立ち位置で何を大切にしていたかというのがわかる巻だった。
    このシリーズは本当に面白く骨太のつくりになっているけれど、やっぱりウキウキと心沸き立つような華やかさに欠けていて、それが好みと違うので★低めになってしまうが、回を追っても面白さがあせないのがすごいと思う

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    2025年07月04日
  • 烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ2

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    「烏に単は似合わない」の裏側で、若宮やその世話役である雪哉がどのような動きをしていたかがわかる話。
    若宮の破天荒ぶりに翻弄される雪哉という構図に見せかけ、端から見たら雪哉の非凡さが徐々に際立ってくるのが面白い。

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    2025年07月02日
  • 烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ1

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    ネタバレ

    人の姿に転身できる八咫烏が古代日本的な文化を形成している世界の中で、ほんわかしたお姫様候補が周りの厳しさに負けず王子様に見初められることを目指す話。
    …といったようなある種テンプレ的な展開を読者に予想させといて裏切るといった内容。
    アニメの1クール目の最後の回(つまりこの本のクライマックス)を深夜にたまたま観て、原作をAudibleで聴いてみよう、と思ったのが視聴きっかけ。
    各姫の心情ややり取りについて原作の方が詳しく描写されているので、読み応えあり。

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    2025年07月02日
  • 黄金の烏 八咫烏シリーズ3

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    ネタバレ

    アニメの第二クール部分に対応する話。

    転身ができる烏だけではなく、ニンゲンも猿もいる世界なのだとわかり、読み手からの世界観の見え方が変わってくる。

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    2025年07月01日
  • 楽園の烏 八咫烏シリーズ7

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    ネタバレ

    すっかり変わってしまった雪哉。
    1部の最後で若宮の娘と会うことで良い方向にむかうのでは?と期待してたけど、なんでや…
    年の差ラブストーリーでも始まらんのかとか妄想してたけど…まぁこの物語はそんな話にならんわな。
    「幽霊」は紫苑の宮だと思うけど、死んではないと思う。ただ、死んだことにされてるのか?
    若宮たちが全然出てこないせいで、私は若宮が現在の雪哉をどう思っているのか不安なんだけど…
    そのせいで次の話読むの怖いんだけど??
    ここから先は「若宮•雪哉」じゃなくて「はじめ•頼斗」なのかな?(頼斗は裏切ってないらしいけど、どうなのよ?)

    外伝読んでた方がいい?

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    2025年07月01日
  • 弥栄の烏 八咫烏シリーズ6

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    大切な人を失い、人間らしさが欠如していく雪哉と
    記憶を手繰り寄せながら、人間らしくなっていく若宮が対になっているような気がした。
    崩壊の末路を辿る山内で、これまで登場してきたキャラクターたちの性格や役割が色濃く描写されていて、クライマックスにふさわしく
    ダイナミックな内容だった。
    『玉依姫』と時間を置かずに読めたことで
    より一層世界観を味わえたように思う。

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    2025年06月29日
  • 新しい法律ができた

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    ネタバレ

     同じ書き出しで、25人の作家さんが25通りの物語を紡ぐ。1編が6ページほどのショートショートだからサクサク気軽に読めるし、様々なジャンルの物語を1冊で楽しめるためお得感がすごい読書時間を過ごした。

     現実の法から奇想天外な架空の法まで、ジャンルもミステリやディストピアものなど、物語の舞台も現代から近未来、果ては明治時代やアメリカの西部開拓時代まで、多種多様な設定の中でその法律が齎す思わぬ影響や人間模様が繰り広げられる。短いながらどの作品もとてつもない読み応えだった。

     法律というテーマ故か、ディストピアものとの相性が特に良かったように感じる。
     ハッとしたのは、今私たちの生きている世界は

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    2025年06月28日
  • 楽園の烏 八咫烏シリーズ7

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    ネタバレ

    弥栄の烏から20年後の話。
    主人公は、血の繋がっていない父から「山」を相続した安原はじめ。
    「幽霊」と名乗る謎の女に山内に連れて来られ物語は始まります。
    幽霊とは誰なのか、安原はじめはどうするのか?
    初めましての登場人物がたくさん出てきますが、雪哉や千早などの懐かしのメンバーもたくさん登場します。
    驚くのは、すっかり悪役になってしまったような雪哉。
    最後まで読むと「あれ?あれ?」となるのも八咫烏シリーズの面白さですよね。
    幽霊の正体や20年間の間に何があったのかなど、早く次の作品を読みたいです。

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    2025年06月27日
  • 烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ2

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    2作目のこちらは、若宮の人物像のシルエットが少しずつ見えてくる内容でした。
    でもまだ謎だらけ!
    若宮何者⁈真の金烏とは⁈

    1・2作目が前日譚で、3作目からが本編スタートということなのでわくわくが止まらないです。
    楽しみだ!

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    2025年06月24日
  • 新しい法律ができた

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    ショートショートというものを初めて読んだ。
    なので、他シリーズは未読。

    「新しい法律ができた」
    最初の1行は全員一緒。
    なんだそれ、面白い!!!
    同じ一行から始まるのに、話の内容も展開も全く違う。面白い。

    1つ目のお話(金子玲介、ルパちゃん)が重くて、苦しくて、
    え!?これ読めるか!?と思ってしまった。
    が、作家によって内容は十人十色。
    様々なバリエーションがあるのが面白かった。
    しかし、法律が主題なので、内容が難しいものも多かった。

    塩屋験さんは(AIが小説を書くようになるが、作者は人の名前にし、人間かAIが書いているか分からなくするという話)、最後、え!?となって驚かされた

    シリア

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    2025年06月17日
  • 楽園の烏 八咫烏シリーズ7

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    ネタバレ

    この巻からシリーズ2へ入りましたが、シリーズ1から20年後になっています。

    まず初めに【これは絶対!】ということを書きますが、『シリーズ1を読み終わってから読み始めること!』

    今作にて、なんとなくシリーズ1の主人公と言える『雪哉』の立場になると思う(つまり主役的人物)のは、頼斗という貴族出身の山内衆です。

    とはいえ、性格は雪哉とは違っていて、
    差別的ではないものの、どことなく勁草院入学当初の明留のような雰囲気を感じます。

    そう思って読んできたら、
    p.263で千早の口から、勁草院時代に明留と雪哉が千早の妹の身柄を西家に移す時の出来事が語られながら、頼斗に対して『少しあいつ(明留)と似て

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    2025年06月16日
  • 追憶の烏 八咫烏シリーズ8

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    八咫烏シリーズ8

    ここまできて、またもやどんでん返しをされてしまった。

    金烏 奈月彦が殺される⁉︎
    浜木綿との間の聡明で可愛い姫がスクスクと育ち、女金烏実現に向かうことを疑いもせず読んでいたのに。
    誰が金烏になるのか?雪哉は何を考えているのか?どう対処するのか?

    そしてラストにまた思いがけない登場人物が出現した。
    穏やかにストーリーが繋がらない。

    一気読みをし、このシリーズがミステリーだったことを思い出した。

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    2025年06月14日
  • 玉依姫 八咫烏シリーズ5

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    この作品を、第一部の6作品中の5巻目に持ってきた理由がきっと、沢山あるのだろうけれど
    私はまだその意味を手繰り寄せきれていない。

    ただ、4巻の終わりに仄めかされた「大地震」というキーワードを更に追うために、6巻を期待して読もうと思う。

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    2025年06月12日
  • 烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ1

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    アニメを観て読んでみたくなりました。結果 小説の方がやはり深く、人物がイキイキしていて魅力的でした。アニメだと話数もきまっているので仕方ないけれど、順番逆だったらガッカリしていたかもしれません。
    アニメから入って良かった。しかしサイコパスは美しくとも恐ろしい。

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    2025年06月10日