阿部智里のレビュー一覧
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ネタバレ八咫烏シリーズ外伝、2冊目。
「かれのおとない」
雪哉と茂丸実家との交流。
久々に茂丸の家を訪れた雪哉と、妹みよしとのお話。
「ふゆのことら」
勁草院に入る前の雪哉と市柳。
そういえば、黄金の烏だかに、勁草院に入る前に、地元でやりこめたからどうの……みたいな話があったような。
「ちはやのだんまり」
千早の妹、結の縁談。
千早に認めさせるために奮闘する、明留、いいヤツ。
「あきのあやぎぬ」
明留の兄、西家の首領・顕彦と18人の(!)側室たち。
なんというか、人たらしだけどいいやつ、なのか?
というか、真赭の薄といい、明留といい、この兄妹はみんなお人好しである。
最後に出てきた桐葉ってどっかで見たような……。
「おにびさく」
大紫の御前と、藤波の宮に捧げる鬼火灯籠を作る西領の職人の話。
西の話が続くな。
てか、藤波の宮って病んでるというよりは、謹慎なのでは……。
「なつのゆうばえ」
南家の姫君として生まれた少女について。
この人誰だろうと思っていたら、後の大紫の御前だった。
自分を見て逃げ出すような男と結婚したんだから、彼女もある意味不幸。
何というか、ものすごい業の深い人だ。
「はるのとこやみ」
東家の楽士の兄弟が、後のあせびの君の母、浮雲に魅せられる話。
東家の御曹司は、浮雲が不義の子を身ごもっていると分かっていて、温情で側室にしたのかな。
そして、『烏に単は似合わない』で、あせびの君がまあまあサイコパス気味だったんだけど、その母もなかなかの怪物であった……。
「きんかんをにる」
紫苑の宮と奈月彦が金柑を煮る……という微笑ましい話かと思いきや、なんと姫君に毒を盛られていた!という話。
時代金烏は、ついにこの少女なんだろうか。
まあ、人間の世界でも男女平等が進んでいるので、山内でもガラスの天井を破ってもよい、のか?
全体的に、前の時代の話とか、1巻・2巻くらいの時系列っぽいのが多くて、第1作目を読み返したくなるな。 -
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雪斎は最終章まで救われないのだろうか…
紫苑の宮の、感情先行っぽい人柄も理解はするけど受け入れるのが個人的に難しい。
政治面がどんどん複雑になり、どのキャラクターも一概に良し悪しを決められない。
長束と雪哉の関係が最後どうなるのかが1番気になるポイント。
トビと梓や忍との関係も途中まで良かった分、
終盤の混沌とした雰囲気からは結末が想像できない。
「あなたが正しい時、必ずしも相手が間違っているというわけではないと、どうしてお分かりにならないのですか。北家には北家の正しさがあるように、東家には東家の正しさがございます。それを心得た上で自身の筋を通そうとするならばともかく、自分ばかり正しくてそちらは全て間違っているなどと頭ごなしに決めつけられては、無駄な反感を買うばかりです。話し合うことすら不可能な相手だと思われて終わりですわ」 -
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ネタバレおなじみの一行目一緒ショートショートのシリーズ。今回は初読みの作家さんが多かった気がする。特に最初の方、ロボットとかAIとかが続いて、大丈夫かいな、と思ったけど、真梨幸子さんや東川篤哉さんはちゃんと違うテイストで来ててさすがと思った。殺人が罪ではないという世界から、死刑等の罪になるという法律ができた、という大沼紀子「もう、ディストピアじゃん」は皮肉が効いてて特に印象的。面白かった。五十嵐律人「革命夜話」も違う切り口でとても良かった。敗戦後の混乱の中、食うにも困っている頃に、理想を夢見て日本国憲法を作った人がいたんだ、ということに改めて気付かされたわ。ありがたいことだ。
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途中までミステリ要素がどこで発露されるのかわからなかったけど、しっかりミステリーだった!
フェアプレーのフーダニットで感じる論理のカタルシスではなく、人間の異常性でねじ伏せてくる作品。
だから見抜こうとすれば見抜けたかもしれない部分はあるけど、かなり穿った見方をしなくちゃいけない。
ただ、見抜けなかったからこそ、最後の種明かしをめっっっちゃ楽しめた!
「エンタメ性」や「社会性」、「テーマ性」「構成力」を評価されるという松本清張賞受賞に納得。
後宮という閉鎖的な環境は独特な社会の縮図となっているし、ファンタジー味のある世界観でその社会を描くというテーマには独自性を感じる。
中盤まで正統派のバチバチ後宮の女同士の争いだったのに、だんだん背景やそれぞれの思惑が見えてくる構成も、違う種類の物語に変化していくようで面白かった。
役どころに関係なくキャラクターそれぞれに魅力があり、アニメやマンガ化されてるのも納得。
シリーズの次巻も是非読みたい! -
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ネタバレ八咫烏シリーズの主人公は雪哉と奈月彦でそこを中心に物語を広げていくんだろうと思っていたのにものすごく大人になっているどころかめちゃくちゃ悪役になっていて果てしなく深い溜息出た。
どのタイミングの話なのかわからないまま読み進めてもしかしてこいつ雪哉か……?となった瞬間の切なさ。青年になったときでさえ少年編終了早すぎ〜!と思ったのに一瞬でおじさんになってしまった。奈月彦の子供と会ってメンブレから立ち直り始めたあのシーンのあとこんな事になるなんて想像できるか?
時間操作に容赦なさすぎるからもしかしたら「雪哉という人物が博陸侯雪斎になった」じゃなくて「まず博陸侯雪斎という人物を立ち上げてその少年時代を練ったら雪哉になった」の順なのかもしれない。しらん。
学友に説明が下手くそすぎると言われてた雪哉も奈月彦に蝉食わされていた雪哉も茂丸の死に慟哭してた雪哉もすべて過去なんだと思うと時の流れ残酷すぎて助けてほしい。
千早と険悪になってるしお前たち……4巻読んだか……?ていうか誰か死んだって言った……?
こういうもう取り返しつかない変化にやられるタイプだから雪哉個人の変化にも雪哉と千早の関係性の変化にも匂わせてくるそのさらに周辺の変化にも打ちひしがれてしまった。今後の展開によってはもう二度と4巻読めないかもしれない。つらすぎ。
千早は雪哉のことめちゃくちゃ言ってたし実際やってること最悪だから雪斎は普通に悪役なんだろうけど、私いままで散々雪哉のいいように転がされてきてるからこれも単なる悪落ちではないだろうなと思ってるよ。根拠は特にないけど。でも茂丸の死と奈月彦の子供との対面は雪哉にとってかなりのターニングポイントですごく重要な出来事だったろうなとは思うし、そうだとしたら芯の部分はそう簡単に変わらないんじゃないかなと(ほとんど祈るような気持ちで)信じてる。ポイントが茂丸の死だけだったらぷっつりいって悪落ちしててもそういう事もあるよねと思うけど、奈月彦の子供と対面して少なからず救われてる感じだったもんな。信じてるぞ雪哉。
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ネタバレ姉に勧められた本。
面白かった〜!!
四家の姫たちの印象が前半と後半でここまでガラリと変わるのか…!!
最初は物語の世界観を理解するのに手間取ったり用語がよくわからなかったけど、それでも姫たちのバトルが始まったらもう面白くて、気づいたら続きが気になりどんどん読み進めてた。
何で女同士の泥沼の戦いって醜いのに面白いんだろうか…笑
そして真犯人よ…
やばいなこいつサイコパスやんと思いつつも、現実にもこういう周りを不幸にしておきながら自分は何もしてない悪くないって信じきってるもしくは気づかないフリしてる奴っているよなぁと思うと腹立たしいとか衝撃というよりドン引きする…
東家は腹黒!(伏線回収笑)