阿部智里のレビュー一覧

  • 烏百花 蛍の章 八咫烏シリーズ外伝1

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    八咫烏シリーズの外伝1巻。
    短編が6作収録されている。
    本編のキリキリとした緊迫感ある情景とは違った、本編からこぼれ落ちた恋愛に関する短編たちー。

    ますほの薄と澄尾の話が最初と最後にあって、ふたりの関係が印象に残ると思いきや、『まつばちりて』と『ふゆきにおもう』は別格だった。

    どちらの主人公も、本編では誰?あ、そういえばそんな人いたなくらいの印象だったけれど、とても凛とした素敵な女性の生きざまに心がふるえた。

    その重い話の後の『ゆきやのせみ』も最高だった。
    雪哉の冴え渡るツッコミと、若宮のせいでやっぱりまあまあ酷い目に遭う雪哉の様子が可笑しくて、思いきり笑えた。

    順番も練られた構成にな

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    2024年10月05日
  • 烏百花 白百合の章 八咫烏シリーズ外伝2

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    ネタバレ

    八咫烏シリーズ短編集パート2、再読完了!
    ついに「追憶の烏」に進める。一体どうなることやら。楽園の烏で衝撃を受けてから、何があったのか気になるところ、その前に、と与えられた白百合の章。本編のキャラの再描写に、あらら、こんな人だったのか、と思い直すことシバシバ。
    とくに、やっぱり雪哉さん。茂丸さんのこと以降、やっぱりというか闇が生じてる様子はみれるけど、真っ直ぐな姿もまた垣間見れる。いや、これから何があったのよ、あんた。このまま紫苑様と仲良くしてくれよ〜。信じてるぞ。ダークな状況はやめろ!
    自分はポジティブが好きなんだ!
    それにしても、結ちゃんと明留氏のポジティブさはいいですね。だから自分は「ち

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    2024年10月01日
  • 弥栄の烏 八咫烏シリーズ6

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    ネタバレ

    前巻「玉依姫」の対になる内容で、八咫烏側からの視点で物語が進む。前巻では金烏がいつもの金烏らしくないという印象だったが、いろいろ迷い悩んでいたのね。そして気になっていた山神の雷で死んでしまった烏はまさかの・・・。そして重傷者は明留かと思っていたが・・・そして物語は烏とお猿との最終戦争。お猿たちは狡猾でスパイなんかも送り込んでいたけど意外と単純なところもあり、参謀となった雪哉の作戦で殲滅されてしまった。全く容赦がなく、全体的にシリアスな展開が続きました。だけど、今回も大変楽しませてもらいました。

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    2024年10月01日
  • 楽園の烏 八咫烏シリーズ7

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    ネタバレ

    第2部突入。
    時代も変わって、雪哉もおっさんに。
    いやはや気分が悪いことこの上ない。自分の周り以外、いや、自分も含めて全てクズって言ってる。
    ここは地獄だと諦めて、したくもないことを仕方ないと続けるしかない。いや、それが必要だからするしかない。それで思惑通りにあんなことを。茂丸のこともあっさり切り捨てる雪哉は狂ったとしか思えん。あ〜あ、ここまでくると可哀想だよね。誰か止めてよ。若宮様どした〜。山神様はどした〜。大天狗さんはもう少し活躍しないのか〜。
    一方、少しでも楽園に近づくために、できることを精一杯。これがポジティブで、はじめさんに救われた一冊。
    今後がとても気になるけど、もう一つ気になるの

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    2024年09月28日
  • 烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ2

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    八咫烏シリーズ2冊目。

    アマプラのアニメから入った私は、前巻がアニメとは違う視点だったので、お得な気分になった、と書いたが、アニメの主軸は本作なのだなと。なるほどね!

    アニメは見たけれど、なんとなく流れていた相関図が、本作を読んだことで納得。
    さりげなく散りばめられた伏線に気づかされながら、楽しく拝読しました。

    作者さまのエネルギーを感じ、かなりの年月が経っているのに人気が衰えないことも理解出来ますね。
    流行りや時代に関係なく楽しめる作品だと思います。

    続きが楽しみ!

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    2024年09月26日
  • 烏百花 白百合の章 八咫烏シリーズ外伝2

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    ネタバレ

    前作の玉依姫は主に人間界視点で物語が進行しましたが、今作は八咫烏視点で物語が進行でした。

    若宮の葛藤、大切な仲間を失い、心折れそうになりながらも故郷や国を護ると固く誓う幸哉。それを見守る周りの者たちの複雑な心境。

    猿との決着は想像よりあっさりでしたが、若宮の猿に対しての強気な態度がだんだん見られなくなり、八咫烏の長としての責任の重さが随所に感じられました。

    殺伐とした内容が多かったですが、終盤に一筋の救いがあって良かったです。

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    2024年09月22日
  • 黄金の烏 八咫烏シリーズ3

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    ネタバレ

    CL 2024.9.17-2024.9.19
    アニメに合わせて文庫にて再読。
    ここで雪哉は若宮に忠誠を誓うのか。
    それが今ではあの雪斎か。
    とにかくこのシリーズは再読するたびに頭から読み返したくなるから厄介だわー

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    2024年09月20日
  • 烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ2

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    優秀な兄宮を退け日嗣の御子の座に就いた若宮に仕えることになった雪哉。だが周囲は敵だらけ、若宮の命を狙う輩も次々に現れ……

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    2024年09月19日
  • 黄金の烏 八咫烏シリーズ3

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    山内に危険な薬の被害が続出。
    その行方を追って旅に出た若宮と雪哉の前に出現したのは人を喰らい尽くす大猿だった……!

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    2024年09月19日
  • 烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ2

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    ネタバレ

    前作では「日嗣の御子」こと皇太子になかなか会えない姫君達が主役となっていたが、今作はその皇太子がなぜ姫君達に会いに行かなかったかが語られる、いわば表裏の関係にある物語。かの有名な(?)雪哉も登場、というか雪哉を中心に語られる。周りは敵だらけで、常に身の危険が付き纏う中、数少ない、けれどとても心強い味方と共に治世の足固をしていく。皇太子を排除したい者達は、単純に侮っている者、能力を認めているからこそ脅威と捉えている者。だけど結局は己自身のための思惑へ行き着く。やっぱり面白い。続編が気になってしょうがない。

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    2024年09月18日
  • 黄金の烏 八咫烏シリーズ3

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    ネタバレ

    「単」と「主」で人物紹介が終わり、いよいよ物語が動き出す感じ。すっかりきっちりどっぷり沼にハマってしまいました笑。さて今回は何やら意味深なプロローグから始まり、正気を失った烏が垂氷に現れる。仙人蓋という薬が原因らしい。調査の過程で人喰い猿、地下街の朔王とNo.2の鵄が登場。八咫烏の世界の外側に人間の世界があり、その境界に綻びが出始めているらしい。そしてその境界に住んでいる猿はどちらの世界にも綻びを通って行けるらしい。今回は通り道と目される穴を塞いでとりあえずではあるが難を逃れる。

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    2024年09月18日
  • 空棺の烏 八咫烏シリーズ4

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    ネタバレ

    雪哉が勁草院に入峰するところから物語が始まる。ここで新たな仲間となる茂丸、千早、明留らと様々な出来事(揉め事?)を乗り越え絆を深めていく。雪哉は底が見えないほどの何かを抱えている印象だったが、その思いは更に深まる。過去の若宮暗殺未遂を起こしたのが山内衆だったことで、その原因は勁草院にあると睨んだ雪哉は、その改革を行うために勁草院に入峰したことが明かされる。そしてまた言葉を話す猿が現れる。真の金烏とは何か。そして本編後、山内を未曾有の大地震が襲うらしい。これはもう続編も読むしかない!

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    2024年09月18日
  • 烏の緑羽 八咫烏シリーズ9

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    ネタバレ

    第二部、3作目。
    前回の衝撃の展開のその後かと思いきや、ちょっとサイドストーリーな感じだった。
    その後じゃないのかと…残念に思っていたけど、読み始めたら引き込まれた!
    長束、路近、清賢、翠寛の話。
    長束を中心とした話かと思いきや、 中心は路近だった。
    路近、前から怖いと思ってけど…酷すぎる!
    いや、路近の章を読むと、ただ知りたいだけだったのか…と同情しちゃったけど、いや、やっぱり酷いやつだよ(;・∀・)
    長束、しっかりしたお兄さんと思ってたらこんなんだったのか…(-_-;)
    そしてあのシーン…わかってることだけど辛い。
    終章では、これは!帰ってきた!って歓喜!続きが気になる!

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    2024年09月13日
  • 玉依姫 八咫烏シリーズ5

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    ネタバレ

    神域を抜けた先の現代日本が舞台。高校生の志帆が叔父に騙されて山神の供物にされる。奈月彦、ますほ(の薄)は出てくるけどあとは「八咫烏」とだけ。怪我した八咫烏はあの子?そしたら死んだ子はまさか…著者あとがきより、そもそも著者が高校生の頃に「玉依姫」の元となる物語が完成していて、八咫烏シリーズはある意味そのスピンオフらしい。八咫烏以外にも大猿、天狗が出てきたけど、大猿は駆逐されたのかな?個人の感想だけど、奈月彦が今までの金烏の感じがしなかったなぁ。続きを読めば何か分かるのかな?という事で、次巻も楽しみ

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    2024年09月12日
  • 楽園の烏 八咫烏シリーズ7

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    ネタバレ

    なかなか時間取れなくてようやく読み終わった〜(汗)

    第二部スタートはまさかの雪哉が博陸侯!
    以前、その肩書きだけ登場した言葉が実体を現すとは思わなかった〜。それに、時代が飛び過ぎて一体何があったのか。。。長束は登場するけど奈月彦は登場しないし。それともう一回読み返さないと地下街のこと、少し忘れてる(汗)
    あとはやっぱり幽霊の正体。
    最後の匂わせ。
    次巻が気になる〜!

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    2024年09月09日
  • 空棺の烏 八咫烏シリーズ4

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    今回は学園もの。学園での友情や確執などなかなか楽しめました。謎多き山内の秘密が徐々にわかってくる一方、危機的な状況になりつつあることも判明する。これからの展開も楽しみです。

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    2024年09月08日
  • 烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ2

    購入済み

    若宮側の物語

    一巻であった女性陣の物語の裏である、若宮側の物語。
    若宮側の物語もよく練られており、ミスリードを誘う文章に楽しませられた!
    一巻では女性陣が若宮と会えることを楽しみにしていただけあって、此奴なんでなかなか来ないんだ?と思っていたが、こういうことが起こってたんですね。若宮。
    雪哉のキャラも良い味出しているからそれもなお良かった!
    シリーズものということで、これからは若宮中心に物語が動いて行くのかな?
    この2巻目を読んで、断然これから先も読んでみたいと思った。

    #深い #ドロドロ #ドキドキハラハラ

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    2024年09月08日
  • 空棺の烏 八咫烏シリーズ4

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    ネタバレ

    第4巻
    雪哉が山内衆の登龍門、勁草院で仲間をつくる青春物語、と思いきや、またもその冷徹さ、厳酷さを披露する、怖い話w
    とにかく、おっかねぇ、雪哉さん。味方となると頼もしいのだろうけど、いいかげんな自分は、味方でもすぐにコテンパンにされそうw
    ただ、皆を守りたいという想いの真っ直ぐさは第3巻からちゃんと続いていて、さらに新たな仲間が、凝り固まった雪哉をほぐす、また違ったポジティブさが嬉しい。
    新たに出てきた猿の老人、意味ありげで今後活躍するのかと思いきや…なにやら平穏を望むような彼の意志が身を結ぶことを願いたい。

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    2024年08月28日
  • 黄金の烏 八咫烏シリーズ3

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    とうとう今やってるアニメに追い付き追い越した。

    本巻でとうとう金烏が何であるのかがつまびらかになりました。雪哉が知らなかった事は勿論私も知らなかったwこのパターンは非常に珍しい、というか新鮮!!

    雪哉が決めた将来もとても楽しみ。

    あとは、この巻で私的に初めてファンタジー色が色づき始めた感ありで今後も是非お願いしたいところだ。

    このシリーズほんと、面白い。
    さあ、このあとはどうなるか。

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    2024年08月23日
  • 黄金の烏 八咫烏シリーズ3

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    ネタバレ

    この巻では、凄惨な事件が起こる。これまでのどこか優雅な雰囲気から流れが見事に変わった。
    これをサスペンスというのかな?主人公達の外敵も出てきて、今後の波乱は必至。終わり方も不安を煽る…

    さて、2作目の感想で雪哉が捻くれてると言ったけど、勘違いだった。大事なものを真っ直ぐに守ろうとする姿は清々しい。捻くれてるのは父親など、立場に追われて、守るべきものを必死に守ろうとしない、少し頼りないものに対してのよう。逆に、芯の通った人物に対しては素直に認める。自分の過ちも気づいた時点で、すぐに改めようとする。とても頼りになる少年だ。
    この雪哉の心の成長が描かれた本巻は、その一点でこれまでの巻と比べ、ポジテ

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    2024年08月21日