阿部智里のレビュー一覧

  • 楽園の烏
    ぶっちゃけて言うと山内の世界観が好きなのでそこに混ざる外界の話は個人的にはいらないけど、客観的に評価するとそこのバランスがすごく良くできていると思う。明らかにシリーズ物的な終わり方は好みではないが、とにかく阿部智里先生は文章の書き方がうまく、絢爛豪華な文章ではないが、情景描写と心理描写を三人称視点で...続きを読む
  • 空棺の烏【新カバー版】
    「…理解できないってことが、自分の知らねえ世界に生きるにんげんを馬鹿にする理由にはならねえんだと、わきまえてさえいれば十分だ」
    茂丸は楽俊みたいなことを言う。
    視点がたびたび変わるのでたまに読み返すところもあるけど、どんどん加速して面白くなっていく。早く続きが読みたい!
  • 発現
    初読みの作家さん。

    ホラーとは一言で言い表す事が出来ない、粘りつく様な恐ろしさを含んだ作品だった。

    平成三十年と昭和四十年を交互に描き、終盤にはその血縁関係が全て明らかになる。

    戦争と言う背景の中で究極の選択、苦渋の決断をしなければいけない兵士達
    加害者でありながら被害者でもある。

    そして、...続きを読む
  • 楽園の烏
    大好きな八咫烏シリーズ。20年後の世界は想像とは違っていて、この間に何が起きたのか気になって仕方がない。第一部に出てきた登場人物も半分くらいしか登場していない点も気になるポイントの一つ。雪哉にも何があったのか…次回作も一気読み間違いなさそう。
  • 黄金の烏【新カバー版】
    八咫烏シリーズ第1部の第3作目。

    シリーズ1作目の書き出しが、最後の最後に伏線回収だったので、今作も書き出しの伏線がどうなるかなぁと気にしながら読んだ。
    いや、すっかり騙された。てっきり小梅が‥と思っていたのに。 
     今回は真の金烏の秘密にも触れ、若宮の空気を読まない性格に納得。浜木綿がほんといい...続きを読む
  • 楽園の烏
    久しぶりすぎて前のことを何も覚えていない。そのうち読み返してみなければ。しかし雪哉ってこんな嫌なヒト(烏)だったか…?
  • 空棺の烏【新カバー版】
    学校内のゴタゴタが人間味があって面白かった。
    まさか雪哉が全部仕組んでいたとは思わなかったけど...
  • 楽園の烏
    弥栄の烏からだいぶ経っているので、雪哉以外は名前はわかるけどどういう人物か忘れてました
    あれから雪哉も歳を重ねて、偉くなってました
    6巻までの人物がこれから沢山出てくると思うけど、何やら不穏な気配がしてますね

    安原はじめの正体は意外でした!
    うーん、文庫本になるまで待てるかなww
  • 弥栄の烏【新カバー版】
    敵役だった者たちをただの敵役では終わらせない物語
    どちらにも非があるのに、正当化されるのはマジョリティの方だけ。
    それでいいのか?とモヤモヤした。
  • 玉依姫【新カバー版】
    人の考え方がずれている主人公
    ちょう利他的

    自分が不幸になっても相手が幸せなら幸せって、うーん私自身にない感覚なので余計に複雑に考えてしまう。

    次作、大猿との戦いが気になってワクワクしている。
  • 楽園の烏
    逃避行/異界/貴族/地下街/慈悲/置き土産

    山を「相続」する!? 山そのものは現世にあるようなので相続もありうるのか?うーーん納得しきれないまま読んでいく。
    それぞれの世界のそれぞれの理でもって話していくしかないのだろうな。腹の内を探り合いながら
    それにしても人界にはみ出してくる烏たちはどうなっ...続きを読む
  • 烏の緑羽
    面白かった!奈月彦が殺されたあとは、つまらなくなるのでは、とガッカリしていたのだが、ところがどっこい面白い。本作は真の金烏奈月彦が殺される前の話で、長束の側近、路近と翠寛の話が中心。路近がとても面白いのでこれからももっと出てきて欲しい。続き、ものすごく続く感じなので、次作が楽しみ。
  • 楽園の烏
    大好きだった雪哉が歳をとって登場。かなりの悪役として。でも安心感があるのはなぜ?常に山内の存続を考えての行動と思えるからかな。是非は分からないが。
    今巻は雪哉の若い頃に似た頼斗の出番が多かったが、この先しばらくは中心に活躍しそう。
    ラストの二転三転するところが予想と反していて次回作への期待が高まった...続きを読む
  • 空棺の烏【新カバー版】
    雪哉の成長が著しいどころか、3年でめっきり武闘派に…頼りになります~
    学校へ行ったことにより、良い仲間に恵まれた。
    ひいては良い家臣が出来たようで何より。
  • 楽園の烏
    新章のはじまり。

    はじめさんがのらりくらりと流れに身を任せて~的な人だと思っていたけれど、見どころありな主人公?!

    彼が相続した山を売りたくなるものとは??
    続きが気になるけれど、文庫化されるまで我慢!!(できるかな?)
  • 弥栄の烏【新カバー版】
    前巻『玉依姫』の裏側、山内に住む八咫烏視点でのお話。
    第一部の最終巻でもあります。

    全編通してずーっと不穏な雰囲気が漂っていて、読み進めるのがちょっとしんどかった〜。
    各エピソードに勢いがあって面白いのはすごく面白いんですけどね。

    それにしても、あのとき大怪我を負ったのはあの人で、そして、亡くな...続きを読む
  • 弥栄の烏【新カバー版】
    シリーズ一部最終話。
    結局雪哉が血も涙もない嫌なやつで終わった。雪哉の凶行により八咫烏も化け物認定されて山神に殺されても致し方ないのではと思うくらいの凶行。
    二部はどうなっていくんだろう。
  • 烏に単は似合わない(4)

    怒涛のラスト

    最終巻は謎解きと伏線回収。四姫の印象が1巻の頃と180度変わった。絵も綺麗で読みやすかった。
  • 妖し
    「喪中の客」終始いやな予感にドキドキさせられ、身構えていたのにやはり最後にゾクリ。やられた。

    「細川相模守清氏討死ノ事」時代物は苦手だが我慢して読み続けただけの価値はあった。読後爽快!ニンマリ

    「フクライ駅から」なーんだネット系の都市伝説かぁ…期待せず読み進めたら意外な展開になり引き込まれた。フ...続きを読む
  • 烏百花 蛍の章
    世界を一から作り上げられてるガッツリファンタジーの烏シリーズなので、こういった短編で謎が埋まっていくのが楽しい。聡明なキャラクターが多いのもこの物語にのめり込める要素になっていると感じる。