友井羊のレビュー一覧
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シリーズ第二弾。
日替わりの手作りスープが自慢の、スープ屋〈しずく〉を巡る、連作ミステリ四話(&エピローグ)が収録されております。
・〈しずく〉の常連客、理恵の上司&同僚の新婚夫婦の新居が何者かに家捜しされている形跡が・・(第一話「モーニングタイム」)
・理恵の中学時代の林間学校でシチューがゼリー状に固まってしまった謎と彼女の初恋の相手の秘密とは・・(第二話「シチューのひと」)
・ジビエ料理に嵌った女性が、見学に行った狩猟中に奇妙な体験をして・・(第三話「山奥ガール」)
・ひきこもりの友人が抱える真相を探るうちに、麻野の亡き妻との関わりが浮かび上がってきて・・(第四話「レンチェの秘密」)
相変わらず、麻野さんの作る滋養たっぷりのスープの美味しそうなこと!(*´﹃`*)ジュル
スープの素材に含まれる栄養素の蘊蓄も勉強になりますね~。
個人的に興味深かったのは、第三話のジビエに目覚めたのをきっかけに、ハンターガールの道を目指すことになる女性の話で、以前読んだ近藤史恵さんの『みかんとひよどり』もそうでしたが、"命をいただく"ことに関して考えさせられるものがありました。
そして、〈しずく〉の店主・麻野さんまでジビエ料理に嵌りだして、"家に「熟成庫」を置きたい"と言い出したのを、娘の露ちゃんに拒否られているのが微笑ましかったです。
ところで、露ちゃんといえば、感性が鋭くて賢い子ではあるのですけどちょっと不安定な部分ありますよね・・。
前巻の第五話でも危なっかしい行動をしていたし、この巻の第四話でも、露ちゃんなりの理由があったとはいえ、ひきこもりの友人の事情をさぐる梓さんに対してやってしまった行動(態度も)は、結構タチが悪いというか・・キャラ設定としては"良い子"のはずだと思うのですが、今回の件で"この子大丈夫?"とちょっと心配になりました(勿論、麻野さんに叱られていましたが)。
で、この第四話では、前巻でも少し触れられていた、麻野さんの亡き妻・静句さんの死の背景が明かされて、内容としては重めの話でしたが、関わった人達が心穏やかになれるといいな・・と、思いました。
という訳で、ほっこり雰囲気と思わせて何気に重いエピソードをぶっこんでくるこのシリーズですが、出てくるスープに魅了されているので、今後も追っていきたいと思います~。 -
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高名な料理研究家・大河弘子が出遭う様々な人々、料理、そして事件。少しずつ時代を遡りながら、大河弘子がなぜ料理研究家となったのか、何故彼女は食べ物の異物混入やお酒のトラブルを嫌うのかを明らかにしていく。
大河弘子が押しつけがましくなく、でも芯が強くて如何にもな探偵キャラなのだが、そんな彼女も遡れば間違いもあったし奔走もあった。
また料理学校の全国展開では痛い目にもあったらしい。
少しホッとする。
大河弘子がなぜ料理研究家になったのか、なぜそこは語られて来なかったのか。
その原点たる最終話1947年の話と、第一話の主人公・理央の『私の両親なんて、先生のお料理が縁で親しくなったんですよ』という言葉が繋がるのが心地よかった。
『生きていれば、必ず家事をしなければならない』
『多少失敗しても挽回できて、美味しさのツボは外さない』
『少しでも生活が楽になっていてほしい』
出てくる料理が美味しそうで、読んでいるだけで楽しかった。
料理は苦手なので苦痛で仕方ない時期もあったが、こんな思いで作ってくれるレシピがあれば試してみたい。
それにしても100年前というと、もう戦時中の話になるのか。第二次世界大戦も随分と遠い話になってしまった。 -
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ネタバレ『ビブリオバトルの波乱』
事件自体はそんなに魅力的ではなかったんだけど、
何気なく訪れたはずの喫茶店の店主が探偵役だった。
恥ずかしながらこの『珈琲店タレーラン』シリーズを知らず、
恋人の和将が解決してくれるものだとばかり思っていたから
意外な活躍に面食らったのと、
『本』『喫茶店』『謎解き』と大好き三要素が詰まっていたことで
一発でファンになってしまった。
調べてみたら既に8巻も出ているとのこと。
すぐ読みたい。
『緋色の脳細胞』
この話は以前にも読んだことがある。
既に感想も書いてあるので今回は省略。
『知識と薬は使いよう』
ここまで来てようやく、
どうやらこの本はシリーズものの一部らしい、
ということに気がついた。(遅い)
今回は薬剤師さんが探偵役で薬に関する謎を解き明かすらしい。
途中アルコールハラスメントに対する反論で
科学知識を一気に披露する場面がありますが、
純・文系(純文系ではない)の私にはさっぱりだった。
認知症の薬がそんなことに使えるのね…というのもびっくり。
このシリーズ読んだら少しは頭が良くなるかな。
『ふくちゃんのダイエット奮闘記』
どうやら摂食障害だというのは早い段階から気が付いたが
母親が最後まで改心してくれなかったのが残念。
妹と和解できたし、卒業後は自立できるといいね。
『暗い部屋で少年はひとり』
こちらもシリーズもの。
カメラには全く詳しくはないけれど、
ちびまる子ちゃんを見てたからライカは知っている。
ベッサⅡとかカメラ・オブスクラとか、
検索しながら読んだので想像できた。良い時代だ。
あの少年の行動力と、一つのことに没頭できる集中力、
どう考えても素晴らしいものなのに、
お母さん、気が付かないものかねぇ…もったいない。
【総評】
タレーランと谷中レトロカメラ店のシリーズは
探してきて絶対読もうと思う。 -
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彩瀬まるさん、20作目
アンソロジー「鍵のかかった部屋」の一作
「神秘の彼女」
これはミステリーなのかな
大学寮に現れるきんきら大仏
決められたトリック
ー糸を使って外から鍵を閉めた密室ー
そこから5人の作家が全く違ったミステリーを作ったアンソロジー
似鳥鶏さんは、あの一〇一教室しか読んでいなかったので、こんなコミカルなモノも書くんだと驚き.大学サークル内のトラブル「このトリックの
問題点」
石井羊さんは、初めましてですが、優しい雰囲気のあるミステリーを書くなあと
あと食べ物を折り込むのかな「大叔母のこと」
芦沢央さんは、好きな作家さん
この短編も短い中にしっかりトリックアイテムを仕込んで、しかもそれを使ってラストに楽しい仕掛けまで「薄着の女」
島田荘司「世界にただひとりのサンタクロース」
クリスマスの夜の密室
初めてサンタが来た女の子と絞殺された母親
十年前の事件の真相を突き止める
さすがです.一気にアンソロジーの格が上がった -
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ネタバレ料理が苦手な大学生、理央。彼に料理を作ったとたん失恋。
彼を振り向かせようと、高名な料理研究家の大河弘子が設立した「大河料理学校」に通い始める。そこで理央は弘子の曾孫・翔吾と出会い。
弘子に実家で起きた事件を解決してもらった理央は、100歳の料理研究家、大河弘子の軌跡をたどり始める。
コロナ禍で外出自粛、学校の対面授業はなくなり、理央の家庭内にも影響が。
そんな中、真夜中にキッチンから砂糖とお菓子が忽然と消え、翌日、現れる。
翔吾の父、健吾が料理をふるまった後、乳製品アレルギーの発作で倒れた少女。
乳製品はいつ混入されたのか。
編集者の聡子は雑誌の特集で大河弘子のフランス料理を紹介することに。撮影場所に妹の家を使用することになるが、葡萄ジュースに赤ワインが混入されて。
弘子の料理研究所で、親友の母の料理講師研修に参加することになった、温子。
作っていたコロッケが爆発した原因とは。
戦後、料理の腕を買われて八王子の地主宅で洋食を作ることになった弘子。
実はこの地主宅で働いていた親友の花央の行方を探るために入り込んでいた。
コロナ禍、バブル後の食品疑惑、バブル期の闇、専業主婦と家庭、戦後の渾沌。
それぞれの時代が流行した歌やCMなどを交えて語られる。家庭料理の変遷と共に、戦後から家庭のあり方は随分変化したんだなとしみじみ考えさせられる。
登場する料理も、ミステリもほどよい塩梅で、最後の余韻もいい感じ。
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Posted by ブクログ
コミカルだと思ったらシリアスだった笑
装画が相沢沙呼さんの『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』や綾辻行人さんの『Another』シリーズに似ているなぁ〜と調べてみたら、なんと同じ方(遠田志帆さん)でした。スッキリしました♪
では『向日葵ちゃん追跡する』の概要と感想になります。
概要です。
あと少しで愛しの人の肩に手が届く…。しかし容姿が微妙に違っていると認識した途端、合気道の技で男性は体をねじ伏せられる。
「あなたにはストーカー規制法に基づき、(中略)、言い逃れは無駄ですよ」
彼女はストーカー行為に悩む依頼人を守る防犯アドバイザーだった。本作は彼女こと、向日葵(ひまわり)のストーカーと絵画にまつわる深いお話。
感想です。
お互いの熱量が等しくないと恋愛ではないのか悩ましい所ですが、相手に恐怖を与えた時点からストーカーとなり得ることを様々なエピソードを絡めて本作は伝えています。
ミステリやサスペンスの要素はありますが、終盤の展開に対して絵画の専門的な説明は必要だったのかなぁ?と、個人的に詰め込み過ぎている圧迫感はありました。
しかしながら時代が変わっても無くならないストーカー行為の加害者と被害者の心情に触れられる、とても勉強になった作品です。