阿部智里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
八咫烏シリーズ。
外伝的な巻だと思う。
長束に使える路近への猜疑からストーリーが始まり、路近の過去へ。
路近の過去にかかわる人たちの章を経て、前巻への続きへと結ばれていく。
嫌いだと思っていた翠寛の印象が大きく変わったし、清賢の片腕に色々な意味で路近が救われていたなんて。
拝読しながら、自分も問答をしているかのような気になってくる。
結局のところ、自分の好みで物事を見る目が変わる。ということなのか?な?
真の金烏である奈月彦に仕える雪弥でいて欲しいのか?
奈月彦は親の欲目で紫苑の宮を次代にと望んだのか?
なぜ奈月彦は皇后に?
紫苑の宮と雪弥に敵対してほしくない!
路近の過去、長束の変化 -
Posted by ブクログ
ネタバレ高校生の志帆は伯父に誘われ、祖母が母を連れて出て行った山内村を訪れる。異様なほどの歓待を受けたが、実はそれは志帆を山神様の生贄として差し出すためだった ―― 。
一度は逃げ出した志帆でしたが、山神の母になると決意し戻ります。山神に仕える八咫烏の長の奈月彦や大猿。それぞれの思惑もありましたが、志帆が戻ったことで山神は落ち着きます。
この巻は人間世界の話なので、八咫烏は奈月彦とますほしか名前がでていないのが寂しい気がしました。
生贄の儀式を残している村の住人は自分達さえよければいいのですね。生贄として娘を差し出さなければならないのに村を離れないのは恩恵があるから。
今回も一気に引き込まれて -
Posted by ブクログ
ネタバレ山内衆になるため養成所の勁草院に入学した雪哉。
彼の同室の先輩は同郷の幼馴染の市柳。同期は同じ北領出身の大柄な茂丸。相変わらず、のらりくらりの雪哉は徐々に勁草院を掌握していきます。
若宮派の坊ちゃん明留、妹を人質にとられている千早等、将来の仲間も出来て、有意義な院生活を送ります。
実戦試験の最中に雪哉の後輩治真が猿にさらわれ、若宮との対談を要求されます。雪哉は若宮を危険にさらすわけにはいかないと主張しますが、若宮は行くことを決意します。八咫烏の父であり母である金烏の若宮が治真を見捨てることは出来ないかもしれませんが、雪哉の本当の願いを汲み取ってのことだと思いたいです。
若宮のために後ろ暗い -
Posted by ブクログ
ダメだー八咫烏シリーズは読めば読むほど推しが増えていく危険な話だー!
本当にみんな穏やかに楽しく生活していってくれ……。
八咫烏シリーズ4巻目はこれまでとちょっと毛色が違う、若宮の護衛を勤める為の人材を育てる学校(みたいなもんよね?)での話。
同期でありライバルでもあるこの巻でのメインキャラクター4人それぞれの目線での学校生活やら授業内容、そしてそれぞれが抱える「何故戦う力を身につけたいのか」等の過去などが語られます。
もうね、この話は本当に毛色が違うのにあぁ八咫烏シリーズだなぁと唸ってしまったんですけど、まぁみんなそれぞれ抱える過去が重いんですよね。
八咫烏シリーズって一件煌びやかな和風