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5つのパワーと人間の感情をテーマに、世界史を「ざっくり」と流れでとらえると、本当の面白さが見えてくる。細かいことはわからなくても、「近代化とは何だったのか?」とか「社会主義が世界史に与えた影響は?」といった大きなテーマにスッパリ答えられるようになればいい。人間の「感情」から理解する世界の歴史。
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Posted by ブクログ
斎藤さん先生のざっくり世界史。相変わらず内容の絞り込み度、内容を端的に表したタイトルがみごと。なんせ世界史を「ざっくり」ですから。 今回、どうざっくりかというと、5つの切り方、視点で世界史を見ていること。 「西洋近代化」「帝国」「モノの野望」「モンスター(社会主義・資本主義・ファシズム」「宗教」。...続きを読むわかりやすい。とくにキリスト教徒とイスラム教の全体像が参考になった。 中高時代、日本史も世界史も苦手だったけれど、こういう視点からみることができたら、また違ったかもしれません。
留学中にヨーロッパ旅行をしたことがきっかけで、改めて世界史を学びたいと思い本書を手にしました。 世界史的に有名な出来事を淡々と述べるのではなく、大まかな流れを経済や宗教の背景と絡めて丁寧に説明しているので分かりやすかったです。「現代」にあふれている様々な国際問題がなぜ起こったのかを理解するためには...続きを読む、世界史つまり「過去」を知っておくべき必要があるなと感じました。 再読して自分の知識としてしっかり蓄積できるようにしたいです。
齋藤孝先生による世界史の解説・ならびに入門書です。世界史と言うには本当に大まかなものなのですが、それでも、要所要所はキチンと押さえてあって、一冊の書籍ながら、非常に読み応えがあるものになっております。 この本は先日読み終えたものです。ざっくりとは言いながらも、世界史の要点はしっかりと抑えてあ...続きを読むって、入門書としては非常にすばらしいものになっております。 僕は高校時代に世界史を挫折しておりますがここ最近の国際的な事件をきっかけに以前紹介した、山川出版の世界史の教科書も読んでいましたけれど、大まかな流れを知るためにはこっちのほうがいいです。 僕が読んでいて好きだったのは、世界を二分する飲み物とされる、コーヒーとお茶についての考察でした。僕はどちらかというと紅茶よりもコーヒーが好きで、20代の最初の3年間は相場の世界に身をおいていたことがあって、今でもコーヒーの先物価格はチェックしています。 それはさておいて、コーヒーがもたらす覚醒作用がもたらした人類の推進力と、コーヒーを供給する側の今でも形を変えて存在する貧しい、もしくは奴隷労働の存在。それに衝撃を受けました。 前にフェアトレードを扱ったドキュメンタリー映画 「おいしいコーヒーの淹れかた」 というものにも取り上げられていましたけれど、こういう中にも今の今まで続く南北の問題が横たわっていることや、世界三大宗教といわれるユダヤ教、イスラム教、そしてキリスト教がなぜあそこまでいがみ、憎しみ、また殺し合っているのか?それは聖地であるエルサレムの攻防を巡る話を通して、非常に平易に語っておられました。 いま、世界中で起こっていることは、みんな過去につながっている。その過去を知ってこそ、未来をある程度予測できる。それを知ることができるきっかけとして、本書をぜひオススメします。 ※追記 本書は2011年12月14日、祥伝社より『齋藤孝のざっくり!世界史 (祥伝社黄金文庫 さ 15-2)』として文庫化されました。
人類の誕生から始まる世界史の授業や本に苦手意識を持っていたが、本書は本当にざっくりとした視点で、なぜ各々の事象が発生したのかよくわかるように説明している。現代史に関する記載もあり今起こっていることへの理解も深められる。共産主義の限界や中世におけるキリスト教の持っていた力等、非常にわかりやすかった。ざ...続きを読むっくりであるが故にやや踏み込み不足の記載もあるがそれはやむを得ないだろう。
ギリシャ・エジプト旅行前に世界史を復習したくて購入。世界を突き動かすパワーを5つに分類し、そのパワーの動きを通して俯瞰的に世界史を眺められるので、世界史教科書でここの単語と照らし合わせながらの復習にちょうどよかった。
歴史に限らず、あらゆる学問がそうではないかと思うのだが、そこで語られていることは「事実」というよりも「解釈」として受け取ることがなによりも「真実」に近付くコツなのではないかと思う。そして専門家の優れたところは「本当のこと」を語っているということではなく、それに少しでも近付くための方法を示していること...続きを読む、そのための解釈や提案をまとめてくれていることではないか。本書はそうした語部の解釈が物を言う世界史という分野を、教育に精通している齋藤が非常にコンパクトにまとめてくれている。 齋藤先生による世界史の視点は「5つのパワー」。モダニズム、帝国主義、欲望、モンスター、宗教。これらの概念説明を追っていくだけでもとても勉強になるのだが、そこをお互いに関連付けていくことが著者の特徴が出るところ。本書の日本史バーションでもそうだったと思うが、こうした視点を固定化することによって膨大な範囲の知識を体系的にインプットできる。そして他の視点でまとめたマクニールなどの歴史観と比べてみるのもおもしろいだろう。 歴史を学ぶ意義は「過去を知ることによって現状を認識し未来を見通す」ことにある。さらに「物を知り場所を知り人間を知ることができる」ことも見逃せない。すなわち、歴史はあらゆる分野を浅く広く知るとても便利な学問であるということが言えるのではないか。そう考えると歴史は教育とくに義務教育においてもっと然るべきポジションにおく必要があるのではないかと思う。
章ごとに設けられているキーワードが補助線の役割を果たしているため非常に読みやすくそして理解の深まる一冊でした。
学生時代にさぼったので、世界史、日本史にうとい自分。タイトルに惹かれて購入。本のタイトル通り5つの「パワー」を軸に説明されており、非常におもしろかったです。少しお利口になりました。
著者の主観がかなり入っている。 世界史を勉強しなかったんで、独自の見解ではあるが、ざっくり理解するにはいい。
世界史が本当にざっくりわかったような気がします。 授業で受けていた世界史はカタカナばっかりだったり漢字ばっかりだったり、時代が行ったり来たり…と とても苦手意識がありました。 今の経済に繋がる!とはいえ、繋がるまでが長すぎて… それがこの本でざっくり、なんとなーくわかったような気がしました。 ...続きを読む 宗教も、正直よくわかんないまま今まで来ていましたが、流れがわかるとなぜ流行った(?)のか、納得できる所もありました
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