友井羊のレビュー一覧
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【収録作品】
第一話 ダイヤモンドは消えない
第二話 あなたにトムカーガイを
第三話 ビル清掃は誘惑だらけ
第四話 禁酒運転の証明方法
第一話 セレブのパーティで、ダイヤモンドが消えた謎。
第二話 理恵が通い始めた料理教室の講師の夫の不審な行動。
第三話 ビル清掃のアルバイトをしている女子大生マリア。担当場所に何度も現金が落ちているのはなぜか。
第四話 理恵の親友、澄佳の恋人である悟の浮気疑惑。飲酒していないことは証明できるのか。
謎自体はライトで、知識があればもちろん、なくても見当は付く。雰囲気を楽しむのが吉。
スープもパンもおいしそうで、こういうところで食事をしたい。 -
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あちゃ☆
アンソロジーにはよくあるけども、ほとんど読んだことがあった!
「ビブリオバトルの波乱」岡崎琢磨……珈琲店タレーランのシリーズ
「緋色の脳細胞」小西マサテル……『名探偵のままでいて』シリーズ
「知識と薬は使いよう」塔山郁……薬剤師毒島さんシリーズ
「ふくちゃんのダイエット奮闘記」友井羊……『スープ屋しずく』シリーズ
「暗い部屋で少年はひとり」 柊サナカ……谷中レトロカメラ店シリーズ
最後のカメラのお話だけ未読だった♪
タイトルは暗そうなイメージで、実際途中までそっち方向にミスリードされるけど、実は強く前向きな少年の姿と決意を表していた。小品ながら、佳品。読後感がよい。 -
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シリーズ第七弾。
店主・麻野さんが作る日替わりスープが評判のスープ屋〈しずく〉を巡る、連作ミステリ五話&オマケの特別掌篇が収録されております。
ここ数巻、理恵のお仕事小説的な要素が増してきた感がある当シリーズ。
本作では、「朝活フェス」の運営に携わることになった理恵の奮闘と、その準備の過程且つ当日に起こったトラブルや謎を麻野さんが解決していく展開となっております。
・フェスの目玉出店店舗だった人気パン屋が急に出店を迷いだしたり(第一話「優柔不断なブーランジェリー」)
・同じくフェスの出店予定店舗のおにぎり屋の地主さんが飼っている鶏が消えてしまったり(第二話「鶏の鳴き声が消えた朝」)
・フェスでトークショーをしてもらう予定の人気ブロガーが骨董市で買った調理器具で作った料理で謎の体調不良になったり(第三話「骨董市のひとめぼれ」)
・麻野さんの娘・露ちゃんが、とあるカフェに飾れていたオブジェを壊した疑いをかけられてしまったり(第四話「壊れたオブジェ」)
・さらに、フェス当日も会場の案内版への悪戯が多発し、挙句窃盗犯の乱入まで・・(第五話「壊れたオブジェ」)
・・と、準備段階から当日に至るまで次々と起こる問題への対応にてんてこ舞いの理恵でしたが、麻野さんの助けもあり、なんとかフェスが無事終了して何よりでした。
本当、理恵には“お疲れ様~!”と、労いの言葉をかけたくなった私です。
ま、〈しずく〉のスープが理恵にとって一番の元気と癒しの素なんでしょうけどね~。
・・という訳で、色々ありすぎた本作でしたが、毎度の事ながら麻野さんの名探偵っぷりには感心しますね。
オマケの掌編「麻野と理恵の謎解きカフェごはん」でも亜麻仁油に関する詐欺を鮮やかに見抜いておりました。
そして勿論、今回も美味しそうなスープが沢山登場しましたが、個人的に気になったのはこの巻のタイトルにもなっている、ハンガリーの国民的スープ「グヤーシュ」ですね。
牛肉のコクと野菜の風味が溶けあった旨味たっぷりのスープのようで、是非味わってみたくなりました。
で、肝心の(?)理恵と麻野さんの関係も少しずつですが親密さを増してきている様子ですので、このまま見守っていきたい所存でございます~。 -
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シリーズ第六弾。
謎解きも得意な店主・麻野さんが作る、日替わりスープが評判のスープ屋〈しずく〉を巡る、連作ミステリ五話(プロローグ&エピローグ)が収録されております。
今回も、麻野さんが悩める人々を栄養たっぷりのスープで癒しつつ、持ち前の洞察力で様々な謎を見事に解決していく、安定の流れでございます。
個人的には、第四話「在宅勤務の苦い朝」が、謎解き的に面白かったかなと。
規子さんの感じた"苦み"の原因は私にも予想できましたが、ストーカーのくだりは意外な展開でした・・うーん、さすが麻野さん!
今回は叙述トリックのような仕掛けがあって、理恵と麻野さんの絡みに違和感というか、特に第五話「ビーフカレーは巡る」で、"あれ?"と思っていたら、エピローグで「そういうことだったの?!」と、つい前の話を読みなおしちゃいました。
そして、この巻の個人的"気になる"スープは「鶏団子のすだちスープ」ですね~。
さらに、スープではないですが〈えんとつ軒〉のビーフカレーも食べてみたくなりました。
という事で、謎解きと美味しそうなメニューの絶妙な塩梅を楽しませて頂きました。
理恵と麻野さんの関係の進展具合も気になりますね~。 -
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2024年。あいかわらずスープおいしそう。自動調理ポットを買ったので、スープストックには行かないのだ。
晴れて恋人同士となった麻野と理恵。殺人などは起こらないが、麻野がお店に来る人の謎を解く。ストーリーより、スープと食材の蘊蓄が楽しい。
「ダイヤモンドは消えない」お茶会で消えたダイヤ。持ち主は犯人も理由もわかるから良いと散会。
「あなたにトムカーガイ」理恵が通うお料理教室。生徒の要望によりタイ料理。何故生徒が増えていくのだろう?
「ビル清掃は誘惑だらけ」早朝のビル清掃のバイトをする女子大生。これが一番犯罪ぽいかな。
「禁酒運転の証明方法」浮気を繰り返す恋人とやっと別れた。浮気が本気なのだろうけれど。 -
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シリーズ第五弾。
滋養たっぷりの日替わりスープが評判のスープ屋〈しずく〉を巡る、連作ミステリ四話が収録されております。
今回は、店主・麻野さんが〈しずく〉に来ていたお客さんから子ども食堂への協力を頼まれたことをきっかけに関わることになった、様々な事情を抱えた親子たちのストーリーでした。
・子ども食堂で出会った少女・真凛ちゃんが抱え込む秘密とは・・(第一話「子ども食堂とふさぎこむ少女の秘密」)
・虐待があった?とされて引き離された父と子の真相とは・・(第二話「揺れる香りは嘘をつかない」)
・少女の家に入った泥棒と怪奇現象の関連は?・・(第三話「夕焼けに消えた泥棒の謎」)
・妹に火傷を負わせてしまった少年の真意とは・・(第四話「非行少年の目的地」)
今回は、ヤングケアラー、虐待、虐待冤罪、代理ミュンヒハウゼン症候群等々・・といった、親子がらみのテーマが取り上げられていて、全体的にヘビーな内容でしたね。
読んでいて胸が痛むのと同時に、実際このような事が起こっているのかと思うと、目をそらしてはいけない問題なのだろうな・・と思いました。
気になったのは、ボランティアスタッフの省吾さんや(麻野さんの実母の)逢子さんが各々の親子問題にかなり深入りしていること。
(で、それに連なるように理恵達もどっぷり足を突っ込むことに・・)
まぁ、フィクションなのでそういう展開になるとは思うのですが、本書の中でも児童相談所の激務っぷりが描かれていたように、実際問題として行政の手に負えない部分もあるのかな・・と思うと、その根深さに考えさせられるものがあります。
印象に残ったのは
「誰かを助けるためには、手を差し伸べる人も健やかであるべきだと思う」
という記述で、本当にその通りですよね・・。
そして、麻野さん自身も母親の逢子さんと向き合うことに・・子どもの頃に受けた心の傷は容易く癒えるものではないですが、ラストの様子では前向きな変化の兆しがありそうな感じで良かったです。
あ、テーマが重くて忘れそうに(?)なりましたが、勿論この巻でも美味しそうなスープの数々に癒されましたよ~。
個人的に気になったのは「茄子と海老の揚げ浸し風スープ」で、これは飲んでみたいですね。
ということで、子ども達の幸せを願うと共に、次巻はもうちょい明るい話題が多いと良いなと思った次第です~。 -
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シリーズ第四弾。
謎解きも得意な店主・麻野さんが作る日替わりスープが評判の、スープ屋〈しずく〉を巡る、連作ミステリ五話(&エピローグ)が収録されております。
・露ちゃんの同級生の女の子のお母さんが、幽霊に乗り移られた?・・(第一話「おばけが消えたあとにおやすみ」)
・伊予の友人・文さんのジビエに関する記憶が抜け落ちている理由とは・・(第二話「野鳥の記憶は水の底に」)
・調理実習で他班の作ったスープをいきなり捨ててしまった少女の真意とは・・(第三話「まじわれば赤くなる」)
・理恵の亡き大叔父が家に隠したお宝の行方は・・(第四話「大叔父の宝探し」)
・人生の岐路に立たされ、悩む理恵のデスクに柴犬の置物を置いたのは誰?そしてその理由とは・・(第五話「私の選ぶ白い道」)
何気に重いエピソードをサラっと入れてくるこのシリーズ。
今回は、第二話の”消えた記憶”の真相が結構重くて心がヒリつきました。
で、そんな”重ネタ”でヒリついた心を温めてくれるのが〈しずく〉のスープなのですが、この巻のタイトルに「ブイヤベース」と入っているだけに、いつもより魚介系が多めな印象でした。
サーモンの入ったフィンランドの「ロヒ・ケイット」、白身魚と野菜のロシア風魚介スープ「ウハー」、ブルターニュの魚介スープ「コトリアード」等々・・いや~、世界には色んなスープがあるのですねぇ。
個人的には(魚介じゃないですが)「苺のスープ」が、どんな味なのか一番気になりましたけどね。
ところで、前巻で麻野さんと”調理器具お買い物デート”ができた理恵ですが、今回も麻野さんの"調理器具好き"に付け込んで(?)"包丁買い出しデート"にこぎ着けていましたw
第四話の大叔父さんのお宝の謎も、そんな"調理器具ヲタク"の麻野さんだからこそ解明できたって感じですよね。
で、件の"お宝のおすそ分け"を貰った麻野さんが嬉しさを隠せない様子なのが可愛かったです。
てな感じで、"ええ感じ"な割にはなかなか進展していない理恵と麻野さんですが、ラストの理恵の台詞に思わぬ狼狽を見せた麻野さんの真意が気になります・・これは、いよいよ前進の予感ですかね~? -
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シリーズ第三弾。
店主・麻野さんが作る日替わりスープが評判の、スープ屋〈しずく〉を巡る、連作ミステリ五話が収録されております。
・新婚の兄の不審な行動が気になる妹の相談事とは・・(第一話「似ているシチュー」)
・ホームパーティー中に、異常に変色してしまったジャガ芋の謎・・(第二話「ホームパーティの落とし穴」)
・結婚を控えていたカップルなのに、突如彼氏が式を延期したいと言い出して・・(第三話「ゆっくり、育てる」)
・〈しずく〉の常連客だった亡くなった男性が抱えていた秘密とは・・(第四話「窓から見えない庭」)
・レシピや作り方は全く同じはずなのに、どうしてもスープの味が違ってしまう理由とは・・(第五話「やわらかな朝に」)
第一話に登場した環奈ちゃんって、前作でも勝手に兄夫婦の私物を見てましたしたよね。
で、今回も兄の通帳や郵便物などを勝手に見たりしていて、いくら身内で"心配だったから"とはいえ、またもやこんな行動をやらかすとは、心中どうなってんの?って心配になりました。
で、問題行動といえば、第二話の"彼女"の人を貶めるような行動もね・・たとえ後から謝罪されてもちょっと人として如何なものか?って思っちゃいますよね。
・・と、このような問題行動を起こす人物達へのモヤモヤした気持ちを癒してくれるのが、麻野さんの作る絶品スープでございます~。
勿論どれも美味しそうなのですが、今回気になったのは、「オレンジ白菜と豚肉のスープ」ですね。
てか、"オレンジ白菜"って初めて聞きましたよ。
何でも、普通の白菜より食物繊維やカロテン、鉄分が豊富で"シスリコピン"という抗酸化成分も含まれているとのこと・・なるほど~、毎回勉強になります!
そして、気になる麻野さんと理恵の仲ですが、理恵が勇気を出して誘った"調理器具お買い物デート"もいい感じでしたし、麻野さんの亡き妻・静句さんへの想いを共有できない悔しさをちゃんと麻野さんに伝えたりと、理恵の行動によって徐々に二人の仲が前進してるのかな・・と思いました。
さらに、梓さんも〈しずく〉のバイトに復帰したし、ひきこもりだった忠司君も料理に興味を持ったりと(で、何気に慎哉さんの弟分的なポジションになっているような・・)、色々動きがございました。
とりま、今後も〈しずく〉を巡るメンバーがどうなっていくのか、見守っていきたいと思います~。