あらすじ
『日本永代蔵』『世間胸算用』『好色一代男』などの作品で知られる井原西鶴。創意工夫で商いに成功し、一代で財を成した町人や、親から継いだ莫大な財産をすべて色事に捧げた破天荒な男など、身過ぎ世過ぎの浮世をわが身一つで生き抜く魅力的な人物を描き出した。本書では「才覚」をキーワードに西鶴の作品を読み解きながら、現代人に役立つ本当の知恵を探る。
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Posted by ブクログ
西鶴の時代にあって今にないものは、したたかさと笑い。齋藤孝先生の本の中でNo.1です。
アイディアより行動力が大事。アイディアがあっても実際にやってみて、継続することが大事。器(自分が何に向いているか、自分の裁量の幅を知る)と仕合せ(運を掴む力、幸運、セレンディピティ)が必要。
偏愛力が必要。一流のものを突き詰める方が感性を磨くにはむしろ適している。
「美術展に行ったとき、ただ鑑賞するのではなく、この中で買うとしたらどれかという感覚で作品を見るのです。これはいくらなら買ってもいいかとか、自分が買いたいものはどれかという感覚で作品を見るのです。p111」
真面目に倹約するだけでは経営者として成功しない。儲けを出すために最も大切な部分をきちんと押さえれば、後は人に任せることができる。
相場を知るための情報は、大事。
男女の道から文化は生まれる。男女の道はお金と美貌の交換だから、稼ぐことは、男性の一つの技だが、そのためにはコミュニケーション能力、相手に共感することで心を開くことも必要。