齋藤孝のレビュー一覧
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リーディング・マラソン参加させていただきます。
5月のおこづかいで、知遊堂で買った本の1冊。
授業で、みんなで話してみる、というスタイルが多いので参考になればと思って読んでみました。
「論点」とか「論拠」とかは、どこかで聞いたお話。
独特だったのは、日本人的なメンタリティーに配慮している点でしょうか。(第4章)
職場での人間関係やそれぞれが抱えている立場や事情に配慮しつつ、それでも活発な議論を行うには、といった視点がおもしろかったです。
議論にまつわるさまざまなテクニックも披露されていました。読みながら、テレビの『ドクターG』や『矛盾(ほこたて)』って、うまく作ってあるんだなぁと思いました。
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齋藤孝先生の現代語訳。読み易い。
明治維新という歴史の転換点における時代の捉え方は、現在の時勢を考える上でも参考になる処が多い。
時代の転換点だからこそ、西洋事情も含めた全体的なところを押さえ、自らの現状認識を正しくし、合理的に物事を判断していく。
物事の本質を捉える際のプロセスでもある。
以下引用~
・文明とは結局、「人間の知性と徳性の進歩」と言ってよいのである。
・目的を定めて文明に進む。それしかない。
では目的とは何か。内外の区別を明らかにして、わが国の独立を保つことである。そしてこの独立を保つ手段は、文明の他にはないのだ。いまの日本人を文明の道に進めるのは、我が国の独立を保つ、ただ -
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『古典力』
斉藤孝
読み返すごとに、以前気づかなかったところに気づく。これが古典を読む楽しさだ。くり返し読む価値のある本が古典の名にふさわしい。(pii)
★こういうのが古典の楽しみ。甘美である。
古典力最大のポイントは、引用力にある。会話中にその文脈に合った古典の言葉を引用できれば、会話の質が格段に上がる。エッセイのような文章を書くときにも、古典からの引用を文脈に組み込むと、文章が締まるし、読んでいる人の知的刺激にもなる。(p12)
★そうなりたいが、古典に溺れるのではいけない
「全部読まなくては」という強迫観念めいた思い込みから解放されて、パラパラと断片を拾い読みすると、古典との -
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ネタバレ作者である齋藤孝氏がいかに書店マニアであるかが伝わる本だった。私も書店好きを自負していたが、洋書や児童書のコーナーにまで足を伸ばすことは考えたことがなかった。この本を読んで、また新たに書店に通う楽しみが増えたとともに、関心のないジャンル(健康系や理系)の本を手に取るインセンティブが出来たことを嬉しく思う。
この本で特に関心を持った項目が、「1冊は10~15分でさばける」という項目である。「新書や選書は知識を得ることを目的としていることから、気になる項目をピックアップして読む」ということが紹介されていた。速読とも異なり、本を全て読む必要はないということである。批判するつもりはないが、私は新書だろ -
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ネタバレミッション・パッション・ハイテンション についで、ビジネスマンとして必要な要素を凝縮したテンシュカク。
テンション・修正・確認
日々の行動にうつしやすく、意識しやすい点も多くて非常に実践的だ。
・テンションをあげるために
新聞をよむ、読書する、一流の経験に触れる(雑誌の定期購読)
⇒活字に触れる
・テンションをさげないために
手足をあたためる、呼吸を意識、香り
⇒身体からアプローチ
・組織的なテンション維持方法
和の精神 息を合わせる共同作業をする
テンションの高い職場にする(習慣化)
仕事は確認にはじまり確認に終わる
声かけ 指差し 復唱 簡易議事 手書きのチェックリスト -
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ネタバレチェック項目13箇所。「『現在』を失う」とは、今ある自分の人生を積極的に生きようとする気分が失われることです。自分の人生の最終地点は「無」になることだと受け入れて、腹を決める、そうすると、これまで、さまざまな悩みや不安で「くよくよ」していた自分の生き方から脱皮することができます。死ぬのが怖いと思えば死は苦ですが、死ぬこともまた自然なのだと思って受け入れれば、苦は軽減できます。男性は女性と違い、出産・子育てという大仕事による充実感はありません、大事な家族を養うことはできますが、それも収入あってのこと、仕事が奪われたときの自信喪失は相当なものです。「日本人は押しが弱いがために、大陸から押し出された
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昨今のベストセラー作品で同じタイトルで別の作品がありますが、あえてこちらの作品を読んでみました。私も職業柄、営業をしているので、聞く力の大事さというのは日ごろから痛感してますが、改めて、本を読んでみると、さらに大事さがよく理解できます。
私もそうですが、ついつい相手の話の腰をおって、自分の話をしたがってしまう傾向があるということは認識はしているので、聞き手に徹するというのは非常に難しいのですが、この本を読んで自分にできるかなぁ?と改めて思うのでした。
ただ聞き手に徹するのではなく、相手の言いたいことの本質を理解するように聞くことが大事だということが更に大事だと分かり、聞き手に徹するのだけでもひ -
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斎藤孝先生の本は、いつも背中を押してくれる本が多い。
インターネットをはじめとする情報環境の激変は、世界中の知、情報にアクセスすることを容易にした。だが、膨大な情報の海に飲み込まれて、自分の立ち居地が分からなくなっていることが、実は多いのではないか。トラフィック量が膨大となった流れの中にいることで満足して、考えなくなっていることに原因がある。要は、「足場」が必要なのだ。「心の重心」を保つことが大切なのだ。長い時間に晒されてきた古典は、それを助けてくれる。だから、「マイ古典」を作りなさいと斎藤先生は言う。
『カラマーゾフの兄弟』、『千夜一夜物語』、『嵐が丘』、『生物から見た世界』、『オイディ