【感想・ネタバレ】人はなぜ学ばなければならないのか あなたが「学ぶ」ことの意義を語ろうのレビュー

あらすじ

人気の齋藤教授が熱く語る「人はなぜ学ばなければならないのか」という、人類の『命題』のひとつに対する回答。「理科・社会・数学は大人になってからも役に立つのか?」「読書は『学び』になるか?」「人類の偉大な教師であるソクラテスと孔子の決定的に違う『学び』のスタイルとは?」「深く『学ぶ』にはどうすればよいか?」「『学ばない人間』はなぜ脆弱なのか?」……など、「学び」についてのさまざまな疑問に、真摯にわかりやすく答える。そして、著者は、「人はやはり『学ぶべき存在』」と結論する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 出合った人の何人か、出合った本の何冊かで「成長(人生)には師が必要だ」と言われた。そしてこの本で「書を通して教わる師は何人いてもいいし、入れ替えてもいい」と知った。そして、そうすべきであるとも。ならば俺はとりあえず、二十代前半(もう短いけど)の師を斉藤孝と内田樹にしてみようと思った。名著のイントロデュースになる部分も多いようだし。

第一講義『頭の中を学ぶ構えにせよ』
学ぶ意識とは、何よりも大事だ。そして何より、時に及びて勉励せよ。義務教育から高等教育まで、学ぶべきものに無駄なものはない。教育において平和学習を重視したとしても、科学的・論理的思考や、文章を正しく読み、伝わるように書く文章力が基本となる。そこが抜けて、戦争をどれほど嫌うように育てたとしても意味がない。
第二講義『学ぶことの意義を知れ』
固定概念を崩していくことは、修正であり次の学びへの熱意にもなる。そして、それが学びの本質である。
また、自説に合致しない事実は定着しづらい。見つけ次第メモを取るように。
『遺伝子のスイッチオン』という文が気に入った。自分向けに『細胞一つ一つの活性化』という言葉に変えて大事にしたい。スイッチオンの条件として、①良い環境で素晴らしい人に出会う ②追い込まれること と書かれていた。俺は『今この瞬間の学びを大事にし続ける』ことを意識し、その条件で細胞すべてを活性化させるようにしていきたい。
第三講義『東西の人類の師に学べ』
ソクラテスと孔子。対話の重要性、日々の自分と思いを通して学ぶことが重要。『饗宴』と『論語物語』を読んでみようと思う。
第四講義『よりよく学べ』
より深く読み、読書を体験に。より広く意識的に人と接し、会話から多くを学び自身を練る。
読書に関しては、理解できるレベルでの速読も意識しながら読むのが、習得にも時間的効率にもいいかもしれん。

「学びて思わざれば則ちくらし。思いて学ばざれば則ちあやうし」

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2012年11月18日

Posted by ブクログ

・本を読んでそれについて考えたことや学んだことを書き記す。それを毎回繰り返すと学びが人生の軸となる。

・若い人は自分の背中を押してくれる人の意見ばかりを求める。自分の考えを整理するなら友達が良いが、それを選択する場面になったら経験値の高い人に相談するべき。

・自分の内部に火を持つ

多くの人はそれを人に暖めてもらおうとする。しかし、自分で自分の種火を暖めることが大切。それは、学ぶことを身につければ十分可能。

・自分の95%は肯定し、残りの5%で入れ替えを行い自分を微調整する。自己修正能力を身につけることができる。

・『自分としてはこれがいいという好みはあっても、他のものに対しても理解がある。それらは多様性の一部として存在している。』

この分めっちゃ共感した。
自分が言語化できてないことのまさに!って感じだった。

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2022年04月19日

Posted by ブクログ

作者さんが学びを、どの様にとらえ方について書かれています。

「自分の考えが崩れていくことを、喜びと思えるのも学びの良さです」

無知を認識した時、恥じる事も多々あります。それでも、概念の崩壊を恐れず、祝福して、自分の成長を認めてあげたいと思いました。

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2016年01月14日

Posted by ブクログ

学ぶということを総合的にまとめてある。良い本だと思います。個人的には、人生は廻る輪のようにからの学ぶに共感します。具体的には、この世をどのように捉えるかです。斎藤さんは学者なので、より具体的に学ぶを例示してます。

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2013年09月01日

Posted by ブクログ

学生が本を読まなくなってきているという。大学生でも一ヶ月に一冊も読まない率が高いらしい。最も果たして大学のレベルか?と疑問に付したくなる大学も多いが、それでも上位の大学でも似た状態は起きているのだろう。
 もちろん学ぶことは学生時代だけでなく一生の話である。大学生くらいの年齢なら本を全く読まないこともことによれば肯定的に是認できる状況もあるかもしれない。しかし、社会人になってから一ヶ月に一冊も読まないというのはあきらかに愚かである。おそらく知的怠惰というレベルを通り越して、何らかの精神疾患があると言わざるを得ない。

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2012年04月29日

Posted by ブクログ

わかりやすい言葉でなぜ「学び」が必要であるかを齋藤流に解析した本。
文字が大きいし、難しいことは全然書かれていないので、学生さんでも読みやすいと思う。
学びによって自分自身を知り、そして他者を知ることが学ぶことの大きな成果でありプロセスらしい。
1人でただ黙々と本を読むだけじゃダメなんだな…。
難しくない分、今の自分をより深めるにはどうしたらいいか…ということを考えられる1冊だと思います。
内容は少ないかもだけどね(笑)

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2012年02月06日

Posted by ブクログ

学ぶこととは何か
学ぶことは非常におもしろいものだし、世界を広げ、生きていく上で内向きの世界に陥るのを防ぎ、密な人生を送ることができる

こう書くと、そんなこと分かっていると言われてしまいそうだが、この本を読むと、学ぶことに対してとてもわくわく感を持つことができる。
孔子とソクラテスにも興味がわいてきます

中には、耳にいたい言葉も多し。
たとえば普段、ま、そんなことどうでもいいじゃん、と、この本曰く「馬鹿の土石流」のように流してしまうことが多い。

本を読んで「へー」と思って深く考えずに、すぐ内容忘れてしまったり・・・

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2011年08月21日

Posted by ブクログ

人はなぜ学ばなければならないのか?
【学ぶ存在=人間】
学びは、新たな自分を形作る材料をもたらす。学んで新しい知識などを吸収することによって、自分が生まれかわることができる。
学ぶときだけは、真、善、美を中核にした事柄に触れ、普段の生活では届かない高みにかかわっていける。
いったん【学ぶ】ということをし始めると、どこまでも限りなく追及できる物事が存在し、どれだけ学んでも尽きない世界があることがわかる。
そうした世界を味わうことができれば、私たちは、虚無感と無縁になることができる。

学びとは?
他者性を取り入れる学びが狭い意味での学びであるならば、他者のいろいろな要素を組み合わせたり、離れているものを組み合わせたりして、考えるのが、広い意味での学びである。

多様性の森を作ること。
全方位的な理解力を身に付けること。
他者理解のこと。

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2011年02月01日

Posted by ブクログ

 なぜ学ばなければなければならないのかというのは、問題設定としてはあまりよろしくない。にも関わらず、あえてこの問いを発さなければならないような時代になってしまったというのは悲しむべきだろう。これは、学校でなんでもかんでも教えようとしすぎていることと無縁ではない。子供たちはお腹いっぱいになって自ら問うという最も重要な資質を削がれている。昔は、黙っていれば誰も教えくれなかった。だから、大金をはたいてでも師に教えを請う、金持ちが多かったのだ。あらゆる享楽を体験した彼らは、女遊びよりも学問のほうが楽しいということに気づいたのだ。よく学ぶというのは、よく生きるということと密接に関係している。なにも机上の勉学だけが、学びではないのだ。日常的な疑問からでもなんでもいいから、問いを発して、事に当たること。これこそ、絶望しても生きていけるヒントなのかもしれない。

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2012年07月17日

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