齋藤孝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
≪目次≫
第1章 コツを掴めば、今の若者は驚くほど伸びる
第2章 若者たちは意外とがんばれる
第3章 日本の組織には、『褒めコメ」が足りない
第4章 若者との〝異文化”コミュニケーション
第5章 タイプ別・「困った若者」の処方箋
第6章 若者たち自身が考える、「若者のトリセツ」
≪内容≫
ご自身の授業などから見た、今どきの若者への対処法。実際に体験し、また授業で対処しているので、具体的であり、効果も高そうである。また、最後にその授業での、若者自らのコメントが付いているので(あまりに没個性的だったが)、必要なそこも読んでほしい。
具体的には
①全員発表 ②数人のワーク ③徹底的に -
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思考をワザ化する方法を、現象学と弁証法に基づいて解説。
現象学では、思い込みをかっこ( )に入れて保留する。先入観をやめる
ということ、フッサールの言葉で「世界は主観的であり、客観的世界は存在しない」と言い切るほど、現実は一つでないから多元的に重層的に物事を観ることをうたっている。
一方弁証法は、一つの命題と反命題があれば、お互いを否定するのではなくより良い高い次元を目指す方法。
なので、矛盾や否定を受け入れる事、相反する考えを足がかりにしてアイデアを出すこと、なとをうたっています。
実際問題、頭でわかっていてもそれを実行にうつさなければ意味がないので、この二つの方法論を常に意識して -
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評議の議論を考えるのにぴったり。複数の意見をコーディネートしながら結論を導く型の議論でのファシリテーターを念頭の一つにおいている。読んでて具体的に反省点が思い浮かぶ。タイトルと一致してるかはともかく、こんな本を探してた。
乗り降り自由を可能にするのも議論の整理次第。対案をさっと出す、意見を上手にすくい上げて行く、板書を活用する技術を磨いて、ああ、もっとがんばらなきゃな。
全員が参加感と貢献感のある多面的な議論をつくして結論を出すことは、被告人にとっても、事件全体にとってもあるべき姿と思うので、より、毎回そのような評議になるよう努力です。 -
Posted by ブクログ
何をするにも段取りがしっかりしていればなんとかなるものです、という本。だけど、その「段取りのよさ」というのが大事で、そもそも技術の上達というのは段取り力の向上なんだなぁと思った。
すべてに当てはまる「汎用性」と云う意味においては、いままで斉藤孝さんの本を読んだ中ではベストの一冊だなぁと思います。斉藤孝一杯でてるけど何を読んだらいいの? といわれたら(そんな人おらへんやろー)間違いなくこの『段取り力』を推します。
ただ、野村監督における「考えて野球せい」であり、教育心理学における「意図の明確な指導」である問題なので、目新しさはないです。
が、「段取り」に特化したまとめ方は秀逸で -
Posted by ブクログ
ネタバレ少々説明がくどい部分もありますが、語り口が柔らかいところに好感が持てるのと、いくつか共感できる点があったため、4点としました。
まず、東大合格を多く輩出するような進学校は、周りが当たり前のように勉強するため、それがいい影響を及ぼして自分も当たり前のように勉強する、といった内容はなるほどなぁと思いました。(実はこの部分は本書の主張のメインでは全くないのですが)
また、著者は近年の本の売上数減少について、読書人口の現象が書店の質と本の質の低下を招くと危惧していますが、その通りだと思います。
私の知人でも本は全く読まないと言っている人が何人かいますが、その人達にこの本を読ませたら、どうなるのか -
Posted by ブクログ
ネタバレ先日とあるTV番組(学者が議論をする番組)で、番組の最後に進行役の人が「うまく議論として まとまりましたね」と言ったことに違和感を覚え、「そもそも議論って何だろう?」と思ったのが この本を読んだきっかけ。
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■著者は理想の議論を「議論の花が咲く」と表現しています。
そして 「ありとあらゆる場所で議論の花が美しく咲く」 ことをヴィジョンとしています。
■著書では生産性の高い議論をするための技術が書かれています。
中でも著者は「意見と人格を切り離す」ということを重視していると感じられます。(多くの方法論の根底に 意見と人格を切り離すことがある)
これは著